2012年10月29日

昨今の「低価格」輸入盤CDの状況

日経が記事にしていたので紹介。


日本経済新聞 2012/10/27 7:00
洋楽CDどこまで安く 欧米の通販で1枚600円も
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDJ24011_U2A021C1000000/?dg=1
 音楽ソフト市場では近年ダウンロード配信などデジタル販売のシェアが高まっているが、やはりCDで聴きたいという昔ながらのファンも多いのではないだろうか。欧米ではここ数年で音楽CDの低価格化が一気に進んでいる。日本に比べて音楽のネット配信や定額制で聴き放題のサービスが普及していることなどを背景に、安値販売が加速しているためだ。

記事中の写真注記には「音楽CDのファンは多い(都内のCD店)」とあり、タワーレコードと思われる店内の写真が出ていましたが、リアル店舗のCDは高いと思うんですけどね。音楽CDのファンが多い割にCDが売れないと業界は言い続けているわけで、どっちを信じてよいものか。
(「CDプレイヤー」が無い家も多いんですしね)


欧米での低価格販売でCDという音楽メディアがまた売れはじめているとのこと。
その要因が挙げられていました。

  • USでは大手レコード会社が2000年前後からCDの価格を引き下げている(CDが売れなくなってCCCD導入時期と重なるんですけどもね)
  • 大手量販のウォルマートが廉価販売攻勢(これはこのブログでも以前紹介してます)
  • 海外の音楽(いわゆる「洋楽」)を好む日本のリスナーにとっては為替が円高ドル安になって輸入盤が安価に買える状態
  • 実店舗を持たないネット通販の興隆(AmazonやWOW HDの他、タワーレコードやHMVも実店舗を減らし(閉店し)、ネット通販に重点を移しています)

低価格化の一方でマニア向けの豪華盤(高額ボックスなど)もどんどん出ているということ。(Paul McCartneyのArchiveシリーズなんかもそうですね。新しいところだとPeter Gabrielの "So" の豪華盤など)

Amazon.comでの価格やWOW HDの価格比較まで紹介されているという記事でした。
(売れ筋3アイテムでのAmazon.co.jpの輸入盤最安価格、国内盤の価格、Amazon.co.jpでのMP3ダウンロード価格、WOW HDの最安価格を比較)

日本盤は記事でも触れられていますが、独占禁止法の規定により発売から一定期間は原則定価で販売される「再販(再販売価格維持)制度」の影響でやっぱり高いわけです。
精巧な紙ジャケや高品位素材を用いたCD、そして日本盤特典として追加されているボーナストラックはやっぱり魅力ではありますが、日本盤の価格はやっぱり高いです。


私の場合は新譜が出たら輸入盤で買っておいて、数年後にボーナストラック入りの日本盤を中古購入するというのがいつものパターン。最近の新譜は1000円というのが購入価格になってます。
(WOW HDの輸入盤CD。Amazon.co.jpだと1500円弱)

Green Dayのこれまでのアルバム全部(計8枚)がセットで2000円台というのが実態ですから、ブックオフで中古盤を買い集めるよりも安価なのが実態。(その前にはMadonnaが同様の販売をやってました)

これから旧譜を買い集めるという「楽しさ」(一枚ずつ揃えていく楽しさ)は無いですが、この値段は数枚持ってないCDがあるときに、これなら全部入りのボックスを買い足した方が安いという変なねじれになってます。

Green Day - "THE STUDIO ALBUMS 1990-2009" Box set



Madonna - "Complete Studio Albums (1983-2008) MDNA-8122" Box set



Green Day、Madonnaは新しいアルバムのリリースにあわせて過去のアルバムを売るという意味なんでしょうが、これからこれらのミュージシャンのアルバムを揃えるという人にとってはやっぱり良い時代なんだなと思います。

他にもOriginal Classicシリーズなどの3枚組や5枚組のCDセットが安価で入手可能になってますし、その名かには入手困難だったアルバムが含まれていたりしてうれしい面もありますけど、CDって「財産」ではないんだよなぁと再認識した次第。
(ブックオフとかだと輸入盤CDの買い取り価格って安いですからね)

関連
WalmartでソフトウェアやCDを買うということ(PC Watch元麻布さんの記事に異論)
http://tiiduka.blogspot.com/2011/06/walmartcdpc-watch.html
HMV渋谷店の閉店に思う
http://tiiduka.blogspot.com/2010/06/hmv.html
お奨めCD 安い5枚組のOriginal Album Classicsシリーズ
http://tiiduka.blogspot.com/2010/05/cd-5original-album-classics.html

