2012年10月17日

Paul McCartney - "Kisses On The Bottom"

紹介するタイミングがタイミングが遅れましたが、ポール・マッカートニーの近作と言っても今年のリリースですが、「Kisses On The Bottom」について書いておきます。

地味目なアルバムなんですが、CDプレイヤーのトレイに乗っていることが多いアルバムです。




今年70歳のポール。ロンドン・オリンピック開会式での演奏(やり過ぎ感もありましたけどね)、そして近年のArchive Collectionシリーズでの過去アルバムの再発(リイシュー)など、なんだかんだと話題に事欠かない方ですが、このアルバムはスタンダード・ナンバーのカバーと2つの新曲というシンプルな構成。

リンゴ・スターが1970年にスタンダードカバーのアルバムをリリースしてますし、ポールも好きなんだねぇと思いました。聞いて育った音楽ってことでしょうね。
ジョンのカバーは「ロックン・ロール」。ポールもバディ・ホリーが大好きなんだし、こういう年代のカバーにも期待したいところ。

で、このアルバムなんですが、オーディオ視点で見た場合も優れていると思います。(オーディオ雑誌で紹介されてるんでしょうが)

ていねいに機材を選び、ていねいに録音されたアルバムで、ポールだからできたのかなぁと思える部分も。(輸入盤にも付いてくる)ライナーにもマイクやミキサー卓、スタジオの様子の写真がたくさん使われています。
エコーの感じとかバイオリンの定位などオーディオ機材のチェック用にも使えます。ローファイな機器でもそれなりに鳴ってしまうのが難点かもしれませんが。

ジャズ・ボーカルの新録モノとして捉えてもよくできた録音のよくできたアルバムだと思います。(そういう意味で「ポールはちょっと」という方にもお薦めです)

まだまだCDでも良い音で楽しめるってことを再認識した一枚です。


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