2013年5月31日

NoiseTradeから65曲入りMixtape - "Storyville Coffee Summer Mixtape"

NoiseTradeから65曲入りのミックステープ(コンピレーション)がリリースされてます。
192kbpsのMP3ファイルが65個、337MBという容量です。

Facebookアカウントが必要です。

Storyville Coffee Summer Mixtape
https://www.facebook.com/noisetrade?sk=app_160291820682178


コーヒー屋さんがスポンサーになっての音源配布ということのようです。

Mixtapeというとヒップホップ系?と思われるかもしれませんが、ギターポップのコンピレーションって感じのものです。
(ジャンルとしては、オルタナティヴ、ロックとか色々タグ付けされてます)

David Byrne & St. Vincent - "Brass Tactics EP"

David Byrne & St. Vincent から無料ダウンロードEPがリリースされています。

  1. Cissus 3:14
  2. I Should Watch TV (M. Stine remix) 3:32
  3. Lightning (Kent Rockafeller remix) 3:13
  4. Marrow (Live) 3:47
  5. Road to Nowhere (Live) 4:28


320kbpsのMP3形式のファイルとブックレット(歌詞入りのPDF)が入ってます。

http://lovethisgiant.com/brasstactics/




5曲目の "Road To Nowhere" はトーキング・ヘッズ時代のあの名曲。(当時、背の低くなったホンダ・シティのCMにも使われた曲)
ライブ音源ですが、昨年 nyctaper で公開されていたものとは別の場所でのもの。音質も良いです。

2013年5月28日

踊ってはいけない国、踊ることが義務教育になった国

話題になっている「ダンス規制」については行き過ぎというスタンスです。
選挙活動への「ネット利用」がようやくできるようになった国なので、今でも大昔の法律が縛りになっているという一例なんだと感じています。


朝日新聞デジタル - 法律で規制すべきダンスとは? 警察庁幹部に聞く
http://www.asahi.com/national/update/1228/TKY201212270988.html
 ――法律で規制されるダンスとは何かについて、活発な議論がツイッターなどで続いています。
 なぜ規制しているかを考えて頂きたい。客商売だから、変な人がこれをうまく利用するということも考えられる。そういったことに使われては困る。悪い商売をする人たちの商売につながりかねない。ですから、善良な風俗を害することを排除するためにも、法律の規制は必要なんです。
 ――薬物に関する法律や青少年健全育成に関する法律など、個別の方法で対処するべきではないですか。
 それでは事後的な対応しかできなくなる。これだけたくさん踊る場所がある中で、抑止ができなくなりますね。運転免許制度と同じです。一定の条件のもとでやって下さいよ、ということ。許可を取ればできるのですから、ダンスをするなと言っているわけではない。ちゃんと健全なことができる業種ですから。ダンスを敵視してはいない。
 ――ダンスホール的営業の部分の「ダンス」の解釈は、ナイトクラブ的営業の部分の「ダンス」の解釈でもあるのですか。クラブには、音楽を聴きに行っているだけという客もいると思うのですが。
 ナイトクラブ的営業でいうところのダンスは、基本的にはダンス全般です。踊りの質もあるにはありますが、そこに悪いものがつけこむ余地があるかどうか、というところです。扇情的なものはなく、聴きに行っているだけ、という人もいるでしょう。それでも、問題がある人が入っていける場所でもある

記者が突っ込んでいるように、踊り、踊る場所を規制するのは筋違いじゃないかと。

警察庁幹部の言う「変な人が」「利用」するから、「悪い商売をする人たちの商売につなが」るから、「悪いものがつけこむ余地があるかどうか」というのが根拠になっています。

「問題のある人」が利用するからってことだと、「ダンス規制」どころか、免許制度はあるけれど「自動車を運転することへの規制」(今は根拠となる法律が無いだけで「変な人」が「悪い商売」にたくさん利用。毎日のように「事件」が発生してますよね)、極論すれば「移動の自由」すら奪われかねないんじゃないかと。
(実際に群馬県青少年健全育成条例のように「夜間の移動制限」を課すところが出ているので「極論」でもないんですが)

根拠となる法律の定義は以下の通り。
http://ja.wikipedia.org/wiki/風俗営業

風俗営業の定義 

風適法第二条は、次の各号のいずれかに該当する営業を風俗営業として定義し、業務の適正化のための措置を講じている。(風適法第2条第1項より引用)
  1. キヤバレー(キャバレー)その他設備を設けて客にダンスをさせ、かつ、客の接待をして客に飲食をさせる営業
  2. 待合、料理店、カフエー(カフェー)その他設備を設けて客の接待をして客に遊興又は飲食をさせる営業(前号に該当する営業を除く。)
  3. ナイトクラブその他設備を設けて客にダンスをさせ、かつ、客に飲食をさせる営業(第一号に該当する営業を除く。)
  4. ダンスホールその他設備を設けて客にダンスをさせる営業(第一号若しくは前号に該当する営業又は客にダンスを教授するための営業のうちダンスを教授する者(政令で定めるダンスの教授に関する講習を受けその課程を修了した者その他ダンスを正規に教授する能力を有する者として政令で定める者に限る。)が客にダンスを教授する場合にのみ客にダンスをさせる営業を除く。) <以下省略>

