2013年4月30日

いわゆる「PCオーディオ」と「ハイレゾ音源」

市場縮小、売れないってことで新ジャンル、「PCオーディオ」や「ハイレゾ音源」「DSD音源」がInternetメディアだけじゃなく、紙媒体(雑誌やらムック本)でもいろいろ紹介されてて「バスに乗り遅れるな」みたいな雰囲気になっているように思うんですけど、私はどんどん距離を置いてしまっています。(CDプレイヤーで十分満足してます)


HDtracks Pressというメールを読んでてそこまで必要かなぁと。


こんな感じでハイレゾ音源、過去の名盤がどんどんリリースされてますけど、1960年代のロックやソウルをハイレゾ音源でというのはちょっと無理があるんじゃないのかなぁなどと。


ドアーズのファースト、アルバムとしては好きなアルバムですけど、定位とかそういうの関係無い時代の録音だし、それを「ハイレゾ」でわざわざと言われてもというのが実感。
リイシューであれば、2009年にリリースされたビートルズの「モノボックス」みたいにステレオ盤の「疑似ステレオ」じゃなくって、当時UKでリリースされたファーストプレスのアナログ盤を意識したミックスになってればそれで十分。
CDでもまだまだやらなきゃならんリイシューがあると思うんですけどね。CD化、デジタル化されていない楽曲がまだまだたくさんあるわけですから。
(AACやMP3での敷居の低いデータ販売でもいいんですけれど)

で、ハイレゾ音源。
CDのようなフィジカルメディアと異なり、「在庫」というリスクの無い(今までの流通を利用しない)ことから売る側の旨みが大きい割には割高感があります。
『値段を下げなくても買ってくれるでしょう』というよりは高めに設定することで『プレミア感』を演出しているようにも思えてしまうんです。
(まぁ、ボックスセットと同様、特定層向けの商材なんでそれで良いのかもしれませんけど)


ハイレゾ音源やDSDファイルを再生するハードウェアにもあれこれ不満が。
見切り発車というか、製品として不完全な状態で販売を開始し、ファームウェアの更新をしないと「完成品」にならないというものが多すぎます。(細かな不具合修正ならまだ分かるけど)
発売後にフル機能が使えず、後日実施されるファームウェア更新でようやく対応するとか黎明期ならではのドタバタにどこまで付き合えばいいのか。
ユーザからの意見を反映、機能拡張と言えば聞こえはいいけど、β版な状態で売ってるだけじゃないの?と思うわけです。


音楽を何でどう聴くかは個人の自由なんで、他人がどうこうってのは関係ないんですけど、規模の縮小が続く業界が手を変え品を変えあれこれ出すものにいちいち反応する必要はないな、というのが実感です。

続く

2013年4月28日

ポータブルCDプレイヤー(YUASA YCD-50V)

ユアサプライムス株式会社が販売していたポータブルCDプレイヤー、YCD-50Yです。
2002年製とのこと。


パッと見た感じがフィッシャー製に似てるかと思ったけど、液晶周辺にスイッチが多いだけで似てませんね。

手前のオープンスライドを動かすと結構大きな角度で上蓋が開きます。CDの脱着が容易です。


上蓋の液晶周辺部。
液晶の左にはバッテリー充電中に点灯するLED、右には10秒間の音飛び防止機能(Anti-Shock Protection)のON/OFFスイッチ。


液晶下は左から曲戻し、曲送り、プログラム、プレイモード(リピートやランダム再生)、停止、再生/一時停止となっています。
選曲は左、再生は右と覚えれば迷わないと思いますが、スイッチの大きさが同じなんでわかりにくい感じに見えます。

底面。
電池ケースを開いたところ。電源は単3電池2本、ACアダプタ(DC4.5Vセンター+)となっています。


珍しのは充電用のスイッチが底面に付いているところ。
充電もできるけど電池の管理は自分でしてね、という自己責任タイプがこのスイッチ。


ソニーは充電池パックという形状で判断、ケンウッドやパナソニックは充電池のマイナス極側側面の通電で使われている電池が一次電池(マンガン電池やアルカリ電池)か二次電池(ニカド、ニッケル水素充電池)を見分け、二次電池使用時のみACアダプタ接続時に充電するようにしています。


「右肩」の部分にはDCジャックとストラップホールがあります。


左側面にアナログラインアウト、ヘッドフォン端子、HOLDスイッチ、ボリュームという配置。


手前側の右側面にDBBSというBass BoostのON/OFFスイッチがあります。


DBBSのスイッチが接触不良で常時ONになってましたが、何度か往復させて解消。
ヘッドフォン出力は大きめ。
アイワXP-V30では音量の取りにくいヘッドフォンでも大丈夫でした。


ちなみに内部はこんな感じ。(ネジ3本で分解可能だったんでついでに)

リードタイプのコンデンサがたくさん。
ICは制御系がBU9528KS(CDのサーボシグナルプロセッサ)、コンデンサに埋もれてますがBA6389FSも見えます。


電解コンデンサは中国メーカのもの。(表面実装のものと比べ)交換の容易なリードタイプなんで交換して遊ぶのも良いかもなどと。(私はやらないけど)


ヒンジ側。上蓋に操作スイッチと液晶があるのでフレキシブル基板が通っているんですが、なんと2枚重ね。



ピックアップユニット(トラバース)は三点支持でシリコーン製のブッシュで支持されてます。
劣化しやすいゴムとかバネじゃないところに好感。



2013年4月27日

テレビを買い替えたら他の部屋でBS受信できなくなった(BSアンテナへの給電)

以前のBSアナログ時代、BSアナログテレビ、BS対応ビデオデッキでは問題が無かったのに、地デジ+BS/CS対応にテレビを買い替えたら「地デジは映るけどBSが映らなくなった」ということがありましたんで自分メモ。

一世帯でアンテナを複数立てているって人はあんまりいないと思うので、各部屋への配線はこんな感じになっていると思います。



BS/CS用のパラボラにUHF用のアンテナ、その信号を混合器で1つにし、分配器で各部屋のテレビコンセントへ。テレビコンセントからテレビへはセパレータを用いてBS/CS用の端子、地デジ用の端子へと接続という感じかなと思います。


BS/CS用のパラボラアンテナにはDC15Vの給電が必要なんですが、最近のテレビは「常時給電」に設定できないことが多いようです。(メーカにもよるのかもしれませんが)

