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2022年1月17日

今さらユニバーサルプレイヤー BDP-93 NuForce Xtreme Edition を購入

今さらだけどユニバーサルプレイヤー OPPO BDP-93 NuForce Xtreme Edition(BDP-93NXE) を購入しました。もちろん中古です。

BD,DVD,SACD,CDのユニバーサルプレイヤーなので、HDMI出力が(しかも2つも)付いているんですが、それは普段は接続せず、RCAケーブルのLとRだけつないでという使い方。CDプレイヤーとして、SACDやDVD Audioの再生機として使っていく予定です。


OPPO DIGITALといえば、OPPO Digital JapanのBDP-105DのJAPAN LIMITEDが物量投下モデルとして有名ですが、さすがに中古市場でも高く、私はBDP-93にNuForceが音声回路を作り直したNuForce Xtreme Editionにしたという次第です。

(CDプレイヤーの買い替えだと思えば十分納得できる相場なので)


NuForceは他にもOPPOのモデルを独自チューンして販売していますが、それの最上位モデルとなります。

  • OPPO BDP-83SE NuForce Edition
  • OPPO BDP-93 NuForce Edition
  • OPPO BDP-93 NuForce Xtreme Edition ←これです。


NuForce Xtreme Edition公式日本語サイトhttp://www.fuhlen.jp/nuforce/highend/products/oppo_bdp_93nxe.html


(上位のBDP-95とBDP-105は ESS Technology の Sabre 32 Reference DAC ES9018)

音楽評論家の高橋健太郎氏がOTOTOYのサイトで8年前に、

BDP-95はその後、都内の事務所で少しの間、試用する機会を得た。実のところ、僕は映像やサラウンド再生も扱うユニヴァーサル・プレイヤーのオーディオの部分には、それほどの期待はしない人間だった。自宅でLINNのUNIDISK1.1という百数十万円もするユニヴァーサル・プレイヤーを使っていたこともあるが、CDやSACDの再生能力に関して言えば、オーディオ専用機に分がある、という印象を得ていたからだ。だから、十万円代で買えるユニヴァーサル・プレイヤーであるBDP-95のオーディオ再生能力も、評判が良いとはいえ、価格相応ではないかとは思っていた。

だが、繋いで音を出した瞬間に笑ってしまった。すっとローエンドまで伸びた低音とクリアーな音場がいともたやすく描き出されたからだ。

https://ototoy.jp/feature/2014120400

と書いているんで、こりゃBDP-95にしないと駄目かなと思いつつもやはり出会い(10年前のモデルですから)と予算が。

相場をチェックするとたまにBDP-95の安いのがあるんですが、何かしら不具合を抱えていたりするんでさすがにパスだし、競争率も激しい。円盤を回転させたり光学読み取りだしとメカ系の製品だけに不具合はやはり困りますからね。


アバック 新宿本店ブログでも比較されています。

BDP-93NXEは、エルトン・ジョンの声に厚みと実在感があります。BDP-95は声の厚み・実在感がありつつ、サラウンドするような音の広がり感が圧倒的
BDP-95はBDP-93NXEに近い感じですが、BDP-93NXEの低音は鋭く、こちらはヘビー級のような重さが
BDP-93NXEの方がDSDの特徴が出てやさしく生っぽい音に聴こえます。声が空間に広がる感じは、BDP-95が一番表現できているように

https://blog.avac.co.jp/shinjuku/2011/10/oppo-bdp-95bdp--713f.html

ってな感じで圧倒的な差でもなさそうだし。これでいいんじゃないのとも。


あとは個人のブログですが、「BDP-93をBDP-93NXEにアップグレードしました」という投稿では、ノーマル状態のBDP-93をアップグレードする基板だけで800ドルもするとか、びっくり情報。
肝心の交換後の音質ですが、CDの音が非常に良くなりました。SACDは従来でも良い音だったのですが、NXEになってからはCDもかなり楽しく聴けるようになりました。
私はこのボードの購入にESOTERICのP-1とD-1を手放したのですが、その価値は合ったと思います。
http://staraxis.kazelog.jp/okiraku/2011/07/bdp-93bdp-93nxe-7d9b.html