朝日新聞の記事では、夜中遅くまでやっているから近所迷惑になってるとか「幹部」の人は言ってますが、拡大解釈され以下のようなことになっているのが実際。

2013年05月11日

毎日新聞 - 風営法:タンゴやサルサも規制? 「クラブ」摘発の余波
http://mainichi.jp/select/news/20130511k0000e040204000c.html
若者が踊る「クラブ」の摘発を目的とした「風営法に基づくダンス営業規制」強化の余波で、公民館などのダンス教室が中止に追い込まれるなどの混乱が生じている。警察庁は規制緩和方針を出したが、混乱は収まっていない。
 高知市では昨年5月、高齢者向けの社交ダンスの公民館講座が突然、市の要請で中止になった。社交ダンスは、国が指定する2団体から認定された講師がいる場合に限り、同法の規制対象外となるが、この講座の講師は無認定だった。公民館を管理する市が高知県警と相談し、開講すれば無許可営業に当たると判断した結果だった。
 こうした事態に対し、警察庁は「健康増進目的の場合、同法上の『営業』に当たらない」との見解を示し、昨年12月に都道府県警に法解釈の通知を出した。この中で、規制対象外のダンス教室・講座として「男女がペアで踊るのが通常の形態とされていないもの」とし、ヒップホップダンスや盆踊りを例示。しかし、男女ペアが原則のタンゴやサルサは依然規制対象となっており、街のダンス教室関係者には更に戸惑いが広がっている。
 タンゴは、男女が即興的に踊る南米・アルゼンチンの伝統的舞踊で、国内の愛好者は約1万人という。兵庫県でタンゴ教室を10年以上経営している50代の男性は「風俗営業と言われても……」と首をかしげる。スタジオに防音設備を入れ、午後10時以降は踊らないなど配慮し、これまで苦情を寄せられたことはないという。
 同庁は通知と並行して同法施行令・規則も改正し、社交ダンスに限られていた「認定講師」を他のダンスでも認めた。ダンス種別ごとに法人格を持つ団体を設立し、講習会などで講師を認定する態勢を整えれば、教室などは対象外となる。
 タンゴ教室関係者も団体設立の協議を始めたが、運営方法や資金など課題は多く、めどは立っていない。兵庫の教室経営者は「生活があり、教室をやめるわけにはいかない。音楽や絵などと同じ芸術の一つなのに、法で規制されるなんて」と釈然としない表情だ。

歴史のある(社交ダンス=Ballroom dance)タンゴやサルサは「男女ペアが原則」だから対象。(国指定の団体認定講師がいる場合に限り対象外)

みなさんお好きな「セレブ」のたしなみでもある「社交ダンス」が風営法に抵触する怖れがあるという、踊る自由の無い国。
「踊る阿呆に見る阿呆・・・」の阿波踊りは男女ペアじゃないから対象外のようですが、男女ペアだと駄目、客を踊らせる場の提供も駄目とか「外圧」に期待するしかないんでしょうか。(TPP参加後、外資の運営するクラブが摘発→ISD条項でという流れ?)



そうかと思えば、明るい話題。(明るいかどうかは微妙だけど)
学習指導要領が変わって文部科学省ではダンスを取り入れるようになっています。
中学生向けのものから。

中学校学習指導要領
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/chu/index.htm
第2章 各教科 第7節 保健体育
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/chu/hotai.htm




文部科学省 - 新学習指導要領に基づく中学校向け「ダンス」リーフレット
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/jyujitsu/1306098.htm

ダンスって:古今東西老若男女が楽しむ身体活動
Q1 なぜ、ダンスが必修になったのですか?
A  多くの領域の学習体験をさせた上で自ら適した運動を選択できるようにするため、第1学年及び第2学年を通じて、これまで選択で実施されていた「ダンス」と「武道」を含め、すべての領域が必修となったからです。    
Q4 男女共習で実施したほうがよいですか?A それぞれのよさを認め合えるチャンスです。男女の特徴(男子:力強いダイナミックな動きができる、女子:柔らかい細やかな動きができる 等)を活かした授業づくりを工夫しましょう。

こちらでは男女一緒にダンスをすることで、「それぞれのよさを認め合えるチャンス」と明記されています。(上図のように「手をつないだり、接触するのイヤだな」や「2人組やグループになるのは苦手だな」と記載されており、「男女ペア」で踊ることも想定されています)

この学習指導要領で学び、育った人達が社会に出るようになると「ダンス」に対するネガティブなイメージが払拭されるんでしょうか。
それとも大人になって現実社会では「ダンス=いかがわしい」とされていることを知り、落胆することになるんでしょうか。


ヘッドフォン - パイオニア SE-MJ751

パイオニアのヘッドフォン、SE-MJ751です。
リサイクル店での中古品購入です。
(実売価格が下がっているからなのか、型番がわかりにくい場所にしか書いてないもんだからお店の人がデザインが似ている下位モデルと間違えたのかわからないけど安かった)


パイオニア ヘッドバンドタイプヘッドホン SE-MJ751
http://pioneer.jp/accessory/headband/se_mj751.html


パイオニアのヘッドフォンには思い入れというか、初めて買ったヘッドフォンがパイオニアの製品でした。中学生のときに小遣いを貯めて買った初ヘッドフォンがパイオニアの密閉型で安いやつ。
その次がアイワのFMラジオ付きのヘッドフォンと変な経歴。

当時すでに「ウォークマン」が発売されていて、東芝や松下、アイワ(ダイエーに行くとフェアメイトもあったなぁ)からも似たようなカセットプレイヤーが登場しましたが、「欲しいな」とは思ったものの使う場面が想像できずご縁がありませんでした。
そのお金でラジカセの拡張でカセットデッキ、カセットテープやレコード買ったり。

中学校のときはバス通だったから可能性としてはあったかもしれないけど早すぎ、高すぎ。(大卒初任給が11万とかの時代。ニコンの一眼レフカメラ F3のボディが10万、リコーの安い一眼レフが3.98万な時代でしたから、SONY WALKMAN D.D.の2.8万って高かったんですよ。そんなに値引き無かったし)
高校のときは自転車通学かつ自宅から中学校へ行くよりも近い学校だったこともあって興味無し。
NHKの朝の連続テレビ小説(「おしん」とか「澪つくし」)を最後まで見てから通学しても間に合うような状態だったもんで、ポータブルオーディオにはご縁がありませんでした。(電車通学だったりしたら欲しかったし買ってたと思いますが。実際、同級生はWalkman D.D.とかカセットケースサイズのを持ってましたんで)