以前のBS(アナログ)対応機器、BS対応ビデオなんかにはアンテナへの給電を切る、入れるの他、「常時給電」という設定があったので問題無かったんですが、新しい機器に買い替えたらパラボラアンテナへの給電ができなくなってということが発生。

原因は以下の図の通り、「分配器」の仕様ということがほとんど。
各部屋のアンテナコンセントへ信号を分配するのが「分配器」なのですが、この分配器には「全端子電流通過型」「1端子電流通過型」があります。

「全端子電流通過型」の場合は各部屋に設置したテレビからの給電が可能です。


これに比べ、「1端子電流通過型」の場合は1つの端子(部屋)からの給電を受けるだけで、それ以外からの給電は受け付けないという仕様。
従来のアンテナ設備を流用している場合、分配器にこの「1端子型電流通過型」が使われていることが多いように思います。


この状態だと、左のテレビからの給電だけしか受け付けないことになります。
左テレビの電源が入っているときだけ右のテレビでBS/CS放送を受信できます。左のテレビが電源OFFだと右側のテレビでは地デジしか映らないということに。


じゃ、どうすりゃいいかと言えば、こんなところかと。
  1. 分配器を「全端子電流通過型」に交換する
  2. 電源供給機を使う
  3. (屋外用より安い)屋内用の分配器と既存のBSアナログ対応VHSデッキを使う

1は根本的な対策なんですけど、分配器は屋根の上に設置されてたりするんで工事が大変。
屋外設置のものがほとんどなんで気軽に交換とはいきません。

2は需要がありそうなんですけど、あんまり売っているものを見たことが無いというのが実際のところ。
とはいえ、屋内のテレビの近くに設置するだけなんで設置は容易。

3は常時電源供給にしたBS対応のVHSデッキ(メカが壊れていてもOK)を使うという作戦。まだBS対応のVHSデッキを使ってるという人なら一番手っ取り早いです。(暫定対応ではありますが)

ということで、2の方法が一番お手軽かと思います。


マスプロからは WPD6 という製品が発売されています。


パラボラアンテナにDC15Vの給電をするだけの装置なんですけどちょっと高いですよね。
(Amazonの実売価格はずっと安いんですが)

マスプロからは他に、UHF,BS,CSブースターユニットの電源部、WP5B(単品販売は無し)があります。



私の場合はリサイクル店のハシゴでWP5Bを見つけ、BS/CSパラボラアンテナへの電源供給機として使ってます。

ACアダプタ式の簡易的なものだとずいぶん安いです。(ACアダプタ式のものだと出力端子だけなので屋内用分配器が必要になるので注意)
困ってる人多いと思うんですけどあんまり商品が無いというのはなぜなんでしょ。



全端子電流通過型の分配器

セパレータ


接続ケーブル

2013年4月25日

radiko & らじるらじる の「ながら聞き」に最適なBluetoothオーディオレシーバ

radikoらじるらじる というInternetを使ったサイマル放送での新たなラジオの聞き方なんですが、メインの iMac で再生するとこれまたメインで使っているアンプとスピーカで鳴らすことになり、「ラジオの流し聞き」ができないんですよね。集中して聴くというより流しておきたいという感じ。

じゃ、ラジオで受信すればいいんですけど、PC関連機器がノイズ源になるから近くに置いたラジオじゃノイズが多くなりがち。
radiko や らじるらじる だとAM放送も高音質なのでやっぱりPCやMacの近くで鳴らしたいということで、すでに持っている再生機器を活用するために Bluetoothのオーディオレシーバ(Bluetooth受信機)を買ってみました。

Belkin : ブルートゥース ミュージック レシーバー
http://www.belkin.com/jp/IWCatProductPage.process?Product_Id=515358


この手の商品、Amazonのレビューを見ても極端に悪い評価が結構あったりして不安だったんですが、Belkin製だしなんとかなるだろうという感じで購入。

パッケージには小型のACアダプタ(ケーブルが長くて便利)、3.5mmミニステレオ両端のケーブル、3.5mmミニステレオ-RCAステレオのケーブルも同梱されています。

これに送信機器、
  • Bluetoothに対応したPCやMac
  • iPodTouchやMEDIAkeg MG-G608などのBluetooth対応音楽プレイヤー
  • iPhone含むBlueeooth対応のスマートフォン
のいずれか。

受信側としては(このレシーバは受信するだけなのでラインアウト出力のみ)アンプとスピーカが必要になります。(アクティブスピーカ、入力端子のあるラジカセなど)



ちょっと分厚い塊という感じ。底面は滑り止めになっていてケーブルの重さで動きにくい仕掛け。(便利)SDカードとポータブルラジオは大きさの比較用ですが大きさの目安になるかと。

ACアダプタからの電源(上の写真では黒いケーブル)とラインアウトのケーブル(付属品じゃなくて手持ちのものを使ってます)を接続すればOK。

MacOSの場合、システム環境設定からBluetoothを選んでペアリングするだけです。ヘッドセットとして認識されます。MacOS X 10.6.8だとキーコードの入力不要でした。

出力先に「Belkin B68」を選ぶと本体のLED点灯して音声出力されます。


システム警告音は内蔵スピーカにして使ってます。

Windows Vistaで動かしてるDELL Vostro1200でも増設した内蔵Bluetoothアダプタで問題なくペアリングできました。


出力は手軽に使えるフルレンジユニットのアクティブスピーカを用いてますけどブラウザ(Chrome)から radiko を用いるだけでクリアな音。
もちろん radiko,らじるらじるの専用ソフトを用いてもOKだし、BOSE AW-1 のような外部入力のあるラジカセと接続すればより良い音で鳴ります。

送受信可能なものだとSONYからも発売されていますが値段は高め。サンワサプライの送受信可能なものだと4千円弱ですが品薄なようです。
私のような使い方であれば受信だけできればいいかと思います。
レシーバ(受信専用)であれば他メーカでも3千円強という値段。
ストリーミングラジオを流し聞きするにはちょうど良い製品だと思います。








送受信可能なもの(サンワサプライとSONYなど)