2012年10月27日

Ocean Colour Scene - 90年代の徒花バンドではなかった

1990年代のブリットポップを2010年代になってから追体験してるわけですが、"Ocean Colour Scene" というバンド、なかなかというか想像してた以上に良いです。
ブックオフだと250円棚の常連CDなんですけどね。

Ocean Colour Sceneというバンド名の通り、ColorじゃなくてColourなとこがイギリスらしいとこ。

オーシャン・カラー・シーン(Ocean Colour Scene)は、イギリスのバーミンガム出身のロック・バンド。スモール・フェイセスやトラフィックに影響を受けた直球勝負のロック・サウンドで、1990年代から現在まで活躍している。またポール・ウェラーの弟分バンドとしても知られる。

1989年に結成、1990年にインディーズレーベルでデビュー、1992年にメジャーデビューということでバンドの歴史という意味では十分かと。

ディスコグラフィは英文のWikipediaで最近のものもフォローされてます。

1960年代のモッズ、1970年代のネオモッズ、1990年代のネオネオモッズというところなんですかね。
JamやPaul Wellerソロ作品が好きという人であればぜひお試しを。
1996年の "Moseley Shoals" から2001年の "Mechanical Wonder" までが特にお薦めです。(入手しやすいです)






2012年10月19日

ヘッドフォン・イヤフォンのモデルチェンジが早すぎる

以前もSONY製品について書いてますが、モデルチェンジに関してです。
言いたいことは表題の通りなんですが、ヘッドフォン・イヤフォンのモデルチェンジサイクルが早く、すぐに陳腐化してしまうのは如何なものかと思うわけです。

最新のカタログ(冊子)を見たらMDR-XBシリーズは新モデルのみの掲載。
旧モデルが店頭から姿を消すのは早そうな感じです。

https://www.sony.jp/headphone/products/MDR-XB700/


https://www.sony.jp/headphone/products/MDR-XB900/



MDR-XB700,XB500,XB300の発売は2008年11月だったようですから、「4年目のモデルチェンジ」。(以前のクルマのフルモデルチェンジ(FMC)サイクルと一緒ですね)
新ジャンルの製品としては寿命は長い方なのかもしれませんが、「タイヤホン」として親しまれたデザインが「改良」され「すっきり系」の最近のソニーデザインになってしまって魅力減。

イヤフォンのXBシリーズは着実に進化してる感じで、今年のモデルもいつもより小さめのイヤピースを使うことで耳の奥まで入れるとぴったりフィットして音もよくなることが確認できて「進化」してるんだなと思いましたけど、ヘッドフォン(オーバーヘッド)のシリーズに関してはパッド形状など大いに不満。MDR-XB1000とMDR-XB500があるから新モデルは見送りでいいやという感じ。

そうそう、イヤフォンのXBシリーズはずいぶんとルイジ・コラーニ系のデザインですね。店頭でパッケージを見て思わず「コラーニのチョロQ」を思い出してしまいました。(ケースを含めたパッケージに「それ入ってるでしょ!」と)


閑話休題。
オーディオテクニカも新製品を発表し、ATH-ADシリーズが一新されるようですが、実際の製品でどうなるのか。(AD900とAD2000を使ってますが、良い変化なのか、ATH-Ax000→ATH-Ax000Xのような感じなのか・・・)

低価格(と言っても「通常の感覚」からすれば高級品)ポータブルヘッドフォンのATH-WSシリーズはATH-WS50が早々とWS55になって、WS70は今年WS77になり、上位のWS99が設定されたりしていますが、他にATH-ESシリーズも従来モデル+新モデルを追加と賑やかです。(ATH-WS50は2010年2月発売、ATH-WS55は2011年4月発売)

ヘッドフォン・イヤフォンの市場が大きくなっているから、売れ筋製品だからというプラス面があってのモデルチェンジや新製品投入だと思うんですが、もうちょっと落ち着いて製品開発して欲しいところ。

イヤフォンの場合はファッション要素が大きく、アクセサリー感覚だったりするんで低価格帯(3000円以下のもの)をどんどんモデルチェンジしていくのはわかるんですが、高価格帯までその流れになってくるとちょっと違うんじゃない?と思えてしまいます。(イヤフォンはポータブル機器と一緒に外出時に使用するんで消耗品という位置づけになってるんでしょうが)


「もうちょっと落ち着いて製品開発して欲しい」の代表はやっぱりソニーです。
昨年鳴り物入りで市場に投下したソニーのBAイヤフォン(バランスドアーマチュアイヤフォン)は1年未満ですべてモデルチェンジ。ソニーがBAユニットを内製して・・・ということでインパクトも大きかったと思うのですが、発売後1年も経たずにすべてモデルチェンジです。(タイの洪水被害で発売が遅れたのでほんと「製品寿命」が短かった!)