閑話休題。
SE-MJ751なんですが、特徴は低音用のユニットを別に搭載していて、その量を調整できるという点。

商品説明から
  • 低音再生用40mmユニットと中高音再生用30mmユニットの2wayユニット構造で、迫力の低音を再生
  • 大型ジョグダイヤルで音楽ジャンルに合わせて低音をコントロールできる新開発BASS LEVEL CONTROL 機能搭載


低音のレベル調整をする「ジョグダイヤル」は左側のハウジングに付いてます。
上の写真では最小(MIN)の状態。反時計回りに回すと大きくなります。(装着時は耳に対して時計回りになります)

型番はこんなところに。わかりにくい場所です。



左右の判別に便利なように、イヤパッド越しの色が右は赤、左は黒となってます。



イヤパッドはシワになりにくいもの。白なので汚れそう、変色しそうな気もしますけど。
ヘッドバンドの頭頂部にもパッドが入ってます。
外観ではヘッドバンドのところにPioneerロゴが入ってます。



ケーブルは左側の片出しですが、脱着可能になってます。
付属の白いケーブルは1.2mと短めだし、滑りにくい素材で扱いにくく感じました。(金メッキ処理されています)


3.5mmステレオプラグ(3極式)なのですが、ヘッドフォン側(ジャック側)が奥まっているので、先端部が細くなっているものじゃないと交換できません。

左からSE-M751標準、先日紹介したNuForce PP-MM15、BELKINの型番不明品(このケーブルだけ金メッキされていない)。


純正はこの状態。


BELKINのケーブルはプラグもケーブルそのものも太くて難あり。


NuForce PP-MM15は純正よりしっかりしたケーブルで長さも適度。ケーブル被覆が滑りやすいこともあって扱いやすいです。



「面」を意識した流行のデザイン(というか、Beats by Dr. Dre風のデザイン)は好き嫌いがあるかもしれません。ヘッドバンドの調整可能範囲が大きいこともあって、キャップを被った状態でも使えます。
側圧は強くもなく弱くもなく。イヤパッドは耳乗せなんですが、ちょっと大きめの耳乗せなので遮音性は良い(音漏れも少ない)と思います。

低音の調整機能は回路(ネットワーク)を噛ましての調整になるので、「原音主義」な方には向きません。(まぁ眼中に無いとは思いますが)「最小」にしても低音多めです。

低音好きにはうれしい機能だけど、「低音調整の範囲」が男性の声の帯域にまで及ぶので、好きか嫌いか分かれそう。(Voが出たり引っ込んだり、声が変わったり)

スピーカのマルチウェイのようにクロスオーバー周波数が決まってというものではないのがこのモデル。(商品説明にもそのような記載無し)


iPodとかよりも出力の大きなポータブルCDプレイヤーと接続し、CDプレイヤー側のBassBoostをONにし、ヘッドフォンの低音コントロールをMAXにするとさすがに破綻します。(そりゃそうだ)

音量を下げた状態で聴いているときに低音を強めてあげるとラウドネス効果になって音量を上げずにバランスがよくなります。
ついつい音量を上げがちになるけど、音量を下げたままで低音を足せるから難聴対策になるかもと思いました。



2013年5月27日

NHK総合 - 「プロフェッショナル 仕事の流儀」

NHK総合 - プロフェッショナル 仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/


さすがに人間国宝を出すのは反則でしょ。(笑)

プロ中のプロだから選ばれているんだし、それなら人間国宝図鑑を制作した方が良いんじゃないかと。


http://ja.wikipedia.org/wiki/志村ふくみ

後半は藍染めにフォーカスした番組になっていたけど、この方の本職は「紬織」。
藍染め(正藍染)では、宮城県栗原市の藍染めが有名というか、こっちが文化財指定されてます。
(こういうところが宣伝下手ですね)

[栗原観光情報]工芸品 - 宮城県公式ウェブサイト
http://www.pref.miyagi.jp/site/kurihara-saightseeing/kougeihin.html


「正藍染」って何?「藍染め」とどう違うの?という疑問にはここが参考になります(なりました)。
ジーンズに使われているインディゴ、インドの染め物とは異なるものなんですね。

紺屋の白袴 - 「正藍染」と「本藍染」
http://kon-yu.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-7054.html

「正藍染」とは簡単なことで、「すくも」を「灰汁(あく)」で醗酵させる、伝統的な藍建て(本建て)による「藍染」の事を言います。「すくも」を使わなければ、正藍染ではない。「灰汁(あく)」で建てて(醗酵させて)いなければ、正藍染ではない。

実際、志村さんの出てくるNHKの番組でも発酵させること、そのために日本酒や小麦粉を入れていると放送されてました。

ことば「復興」と「復旧」、「国際連合」と「連合国」

地方自治体の首長兼、政党の共同代表のニュースで騒がしいですけど、騒げば騒ぐほど相手の思うツボだと思うんだけど、どうなんでしょ。大きな自治体の首長としての仕事はどうなってるんだとか関西じゃニュースになってるんでしょうね。(期待だけ)


地元ローカルのニュースだと「復興」「復興」とニュースが続きます。(実際は『復旧』だと思うんですが)
宮城県の場合、復興特需で儲かるところは儲かってるらしいですね。人とモノが不足して復旧・復興が遅れているなんてのもよく報じられてますから。

宮城県でも沿岸部ではなく内陸に住んでいるので、崩れかけた家屋が更地になって別の建物がつくられたり、崩れた堤防の工事が終わったりという「変化」は感じますが、国道4号線の段差がまだ残っていたり、電柱が斜めになったまんまだったりとかそういうところはまだまだだなと思います。

高速道路の復旧工事は一通り終わったはずだけど、高速道路の上を跨ぐ橋の強化工事はこれからのようです。高速道路を走っていると、くっきりした亀裂の入った鉄筋コンクリートの橋が多いのに驚きます。普段は夜中しか走らないから気付いてなかった)

一例
東北自動車道 綱木川橋老朽化対策工事の交通規制のお知らせ



そうそう、復興税(復興特別税)という負担があることも忘れちゃいけません。(復興特別所得税は2023年度までという長期の負担!)