とまで書かれていては満足しろという話。(2011年の投稿ですけどね)

そうそう、BDP-8xやBDP-9x、BDP-10xシリーズはあの「HDCD」 (High Definition Compatible Digital) のデコードにも対応しているので、たくさんあるHDCDのCDを再生できるという楽しさもあります。

いままで東芝のDVDプレイヤーでHDCDのCDを再生していましたが、腰高な音で全く好きになれなかったので、やはり今回の導入は正解かと思っています。

そんなわけで、久々にあれこれCDを再生する楽しさを味わっています。

2013年5月22日

"HDCD"を再生したい - 6 「まとめ」

「そういやHDCDをたくさん持ってるなぁ」というところから始まった話なんですが、ヴィンテージ機器(HDCD対応DVDプレイヤー)を導入してひとまず解決。
一区切りということでHDCDに関してまとめてみます。



Wikipedia日本語版
Wikipedia英語版


Windows環境であれば、以下の方法でHDCDを活用できます。

「マイクロソフトが買収した技術だから」ということはないと思うのですが、MacOSだとネイティヴ対応のソフトが見当たらないのが悲しいところ。(XLDが対応していたらと思うんですが・・・)


HDCD公式(Microsoftが運営してたWebサイト)
HDCDの検索もできたんですけどね。
(今もアーカイヴで当時のリストを閲覧することは可能です)


有志が作成したリストはこちら。

Head-Fi (HDCDロゴの入っていないものもリストアップされています)
http://www.head-fi.org/t/65414/hdcd-list

日本人ミュージシャン、日本盤についてはこちら。(Webアーカイヴ)2005年3月17日が最終更新のようです。
HDCDを探せ!
http://web.archive.org/web/20050404044454/http://homepage1.nifty.com/~ayumi/hdcd_wo_sagase.html
http://web.archive.org/web/20050404073826/http://homepage1.nifty.com/~ayumi/hdcd_list.pdf


マイクロソフトも以前は自社の MediaPlayer の紹介のところでHDCDについて紹介するコンテンツがあったのですが、今はコンテンツがすっかり「削除」されており、Webアーカイヴでのみ閲覧できる状態です。

Microsoftの「HDCDについて」(英語)
http://web.archive.org/web/20060116105944/http://www.microsoft.com/windows/windowsmedia/forpros/hdcd/hdcdourstory.aspx

MicrosoftのHDCD FAQ。(英語)

MicrosoftのHDCD情報(日本語)
HDCD (High Definition Compatible Digital) は特許を取得したエンコード/デコード プロセスです。コンパクト ディスク (CD) および DVD オーディオ上で、オリジナル音源の豊かさを細部まで完全に再現します。 既に 5,000 を超える CD タイトルのレコーディングに使用されており、うち 250 枚が Billboard トップ 200 ヒット、175 枚以上がグラミー賞ノミネート、300 枚以上がミリオンヒットとなっています。
当初 HDCD 技術は、卓越したオーディオ技術者である Keith Johnson と Pflash Pflaumer (英語) によって開発されました。 二人は 1996 年に、既存のデジタル形式との互換性を維持しながら、デジタル オーディオ録音と再生の品質を高めることを目的として、カリフォルニアを拠点とする音響技術ライセンス企業、Pacific Microsonics, Inc. (PMI) を創設しました。
その後、PMI は 2000 年 9 月にマイクロソフトと合併。 マイクロソフトは PMI の画期的な技術を PC 製品に取り入れる作業を続けています。 エンターテイメントの主要ソースとしてデジタル メディアの重要性が高まる中、この技術はデジタル オーディオ信号処理分野におけるマイクロソフト独自の利点となっています。

少なくとも 5,000タイトル 以上あったということがわかりますね。(この数字、ずーっと同じままでしたが・・・)


HDCDに関する情報がどんどん減ってるというのが実際のところで、Webアーカイヴを使わないと出てこないというのが現状です。
昨年、買い増しにつながるようなリマスタリングでリイシューされた The Beach Boys のアルバムのような例もあるんで「現在進行形」ではあるんですけど、先細り感はやっぱりあります。