1年に満たない期間で総入れ替え、従来品より良くなってます、なんて状態じゃ「がっかり感」が強いんじゃないですか?(PC業界なら1年は長いんでしょうが、オーディオ機器ですからね)

去年のモデルを買った人は人柱だったわけ?アップグレードオプションが用意されていてもいいんじゃないの?などと嫌味の一つでも言いたくなります。

買う側(消費者)を裏切るようなことを続けていると、しっぺ返しをくらうことになりますよ。>メーカー各位

参考: AV Watchの記事から
オーディオテクニカ、8,820円の新SOLID BASSヘッドフォン「ATH-WS50」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100122_344142.html
オーテク、「SOLID BASS」新ヘッドフォン「ATH-WS55」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110329_435779.html
ソニー、アーマチュアイヤフォンに参入
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110920_478118.html
ソニー、BAユニット採用カナルの新モデル4機種
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120827_554455.html

2012年10月18日

Dlife - the middle「ザ・ミドル 中流家族のフツーの幸せ」

なんだかんだでBSのDlifeの海外ドラマあれこれ視聴してます。
最近のお気に入りは "ザ・ミドル 中流家族のフツーの幸せ" というホームコメディドラマ。

30分の短いドラマなんで、Dlifeでは土日の夕方に放送してますが、最初は土曜だけ録画視聴してたんですけど、おもしろいんで土日とも録画視聴するようになりました。

ザ・ミドル 〜中流家族のフツーの幸せ シーズン1 



インディアナ州にある架空の小さな町オーソンが舞台である。妻のフランキー・ヘックは今のところ売り上げが最低の自動車販売員として、夫のマイク・へックは採石場で責任者として家計を支えている。
長男のアクセルは反抗期のティーンエイジャーである。彼はよく家ではボクサーパンツだけを履いており、何事においてもやる気がない。イケメンで自信家だが、成績で悩んでいる。2人目の子供で唯一の娘のスーは、感覚神経症のため歯の矯正器具をはめている。彼女はよく学校の部活動に入部しようとするが、必ず失敗するので、打たれ強い。末っ子のブリックはすごく明るいが世間的には変な子である。毎回のエピソードで解説書を読んでいる。

アメリカ中西部の架空の町を舞台にしたホームドラマなんですが、2009年に放送開始ということもあってか、不景気な時代のアメリカ白人家庭、タイトルは "the middle" 、日本語タイトルでも「中流家庭の」となっていますが、金持ちばかり出てくるアメリカのドラマばかり観ていると『レッドネック』『ヒルビリーズ』なんて言葉が連想されるくらいに中流以下というのがその印象。

親戚から服を譲ってもらったりとか、主人公で語り手の妻役の女性も販売成績不振の中古車ディーラの販売員。キャリアがあって働いているというよりも生計のために働いているというのが実態。

中西部の貧困とまではいかない家庭、子供たちはいろいろ問題があるという設定がリーマンショック以降のアメリカ社会を反映しているなと思います。

いままでだと金持ち社会中心のドラマ(ブラザーズ&シスターズや古いところだとビバリーヒルズ青春白書やアリーmyLove)がほとんどで、アメリカ社会って実際そんなもんじゃないだろと突っ込みを入れてましたが、この "the middle" はリアリティがあります。

日本でも『トレンディドラマ』でそんなわけないじゃんと言う夢見がちなドラマが多かったし、貧乏モノだとあまりにも脱線しすぎというのが実態。

この "the middle" は毎回楽しみにしてる番組です。

2012年10月17日

続 - CD80枚 - 一番の「大人買い」

先日大量に購入したCDですが、ようやくCDケースの入れ替え(CDソフトケースへ)とiMacでのリッピングが完了しました。



  • CDDBでの楽曲情報が取得できなかったものは2枚だけ。(なかなか優秀)
  • アートワークの入手が困難だったものが多数。

楽曲情報の入力という面倒な作業が多いかなと思ったんですが、全く入手できないものが1枚、大半が間違っているものが1枚で、それ以外は最小限の修正で済みました。

後者はAmazon上陸前のCDが多数あったのでアルバムのジャケット写真探しであれこれ探し、スキャナーで読み取ったのは1枚だけで済みました。

さすがに80枚なんでリッピングに時間が掛かりました。
リッピング中はCDプレイヤーで別のCDを再生してという感じでの作業でしたが、CCCD(コピーコントロールCD)が何枚かあったんで、それをCDプレイヤーで再生しないよう(再生機器を破壊しないよう)に注意したりする方が面倒だったり。