地方紙には毎日各地域の放射線量が掲載されているし、福島県のローカルニュースだったら原発事故のニュースが毎日出ているんだと思います。(宮城県だとあんまり報道されてません)



で、NHKネットラジオ(らじるらじる)は今日から(宮城県)の仙台局のネットラジオが「全国放送」開始となっています。

NHKネットラジオ
http://www3.nhk.or.jp/netradio/


#いい加減、「らじるらじる」というネーミングはやめて欲しい。

いままでは「東京発」の番組だけを全国に配信していましたが、今日から大阪局、名古屋局、仙台局の4局体制に。
NHKのネットラジオの場合、ローカルニュース枠になると関東甲信越のニュースになっていましたが、今回の4局体制でそれぞれの地方のニュース、そしてローカル枠の番組が配信されるようになります。

大阪、名古屋はわかるけど、なんで福岡が無いの?広島は?札幌は?とツッコミが入ってそうですけど、「震災被災地への配慮」なんでしょうね。(あんまり変なところで差別しなくてもいいと思うんだけどなぁ)


冒頭の話に戻ると、全国ニュースでは、「首長兼政党の共同代表」の会見に関して言えば、アドリブが得意、喧嘩(議論じゃない)が得意な方なんだから、今回もうまいこと煙に巻くつもりだったんでしょうね。


国連と呼ばれる組織、テレビ映像で紛争地に大きく "UN" と書かれた白いクルマが出てきたりするんで、略称は "UN" なんだなってことを感じてる人はいると思うけど、"United Nations" が正式名称で、中文だと『联合国』(公式な漢字表記はこの表記)です。




日本語の漢字で書けば、「連合国」。
「日本の保守」の方々が忌み嫌う『戦後レジューム』そのものが『国連』という組織なんだから不思議なもの。

外務省の方だと思うけど、"United Nations" をそのまま『連合国』と訳さず日本国内向けに「国際連合」と呼ぶことにしたのは(今度は)脱退されないようにという知恵からなんでしょうか。

医療ドラマの「動」と「静」- ER と Dr.House

いわゆる「海外ドラマ」、NHKではシャーロックのシーズン1がまた再放送されるようですね。
で、この「海外ドラマ」なんですが、私が好きなのは弁護士モノと医療モノ。
弁護士モノは、七人の弁護士から好きになって、アリーマイラブハリーズ・ロー 裏通り法律事務所と続いてます。(やたらとSONY VAIOが登場する「私はラブ・リーガル シーズン」)

医療モノは以前も書いている通り、「ER 緊急救命室」はシーズン1から今の視点で見直してもやっぱりよくできた作品だなと思うし、Dlife(無料放送局)の「Dr.House」は謎解き要素が加わりまた別の視点で楽しめます。

「動」を感じるのがERで、「静」を感じるのがDr.Houseという感じ。
「グランドホテル形式」(名の由来になった映画「グランドホテル」も録画視聴しました)なのはUSのドラマでは当たり前なんですが、登場人物が多く、患者の出入りも激しいのが「ER緊急救命室」。毎回一人の患者をじっくり謎解きしていくのが「Dr.House」。


Dlifeでは現在シーズン3を放送中です。
ディーライフ/Dlife - Dr.HOUSE シーズン3 (BS258)

http://www.dlife.jp/lineup/drama/house_s3/


診断チームの一員、フォアマン役の役者さんは、以前ERにも出ていて、そこではベントンにいびられた後、事故で亡くなったという設定の方。ERではそんな役だったけど、こちらでは存在感の高い役回りです。

医師が薬物依存になったり、チーム内でざわざわしたりという設定は共通する部分があるのですが、患者は一話で一人。冒頭に患者が登場して、チームで試行錯誤しながら病気の原因を探るという設定はDr.Houseならでは。(謎解き要素)
登場人物が少ないドラマなのでじっくり楽しめるドラマです。
シーズン8で終了してしまったドラマなので最後まで放送されるかな。

牛丼チェーン店で感じる「ご飯の味」

お米のことを「コメ」とカタカナで書き、United States of America(U.S. または U.S.A.)のことを「米国」(中国語だと「美国」ですが)と書くのには抵抗があるもんで、お米を炊いた状態の「ご飯」ということで書いていきます。

自炊中心とはいえ外食します。あんまり外食する機会が無かったんで一人で生活するようになってからはいろいろなお店のお世話になってます。

「外食した方がいい場合」「外食したいぞ!という気分になる場合」いろいろですが、前者の場合だと「手っ取り早いファストフード店」が、後者の積極的な外食だと「おいしいものを食べに行こう」という当たり前の気持ちからちょっと割高でもいいぞという選択に。

全国くまなく存在するようになったコンビニエンスストアで弁当を買い、家で食べるというのはほとんどありません。だったら食べに行った方がいいじゃんという感じ。
地方でもたまたま近くに(と言ってもクルマ移動を伴いますが)牛丼チェーン店がいくつかありますんで、そういうところを利用することになります。


ご飯の味というものは、小さい頃からずっと接してきているはずなんだけど、味に敏感な人もいれば、そうでもないという人もいて結構バラバラ。
途中から米飯給食が始まってという世代だったり、茨城県だったり宮城県だったりとお米の産地(今は全国どこでもですけど)で暮らしてきたり、いまも玄米を自宅で精米して食べているような奴だったりするんで、私の場合はたまに「これはちょっと」というご飯が出てくると困ったりします。
(大手チェーン店に限らず、個人でやってるようなお店でも。そういう場合でも「ご飯粒は最後の一粒まで残さないで食べる」という家で育ったもんだから、残さず食べてます)