2013年4月24日

島森路子さん逝去

広告批評」という雑誌の編集者、編集長として活躍されてきた島森路子さんがお亡くなりになったとのこと。

朝日新聞デジタル:「広告批評」元編集長の島森路子さん死去 66歳 - おくやみ
http://www.asahi.com/obituaries/update/0423/TKY201304230157.html

広告をジャーナリスティックに論じた雑誌「広告批評」誌の元編集長、島森路子(しまもり・みちこ)さんが23日未明、呼吸不全で死去した。66歳だった。

「闘病中」という話は、亡くなられた草森紳一さんが「広告批評」に長期連載していた「中国文化大革命の大宣伝」を書籍にまとめた際の解説に書かれていたんだったかな。

広告批評という雑誌はすでに無くなりましたけど、人生の多感な時期にこの雑誌と接することができ良かったなと思っています。


「広告批評」という雑誌を知るきっかけは、天野祐吉さんがTBSの深夜帯のニュース番組に出演していたからなのか、朝日新聞の金曜日に掲載されていたコラムが先だったか。


最初は天野祐吉という人を面白がっていたんですけど、次第に「広告批評」という雑誌の面白さにはまり、すでに編集長になっていた島森路子さんを知りという感じ。
新聞連載のコラムに投書したらコラムで紹介されたり、広告批評に掲載されたりなんてこともありました。

広告批評からは「広告」そのもの以外にも、1989年から108回の長期連載となった(前述の)草森紳一さんの『文革連載』で中国の近現代史に興味を持つようになったりといろいろ影響受けてます。(仕事で中国に行く機会があったり、中国からの公費留学生や中国から日本に実習に来た方々と交流する機会がありましたが文革はタブーみたいな感じでしたね)


広告批評は月刊誌でしたけど、地方だとなかなか入手できない雑誌で、社会人になってからもこれを買いに仙台市中心部の書店まで買いに行ってたものでした。(その書店、宝文堂もすでに無く・・・)

66歳での逝去。早すぎます。
合掌

2013年4月23日

(座席が動く)体感型の映画館がニュースに

NHK総合のニュースで(何度も)やってたんで。

NHKニュース 映画館に体感型の新システム
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130422/k10014102681000.html


立体的な映像に加え座席が動いたり水や風が出たりするなど、体感型の新たな上映システムが名古屋市の映画館に導入されることになり、内覧会が開かれました。
19時台のニュースから始まってその後のニュース番組でも何度も放送されてたんですが、なんでこれがニュースになるのか全然ぴんと来てません。(Web版のニュース記事では企業名もしっかり入ってますね)
NHK技研(放送技術研究所)の関連かと思ったけどそうじゃないようです。
この会社によりますと、こうしたシステムは韓国など海外の映画館ではすでに導入されているものの、日本では初めてだということです。
ということで、この会社が展開するシネコン(シネマコンプレックス)の広報報道みたいです。(誰得?)

素直な反応としては、3Dもそうなんですけど、これってコンテンツ次第ですよね。
テーマパークなどで常に上映されるものには向いていると思います。(博覧会でのデモ、TDLでのキャプテンEOみたいなもの)

座席が動く、風が吹くという意味では、宮城県旧唐桑町(その後合併して気仙沼市)の「津波体験館」で実際に経験をしています。

現在のURLはこちら。
唐桑半島ビジターセンター・津波体験館

唐桑町時代のページがまだキャッシュで残ってましたんでそこから引用。
津波体験館は、三陸海岸に特に関係の深い「津波」をテーマに、実際に即してストーリー化し、映像・音響・振動・送風等の強力メカを組合わせた、全国初の津波の疑似体験館です。
 ■ 時 間-約11分     ■ 座席数-56席
 ■ 時間帯-随時設定

明治三陸地震をベースにした映像作品で実際の地震(地震そのものの揺れは小さかった)、たいした揺れじゃないと思って安心していたら大きな津波が押し寄せて・・・というストーリー。
(3.11以前は「過去の出来事」としての津波でしたけど、まさか自分が生きてる期間にまた大きな津波が来るとは・・・)

他にも海底や地形を模した水槽に「揺れ」を与えることで、どのような仕組みで津波が発生するのかわかりやすい教材がいろいろあって、これなんかは今後に備える意味でも教材として活用すべきかと思います。
テレビで津波発生のメカニズムをいろんな映像を使って紹介してますが、実際に水を張った水槽で体験すればテレビ画面でわかった気になってるよりもずっと理解できますよ。


で、NHKのニュースに戻りますが、こんなところに伝聞(印象)情報。
映画館の入場者数はDVDなどの普及もあって伸び悩んでいるということで、この会社では今後、このシステムを全国に広げて入場者数を増やしていきたいとしています。

斜陽と言われ続けてきた映画館が「シネコン」で底を脱したというのが実際のところ。

朝日新聞社(Astand) WEBマガジン WEBRONZA+文化・エンタメ
【2011年・日本映画産業を考える】(1)急激に落ち込んだ映画産業は本当に危ういのか?
http://astand.asahi.com/magazine/wrculture/2012030200013.html
斜陽とも言われた映画産業が復活を遂げたのは、2000年代だった。この10年の年間平均入場者数は1億6099万人にまで増えた。

ニュースの文面には無いけど実際の放送(と動画)では「1950年代をピークに」となってました。
1950年代をピークに、その後映画館入場者数が大きく減ったのは、日本でのテレビジョン放送の開始(つい最近テレビ放送60年ってやってたのNHKじゃん!)、テレビジョン受像器の普及、テレビジョン放送のカラー化、ステレオ(音声多重)化、そして最近のハイビジョン化という要因をお忘れかと。

DVDやInternetでの動画サービス(NHKもNHKオンデマンドをやってますね)もあるんだろうけど、最近頭打ちになった映画館入場者数を上げたい、付加価値で入場料を上げたいという映画館側の広報を3分近い時間を使ってあえてニュース番組で放送する意味って何なのか。

加えて思うのは、ボストンマラソンでの爆破事件、容疑者の逃亡劇で騒いでるけど、なんでイラクやアフガニスタンで「日常化している爆破事件」は取り上げないんだろうと。アメリカが戦争を起こすまでは「日常」じゃなかったはずなのにね。  あと逮捕された容疑者の通っていた大学名がある時期から伏せられたのはなんでだろと思うのでありました。