全てのCDを全曲聴くことは無いのかもと思いつつの購入、リッピングなわけですが、ShuffleやGeniusでの再生で「発見」することがあるのかもと。

消化映画 - 「ダウト あるカトリック学校で」(2008年)

ずいぶん前にBS日テレで放送されたものを録画視聴。日本語吹き替えで。

ダウト-あるカトリック学校で-
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD14122/index.html

原題は "Doubt" (疑い、疑念、疑惑)。
1964年のニューヨーク、ブロンクスにあるカトリック学校が舞台の映画。
公民権運動やケネディ暗殺という時代背景が活きています。(劇中冒頭の説教のシーンでケネディ暗殺について触れています。ケネディは初めてのカトリック教の大統領でしたね)

カトリック教会付属の学校が舞台の映画で場所や登場人物も限られた「せまい世界」を描いた映画なんですが、メリル・ストリープの校長役をはじめ見所が多い映画でした。
セリフありき、セリフの応酬という映画なので吹き替えで観て正解だったかと。

メリル・ストリープが演ずる校長が強烈です。この人やっぱりうまいわと。

「疑い」の事実はあったのか?という結果はわからず仕舞いで「藪の中」なんですが、結果的に「疑い」で追い詰め、「疑い」のためなら嘘もつくという「業の深さ」(業って仏教用語ですが)ってものを痛感させられます。

個人的に不幸に見まわれ〜で始まるこの説教がこの映画そのものなんだなと見直していたら気付きました。


Paul McCartney - "Kisses On The Bottom"

紹介するタイミングがタイミングが遅れましたが、ポール・マッカートニーの近作と言っても今年のリリースですが、「Kisses On The Bottom」について書いておきます。

地味目なアルバムなんですが、CDプレイヤーのトレイに乗っていることが多いアルバムです。




今年70歳のポール。ロンドン・オリンピック開会式での演奏(やり過ぎ感もありましたけどね)、そして近年のArchive Collectionシリーズでの過去アルバムの再発(リイシュー)など、なんだかんだと話題に事欠かない方ですが、このアルバムはスタンダード・ナンバーのカバーと2つの新曲というシンプルな構成。

リンゴ・スターが1970年にスタンダードカバーのアルバムをリリースしてますし、ポールも好きなんだねぇと思いました。聞いて育った音楽ってことでしょうね。
ジョンのカバーは「ロックン・ロール」。ポールもバディ・ホリーが大好きなんだし、こういう年代のカバーにも期待したいところ。

で、このアルバムなんですが、オーディオ視点で見た場合も優れていると思います。(オーディオ雑誌で紹介されてるんでしょうが)

ていねいに機材を選び、ていねいに録音されたアルバムで、ポールだからできたのかなぁと思える部分も。(輸入盤にも付いてくる)ライナーにもマイクやミキサー卓、スタジオの様子の写真がたくさん使われています。
エコーの感じとかバイオリンの定位などオーディオ機材のチェック用にも使えます。ローファイな機器でもそれなりに鳴ってしまうのが難点かもしれませんが。

ジャズ・ボーカルの新録モノとして捉えてもよくできた録音のよくできたアルバムだと思います。(そういう意味で「ポールはちょっと」という方にもお薦めです)

まだまだCDでも良い音で楽しめるってことを再認識した一枚です。


2012年10月14日

CD80枚 - 一番の「大人買い」

ここのところ「大人買いしたCD」を聴く、そのCDをリッピングするという作業でなぜか大忙しになってしまってます。
もちろん新譜で80枚を一気に買うなんて無理ですから、中古CDをまとめて注文して届いたというのがその内容。

買い物をしたのは「駿河屋」でも「ブックオフオンライン」でもなく、ゲーム・CD・DVDミラクル楽天市場店というお店。



株式会社ゲオが運営している楽天のお店なんですが、ゲオは他にも「ゲオEショップ」というお店を出していて、在庫は似たような感じですが、価格設定はゲーム・CD・DVDミラクル楽天市場店の方が安いようです。

会社案内 どっちもゲオが運営してます。

買ったCDは大きなダンボール箱に入って送られてきました、さすがに80枚となると重いですね。
(箱の大きさは2Lペットボトル飲料6個入りの箱程度。昔のアナログ盤の箱と同じぐらいのもの)

1980年代から2000年代まで幅広く、50円のものを中心に選んでカートに追加していたら合計80枚になってたという次第で、ちょっと買いすぎだったなと反省中。


とはいえ、単価が低いんで、80枚買っても送料525円を加算して6576円と安いです。
商品はAmazonマーケットプレイスで1円(送料340円で341円になるあれ)のものが多かったんですが、中古市場でそこそこ良いお値段で流通しているものもいくつかありました。