で、牛丼チェーン店なんですが、市内にあるのは、「吉野家」と「すき家」。
(「松屋」は仙台市内にしか無いという状態なんで、宮城県立図書館に行ったついで程度)
牛丼だけじゃなく牛丼以外の丼物や、定食もメニューにあるんで便利だし、何より手っ取り早いのが良いところ。(さっと食べて出てという感じ)

丼物というのはよくできているなと思うんですけど、「つゆ」や「たれ」でご飯の味をある程度誤魔化すことができるところ。(丼物効果)
低価格外食チェーン店だから良いお米を使っていないはずなんだけど、ご飯の味をあんまり意識しないで済むようになってます。


「すき家」の場合は以前から牛肉以外の「お米は○○県、キャベツは○△県」などの産地表示がされていて、よっぽどの時(炊き方なんですかね?)以外は不満無く食べることができるんで利用頻度が高いです。(なぜか「玉ねぎの産地表示」を見たことがないんですが。Webにも掲載してないし)

「吉野家」は最近行く頻度が減りました。値段が高い割に満足感が無い、蕎麦を提供する店で天ぷらものを頼むと胸やけするからとか理由はいろいろ。
BSE問題でアメリカ産牛肉が入ってこなくなり、豚肉を使った丼物を試行錯誤していたときはどんどん美味しくなる豚丼が楽しみだったりしたんですが、店員さんが注文票を書くようになったあたりから足が遠のいたという感じ。(以前は客の注文を暗唱して記憶してたんだからすごいスキルだよなぁと思いました)

で、最後の「松屋」なんですが、ここは牛丼じゃなくて「牛飯」。昔から味噌汁が付くというのが良い点。期間限定の定食とかなかなか魅力的だったりします。慣れないと食券販売機の前であたふたしますけど。
たまに行くぐらいなんで「デミたまハンバーグ定食」なんて洒落たもんを注文してみたりすると「ご飯の味」で降参してしまいます。

誤解しないで欲しいのは「デミたまハンバーグ定食」、好きなんです。
主役のハンバーグはちゃんとしてるし、デミとわざわざ付けるだけあってデミグラスソースも美味しい。目玉焼きもちゃんと鉄板で焼いてあるし、(やる気無い感じの)野菜サラダも付いてくるし、味噌汁も付く。1000kcal超えだけど外食なんだもん、いいじゃない。
これで580円。

http://www.matsuyafoods.co.jp/menu/teishoku/teishoku_demitama_hb.html



問題ないんですけど、ご飯の味がどうも。
私の場合はご飯は普通盛りなんで、ご飯の上に野菜サラダを載せ、その上に目玉焼き。その上にスプーンで適当な大きさに切ったハンバーグ、そしてデミグラスソースを掛けて食べてます。(タコライスみたいな感じです)
こうすることで、「丼物効果」でご飯の味が気にならなくなりおいしく頂けます。
(アレンジして食べているのには理由があるんです。奇異な目で見つめないでやって下さい)


TPP交渉参加で日本の農業が大変(って言っても野菜の関税って低いんですよ。知ってました?)と言われてますけど、「国産米だけ」のすき家、外国産のお米を使っている吉野家と松屋を比較すると、「丼物効果」があるけど、「割高」な国産米をあえて使っている「すき家」が一枚上手なんじゃないのかなと思う次第。

参考:
すき家(お米:国産)
http://www.sukiya.jp/about/safety.html
吉野家(米:国産、米国)
http://www.yoshinoya.com/menu/don/gyudon.html
松屋(米:国産・オーストラリア)
http://www.matsuyafoods.co.jp/menu/gensanchi.html
夕刊アメーバニュース - 松屋の「デミたまハンバーグ定食」の正しい食べ方
http://yukan-news.ameba.jp/20130217-219/

2013年5月25日

NuForce PP-MM15 - 3.5mmミニステレオ両端の赤いケーブル

オーディオ用のケーブルはある程度のものであれば問題無しと思ってますが、ちょっと高いケーブルを買ってみました。

NuForce PP-MM15
http://www.nuforce.jp/desktop/products/transient_cable.html




1.5mという長さで3150円(税込)なんで「ちょっと高い」ケーブル。
似たようなケーブルはいくらでもありそうですが、
  • 先端のプラグ部が細い(ケーブル脱着可能なヘッドフォンに利用可能)
  • ケーブルがしなやかでクセが付きにくい
という点が特徴かと思います。



SONYのMDR-1Rではデザインを損なうことなく装着可能。


パイオニアのSE-MJ751ではプラグ全体が細いんで問題なく交換可能。(付属のものよりもしっかりしてます)




選択肢としては、JVCの安いケーブル(長さのバリエーションが豊富で色も黒と白が選べる)もありますが、扱いやすさはNuForceのこのケーブルの方が優れていると思います。





関連
Vestax HMX-05 - 3.5mmミニステレオ両端の赤いケーブル
http://tiiduka.blogspot.jp/2014/03/vestax-hmx-05-35mm.html

東京新聞社説 - 東電福島第一原発の事故は現在進行形なんですが・・・

日刊紙の中では(珍しく)原子力政策については厳しい見方をしている「東京新聞」。
新聞を購読していない私ですけど、エリア内だったら定期購読してもいいかなと思う新聞なんでWebでチェックだけしてます。
(会員登録しないと全文読めないなどの「会員向けサービス」そして「有料化」が進むWeb版の新聞の中では従来通りの姿勢を貫いている点も好感。)