制作側で使われているHDCDエンコード用の機材次第という状態なんでしょうか。
HDCDスタジオリストを見ると、バーニーグラウドマンのような「大御所」のところもあるので、当面は大丈夫かなと思いますが、今後増えていくとは思えませんからね。

「CDコンパチのそういうのあったよね」「このロゴなんだっけ?」と過去形になるのも時間の問題なのかもしれません。(すでにそうなりかけてますが)

"HDCD"を再生したい - 5 「SD-5500とヘッドフォンアンプだけ」で堪能中

HDCD再生用に準備したDVDプレイヤー、東芝SD-5500にはヘッドフォン端子がありません。
そんなわけで、アナログRCA出力→ヘッドフォンアンプ Corda HeadFive(小型で便利。重宝してます)という構成で使い始めています。

CDプレイヤー代わりにSD-5500、それにヘッドフォンアンプだけというシンプルな組合せですが、あれこれ繋がないことが良い結果になっているのか、それとも自分が気合い入れて聴いてるからなのかわかりませんが、これでいいじゃんと感じてます。(妥協点が低いだけか)

当時の東芝製DVDプレイヤーってそこそこ音が良く、低価格モデルだとSD-1500とかが人気だったりしましたが、このSD-5500のラインアウトも良い感じです。(12年前の『ヴィンテージ機器』なんで当たり外れはありそうですが、一応オーディオ再生にも配慮した製品なようです)


HDCDのインジケータが点灯するかどうか、さくっと手持ちのCDをチェックしてみつつ堪能。


WEAの "Original Classic Series" の簡易紙ジャケ5枚組だと、The Carsに1枚、Los Lobosに1枚とかそこそこヒット。(The Carsの別の一枚はLoadgingした直後は点灯するけどすぐに消える謎仕様)

エミルー・ハリス (Emmylou Harris)のリマスター+ボーナストラックなCDはHDCDでしたが、近作はHDCDだったりHDCDじゃなかったり。(ワーナー系のCD所有率が高いなぁ・・・)


市場に流通しているHDCDのリストは、Head-Fi に蓄積されているものが役立ちます。
(HDCDロゴの入っていないものもリストアップされています)

http://www.head-fi.org/t/65414/hdcd-list


#私はここを見て結構な数のHDCDを持ってるって感触があったんでハードウェアで鳴らしたいということになった次第。

ついでにDVD-Audioにも対応してるんで Talking Heads の DVD-Audio なども再生してますが、やっぱり気合い入れて聴くにはいいかもなどと・・・(それハイレゾだろ、とツッコミが入りそう)

2013年5月21日

"HDCD"を再生したい - 4 対応機器の導入とHDCD再生の確認

「HDCDを再生したい」と書いてる時点で買う気満々なわけですが、CDプレイヤーではなく、東芝のSD-5500というDVDプレイヤーを購入しました。

#MacOSネイティブで普通にHDCD再生ができればDVDプレイヤーやCDプレイヤーというハードウェアを導入しなくてもいいんですけどね。

東芝 製品情報 / 機能情報 - DVDプレーヤー SD-5500
http://www.toshiba.co.jp/regza/bd_dvd/arc/products/player/sd-5500.html



2001年11月発売のDVDプレイヤーなので、HDMI端子が無いとかCPRMなDVDメディアに対応していないなど、DVD再生という面では旧世代なんですが、HDCDとDVD-Audioに対応しているということでこれにしました。

安いDVDプレイヤーでHDCDに対応してるものもありますが、アナログ出力の品質を考えるとある程度のものが欲しいわけでして、迷いましたが「古いもの」に。(当時の東芝製DVDプレイヤーは音声出力がちゃんとしていたという評価がありましたし)

取扱説明書
http://www.toshiba-living.jp/rev.php?no=1047&sid=1&lv=2&YN=Y

HDCDに関する記述はそんなに無いんですが、ピックアップ。


実際にはこんな感じで点灯します。


HDCDデコード時の設定もあります。
foobar2000のプラグインだとVersion 1.15で対応した項目かと思います)