2013年4月21日

xDピクチャカード 2GB

先日書いたばかりのxDピクチャカードですが、ヤフオクで送料込みで安価な中古を入手しました。

新品だとAmazonや楽天でもまだ在庫してるとこもありますが、在庫処分というタイミングはとっくに過ぎたようでどこも高値。
だったら新品価格+送料の金額で2GBを2枚+送料込みの方がいいやってことで落札。

ヤフオクで安い!と思ったら送料が二千円近い手数料逃れの出品物だったりで危険。
業者(中古カメラ屋さん)の中古出品物から選びました。



左のSDカードは比較用。ゲーム用とかで現在も販売されてるSDHCじゃない普通のSDカード(2GB)です。これだったら新品でも千円しないんですけどね。

右上のが今回購入した xDピクチャカード。M+という規格の2GBのもの。
富士フイルム製のデジタルカメラ(FinePix F11)で使うので高速じゃなくてもいいみたい。(よく調べてないけど)

iMacにはUSB接続のメモリカードリーダを繋いでますが、xDにも対応してたんでそのまま利用。中古のメモリカードでしたがカメラでのフォーマット含め今のところ問題無し。

この写真もFinePix F11で撮影してますが、後継モデルの系譜になっているFinePix F200EXRよりも寄れるしレスポンスも良い感じ。CCDとかにお金を掛けていた頃のデジタルカメラだけのことはあります。(FinePix F11は日本製でした)

電池を抜くと日付などがリセットされるのは持病のようで、通常は電池交換ぐらいでは記憶保持されるんですけど、その電源用の部品がどうも劣化している様子。ボタン電池に交換すれば解消するようではありますが、そうなるとY字型のドライバーも必要になるんでそのまま使う予定です。

ドライバユニット - STAX SRM-1/MK2Pro

スタックスのイヤスピーカ用のドライバユニット、SRM-1/MK2Proがやってきました。
スタックス製品の歴史によれば、1982年発売のもの。「スタックス工業株式会社」時代の製品です。


ボンネット手前には Professional のロゴ。
これは Normalバイアス出力(6ピン)に加え、ハイバイアス(5ピン)のPro端子付という意味。

SRM-1というモデルは1979年に発売されたノーマルバイアスのみのものがオリジナル。
1981年に SRM-1Pro、1982年に SRM-1/MK2 と SRM-1/MK2Pro が発売となっています。
その後も続き、1989年に SRM-1PP へと続きます。

プロバイアスってなんなの?ってことは昔の雑誌広告から引用すると、
「ダイムラーベンツ社の要望により開発された SR-Λ Professional のためのハイ・バイアス回路」
とのこと。
6ピンと5ピンという端子形状の違いがわかりやすいんですが、バイアス電圧は、ノーマルバイアスが230V、プロバイアスが580Vとなっています。

フロントパネルはシルバーのヘアライン仕上。
ボリュームは2軸2連(RK27)が使われています。(昔のカセットデッキの入力レベル調整と同じで、左右バランス調整も可能)
出力端子は、左がPRO(5ピン。現行のもの)、右が6ピンのノーマルバイアスとなってます。


バックパネルはこんな感じ。
電源ケーブルは3ピンの脱着式。その上には電圧を変更するための仕掛け。
ネジ留めされているカバーを外すとブロック状のジャンパピンを外すことができ、100V、117V、220V、240Vに切り替えて使うことができます。(220Vと240V使用時はカバーを右側に取り付けます)


写真では切れてますが入力端子は左にもう1列あります。(入力とスルー端子)
ありがたいことに現時点でも有限会社スタックスにて修理可能となっています。

2013年4月18日

消えたメディア、目にしなくなったメディア(記録メディア)

メディアはメディアでも今回は記憶メディア。それもPDとかMOZIPじゃなくて最近まで普通に流通してたものの話です。

リサイクル店で富士フイルムのデジタルカメラ、FinePix F11が「こんな値段で」という値段だったので入手。充電に必要なケーブル、充電池(弱ってる)と16MBxDピクチャカード付きでした。

最初、16GBだと思ったんですよ。撮影してたら撮影可能枚数が一桁なんでおかしいな、と思ったら16MB。たしかにこのメディアの最大容量は2GBですもんね。昨今のSDカード(SDHC含む)の容量を見慣れているからついつい単位を間違えてしまいます。

バッテリーは互換品だったら安いし、以前使っていたデジタルカメラ、リコーGXと同じもののようなんでこっちの心配は無さそう。(探せば充電器も出てくるはず)

そうなるとちゃんと撮影に使いたいって思うわけですけど、そうなると大容量なxDカード(って言っても最大2GBですが)を揃えなきゃならんということ。
タダ同然だった理由がよーくわかりました。
(SDカードを用いる同時期のものより安いはずだわ)

近所の家電量販店をハシゴしても新品のxDカードは取扱い無し。(びっくりだったのがCF(コンパクトフラッシュ)ですらほとんど置いてないってこと)
通販ではまだ入手可能ですが、3千円も出すとなると考えちゃいますよね。
(同時期のSDカード利用のデジタルカメラだとSDHC非対応だけど、2GBのSDカードはまだ安価で売ってますね)

で、近所の量販店をハシゴしてわかったことは、「デジタルカメラは6千円出せばちゃんとしたメーカ製の一世代前のものが新品で購入できる」ということ。
昔のみたいにいかにも低コストでござるというモデルじゃありません。

これじゃ、そうでなくても陳腐化の激しいデジタルカメラ。中古相場なんてあったもんじゃありません。(デジタルカメラもスマートフォンの脅威にさらされているんだなぁと店頭で感じた次第)


お次はCD-RW
遠方の図書館でしか置いてないCDがあるときにPCを持っていってCD-Rに焼いてすぐに返却ということが何度かあると使い捨てのCD-RじゃもったいないんでCD-RWを使った方がいいやってことになるんですが、CD-RWって家電量販店でも1つか2つのブランド、しかも「4倍速までのメディア」しか置いてないことがほとんど。
以前、CD-RWハイスピードのメディアを(台湾製で安かった)20枚スピンドルパックで買っていたのでそれを使ってますが、同じようなものを探そうとすると通販になっちゃうみたい。

困ったときの100円ショップ、ダイソーとセリアには105円でハイスピード対応のCD-RW(1枚105円)の取扱いがありました。今のうち!ということで買い集めました。