東京新聞社説(2013年5月23日)
規制委が「活断層」認定 安全を優先する国へ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013052302000131.html
原子力規制委員会が原発直下に活断層を認めたことは、日本の原子力史上の大きな転換点である。経済性よりも安全を優先させる、新しい一歩にしたい。

「原子力規制委員会が機能した」ということそのものがニュースになるのが「おかしい」んですけど、確かに新たな一歩につなげて欲しいところ。
◆廃炉から新たな雇用を
 原発技術の蓄積は、廃炉ビジネスに応用されるべきである。北ドイツのルブミンという町では、旧東独時代の原発を廃炉にしたあと、国が費用を負担する廃炉、解体が、新たな雇用を生み出した。
 脱原発とまちおこしの両立には、出力世界最大の東京電力柏崎刈羽原発を抱える新潟県柏崎市の関係者も、関心を強めている。
 3・11からやがて二十七カ月になる。だが、福島原発事故は、いまだ続いていると言ってもいい。
 事故に至った数々の過ちをもう一度よく反省し、命と安全優先への進化を図るべきなのは、規制委や電力事業者だけではない。
 私たち生活者も過去に学び、未来に備えねばならない。原発に頼らない国へと、私たちはもう歩きだしているのである。日本を変えつつあるのだ。

社説そのものは従来からの東京新聞のスタンスの通りだし、私が以前から思っていた「廃炉ビジネス」にまで言及されていて、「そうそう」と共感。
現時点では茨城県東海村の1期が順調に廃炉にしている途中であり、今回の(東電福島第一原発)事故では「廃炉」という作業にすらなっていないのが実際。(溜まりに溜まった「汚染水」をまた海に放流したくなってるようですしね)

「環境技術」(汚染物質を出さない技術、出た汚染物質を減らす技術)と同様、過去の経験(失敗)から学んだ技術を『外販』すれば「原子力ムラ」も温存できるのにと思うのですが。

で、中段、太字下線部のところが今回「ちょっと待て」と思うところ。
いまだ続いている」が正しいのであって、「いまだ続いていると言ってもいい」では無いはず。


東北の被災県である宮城県に住んでいると、今でもラジオやテレビ、新聞では毎日「3.11とその後の出来事」が報道されていますが、実家の茨城に行くとその報道の量の差にびっくりします。
(茨城県も被災県なので、NHK水戸放送局のローカル番組では3.11とその後の出来事が報道されていますが、関東ローカルのニュースになるとほとんど無くなります)

宮城県(東北ローカル?)では普通に流れている番組の一部をNHK総合で全国放送したら関西の視聴者から「お叱りの電話」がというのが現状なんですね。

NHK-BSプレミアムでは芸能人を使っての「被災地慰問番組」をやってますが、それはそれで大いに違和感を感じるし、なんでそんなことやってんだと思います。
NHK総合の大河ドラマや「花は咲く」という曲の強引なプッシュなど、いったい何を「応援」してるんだかわからん状態になっていて、被災地から遠くなれば遠くなるほど「いつまでやってんだ」となってしまっているのではないでしょうか。

阪神淡路大震災のときは鉄道にしても道路にしても大動脈だっただけに復旧が早かったから、特に関西の人からしてみれば「まだそんな状態なの?」と疑問に思われるんだと思います。過疎地の大赤字路線だから鉄道やめてバスだったり、需要の高い仙台と石巻を結ぶ仙石線ですら「不通区間」があったりするんですよ。

「芸能人の慰問番組」や東北地方を舞台にしたドラマが多いからって、そこに住む人に罪は無いかと。

朝ドラの「あまちゃん」のように、東北の三陸地方を舞台にしていても喜劇の要素が多いとそんなに違和感が無いと思うのでアプローチの仕方だけだと思うんですけどね。

追記:「東北 甘え」で検索すると嫌われてるなぁって思います。全てじゃないとは思いつつも。

2013年5月23日

NoiseTrade - 無料の音楽配信サービス

無料の音楽配信サービスっていくつもあるんで都度紹介するようにしてますが、今回は "NoiseTrade" というサイトを紹介します。(著作権もクリアしてますんでご安心を)

ミュージシャンやレコード会社のプロモーション用に使われている配信サイトです。

NoiseTrade - Thousands of Albums. Completely Free. Completely Legal.
http://noisetrade.com/


アルバムまるごと、数曲入ったEP(ミニアルバム)という単位でダウンロードできます。
人気順(Top Downloads)新しい順(What's New)で探すほかに、ジャンルで検索することもできます。(そこからジャケット写真でという感じで使ってます。ジャケ買いならぬジャケDLです)

手順は以下の通り。
気になるアルバムがあったら表示します。(曲名をクリックすると試聴することができます)


「FREE DOWNLOAD」をクリックすると以下の画面が表示されます。


emailアドレス(GmailとかでもOK)、国名(日本だったら Japan)、郵便番号(日本のものでもOK)を入力します。
すぐに以下のメールが届きます。


メールの「DOWNLOAD NOW」をクリックするとWebブラウザがダウンロード画面を表示します。(下の画面)


ここで「Download Now」をクリックするとzipファイルのダウンロードが開始されます。
ユニークなのはここでチップをPayPalなどで送金することができます。(支払わなくてもOKです)

今回の例では、zipファイルの中は160kbpsのMP3形式のものでした。


エイミー・マン(Aimee Mann)などのメジャーどころもサンプル楽曲を配信しています。
Aimee Mann
http://www.noisetrade.com/aimeemann


探し甲斐のあるサイトだと思います。

2013年5月22日

パイオニア BDP-160 - 1万円台と安いSACD,DVD-Audio対応BDプレイヤー

以前、「4万円以下」という括りでSACD再生機を紹介していましたが、BD(ブルーレイディスク)プレイヤーが安くなったこともあり、「1万円台でもSACD再生可能」というものが増えています。