そういうわけで、通して聞くのはまだまだ先。リッピングもまだまだこれからです。

2012年10月8日

CDプレイヤーのススメ - TEAC CD-P1260

フルサイズのCDプレイヤーってどの程度の需要があるのかわかりませんが、探すと結構あるものです。

BDプレイヤーでCDを再生することもできるわけだし、なんでわざわざ機能の少ない(単機能な)CDプレイヤーを買うのか、と疑問に思う方がほとんどなんでしょうが、安い価格帯のCDプレイヤーでも結構ちゃんとした音が出るものがあるんで、リビング(茶の間)にはフラットパネルのテレビとBDプレイヤー、オーディオ用にはCDプレイヤーという棲み分けができるんじゃないかと思う次第。

以前マランツのCD6004を取り上げましたが、TEAC(ティアック)から発売されている安価なCDプレイヤー、CD-P1260が思っていた以上に良かったんでご紹介。
(音はマランツCD6004は濃いめの音、TEACのCD−P1260は味付け薄めの音です)

http://teac.jp/product/cd-p1260/


AV Watchの記事
ティアック、31,500円のMP3ディスク対応CDプレーヤー
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090615_294050.html
ティアック、31,500円のCDプレーヤーにシルバーモデル
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100426_364003.html

際立つものはありません。素のCDプレイヤーです。
どこかCECの低価格製品に似ているような気もしますが、他人のそら似ですかね。

  • ACケーブルは脱着できない。
  • 出力はアナログ端子だけ。(背面にRCAアナログ端子、前面に6.3mmヘッドフォン端子)
という、今どき珍しい仕様の製品です。


プレスリリースから。

【主な特長】
  • CD、CD-R/RWディスク対応
  • CD-DA、MP3記録ディスク対応
  • 8倍オーバーサンプリング
  • センターメカ構造を採用
  • プログラム再生、シャッフル再生、イントロ再生、リピート再生機能
  • MP3のIDタグ表示可能な大型液晶ディスプレイ(1バイト文字のみ)
  • ボリューム付きヘッドホン端子
  • リモコン標準付属

センターメカ(CDトレイが中央にあること)で見た目はそこそこ。
8倍オーバーサンプリングだなんて懐かしさを感じる点。

外形寸法が 幅 435 × 高さ100 × 奥行き 285mm というフルサイズで、重さは4.1kgもあります。
小さく薄く作られたBDプレイヤー(プレイヤーなのにファン付きだったりするものも)とCDの再生に特化して作られたCDプレイヤー。

割高感があるのは理解できるんですが、こういった製品が長く販売されているということはそれなりの需要があるからでもあるのでしょうね。

ちなみに発売から時間が経っていることもあって安いです。
古いCDプレイヤーが壊れたとか、昔のCDプレイヤーに興味がという方にもお薦めです。

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2012年10月6日

タワレコオンライン - リニューアルで読み物充実

タワーレコードについては以前からあれこれ書いてますが、最近タワーレコードオンラインがリニューアルし、店頭で配布している冊子(フリーペーパー)をオンラインで読むことができるようになりました。

以前も "bounce" のサイトがあってそこでバックナンバーを閲覧できたんですが、その後タワレコオンライン内に移動して規模を縮小してしまって過去記事が読めない状態でした。
今回のリニューアルでバックナンバーのインタビュー記事、連載記事含め、バックナンバーがオンラインで読めるようになりました。これはありがたいです。

以前は読むことができなかった「ロック! 年の差なんて」という大好きだった記事まで掲載していただきありがたい限り。
リニューアルにあわせてポイント15倍やってますんで、タワレコオンライン押しです。

http://tower.jp/
http://tower.jp/music_top/


"bounce" の他、"intoxicate" や "TOWER"、"TOWER THEATER"、"tower+" をオンラインで読むことができます。

"intoxicate" はカエターノ・ヴェローゾの生誕70年特集。
(それにしても今年70歳を迎える偉大なミュージシャンが多いですね。ex. Paul McCartney, Brian Wilson…)

http://tower.jp/mag/intoxicate/



ざっくりした記事、最近出たトリビュートアルバム(Beckも参加しているアルバム)を中心とした記事だと思ったら濃厚な記事でした。想像していた以上に読み応え十分な内容です。

http://tower.jp/article/feature/2012/10/01/borw_99



ありがたいのがバックナンバーを読むことができるということ。
店舗に通ってるという人であれば冊子の入手が容易ですけど、たまに行くという人だとタイミングによっては冊子が無かったりして毎号入手するのは難しかったりしますからね。
ヤフオクで冊子を落札してという行為無しに読むことができるのはほんと助かります。

