2010年11月30日

BenchmarkがHigh Resolution音源を無料配信 (24/88.2)

DACメーカのBenchmarkが、16bit44.1kHz と 24bit 88.2kHz の音楽ファイルを配信しています。
近日中に4つめのエピソードも予定されているようです。

Masters From Their Day
http://www.MastersFromTheirDay.com/

Head-Fiでのスレッド
Free 88/24 music download from Benchmark, makers of the DAC1!!

Benchmark has launched a new social media project called MastersFromTheirDay.com.  It is a web-based video series, where each episode follows a hand-picked crew (musical artists, recording engineer, etc) in a world-class studio as they attempt to produce a song in one recording session. 

ps. if you'd like to see this project continue, please help us spread the word by emailing the website and/or YouTube videos to friends and family, posting it on your Facebook / Twitter / Blog / etc, putting the link in your forum signature, etc.  Everything is free, so go ahead and give it away!!

#最後の give it away!! は、「秘密を漏らして!」という意味ですね。


ファイル形式はAIFFです。Windows環境だとQuickTimeなどで再生できるかと思います。

CD Quality(16bit 44.1kHz)と High Resolution(24bit 88.2kHz)の2つを選択してダウンロード可能。

レコーディングの様子はYouTubeにアップロードされています。





再生には AyreWave を使ってみました。
http://sbooth.org/AyreWave/

これだとオーディオ設定をいじらなくても再生ファイルに応じて16bit 44.1kHz、24bit 88.2kHzを切り替えてくれるので便利です。
(アップサンプリング無し、ダウンサンプリング無しで再生するには、24bit88.2kHzの出力に対応している必要があります)


ということで、お試しを。
音楽も楽しめます。

2010年11月28日

iTunesのデータHDDとWindowsPC用HDDを新調。(2TBのHDDを2台購入)

そろそろiTunes用のデータ用HDDを増量せねば で書いていた通り、残容量が気になりだしたので、HDDを購入しました。木曜夜に注文しておいたら土曜には届きました。

購入したのは、この2つ。どちらも2TBのHDDです。

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  1.WD20EARS-R (667GBプラッタ採用モデル) ※ボーナス先取りSALE! 《送料無料》
  1個          7,649円(税込)
  2.ST32000542AS 《送料無料》
  1個          7,980円(税込)
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商品合計金額:          15,629円(税込)


2TB+2TBの合計4TBなんですが、1.5万ちょいという値段に改めて驚きます。
(前回、8月末にWD20EARS-Rを買ったときは8749円でした。Seagateのは最近になって8000円以下に)


Western Digital WD20EARS-R は、iMacの外付けHDDとして使うためのものです。
MacのTime Machine用外付けHDDを変換基板を使って2TBに で書いた方法と同様に、PATAからSATAへの変換基板を経由して外付けHDDに入れて使うことにしてます。
(SATAドライブ用のIEEE1394bのケースが高いんで仕方がない)

iTunesの楽曲データが入っているドライブをそのままコピーして・・・という作業なのですが、ファイル数が多いこともあってなかなか終了しません。

現在、ディスクユーティリティの「復元」を使ってディスクの内容をコピー中です。


iTunesのライブラリ(データベース)は内蔵HDDに入っているので、そちらはいじらず、HDD交換の際にiTunesを終了させておき、ボリューム名を同じにしてやれば問題なく動くはず。

「Time Machineで戻す」方が良いのかな、と思いつつも、今までやってきていた(経験のある)「iTunesを終了させている隙にボリューム名を入れ替え」という方法で試してみます。


追記:作業完了しました。
− 結果 iTunesを終了させてからボリューム名変更だけでは駄目でした。
ボリューム名を変更し、iMacの電源を切り、元のドライブを外してから起動。
iTunesを起動し環境設定でボリューム名が正しくなっていることを確認しました。

と思ったら、フォルダの場所が初期値に戻っていたんで設定を変更。ライブラリの再構築か?と思いましたが、それは無く再生回数やレートもそのまま。一安心。
(現行のデフォルトでは、"iTunes Media"というフォルダ名になっているんですね)


750GBから2TBと2.6倍強の容量になりました。







もう1台の Seagate ST32000542ASは、WindowsXPのPCに内蔵させるためのものです。
(667GBプラッタだとWindowsXPで面倒なんで、そのままWindowsXPで使える Seagate にしました。現在フォーマット中ですが、さすがに2TBだと時間が掛かりますね)