発売されるソフトウェア(コンテンツ)を見ていると「DVDだけ」ってのがまだまだ多くて「正直、ブルーレイってどうなの?」と思うところもあるんですが、レンタルBDを再生するという需要、日本だとBD録再機でつくったメディアを別の場所で再生する需要というところなんでしょうか。
(スマートフォンのカメラやデジタルカメラ、家庭用ビデオカムがフルHDな時代だし、表示する側もHDTVなのに、流通コンテンツだけDVDというのも変だなと思います)

ブルーレイディスクプレイヤーなんですが、どんどん安くなってます。DVDプレイヤーもまだ国内メーカブランドのものが出てますし、「そんな値段なの?」と思いたくなるようなものも。(出力が「HDMIだけ」という割り切りモデルも増えました)


で、本題。
2012年発売のパイオニア BDP-150は「SACDのデジタル出力」が可能(内部でDSD→PCM変換されたデジタルデータ。HDMI接続時にSPDIF出力が可能という制約あり)だったりして、DVDプレイヤーのDV-610AVを超えてる部分があるなと思っていたんですが、2013年モデルのBDP-160では一部の機能が省略されてますが、SACD対応に加え、「DVD-Audio対応」が復活。(なんで「復活」って思いますけどうれしいですね)


パイオニア株式会社 ブルーレイディスクプレーヤー BDP-160
http://pioneer.jp/blu-ray/bdp_160/



取扱説明書より「再生できるディスク」。
DVDのところに「DVD-Audio」のロゴ。(BDP-150の取扱説明書では記載無し)


同、デジタル出力について。(BDP-150も同様)



SACDではアナログの他、DSD→PCM変換後にデジタル出力可能になっています。
(DV-610AVではデジタル出力できない仕様でした)


SACDはSACD単層のものもリリースされていますが、CD層+SACD層の「ハイブリッド盤」が多いわけで、リモコン操作でCD層、SACD層(2ch)、SACD(マルチ)と再生する層を切り替えることができるのも便利。(BDP-150も同様。DV-610AVには無い機能)


DVD-Audio対応を求めるのであれば新製品のBDP-160、そんなの不要というのであれば在庫のあるうちに安くなっているBDP-150を購入するのが良いかと。(BDP-160=WiFi対応、映像出力端子簡素化)

DVD-610AVに不満があるというわけではないけれど、この値段なら更新してもいいかな?などと思ってしまいます。(ネットワークAV機器としても使えるわけですし。これ以上機器を増やしてどうするとも思うけど・・・)


AV Watch
パイオニア、Wi-Fi Directでスマホ連携可能なBDプレーヤー
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20130514_599257.html
パイオニア、SACD/DLNA対応BDプレーヤー「BDP-150」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120516_533304.html


ケーズデンキ
パイオニア ブルーレイディスクプレーヤー BDP-150
パイオニア ブルーレイディスクプレーヤー BDP-150

ケーズデンキ

パイオニア ブルーレイディスクプレーヤー BDP-160

Amazon.co.jp





"HDCD"を再生したい - 6 「まとめ」

「そういやHDCDをたくさん持ってるなぁ」というところから始まった話なんですが、ヴィンテージ機器(HDCD対応DVDプレイヤー)を導入してひとまず解決。
一区切りということでHDCDに関してまとめてみます。



Wikipedia日本語版
Wikipedia英語版


Windows環境であれば、以下の方法でHDCDを活用できます。

「マイクロソフトが買収した技術だから」ということはないと思うのですが、MacOSだとネイティヴ対応のソフトが見当たらないのが悲しいところ。(XLDが対応していたらと思うんですが・・・)


HDCD公式(Microsoftが運営してたWebサイト)
HDCDの検索もできたんですけどね。
(今もアーカイヴで当時のリストを閲覧することは可能です)


有志が作成したリストはこちら。

Head-Fi (HDCDロゴの入っていないものもリストアップされています)
http://www.head-fi.org/t/65414/hdcd-list

日本人ミュージシャン、日本盤についてはこちら。(Webアーカイヴ)2005年3月17日が最終更新のようです。
HDCDを探せ!
http://web.archive.org/web/20050404044454/http://homepage1.nifty.com/~ayumi/hdcd_wo_sagase.html
http://web.archive.org/web/20050404073826/http://homepage1.nifty.com/~ayumi/hdcd_list.pdf


マイクロソフトも以前は自社の MediaPlayer の紹介のところでHDCDについて紹介するコンテンツがあったのですが、今はコンテンツがすっかり「削除」されており、Webアーカイヴでのみ閲覧できる状態です。

Microsoftの「HDCDについて」(英語)
http://web.archive.org/web/20060116105944/http://www.microsoft.com/windows/windowsmedia/forpros/hdcd/hdcdourstory.aspx

MicrosoftのHDCD FAQ。(英語)

MicrosoftのHDCD情報(日本語)
HDCD (High Definition Compatible Digital) は特許を取得したエンコード/デコード プロセスです。コンパクト ディスク (CD) および DVD オーディオ上で、オリジナル音源の豊かさを細部まで完全に再現します。 既に 5,000 を超える CD タイトルのレコーディングに使用されており、うち 250 枚が Billboard トップ 200 ヒット、175 枚以上がグラミー賞ノミネート、300 枚以上がミリオンヒットとなっています。
当初 HDCD 技術は、卓越したオーディオ技術者である Keith Johnson と Pflash Pflaumer (英語) によって開発されました。 二人は 1996 年に、既存のデジタル形式との互換性を維持しながら、デジタル オーディオ録音と再生の品質を高めることを目的として、カリフォルニアを拠点とする音響技術ライセンス企業、Pacific Microsonics, Inc. (PMI) を創設しました。
その後、PMI は 2000 年 9 月にマイクロソフトと合併。 マイクロソフトは PMI の画期的な技術を PC 製品に取り入れる作業を続けています。 エンターテイメントの主要ソースとしてデジタル メディアの重要性が高まる中、この技術はデジタル オーディオ信号処理分野におけるマイクロソフト独自の利点となっています。

