2013年4月30日

いわゆる「PCオーディオ」と「ハイレゾ音源」

市場縮小、売れないってことで新ジャンル、「PCオーディオ」や「ハイレゾ音源」「DSD音源」がInternetメディアだけじゃなく、紙媒体(雑誌やらムック本)でもいろいろ紹介されてて「バスに乗り遅れるな」みたいな雰囲気になっているように思うんですけど、私はどんどん距離を置いてしまっています。(CDプレイヤーで十分満足してます)


HDtracks Pressというメールを読んでてそこまで必要かなぁと。


こんな感じでハイレゾ音源、過去の名盤がどんどんリリースされてますけど、1960年代のロックやソウルをハイレゾ音源でというのはちょっと無理があるんじゃないのかなぁなどと。


ドアーズのファースト、アルバムとしては好きなアルバムですけど、定位とかそういうの関係無い時代の録音だし、それを「ハイレゾ」でわざわざと言われてもというのが実感。
リイシューであれば、2009年にリリースされたビートルズの「モノボックス」みたいにステレオ盤の「疑似ステレオ」じゃなくって、当時UKでリリースされたファーストプレスのアナログ盤を意識したミックスになってればそれで十分。
CDでもまだまだやらなきゃならんリイシューがあると思うんですけどね。CD化、デジタル化されていない楽曲がまだまだたくさんあるわけですから。
(AACやMP3での敷居の低いデータ販売でもいいんですけれど)

で、ハイレゾ音源。
CDのようなフィジカルメディアと異なり、「在庫」というリスクの無い(今までの流通を利用しない)ことから売る側の旨みが大きい割には割高感があります。
『値段を下げなくても買ってくれるでしょう』というよりは高めに設定することで『プレミア感』を演出しているようにも思えてしまうんです。
(まぁ、ボックスセットと同様、特定層向けの商材なんでそれで良いのかもしれませんけど)


ハイレゾ音源やDSDファイルを再生するハードウェアにもあれこれ不満が。
見切り発車というか、製品として不完全な状態で販売を開始し、ファームウェアの更新をしないと「完成品」にならないというものが多すぎます。(細かな不具合修正ならまだ分かるけど)
発売後にフル機能が使えず、後日実施されるファームウェア更新でようやく対応するとか黎明期ならではのドタバタにどこまで付き合えばいいのか。
ユーザからの意見を反映、機能拡張と言えば聞こえはいいけど、β版な状態で売ってるだけじゃないの?と思うわけです。


音楽を何でどう聴くかは個人の自由なんで、他人がどうこうってのは関係ないんですけど、規模の縮小が続く業界が手を変え品を変えあれこれ出すものにいちいち反応する必要はないな、というのが実感です。

続く

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    いやはや、全く同感ですね。
    ハイレゾPCMやDSDのフォーマットとしてのメリットは否定するつもりは有りませんが、
    そのメリットを餌に「儲けよう」という意図が矢鱈に見え透いている印象は拭えません。
    自分としてもデジタルファイル再生をメインに聴いていますが、
    それでもCDの16/44.1でも充分とも感じますし、何より所有している音源の大半がCDクオリティですし。

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  2. こんにちは。私も激しく同意です。
    ハイレゾに関しては、発信側の、少数金持ちだけ相手にしてりゃいい態度では
    先細り感が、プンプンです。

    少し話が飛びますが、勝手に国内独占リマスターも、某社のに関しては、大いに疑念を抱いています。(blue-specに関しては、物により評価しています。)

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