出力される音声の種類には音楽CDのうち通常盤(青の下線)とHDCD(赤の下線)の違いも記載されています。デジタル出力の場合はどちらも44.1kHz/16bit、アナログ2ch出力の場合、44.1kHz/16bitと44.1kHz/20bit の差が出るということのようです。


HDCDロゴの入ったビーチボーイズのCDは上のように表示窓に"HDCD"ロゴが点灯しました。
試しに机の近くにあった Joni Mitchell(ジョニ・ミッチェル)の10枚入り格安ボックスを確認したところ、10枚中5枚がHDCDでした。(ロゴは入ってないんですけどね)


HDCDだったのは以下の5枚。

全10枚中の5枚なんで結構な確率。ワーナー系のリマスター盤にはHDCDが結構多いという印象があったのですが、その通りでした。

とはいえ、同じワーナー系のMadonna の10枚格安ボックスはすべて通常CDだったし、The Smith の全部入りボックスもすべて通常CDだったしでHDCDかどうかは再生してみないとわからんという印象。(ついでにAtlantic Legendsというボックスもすべて通常CDでした)



2013年5月17日

"HDCD"を再生したい - 3 「ハイレゾ」「新規格」よりも手持ちの「CD資産」

「HDCDを再生したい」って気持ちは、すでにCDで持っているアルバムを「ハイレゾ音源」(DSD音源含む)を(わざわざ)買い直す前に、手持ちのHDCDをちゃんと再生してみたいって気持ちからです。

いわゆるハイレゾ音源については、ソフト面では高価格での「買い直し」需要、ハード面では「新ジャンル」の開拓的な感じがして、以前も書いた通り懐疑的な私です。(不完全な再生機器が流通してることも含め)

HDCDについては、
  • ソフト面では、HDCDは地味ながら淡々と新譜、リイシュー(再発)として発売され続けていること。(日本のミュージシャンがリリースする国内盤のHDCD状況は不明ですが)
  • ハード面では、HDCDという、実は通常のCDより音質が優れている(らしい)ものを放置している現状。(再生機器の少なさ。USではまだしも、日本では絶望的な状態)
後者については、Windows環境でHDCDを取り扱うことができるのでまだマシなのかもしれませんが、「Microsoftに買収された会社のよくあるパターン」で放置されちゃってる感じが強いです。

    音楽業界としては、(高い値段で)買い直しをしてくれるし、物流コストは掛からないハイレゾ音源を売った方が効率が良いし、CDの44.1kHz/16bit(HDCDで44.1kHz/20bit相当) に比べ、88.2kHz/24bit や 96kHz/24bit192kHz/24bit という「わかりやすい大きな数字」でアピールできるのもメリット。




    カタログスペックの「大きい数字な方が良さそう」というのはオーディオだけじゃなく、クルマなんかでも同じですけど、趣味性の高いものには効果的なもの。
    実際、HDCDも「数字が大きいから良さそう」って思う部分ですし、否定はしません。
    (でも、ハイレゾ音源の前にやることあるよな、って思ってます)


    オーディオ業界としては、「PCオーディオ」というジャンル開拓で停滞していた市場に活気が出るし、より大きな「ハイレゾ」に対応(96/24→192/24)したり、DSD音源に対応するってことで買い替え需要も喚起できるという流れ。


    フィジカルメディアでは、SACDのようにDSDマスタリングしてCDより高い値段で売るという選択肢もあったわけですが、市場規模は縮小傾向。
    SACD単層+新素材でSACDのリリースで巻き返しをしてますが、どこまで売れているのかは謎。




    DVD-Audioのように「死んじゃった」フォーマットもあるけど、その後継にあたるBlu-rayオーディオ(BD-Audio)という「規格」(実際は規格じゃなくて最小限の映像にハイレゾ音源というのが実態)が加わって「買い増し」を喚起してるけど、価格やタイトルの少なさがやっぱり残念なところ。(フィジカルメディアだし、デジタル出力の制限とか制約が多いのもあると思いますが)

    その点、データ販売の「ハイレゾ音源」は、(SACDを受け付けない)PCやMacなどを活用することで再生機器の自由度が高いことに加え、再生専用機も高いものから安いもの。据え置きモデルからポータブルまでいろいろ出てきているという状態。