特集記事のバックナンバー
http://tower.jp/article/feature/


"bounce" インタビュー記事のバックナンバー
http://tower.jp/mag/bounce/interview#


"bounce" 連載記事のバックナンバー
http://tower.jp/mag/bounce/series



すでに「連載終了」となった過去記事も掲載されていて、これまたありがたいです。

"bounce" その時 歴史は動いた
http://tower.jp/article/series/series_category/26


冒頭にも書いた「ロック! 年の差なんて」は連載終了から1年以上経つのに掲載してもらえてありがたい限り。

"bounce" ロック! 年の差なんて
http://tower.jp/article/series/series_category/29

過去のアルバムをピックアップして、現在だとこのへんのミュージシャンのこのアルバムがそういう位置(感じ)という対比が楽しかった連載記事です。


というわけで、店舗数減と寂しい話題が続いてましたが、オンラインでのポイント15倍セールを定期的に行うようになっていたり、オンラインコンテンツの充実(音楽情報サイトという面が強化)がされたりということで、まだまだタワレコ元気なようです。

#ほんとは冊子で気軽に読みたいんですけどもね。毎月必ず1回以上はオンラインで買い物してるんですけども・・・

2012年10月5日

バナナプラグいろいろ

並行輸入から過去のブランド(デッドストック)までAmazonでいろいろ売ってるもんですね。
安めのものをいくつかピックアップ。

ナカミチブランドの金メッキバナナプラグ
8本セットで1580円(送料無料)と安い!



ハンダ不要でネジ留め(一本あたり2箇所)でしっかりケーブル先端を固定できる仕組み。
スピーカケーブルだとLR2本分の両端に使えるわけでこれはお買い得。



同じナカミチでもこちらは先端部が波形になってるもの。
8本セットで2千円弱。




Sewell Silverback バナナプラグ 6ペア、計12個入って2400円。
並行輸入品だからの値段なんでしょう。安いです。
これもハンダ不要でネジ留め(一本あたり2箇所)でしっかりケーブル先端を固定できる仕組み。
スピーカケーブル3本分のセットなんでサラウンド用途なんですかね。




audio-technica ソルダーレス バナナプラグ AT6301は定番品。
ケーブル1本分で1300円なので、上の格安品と比べると割高感がありますね。
とはいえ、家電量販店でも売ってるものなんで入手性は良いですね。
これもハンダ不要でネジ留め(一本あたり2箇所)でしっかりケーブル先端を固定できる仕組み。


最後はテスターのリードとかに使われてるオーディオ用というより電子工作用のもの。
電子部品を扱う店で必ず売ってるあれです。


太いケーブル用にはこちら。上海問屋のバナナプラグ。
外径5mmまで対応なのでキャプタイヤケーブルの末端処理にも使えます。





スピーカケーブルのバナナプラグ化はほんとに良いのか、という疑問もあるんですが、実際使ってみると便利。
ケーブル先端の腐食やら端子の増し締めをこまめにやっているのであればいいんですが、ついついそのまま使い続けてしまう場所なんでこれらの劣化の少ないバナナプラグは便利です。

2012年10月4日

政府広報 - 著作権法改正について

政府広報 - 平成24年10月から著作権法が変わります  販売または有料配信されている音楽や映像の「違法ダウンロード」は刑罰の対象となります
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200908/2.html


メディアでの取り組みを引用

中山秀征のジャパリズム (平成24年9月29日)
http://www.gov-online.go.jp/pr/media/radio/bj/sound/20120929.html
その違法ダウンロードは犯罪です
TOKYO FM 毎週土曜日9:30~9:50(20分) ほか ※放送局によって放送時間が違います
 10月から著作権法の改正にともなって、違法にネット上にアップロードされている映像や音楽をダウンロードした場合、刑事罰の対象となることがあります。2年以下の懲役、もしくは200万円以下の罰金という厳しい内容になっていますので、呉々もご注意下さい。一体どのような場合に刑事罰となるのか、またこうしたダウンロードがなぜ違法とされるのかなどについて、文化庁の山中弘美さんが解説します。
政府インターネットテレビ
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6903.html徳光&木佐の知りたいニッポン!~違法ダウンロードが刑罰の対象に~もっと知ろう"著作権"のこと
 現在、インターネット上には、海賊版の音楽や動画があふれ、違法ダウンロードが蔓延し、「著作権」が侵害されているため、平成24年10月1日から著作権法が改正され、違法ダウンロードが刑罰の対象とされることになりました。今回は、大江忠・田中豊法律事務所の田中豊さんをお招きして、今回の著作権法の改正について、具体的な事例を通して、わかりやすく解説して頂きます。