左がダイソーで売っていたもの、右がセリアで売っていたもの。


どっちも薄いケースに入ったものでどちらも台湾製。同じメーカかなと思ったけど、ダイソー販売品にはレーベル面に "DAISO" と印刷されていたり、中央部の刻印も別なもの。

ダイソーの中央部


セリアの中央部


どちらも4倍速〜12倍速対応なんで、有名ブランド品の最大4倍速品5枚パックを千円出して買うよりおずっと得。ちゃんとした保存目的であればCD-Rを使えばいいんだし、一時的な利用では問題ないかと。



2013年4月16日

KENWOOD MEDIAkeg MG-G608

ケンウッドのポータブルオーディオプレイヤー、MG-G608です。
2011年に発売されたモデルです。

ケンウッド商品情報
MG-G608
http://www2.jvckenwood.com/products/home_audio/personal/mg_g608/index_end.html

AV Watch ケンウッド、Bluetooth対応プレーヤー「Media Keg」
-MG-G608。8GBメモリ/SDスロット装備で15,000円
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110526_448523.html

左から、MG-G608、MG-F508、MG-E502 です。
(写真が荒いのはiPod Touch第4世代で撮影してるからです。すみません)



背面を同じ順に。
MG-G608は曲線になっています。




アルバムアート無しのデータだとこんな感じ。


アルバムアートありだとこんな感じ。


アルバムアートだけの表示。



MEDIAkegシリーズは全てのモデルが「生産完了」となっています。(録再機も含め)

最終シリーズとなったMG-Gシリーズですが、発売順に MG-G508(素のモデル)、MG-G608(Bluetooth機能搭載)、MG-G708(高音質モデル)となっています。本体のメモリはすべて8GBとなっていて「機能の差」で構成されています。

大型電器店で在庫処分してる可能性があるので新品を入手するなら今のうちかと。(私も在庫処分品で購入)

使い勝手はMEDIAkeg独特のもので上下左右を押し間違えることも多いけど慣れれば問題無し。
正面から見て左側面にmicroSDスロットがあることや、「底の部分」にミニUSBの端子とヘッドフォン端子があるのも共通。

ファームウェアの更新は以前だとWindowsOS用のソフトウェアを用いる必要がありましたが、MG-Gシリーズではダウンロードしたファームウェア更新ファイルをプレイヤー本体にコピーするだけになっており、MacOSでもファームウェア更新できるようになりました。(ルートにコピーしてから本体をONにすればファームウェアの更新が開始)

ヘッドフォン出力の音はクリア。クセが無いのが特長かと。
MG-F508と比較すると同系統の音だけどより良くなっていると思います。
(こうなるとMG-G708の音が気になるんですけどね)


JVCケンウッドとして新しいプレイヤーに期待したいところですが、iPodとWalkmanが主流であとは安いものだけというのがポータブルプレイヤー市場。
(量販店ではこの時期らしく入学祝いなのか、Walkman Sシリーズ(スピーカ付)を買い求める人を結構見かけましたが)

ケンウッド製のポータブルプレイヤーの「敵」は、iPodでもWalkmanでもなく、スマートフォンだったのかなと思います。


1990年代中盤の音楽雑誌とオーディオ雑誌

片付けをしていたら「発掘」したのが、1995年前後の音楽雑誌「ロッキングオン」とオーディオ雑誌の「オーディオアクセサリー」。

いまはどちらの雑誌も立ち読みすらしなくなってるんですけど、当時はいろんな雑誌を買っていたんだなぁと再認識。
ロッキングオンを買っていたのは1980年代までだと思い込んでましたけど、1990年代後半まで買ってたみたいです。すっかり忘れてました。
(ミュージックマガジン誌とレコードコレクターズ誌は本棚とか(箱に入れて)押し入れに収納してるんですが・・・)

出版業界というか、紙媒体が衰退気味の現状から考えると考えられないんですけど、毎月の雑誌購入代金は7,000円ぐらいだったかも。

音楽系にオーディオ系、クルマの雑誌も買ってたし、その他いろいろ。記憶を辿ればこんな感じ。(数巻で「休刊した雑誌もあるし、同じ月にすべてを買ってたわけではありません)

他にも「デザインの現場」を買うようになったのもこのちょっとあとだったかな。
定期購読していた筑摩書房のPR誌「ちくま」を除けば書店でせっせと買ってました。
(サブカル系は地方都市じゃ置いてなくて仙台まで買いに行ってたもんです)

で、出てきたロッキングオン。
ブラーの5枚目のアルバムがリリースされた直後でデーモン・アルバーンへの全曲解説インタビュー記事があって今更ながら熟読してしまいました。

1993年頃の同誌だと「ブリットポップ」関連のミュージシャンが大きく取り上げられていて『時代』を感じます。Jamiroquaiのアルバムとか、Wilcoのファースト "A.M." がレビューされていて、前者では今読むと騒ぎすぎだったり、後者では松村氏が「万馬券」と評したようにその後の活躍はご存じの通り。
まだ数冊読んだだけなんですけど、雑誌は20年近く経つとまた違った面白さが出てきます。

オーディオ誌は「オーディオアクセサリー」なんですけど、その前は月刊「Stereo」を併せて購入してたけど、一つに絞った頃。季刊誌なんで安上がりというのがその理由だったりしましたが。

1996年秋号のVol.82 を読んでみましたけど、いまのように高価格帯ばっかりの記事、なんだかよくわからないアクセサリー中心の記事だけじゃなく、低価格帯、入門用の機材紹介がなかなか多いのが印象的。長岡鉄男氏の「長岡鉄男のワンダーランド第61回」では「ローブライスCDプレイヤー大集合 今、お買い得なモデルはこれに決まり!」となっています。

CDプレイヤーの低価格化はますます進み、フルサイズで2万円台から存在している。本誌ではなかなか紹介されないモデルたちを常にCPを追求する長岡氏に視聴してもらい、そのクオリティとお買得度を検証してみる」というもの。

ケンウッド DP-3080、オンキョー C-702、ソニー CDP-XE700、YAMAHA CDX-590、CEC CD2100、デンオン DCD-715-K、パイオニア PD-UK3、マランツ CC-45、パイオニア PD-F705の全9機が「安価な組合せ」ではなく長岡氏のメインシステム(方舟)に組み込んで絶対値評価をするという力作。