    いつ再生機器が無くなるかわからない「新規格の高音質フィジカルメディア」(SACD, DVD-Audio)に比べれば「汎用性の高いPCで再生できる」という点で将来も安心。(FLACであれば、OSが変わっても再生ソフトがリリースされ続けるでしょうし)


    でも実際のところ、音質と手軽さのバランスではCDで十分なんじゃないかと思っています。(そうじゃないという人がいるのも認めますが)




    CDに関しては、過去30年の歴史(SONYとPhillipsもこんなに長く続くと思ってなかったかも)があって、
    • 中古市場を含めれば膨大な量のタイトル。(それでもCD化されていないものがまだまだたくさんあるし、入手困難なタイトルがたくさんあるのが実情ですが)
    • 再生機器の多さ(最近は「CDプレイヤー」の無い家もありそうだけど、DVDプレイヤー、BD録再機でも再生できるんで再生可能な機器は膨大)
    • 価格面では、iTunesStoreやAmazonMP3の非可逆圧縮ファイルのアルバムで1500円。CDだと輸入盤で良ければそれ以下がほとんどだし、中古盤だと(レア盤除けば)それ以下というのが実際。
    • CDが売れなくなった先進国(US)でもOriginal Album Classicsなどのようにパッケージを簡素化することで低価格なCDがたくさん発売され、実際にそれが売れていること。(Green DayやMadonna, Joni Mitchellなどの10タイトル入り低価格ボックスも。最近はChicagoやVan Halenが発売されてます)
    • PCやMacでも扱える万能性。(CCCDという「不純物」もあったけど)
    と、CDの「器」としての寿命はまだまだ続くんじゃないかと思います。

    で、HDCDという(忘れ去られているけど)市場にたくさん流通していて、現在進行形の「高音質」なものを活用しない手は無いんじゃないかと思う次第。
    (なわけで「HDCDを再生したい」わけです。以下、ループ)


    関連
    "HDCD"を再生したい
    http://tiiduka.blogspot.com/2013/05/hdcd.html
    "HDCD"を再生したい - 2 リリース状況と対応プレイヤーを探す
    http://tiiduka.blogspot.com/2013/05/hdcd-2.html
    いわゆる「PCオーディオ」と「ハイレゾ音源」
    http://tiiduka.blogspot.com/2013/04/pc.html
    続 - いわゆる「PCオーディオ」と「ハイレゾ音源」
    http://tiiduka.blogspot.com/2013/05/pc.html
    昨今の「低価格」輸入盤CDの状況
    http://tiiduka.blogspot.com/2012/10/cd.html


    低価格ボックスの例(10枚組の簡易パッケージで低価格)
    Green Day, Madonna, Van Halen(6枚組), Chicago, Joni Mitchell, Eagles(6枚組)

    2013年5月16日

    "HDCD"を再生したい - 2 リリース状況と対応プレイヤーを探す(増補版)

    HDCDなんですが、昨年リイシューされたビーチボーイズのCDもHDCDでした。




    これからリリースされるCDにもHDCDってことがあるわけですね。


    HDCD関係の読み物
    http://gomaigasane.blog86.fc2.com/blog-entry-21.html
    http://gomaigasane.blog86.fc2.com/blog-entry-23.html
    http://gomaigasane.blog86.fc2.com/blog-entry-24.html
    http://gomaigasane.blog86.fc2.com/blog-entry-25.html
    http://takhag.blog.fc2.com/blog-entry-131.html

    最後のリンク先には最近のHDCDエンコーディングのタイトルが紹介されてますが、これ持ってる割合が高いです。(CDの一部の楽曲がHDCDエンコーディングだったりしてややこしいですが)


    WindowsPCだと Windows Media Player のバージョン9以降でHDCDに対応していたんだけど、最近のバージョンだとHDCDの認識表示が無く、対応してるんだか対応していないんだかよくわからん状態というのがざっと読んだ感じ。

    HDCDの開発元の会社(パシフィック・マイクロソニック社)をMicrosoftが買収したのでWindows Media Playerで対応したという経緯。Microsoftに買収されたからなのか、日本ではハードウェアとしてのHDCD対応が進まなかったという感じがします。