少なくとも 5,000タイトル 以上あったということがわかりますね。(この数字、ずーっと同じままでしたが・・・)


HDCDに関する情報がどんどん減ってるというのが実際のところで、Webアーカイヴを使わないと出てこないというのが現状です。
昨年、買い増しにつながるようなリマスタリングでリイシューされた The Beach Boys のアルバムのような例もあるんで「現在進行形」ではあるんですけど、先細り感はやっぱりあります。

制作側で使われているHDCDエンコード用の機材次第という状態なんでしょうか。
HDCDスタジオリストを見ると、バーニーグラウドマンのような「大御所」のところもあるので、当面は大丈夫かなと思いますが、今後増えていくとは思えませんからね。

「CDコンパチのそういうのあったよね」「このロゴなんだっけ?」と過去形になるのも時間の問題なのかもしれません。(すでにそうなりかけてますが)

"HDCD"を再生したい - 5 「SD-5500とヘッドフォンアンプだけ」で堪能中

HDCD再生用に準備したDVDプレイヤー、東芝SD-5500にはヘッドフォン端子がありません。
そんなわけで、アナログRCA出力→ヘッドフォンアンプ Corda HeadFive(小型で便利。重宝してます)という構成で使い始めています。

CDプレイヤー代わりにSD-5500、それにヘッドフォンアンプだけというシンプルな組合せですが、あれこれ繋がないことが良い結果になっているのか、それとも自分が気合い入れて聴いてるからなのかわかりませんが、これでいいじゃんと感じてます。(妥協点が低いだけか)

当時の東芝製DVDプレイヤーってそこそこ音が良く、低価格モデルだとSD-1500とかが人気だったりしましたが、このSD-5500のラインアウトも良い感じです。(12年前の『ヴィンテージ機器』なんで当たり外れはありそうですが、一応オーディオ再生にも配慮した製品なようです)


HDCDのインジケータが点灯するかどうか、さくっと手持ちのCDをチェックしてみつつ堪能。


WEAの "Original Classic Series" の簡易紙ジャケ5枚組だと、The Carsに1枚、Los Lobosに1枚とかそこそこヒット。(The Carsの別の一枚はLoadgingした直後は点灯するけどすぐに消える謎仕様)

エミルー・ハリス (Emmylou Harris)のリマスター+ボーナストラックなCDはHDCDでしたが、近作はHDCDだったりHDCDじゃなかったり。(ワーナー系のCD所有率が高いなぁ・・・)


市場に流通しているHDCDのリストは、Head-Fi に蓄積されているものが役立ちます。
(HDCDロゴの入っていないものもリストアップされています)

http://www.head-fi.org/t/65414/hdcd-list


#私はここを見て結構な数のHDCDを持ってるって感触があったんでハードウェアで鳴らしたいということになった次第。

ついでにDVD-Audioにも対応してるんで Talking Heads の DVD-Audio なども再生してますが、やっぱり気合い入れて聴くにはいいかもなどと・・・(それハイレゾだろ、とツッコミが入りそう)

2013年5月21日

"HDCD"を再生したい - 4 対応機器の導入とHDCD再生の確認

「HDCDを再生したい」と書いてる時点で買う気満々なわけですが、CDプレイヤーではなく、東芝のSD-5500というDVDプレイヤーを購入しました。

#MacOSネイティブで普通にHDCD再生ができればDVDプレイヤーやCDプレイヤーというハードウェアを導入しなくてもいいんですけどね。

東芝 製品情報 / 機能情報 - DVDプレーヤー SD-5500
http://www.toshiba.co.jp/regza/bd_dvd/arc/products/player/sd-5500.html



2001年11月発売のDVDプレイヤーなので、HDMI端子が無いとかCPRMなDVDメディアに対応していないなど、DVD再生という面では旧世代なんですが、HDCDとDVD-Audioに対応しているということでこれにしました。

安いDVDプレイヤーでHDCDに対応してるものもありますが、アナログ出力の品質を考えるとある程度のものが欲しいわけでして、迷いましたが「古いもの」に。(当時の東芝製DVDプレイヤーは音声出力がちゃんとしていたという評価がありましたし)

取扱説明書
http://www.toshiba-living.jp/rev.php?no=1047&sid=1&lv=2&YN=Y

HDCDに関する記述はそんなに無いんですが、ピックアップ。


実際にはこんな感じで点灯します。


HDCDデコード時の設定もあります。
foobar2000のプラグインだとVersion 1.15で対応した項目かと思います)


出力される音声の種類には音楽CDのうち通常盤(青の下線)とHDCD(赤の下線)の違いも記載されています。デジタル出力の場合はどちらも44.1kHz/16bit、アナログ2ch出力の場合、44.1kHz/16bitと44.1kHz/20bit の差が出るということのようです。


HDCDロゴの入ったビーチボーイズのCDは上のように表示窓に"HDCD"ロゴが点灯しました。
試しに机の近くにあった Joni Mitchell(ジョニ・ミッチェル)の10枚入り格安ボックスを確認したところ、10枚中5枚がHDCDでした。(ロゴは入ってないんですけどね)


HDCDだったのは以下の5枚。

全10枚中の5枚なんで結構な確率。ワーナー系のリマスター盤にはHDCDが結構多いという印象があったのですが、その通りでした。

とはいえ、同じワーナー系のMadonna の10枚格安ボックスはすべて通常CDだったし、The Smith の全部入りボックスもすべて通常CDだったしでHDCDかどうかは再生してみないとわからんという印象。(ついでにAtlantic Legendsというボックスもすべて通常CDでした)