最近のオーディオ誌と違って、ACケーブルの極性チェックは自分で確認し、長岡氏ならではの本体重量にボンネットの留め方に重量、ACケーブルの太さ、電源トランスの大きさなどなど客観的な部分から始まって試聴に用いたCDでは良いことばかり書かず、駄目なものはとはっきり書いてあるのが印象的。
昨今のオーディオ誌に見受けられる「ヨイショ記事」「ポエム」が一切無いところがあったから毎号買ってたんだろうなと。
(同じくFMfan誌は長岡鉄男氏の「ダイナミックテスト」があるから買ってたわけですが)

オーディオアクセサリーの場合、巻頭特集では高い製品ばっかりだけど、こういう「現実味のある記事」、ポエム表現に頼らない「批評」が成立していた頃はまだオーディオ雑誌が成立していたんだと思います。
(1980年代は1,000円以下のRCAピンケーブルから高いケーブルまで、低価格のカセットテープ(ノーマルの一番安いやつ)から高いメタルテープまで全部テストする記事が毎年掲載されてました)

で、話は戻って音楽誌なんですけど、当時のロッキングオンを読んでたら「ブリットポップ」の隆盛から衰退までがよーくわかりました。
当時、購読していた雑誌でこんなに大きく取り上げられてたのになんで関心を抱かなかったんだかはっきりした理由はわかりませんけど、1997年の香港回帰(香港返還)あたりの頃だったから香港のポップスにぞっこんだった時期だと気付きました。

当時はウォン・カーウァイの映画、王菲(フェイ・ウォン)の音楽に魅了され、そっちを追い掛けてたという時期。仙台の新星堂(今と違って上階に書店まであった頃)は香港や台湾のミュージシャンのCDが結構豊富で入り浸っていた頃です。(今じゃ「香港勢」に元気がありませんし、仙台の新星堂は久しく行ってません)

2013年4月14日

久々にテレビ(「袋」の単位は「ふくろ」になったのか?)

ラジオの話が続いてましたんで、今回はテレビ放送。

深夜時間帯の各種通販番組は民放のBS局、地方ローカル局だけじゃなく、関東キー局でも同じなんですね。電波を停めればいいと思うんですけども。

BSで放送されたドラマや映画、音楽番組とかドキュメントものを録画し、まとめて観るという感じなんですけど、途中で入るCMは飛ばすことが多いんですけど、ついそのまま見てしまってということも多々。

健康食品(ヒアルロン酸、グルコサミンとかのあれ)なんですけど、「○○万袋突破!」などというアナウンスが結構多いんです。

店頭ポップの「これ売れてます!」、「売上ランキング」みたいなものを見ると「イラッとくる」んですけど、これは私の心が捻れてるからでしょうか。

パン屋では、自分が好きなパンを買えばいいのに、なんで他人の評価に依存せにゃならんのかと。売れているものが優れている、自分に合っているとは限らないはずなんですが。

閑話休題。
こういうところにいちいち反応してると疲れるので聞き流すことで対処してますけど、「○○万袋突破!」を『○○まんっぷくろとっぱ!』とアナウンスされるのにはさすがに違和感ありです。

袋を数えるときは「たい」だったんじゃ。
数が少ないときは「ひとふくろ」「ふたふくろ」という感じで「ふくろ」で読むこともあるけど、本来は「たい」でしょと。

ところが、今夜NHKのニュースでも「袋」を「ふくろ」と読んでいてびっくり。

NHKニュース 鳥取砂丘で春の一斉清掃
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130414/k10013905821000.html


協議会によりますと、14日は1時間半の活動で、ごみ袋1050袋分合わせておよそ1トンのごみが集まったということです。
今だと動画で読み方を確認できます。1分10秒あたりのこの部分。

ごみぶくろせんごじゅうふくろぶん、あわせておよそいっとんのごみがあつまったということです」

と発音してるんです。「たい」じゃなくて「ふくろ」。


私が見たのは19:50からのBS-1でやってたニュース(BSニュース)なんで、上のものとは別の方が担当してました。録画してないので記憶だけですけど、BSニュースでは女性アナウンサーが「ぶくろ」と読んでいたと思います。


「NHKのアナウンサーは正確だろう」という先入観がありますけど、最近のアナウンサーはそこまで厳密な発音じゃない場合が多いんで、自分で辞書を。やっぱり「たい」でしょ。

Webの大辞林ではこの通り。
たい[袋] 国語辞書 - エキサイト 辞書
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?search=袋&match=beginswith&itemid=DJR_tai_-140
たい[袋]( 接尾 )助数詞。茶・薬など,袋(ふくろ)に入れたものを数えるのに用いる。 「セメント一-」

そうそう、セメントは「いったい」「にたい」と数えるもんでしょうが。(ホームセンターでバイト経験あり)

検索してたらYahoo!知恵袋でも同様の質問がありました。(2009年の質問と回答)

Yahoo!知恵袋 - 1袋、10袋、20袋の正しい読み方。どう読みますか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1029606445

第二次安倍政権になってから「英語教育」をどーのとおっしゃってますけど、まずは日本語を大切にした方が良いのではないかと。

イヤフォン - final audio design Adagio II

ファイナルオーディオデザインのカナル型イヤフォン、アダージョII (Adajio II) を購入。
ファイナルオーディオデザインのイヤフォンは、以前にヘッドフォンブック付録のピアノフォルテというイヤフォンを試したことがありましたけど、ちゃんとした製品はこれが初めて。

Adajio II 製品情報


紙製の箱の中には本体と保証書、大中小のイヤピースが入ってました。
製造国はフィリピン。
ダイナミック型のイヤフォンです。(口径は8mm)
色は3色展開。(ブラック、インディゴ、クリーム)

イヤピースはオーディオテクニカのファインフィットイヤピースのような感じ。しっかりしたものです。
遮音性はなかなか良好。
左右が一目でわかるデザインは良いですね。左は白、右は赤というリングでがデザインのアクセントになってます。(小さい文字で書かれてもわからんのですよ)

ファイナルオーディオデザイン

以前体験したムック本の付録イヤフォンである「ピアノフォルテ」が残念な音だったんで全然チェックしてなかったんですけど結構高いものから安いものまでいろいろ出してますね。

