2010年6月7日

HMV渋谷店の閉店に思う

HMV渋谷店が閉店とのこと。
上京時には、タワーレコード渋谷店とあわせて立ち寄りたい場所でもあったので感慨深いものがあります。

“渋谷系”の聖地、HMV渋谷店が8月中旬で閉店
6月7日15時27分配信 オリコン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100607-00000017-oric-ent
1990年代に“渋谷系”の聖地として注目を集めたCDショップ「HMV渋谷店」が、8月中旬で閉店することがわかった。同店は1990年にHMV国内第1号店としてオープンし、1998年に現在の場所へ移転。約20年に渡り、渋谷ならではの音楽文化をけん引し続けてきた。店舗前に出された告知ポスターには「渋谷の地にて20年に及ぶご愛顧、誠にありがとうございました」と、ファンに向けた感謝の言葉が綴られている。
写真は2000年の渋谷駅前。

現在はタワーレコードがセブンアンドアイHLDGS.に、HMVはTSUTAYAのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)にという状況なので、苦しいんだろうなぁとは思っていましたが、やはり大型店舗の維持は無理があるようですね。

タワレコは井の頭通り沿いにあった店舗がなつかしいですね。店内の輸入盤の匂いは忘れられません。
通りをはさんだところにあった吉野家で牛丼を喰らい、坂を上ったところにあったシスコへ。

渋谷のLoft、1Fは西武系の輸入盤屋さんWAVEでした。
(LoftができるまではSEED館の地下だったはず)

Princeの"Black Album"が出るんだか出ないんだか問い合わせた記憶も。ここはいわゆる"World"というジャンルが充実してました。
(六本木まで足を伸ばせば濃厚なWAVEがあったけど、行くのが大変だったから渋谷店で済ませてました)

現在の渋谷店の建物は西武系の渋谷PAOだったものをタワレコがという経緯だったはず。
ここを見ると現在のタワーレコード渋谷店は1995年に移転となってます。
http://tower.jp/company/info/history/

写真は1998年のタワレコ渋谷店。

渋谷=西武セゾン文化という時代からすると、タワーレコードは西武と同じセブン&ホールディングス傘下というのも何かのご縁でしょうかね。

さて、HMVです。
HMVは遅れてやってきたという感がありました。
最初の店舗は東急のONE-OH-NINEにありました。
タワレコとは違う雰囲気で品揃えも違っていました。
上記のような宇田川町の一部のエリアで済ませていた者としてはちょっと縁遠い感もありました。
現在の渋谷店になってからはLoftの前を抜けてタワレコへという周遊ができるようになったのですが、その頃はあんまり利用してこなかったというのが実際です。

住まいが宮城県に移り、買い物となると仙台へ。
タワーレコードは当時からありました。
一番町の市役所に近い場所にあるシャルという建物の2階だったかな。
そのあと、シャルからフォーラスへ移り、現在は駅前のパルコに入ってます。

HMVの店舗ができたのは、ちょっとしてから。
現在のさくらの百貨店の中にできたのが先だったように思います。
その後、路面店の一番町2フロアの店舗(文化堂というカメラ屋さんが入ってた建物だったと記憶)ができ、2Fにはクラシック、ジャズの専門コーナー、サブカル系の雑誌や輸入雑誌が充実していました。
今はDVDの売り場面積が増えて縮小していますが、"World"で括られる音楽も充実していました。
(現在はすぐお隣にApple Storeもできました)

仙台市内のHMVはこの二店舗という時代が長く、その後さくらの百貨店に入っていた店舗がLoftに移り、郊外のショッピングモールにもHMVが入るようになりました。

仙台の新星堂は現在もありますが、以前は上階が書店(結構充実してました)、中間の階で輸入盤を扱っていたのでよく利用していました。

フォーラスのタワレコ仙台、一番町のHMV、中央通りの新星堂、この3店舗を周遊という感じでした。

書いていると現在進行形なところもありますが、基本的に過去形です。
いまも音楽CDを買い続けていますが、ほとんどはAmazonなどの通販です。
店頭で買うのはブックオフを除けば年に10回以下じゃないでしょうか。
こういう方は多いのでは?

店頭で「発見」する楽しみもありますが、やはり在庫量、価格では通販が有利です。
それに加えて、ブックオフでの中古CD購入が加わるので、ますますという状況です。

この文章を書くにあたり、あれこれ調べたのですが、記憶違いもあるかもしれません。ご容赦を。

最後に、Wikipediaのタワーレコードの項の文章から引用。
日本では、アメリカでのタワーレコードの不振は、音楽配信によって専門店での店頭販売という「音楽」の販売形態が過去のものとなったためであるというニュアンスで報道されたが、音楽配信で音楽を「買う」人は2000年代前半ではアメリカでもまだ少数派であった。倒産の最大の原因は、定価販売をする再販制度がなく、ウォルマートやベスト・バイ等の総合ディスカウントショップがCDやDVDを薄利多売してレコード店の来店客を奪う傾向がここ20年以上続いたためであり、さらに1990年代後半以降はAmazon.com等の通信販売の侵食を受けていたことである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/タワーレコード

再販制度がある日本でも同じようになってきたなぁと強く思う次第。

TSUTAYAは書籍コーナーも含め、地域の文化の場になっています。地方に行けば行くほどその傾向が強いように思います。
生き残るのは、地方で強いブックオフとTSUTAYAなんじゃないかなと思います。

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