    US市場では今でも(日本のブランドから)HDCD対応のCDプレイヤーが販売されているんでうらやましい限りなんですが、日本市場では高い製品だけというのが実際。

    そんなわけで、一応、現在進行形なHDCDなんですが、再生機器となると少ないのが実際のところ。
    DVDプレイヤーの場合、汎用ICを使ってるとHDCDにも対応しちゃってる低価格モデル(中国メーカの製品)が現在もヤフオクなどで新品入手できるようですが、アナログ出力に期待できないし、SPDIFでデジタル出し(CDトランスポートとして利用)してもDACがHDCDデコードに対応してないと意味が無いわけで、あまりお金を掛けないでHDCDを再生するとなると「中古で国内メーカが発売していたDVDプレイヤーを買う」ということになりそう。

    1999年の時点で「全世界で約2,000タイトル発売されているHDCDマスタリングされたCD東芝のDVDプレイヤー発売時のプレスリリースより)、その後もHDCDのCDがリリースされているわけで「せっかくのHDCDなのにもったいない」と思ってしまいます。


    世界初のDVDプレイヤーを発売した東芝はHDCDに対応したモデルをいくつか発売していました。

    SD-3110(1999年)
    http://www.toshiba.co.jp/about/press/1999_08/pr_j2401.htm
    SD-5000(2000年)
    https://audio-heritage.jp/AUREX/player/sd-5000.html
    SD-5500(2001年)HDCDに加えDVD Audioにも対応。

    DENON製のHDCD対応DVDプレイヤーもいくつか出ています。

    DENON DCD-1650AZ-N
    デンオン、CDプレーヤーのHDCDバージョンアップを再開

    DENON DVD-A1
    DENON DVD-A1XV
    DENON DVD-5000
    DENON CDR-W1500N

    ESOTERIC D-70

    Panasonic DVD-S97

    SANSUI CD-α507
    SANSUI CD-α607

    SOTEC+KENWOOD VH7PC

    ※どれも年式が古いので故障が心配ではありますが。

    LUXMAN D-7
    LUXMAN D-10
    LUXMAN D-600s
    LUXMAN D-700s

    Marantz DR-17

    OPPO BDP-80
    OPPO BDP-83
    OPPO BDP-83SE
    OPPO BDP-93
    OPPO BDP-95
    OPPO BDP-103
    OPPO BDP-105
    OPPO BDP-103D
    OPPO BDP-105D

    ROTEL RCD-02
    ROTEL RCD991
    ROTEL RCD1072

    TRIODE TR-CD1
    TRIODE Luminous1.0

    ARCAM FMJ CD23
    ARCAM Alpha 8 SE CD

    Bow Technologies ZZ-Eight

    CLASSE CDP-.3mk2

    Lindemann D680

    LINN CD12
    LINN IKEMI
    LINN GENKI

    ヤフオクやリサイクル店でまめに探した方が良さそうな感じです。

    関連
    "HDCD"を再生したい
    http://tiiduka.blogspot.com/2013/05/hdcd.html

    2013年5月14日

    "HDCD"を再生したい

    CDをあれこれたくさん所有していると"HDCD"のロゴが入っているものが結構あります。



    残念ながら、HDCDに対応したCDプレイヤーを所有していないのでHDCDがどんなものなのかは未体験。
    "HDCD"を容易に扱う方法としては、Windowsアプリケーションソフトの "foobar2000" にプラグインを入れてというのがあるようですけど、メインはiMac(MacOS X 10.6.8)なのでそれも使えず。
    メインじゃないWindowsPCを用いてリッピングするという方法もあるけど、そこまでして・・・というのが実際のところ。

    安価なHDCD対応のDVDプレイヤー(中国製の安いやつが一時期ありました)を中古で探して使うか、高いHDCD対応のプレイヤー(最近だとOPPO製品)を買うか。

    前者の安価なHDCD対応プレイヤー、同軸または光のデジタル出力が付いてたりしますが、この場合はDAC側でHDCDのデコードに対応してないと駄目なのか、HDCDプレイヤー側でデコードし、HDCDのデータのままDACに出力してくれるものなのかがわからず躊躇してます。
    (1500円程度で見かけたときに買って試すべきなのか・・・)