政府広報ということもあって好感度が高いと言われる方(その内容を熟知しているとは思えない方)が進行する番組という感じですが、一時期はこういう政府広報も政権交代のおかげか派手な作り方(税金をふんだんに使うやり方)を控えていたように思うのですが、いつの間にか自民・公明時代と同じようになってますね。

ま、とにかくすでに施行となってますんで、気になる方はチェックしておいた方がよろしいかと。

2012年10月2日

ヘッドフォン SONY MDR-MA100

ソニーの開放型ヘッドフォン、MDR-MA300に続いて、下位モデルのMDR-MA100を購入しました。

SONY MDR-MAシリーズ
http://www.sony.jp/headphone/lineup/series/ma.html
SONY MDR-MA100
http://www.sony.jp/headphone/products/MDR-MA100/

MDR-MA300では、「耳たぶにドライバーに当たるのが嫌という人はMDR-MA100、MDR-MA900が良いのかも」と書きましたが、安い方で試してみたという次第。
MDR-MA300よりも安いモデルがどんなもんだろ、と思っての購入だったんですがなかなかよいヘッドフォンです。


パンチング越しに見せるデザインが気に入ってます。


ケーブルは両出しなのでケーブルが出ている方という判断ができません。
左右を見分けるための表示はハウジングを支えるアームの部分にあります。

色は付いていない(MA300ではLに白、Rに赤の塗装あり)のは下位モデルだからでしょうね。
左側のみLマークの上に突起があり、手探りでもわかるようになってます。(MA300と共通)


とはいえ、このヘッドフォンはイヤパッドが特殊なんで左右の見分け方は容易です。
MDR-MA300、MA500では「フレキシブルイヤーフィットメカニズム」が採用されていて、耳たぶの角度に追従するようになっていましたが、MDR-MA100では角度固定となっています。

左側のイヤパッドなんですが、耳たぶを収納する感じでくり抜かれてます。内部に段差があってユニットを固定する面が斜めになっています。


前面から見た状態です。(写真右側が左側ハウジング)
イヤパッドで段差を付けているわけではなく、バッフル面で段差を設けていることがわかるかなと。


型番はとてもわかりにくいところに記載があります。
製品付属の取説にも書いてあるんですが嫌がらせのような場所。


ヘッドバンドはプラスチックですが、そこそこの強度という感じです。無理はできない感じ。
スライド部はクリック感のある機構で調整しやすいです。調整量が多いんで幅のある頭の方でも大丈夫かと。(MA300と共通)


左がMDR−MA300、右がMDR-MA100です。
影が出ているので実物以上にMA300が大きく見えますが、実際に一回りぐらいハウジングの大きさが違います。(ドライバーユニットはどちらも40mmなんですけどね)


こちらも左がMDR−MA300、右がMDR-MA100です。
「フレキシブルイヤーフィットメカニズム」を採用したMDR-MA300と「固定で斜め」なMDR-MA100という違い。


「フレキシブルイヤーフィットメカニズム」では耳の角度に追従するという発想は良いと思うんだけど、耳にずっと当たっている感じが不快でしたけど、内側をくり抜いているだけでユニット面が斜めになっているだけのMDR-MA100ではその点は問題無し。

イヤパッドは布製でさらっとしていること、側圧が緩めなこと、そして軽量なこともあり長時間の装着でも問題無し。

音は、低音過多という印象のMDR-MA300、バランスの良いMDR-MA100という感じです。
映画鑑賞時に低音の量感が欲しい時はMDR-MA300、音楽を流し聞きならMDR-MA100という使い分けになりそうです。

仕様
  • 型式 オープンエアダイナミック型
  • ドライバーユニット 40mm、ドーム型
  • 感度 100dB/mW
  • 再生周波数帯域 12-22,000Hz
  • インピーダンス 40Ω
  • 最大入力 1000m W
  • コード長 2.0m
  • 入力プラグ 金メッキステレオミニプラグ
  • 質量 約190g 




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ER 緊急救命室 - 第1シーズン第1話 (Pilot: "24 Hours")

今日から始まったWOWOWでのER 緊急救命室 - 第1シーズン、録画してじっくり視聴しました。
(アメリカの)海外ドラマでよくある「初回はパイロット版」ということもあり、1時間40分間の放送でした。