で、今回のアダージョIIは安い方のイヤフォン。
4,000円以下とお手頃感あり。
この価格帯には各社からいろいろなイヤフォンが発売されていますが「純正からのグレードアップ」の受け皿となる価格帯なんですかね。


最近はヘッドフォンばっかりで、イヤフォンを用いることが少ないんで店頭でチェックはしてるけど実際に買うのは安めのものばかり。
ヘッドフォンは耐久消費財、イヤフォンは消耗品という感じでどうもイヤフォンにお金をとなりません。(消耗品=壊れやすい→使い捨てみたいな側面とすぐに後継モデルがという両方です)
デザインや機構が独特だったりすると欲しいなと思いますけど、5,000円以上だと「もったいないな」と思いとどまります。


Mumford & Sons の "Babel" をポータブルCDプレイヤー(アイワXP-V30)で鳴らしてますけど、BassBoostがONになってる?と勘違いする位の低音寄りの音。

このバンド、グラミー賞に加え、先日のブリットアワーズでも受賞してるロンドン出身の人気バンドですけど、ポーグスホットハウス・フラワーズが好きだったっていう私みたいな人にはツボだったりします。イングランド〜アイルランドのトラッド系にカントリー風味を加えてという音。こういうの好きなんです。バンジョーが入ってたりしてほんとツボ。(大好きな俳優、スティーヴ・マーチンがバンジョーを演奏してるアルバムももちろん買いました)

Mumford & Sons - I Will Wait



このアルバム、アコースティックなんだけど重厚な音づくり。重くなりそうなもんなのにこの疾走感。前作が800万枚売れての2作目だそうですけど、こりゃ売れるよなぁ。コンサート(最近の言い方だと「ライブ(アクセント無し)」)が大盛り上がりのこのPVを観ているせいか、久々にコンサートに行きたいぞと思ったバンド。

閑話休題。
低音強調というのが世の中の流れで、イヤフォン、ヘッドフォンとも「低音」って感じの商品ばっかりになってます。(SONYのXBシリーズに、オーディオテクニカのSolid Bass、パイオニアのBass Head・・・)

で、このアダージョIIは「いかにも低音」ってデザインじゃないのに低音寄り。
クリーム色のスマートなデザインに騙されちゃいますけど、かなりクセのある、クセになる音。
低音強いってだけじゃなく、音楽の「楽しさ」の部分をぶつけてくれます。
ベース、ドラムのリズムをうまく鳴らし、アコースティックギターの張りのある音、ピアノやバンジョー、そしてヴォーカルもうまく鳴ってくれます。

日本のロックバンド、サンボマスターもこのイヤフォンに合うと思います。
ギター、ベース、ドラムというシンプルな3ピースバンドならではスピード感、一発録りというスタジオの雰囲気が伝わります。

とはいえ大味な部分があるんで「なんでもOK」というイヤフォンではないのは確か。そこが大きな魅力なんですけどもね。(GRADOのヘッドフォンみたいに「ヘッドフォンが音楽を選ぶ」傾向)
女性ヴォーカルをしっとり鳴らすなら他をどうぞ、疾走感のあるRockを楽しく、切なく鳴らしてくれます。





eイヤホン(楽天市場)

2013年4月11日

AM放送ってなんだ?

先日書いた「ラジオ放送のデジタル化が見送りに」という投稿が結構多くの方に読まれているようですんで、書き漏らしたなと思う点を。

昔の話なんで記憶が曖昧ですけど、NHK第一(JOAK)の開局70周年特番だったと思うんですが、「未来のラジオ」みたいな話がされていたのが記憶に残っています。(70周年だとすると1995年ですかね)

「未来のラジオ」として「ラジオ放送のデジタル化」もその中で話され、「ラジオ放送のデジタル化かぁ」「でもそんなにメリット無いよな」と思ったのがその時。
(たしか連休中の遠出の際にクルマの中で聞いていたと記憶してます)

「私とAM放送」
AM放送には愛着がありまして、小学生のときにポータブルラジオ(SONYのAM受信専用)を買ってもらったのが初めての(自分の)ラジオでした(初めてのソニー製品でもありました)。

単3電池2本で動くごく普通のAMラジオでしたけど、かなりうれしくて地元民放のAM局はもとより、関東エリアのAM局をあれこれ聞いてました。
(いまの子供だとこういう機会は「ラジオ」でも「テレビ」でもなく、「ゲーム機」なんでしょうか)

数年後にようやく念願のラジオカセット(ラジカセ!)を買ってもらって大喜び。
ステレオラジカセが39,800円を切った頃だったので、ステレオラジカセ。ラジオの性能が上がって夜中だと結構遠い局でも受信できるようになったのでベリカード集めなんかもしてました。

ラジカセには今と違って外部入出力端子が付いていたので、これにFMアンテナを足したり、ステレオチューナを買い足したり(内蔵のラジオじゃ不満に思えてきたのですよ)、カセットデッキを足したり(これでダビングできる環境ができた)、アナログレコードプレイヤーを繋げたり(レコードを買うという習慣ができた)というのが、私のオーディオ体験になってます。
(その後、プリメインアンプ、スピーカと買いそろえ、初めてのステレオラジカセは「お役御免」に)

閑話休題。
音楽に興味を持つようになるとFMラジオ放送が主なり、隔週で発売されるFM情報誌を買い求め、番組表を細かくチェックしてというのが中学生になってから。
AM放送をあまり聞かなくなりましたが、これは時代的なものもあるのかと思います。
(NHK-FMがクラシックばかりの今となっては考えられないけど、1990年代途中までは「非クラッシック比率」が高かったんですよ。坂本龍一氏やピーター・バラカンさんの番組がレギュラーだったんですから)


話は変わって、「AMステレオ放送」というものがありました。(過去形にしてるけど、後述の通り現在も存在してます)

日本では1992年にAMステレオ放送が開始されました。
当時はFM情報誌を毎号買ってた頃だったので対応ラジオの特集記事を目にしていましたが、AMステレオ放送を受信するラジオは結局買いませんでした。