    とにかく、HDCDのメディアが数枚どころか数十枚〜3桁枚あるんで(最近リリースされたCDでもHDCDロゴが入っているものがありますし)、一度はちゃんとした環境でHDCDを再生してみたいと思ってます。

    #USのDENONからいくつか手頃な値段で発売されていたようですが、日本だと高級機にのみ対応なんですよねぇ。困った困った。

    2011年1月19日

    MATRIX mini-i (21) MATRIXの公式Webと新製品DA-100plus

    MATRIXの公式Webができてました。
    マニュアルもここからダウンロードできるようになってます。

    新製品が出てます。
    MATRIX DA-100plus
    http://www.matrix-digi.com/english/cpshow.asp?pid=13




    Philips SAA7350 + TDA1547 DAC-7搭載
    フルバランス出力、HDCD対応。
    アナログ部は、低独立マルチステージ安定化電源でOPA604/OPA2134を使用。

    仕様
    デジタルインタフェース: TOSLINK, COAX, AES/EBU, USB
    アナログインタフェース: RCA, XLR
    周波数特性:20Hz〜20kHz
    S/N比:112dB
    ダイナミックレンジ:108dB
    歪率:0.0009パーセント未満(1kHz)
    チャンネルセパレーション:115dB
    電源:AC220V 50/60Hz
    消費電力:60W未満
    サイズ:435 × 285 × 65 mm
    重量:6kg



    中文(簡体)
    http://matrix-digi.com/


    英文(現時点ではメニューなどが英文になっている程度でしたが)
    http://www.matrix-digi.com/english/index.asp


    ここはニセのWebだそうです。
    http://www.matrixelectronics.net/

    2010年11月22日

    今後の高音質音源の販売について考えた

    Paul McCartney & Wings の "Band on the Run" は結局アナログ盤(+320kbpsのMP3ファイル)を購入しましたが、この組み合わせってすごく相性が良いということに気付きました。

    そんなわけで、今後の高音質音源の販売について考えてみました。
    今後、高音質レコード(記録物)は「アナログ盤+配信」になるのではないかと思います。

    現状でもPaul McCartneyのように高音質のファイルをInternet上で販売しているケースが増えてきました。
    HDtracksでも結構な量になります。

    高音質での配信なので、購入するのはある程度限定された層だと思います。
    (そこそこの音質であればiTunes StoreやAmazonで安く購入することができますから)

    高音質の音楽配信を購入する層=すでにCDを持っているけど、もっと高音質なものを入手したい層なのではないかなと思います。
    (音が目的の人もいるかもしれないけど)


    以下のように並べてみると、アナログ盤のデメリットを音楽配信の手軽さがうまくカバーできるとともに、逆に音楽配信のデメリットをアナログ盤がカバーできているように思います。

    アナログ盤のメリット
    • メディアによるフォーマットの制約が少ない(16bit, 44.1kHzというCDフォーマットの縛り、SACDという著作権保護の縛りが無い)
    • 高品質、高音質なものを制作することができる
    • 大きい(デメリットだったりしますが)
    • モノとしての愛着が持てる
    アナログ盤のデメリット
    • 手軽に扱うことができない(再生環境が必要になる)
    • 普及しているデジタル・オーディオ・プレイヤーで再生するためにはデジタル化する必要がある
    • 重い(メリットだったりしますが)
    • かさばる

    音楽配信のメリット
    • 完成後、すぐに発売することができる
    • 購入後、すぐに再生することができる
    • CD音質以上のものを販売することができる
    • かさばらない
    音楽配信のデメリット
    • 所有しているという実感が無い
    • DRMという制約がある場合がある

    普段使いは音楽配信の音源を用い、ここぞという時はアナログ盤でという組み合わせ。
    趣味性の部分は大きなアナログ盤で満たされるという関係。

    現状では、趣味性の部分はCDが主流です。
    数多く発売されている紙ジャケット(紙ジャケ)CDの再発が典型的。
    音楽CDの紙ジャケ化という「盆栽的」な販売戦略が繰り返されています。