WOWOWオンライン - ER 緊急救命室
http://www.wowow.co.jp/pg/release/001474/index.php



初回のエピソードは独立したページになってるんですね。
Wikipedia英文 - 24 Hours (ER)
http://en.wikipedia.org/wiki/24_Hours_(ER)

NHK-BSこの回が初めて放送されたのが1996年4月。(USでの放送開始は1994年9月)
その後、ERはシーズン15(ER XV)まで続き、日本での最終回の放送は2011年3月10日(NHK-BS2)。(USでの最終回放送は2009年4月2日)

私の場合、NHK総合で放送が始まった1997年以降にこのドラマを知ったようです。(BSはアンテナを設置してなかった頃ですから)
当時は今よりもテレビを見ない生活をしていたんで、たまたま見た回が病院よりもベントンが中心の回でどうもピンと来なかったというのが最初の印象。その後何度か見るようになり、録画をして観るようになって・・・という感じで付き合い始めた感じです。

途中、NHK総合で放送されなくなったりとかあったもんで、最終シーズンだけはちゃんと観ましたけど後半は熱心な視聴者ではなくなっていました。(ERは第5〜第6シーズンが一番おもしろかったような印象がありますね)


その後のERのストーリーを構成することになる要素がたっぷり含まれている回で、
・患者を優先してルールをやぶる(患者の様態悪化→医者としての覚悟)
・同僚が運ばれてくる
・勤務医は寝不足(薄給ということも強調されてました)
というその後、何度も繰り返されることになる話の素がこの第1話(パイロット版)に凝縮されていました。


すでに16年も前に制作されたドラマなんで、登場人物が若い(特にジョージ・クルーニー)とか髪型やファッションが時代遅れとかいろいろありますが、最終回がちょっと前だったこともあって「最初の設定ではそうだったのか」という発見もいろいろある放送でした。(その後、受付役で登場することになる「警官」が登場していたりとかの発見も)

この第1シーズンではクエンティン・タランティーノが演出した回(第24話)もあるんでこちらも楽しみです。

#ジャンルは違いますが、マンガのNARUTOも第一巻にその後の話が凝縮されていて何度も読み直してますが、それと同じ感じ。

2012年10月1日

David Byrne & St. Vincent : 共作アルバムと直近のライブ音源

デヴィッド・バーン(David Byrne)とセイント・ビンセント(St. Vincent)の共作アルバム "Love This Giant" が最近のお気に入りなんですが、nyctaperでは9/29にブルックリンで開催されたライブの音源を公開しています。

いつもの通り、ストリーミング再生、データ(MP3(320kbps)またはFLAC)での提供です。
それにしてもライブ翌日に公開できちゃうスピード感、うらやましいです。

nyctaper - David Byrne and St. Vincent: September 29, 2012 Williamsburg Waterfront
http://www.nyctaper.com/2012/09/david-byrne-and-st-vincent-september-29-2012-williamsburg-waterfront-flacmp3streaming/


セットリストは以下の通り。
Setlist:
[Total Time 1:43:16]
01 Who
02 Weekend In The Dust
03 Save Me From What I Want
04 Strange Overtones
05 I Am An Ape
06 Marrow
07 This Must Be The Place (Naive Melody)
08 The Forest Awakes
09 Ice Age
10 Like Humans Do
11 Lightning
12 [Band Introductions]
13 Lazarus
14 Cheerleader
15 Lazy
16 I Should Watch TV
17 Northern Lights
18 One Who Broke Your Heart
19 Outside Of Space and Time
20 [encore break]
21 Cruel
22 Burning Down the House
23 [second encore break]
24 The Party
25 Road to Nowhere
2時間弱、たっぷり堪能できます。
St. Vincent との共作アルバムからの曲の他、Talking Heads 時代の曲も演奏されているのがうれしいところ。(David ByrneはTalking Headsのメンバーでした。という注釈が必要かな?)

共作アルバムの "Love This Giant" ですが、ホーン(ブラス)が多用されていることもあって Talking Heads の "Naked" っぽい曲も。ラテン系のアレンジだからでしょうかね。

ちなみにDavid Byrneは1952年生まれなので今年で60歳。St. Vincentは1982年生まれなので今年で30歳。Talking Headsの"Remain In Light"のリリースが1980年だから、その当時まだ生まれていなかったんですね。
最近のDavid Byrneはブライアン・イーノやファットボーイ・スリムとの共作、ブルックリンを拠点とするミュージシャンとの共作が続いていますが、まだまだ若いなと痛感。

Love This Giant からの曲は一曲が無料ダウンロード、もう一曲がストリーミング再生できるのでぜひお試しを。

http://lovethisgiant.com/

Who by David Byrne and St. Vincent