通常のAM放送はモノラルなんで、これをステレオ放送にすることでスポーツ中継(プロ野球の『ナイター中継』)の臨場感を増すとかそういうのが理由だったようですが、NHKがAMステレオ放送を導入しなかったこともあり、先細りに。(1990年代後半まではAMステレオ放送局が拡大、2007年以降はAMステレオを終了する局が増加)
で、現在AMステレオ放送を続けているのは、「ニッポン放送」「CBCラジオ 1053kHz」「大阪放送」「和歌山放送」のみとなってます。
(実際には Internet を使う radiko でステレオ放送をやってたりするんで、AM放送の番組をステレオで聞く機会は増えてたりするんですが)


放送局側の都合には、「お金」だけじゃなく、AMステレオ放送を継続するために必要な機材の調達が困難になったからという「モノ」的な理由も含まれています。(デジタルっぽい機材かと思ったらアナログ系のパーツらしいです)


AMステレオに対応する受信機(ラジオ)もいろいろ発売されたけど、結局は普及しないまま。

SONY FMステレオ/AMステレオポータブルラジオ SRF-A300
http://www.sony.jp/radio/products/SRF-A300/


AMステレオを体験しないまま放送局側の都合でどんどん「終了」してしまったということになってます。(前述の通り、radiko で体験できますけども・・・)

AMステレオ放送の場合、従来のAM放送と互換性があったにも関わらずそういう状態になってしまったわけで、今回の「ラジオ放送のデジタル化見送り」はやむを得ないとも感じます。

放送がなんのためにあるのか、放送とは何ぞやと考えた場合、既存の受信機を使えなくするような施策はかなりハードルが高いこと。(地上波アナログ放送の停波は「国策」で「補助金」を出したからこそできたこと)


3.11の震災前にはラジオの無い世帯が多かったようだけど、震災直後はラジオ不足になったのは記憶に新しいところ。
震災直後の停電生活では、ラジオだけが「正しい」情報源。
ラジオで流されるスーパーの販売状況(○○スーパー△店は何時から何時まで、県内の情報を放送)を頼りに(棚がガラガラの)スーパーマーケットに並んだりというのもついこの前の話。
放送ってライフラインでもあるよなと強く思ったものです。

ラジオ放送の場合、画面がありませんからクルマを運転しながら、料理など家事をしながら、(職場によっては)仕事をしながら聞くことができるのがメリット。

ラジオ放送ならではのラジオドラマもまだまだ残っていて、NHK第一は「新日曜名作座」、TBSラジオは「司馬遼太郎短編傑作選」が放送中です。テレビドラマと違った感覚で楽しめるんで、もともとテレビがあった世代にも新鮮なんじゃないかと思います。

特定の層に向けた放送(今日は一日○○三昧)でラジオを聞くきっかけづくりもいいけど、特定の層をレギュラー化(NHKでのAKB推し)、聴取者のターゲットを変えた番組づくり(NHK昼帯で山田まりや起用の「午後のまりやーじゅ」)だと既存の聴取者を失うことになるんじゃないかと思います。(実際、それまでこの時間はNHK第一を聞いてた母がこの番組に文句を言ってます)
(終日、「深夜便」化されても困りますけどね)



関連
「災害とラジオ」 一年経ったらやっぱりラジオ離れになるのかな
ラジオ放送のデジタル化が見送りに
「今日は一日○○三昧」- NHK-FMの「良心」なのか「免罪符」なのか

2013年4月8日

ポータブルCDプレイヤー(FISHER Z-ACDP2)

フィッシャーのポータブルCDプレイヤー、Z-ACDP2(S)です。
販売元は三洋セールス&マーケティング株式会社となってます。(中国製です)

Z-ACDPシリーズは1と4を取り上げてますが、今回は "2" です。


4極式のヘッドフォンプラグを用いるリモコン付です。
リモコンにはアナログのボリュームも付いてますが、本体とリモコンの2つのボリュームを通すことになるのでどちらかを最大にして使うのが良さそうです。(音質的にはリモコン側を最大固定かな)


耐振機能(音飛び防止)は10秒となってます。(Z-ACDP1と同じ)
DASというスイッチが音飛び防止機能です。


上蓋が大きく開かないのはこのシリーズ共通。
CDの脱着に気を遣います。


底面に電池ケースがあります。
単3電池2本、背面のDCジャック(DC4.5Vセンター+)で動作します。


左側面はHOLDスイッチのみ。
わかりにくいです。


左から、上蓋のオープナー、BASS(BASS BOOST)のON/OFF、ボリュームという配置。


ヘッドフォンジャックは前述の通り、リモコン用の4極式ですけど3極式のヘッドフォンでも問題無く使えます。その奥(右側面)にはラインアウト(アナログのみ)があります。


アナログラインアウトが付いてるんで便利。
嫌なノイズは無し。

関連
FISHER Z-ACDP1
http://tiiduka.blogspot.com/2012/04/cdfisher-z-acdp1.html
FISHER Z-ACDP4
http://tiiduka.blogspot.com/2010/02/cdfisher-z-acdp4.html
http://tiiduka.blogspot.com/2010/05/cdfisher-z-acdp4.html

2013年4月6日

(ヘッドフォンハンガーになる)ダイソーのバナナスタンド

ダイソー、久々に行くとやっぱり品揃えがさすが。
セリアもいいけどやっぱりダイソー凄いなと思います、はい。

このブログの人気記事の一つがニトリのバナナスタンド(ヘッドフォンスタンド)の記事。なぜかたくさん読まれています。
その後、100円ショップ系のバナナスタンドをと思いつつ、ついつい忘れてました。
で、ダイソーに行って調査してきたという次第。

こんな感じで2種類ありました。どっちも105円(税込み)。


二つを比較。
接地面の形状、アームの形状、実際に吊す部分の大きさが違います。
ヘッドフォンスタンド(ハンガー)として使うんであれば左の方が良さそう。


上とは左右が逆になってますけど、上から見た状態。


吊す部分のRが小さいもの。
スチール製 バナナスタンド(キッチンワイヤーNo.160)
高さ 約31cm x 底 約φ15.5cm と書いてあります。



ヘッドフォンハンガーに良さそうと書いてたのはこっち。
ワイヤーバナナスタンド(B-15ワイヤー小物No.7)
サイズ:約φ14.5 x H33cm と書いてあります。



ヘッドフォンハンガーとしては、吊す部分の曲線(R)が大きいこと、先端部の形状がボール状になっていてヘッドフォンを痛める心配がないことを考え、「ワイヤーバナナスタンド(B-15ワイヤー小物No.7)」をおすすめします。