    紙ジャケCDがなぜ売れるのかと考えると、
    • 「限定販売」である
    • 「ノスタルジー」をくすぐる精巧なつくり
    この二点なんじゃないかと思います。

    限定商法は「買っておかねば」という気持ちにさせますし、当時を知る人にとっては精巧なミニチュアはうれしいものなのかもしれません。
    (オリジナル盤の中古は高くて手が出せないけど、紙ジャケCDなら気軽に買えるし、あとで高値で売れるかもしれないという「気分」もありますね)

    これに加え、SHM-CDやBlu-spec CDなどの「高品質」メディア。
    (高音質らしいけど、Blu-spec CDの紹介では「高音質」との記載は無し)


    参考
    SHM-CDとは
    Blu-spec CDとは


    消費者からしてみれば、30年後、40年後も腐食しないCDであればそれが一番。
    いつの間にか腐食して読み込めなくなっているCDが一番厄介。(そういう面での高品質であって欲しいものですが)

    HDCDのようにフォーマットに手を加えるのではなく、素材からのアプローチなので、マスタリングという工程次第でどうにでもという印象が強いです。

    参考
    HDCD

    以上のように、「紙ジャケCD」や「高品質CD」には賛同できずにおります。
    紙ジャケCDだけでの再発(しかも初CD化)だったりするとそれを買うしか無いのですが、通常版があればそっちを買っています。
    「高品質CD」も同様で、国内盤が「高品質CD」で値段が高ければ安い輸入盤を迷わず買っています。

    アナログレコードと音楽配信のセットであれば、ミニチュアではなく「本物」ですし、小さな紙ジャケを愉しむよりもずっと実用的。
    (ミニチュアとして楽しむという人もいるのかもしれませんが、本物があってのミニチュアですしね)


    最後のアナログ盤世代の私にとっては、新譜をアナログ盤で買うかCDで買うかを選択できたわけだし、(プラザ合意以降の為替レートの変動と流通面が大きく変わった頃なので)高い日本盤を買う予算で安い輸入盤を複数枚買えることの方が重要でした。(1.5〜2枚程度かな)

    購入するメディアをCDに変更したのが1989年頃だから、それまでは余程の特典が無いかぎりアナログで購入していました。

    日本盤特有の「帯」に対してもそんなに思い入れがあるものではありませんでした。
    (CBSソニーのように帯にしていない会社もありましたしね。ここは紙を折っただけのカバーでした。日本盤CDのカバーみたいな感じ)

    逆に日本盤の事情として、
    • 「マスターテープの質」(当時はアナログマスターなので劣化が生じる。当時、世界第2位の市場だからと言って鮮度の高いマスターが使われていたとは限らない)
    • 「音質よりも安全を優先したカッティング」(針飛びや歪みを嫌ったカッティング)
    で、日本盤は音質が良くないという印象がありました。

    参考
    クラッシュ制作日記20~東洋化成でのアナログ・カッティング立会い「デジタルにはない人のぬくもり」

    あきらかに当時の日本盤シングルが一番おとなしい音だった。
    当時を振り返って社長とTさんが話していたのが
    社長「そういえばうちは針飛びや歪みに関して非常にうるさかったので、溝を深く刻まなかったんだよなあー」

    少ない予算(小遣い)のやりくりなので、安価かつ音が良ければそっちを買っていたわけです。
    (ジャケットの印刷やレコードプレスの品質は日本盤の方が良かったりしましたが、それはそんなもんだと思っていれば問題無し。)

    意外にしぶとく生き残っているアナログ盤。
    USではCDという形態での販売だけでなくアナログ盤との併売もどんどん増えています。
    (Amazon.comにはVinyl Recordsのストアもあります)

    高音質で再生するとなると、再生環境もそれなりのものにする必要がありますが、CD以上の品質を求めるのは限定された層。「高音質での配信」に関心がある層と重複するのではないかと思います。
    というわけで、今後の高音質レコード(記録物)は「アナログ盤+配信」になるのではないかと思う次第。

    アナログ盤+配信って、昔やってたアナログ盤を買ったらカセットに録音して、普段手軽に聴くのはカセットでという方法と同じじゃないかと思ったりもして。


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