WindowsPCのCPUを交換で書いた通り、CPUをCore2DuoにしたPCなんですが、チューナカードを入れて地デジ、BSデジタルの録画ができるようになっているので、そのデータ用として購入してます。

賃貸住宅なので地デジ対応(地上波デジタルの中継局に向けたUHFのアンテナ設置)を大家さんにお願いしていたんですが、先日その工事が完了して、ようやく我が家も地デジ対応に。

IO−DATAのチューナカードを使っていますが、製品の出来がよくないのか、このジャンルの製品はこんなものなのか、今まで使ってきたアナログチューナ(IO-DATA製)と比較すると落ちやすい傾向。
買う時にもっと情報集めておけば良かったかなと後悔。
(Mac用だと内蔵音源にしか出力できないという厳しい仕様のものもあるんで、そのへんは事前にチェックしていたんですけどね)

500GBのHDDを4台も内蔵(うち1台が起動用)という非効率(ドライブ名が変わってしまう非効率さと消費電力面での非効率)な運用だったので、500GB+2TBで動かしたいな、という目論み。

当面はデータ用の3台のHDDの内容を2TBのHDDにコピーして、起動用500GB(変更無し)、データ用2TB(今回追加)+500GB(初期化したもの)という3台での運用にしようかなと思案中です。

500GBのHDDが2台余るので、それは外付けのケースに入れて、そのうち買うであろう録画機能付きのデジタルチューナ(東芝 D-TR1など)用の録画先として流用する予定です。
録画機能付きのデジタルチューナはいまのところ東芝とシャープぐらいしか出ていませんが、「停波」が近付けばこの種の製品がもうちょっと出てくるだろうと思って様子をみています。
(なので茶の間のテレビはいまもアナログ放送です)


追記:
以前購入し、WindowsPCで使ってるHDDの購入時期と価格などを調べてみました。

- Seagate ST3500630AS  x2 2009年1月に購入。(3,500円 x2)7200rpm/キャッシュ16MB
- Samsung HD501LJ x2 2009年4月に購入。(2900円 x2)7200rpm/キャッシュ16MB

安いのしか買っていないなぁ。(笑)

2010年11月27日

MATRIX mini-i (10) mini-iの改造版が発売に(BlackとBlueの2つのMod Edition)

MATRIX mini-iの改造版、ヤフーオークションには以前から出品されていましたが、販売代理店でもMATRIX mini-iの改造バージョンを販売するようになったようです。

TAM'S AUDIO


MATRIX "MINI-I" BALANCED DAC HIGH END MOD (BLACK LABEL EDITION) $740.00
http://coolfungadget.com/store/index.php?route=product/product&path=35&product_id=88

Introduction
- This is an custom upgraded edition of the award winning product Matrix mini-i DAC.
Modified Parts
- High end OFC (oxygen-free copper) toroidal transformer
- 1ppm TCXO
- Audio capacitors: Nichicon HD, Bubycon MBZ, Rubycon ZLG
- AD8599 x 3
- High end IC and other mod parts
- Free high quality COAX or XLR cable

MATRIX "MINI-I" BALANCED DAC HIGH END MOD (BLUE LABEL EDITION) $780.00
http://coolfungadget.com/store/index.php?route=product/product&product_id=89

Introduction
- This is an custom upgraded edition of the award winning product Matrix mini-i DAC.
Modified Parts
- High end OCC (monocrystal copper) toroidal transformer
- 1ppm TCXO
- Audio capacitors: Nichicon HD, Bubycon MBZ, Rubycon ZLG
- AD8599 x 3
- High end IC and other mod parts
- Free high quality COAX or XLR cable

"Black Label Edition" と "Blue Label Edition" の違いは、OFCトロイダルトランスか、OCCトロイダルトランスかの違い。

写真の通り、コンデンサも一通り交換されています。
ヘッドフォンアンプ部のニチコンFWがフィリップスBCに。
ニチコンFG(Fine Gold)のところも変更なんですね。



1ppm TCXOとニチコンHD35V470uF



以下はModをHackしてみます。
私の構成がこうなっていますんで、それとの比較で。(生産ロットによってコンデンサの種類が変わっていたりします)



平滑コンデンサ
Nichicon HD 25V2700uF → Nichicon HD 25V2700uF(スリーブ有りに)
オペアンプ
OPA275 x3 (OP3〜5) → AD8599 x3

画像の上側から
Nichicon FW 35V220uF x4 → Philips BC 63V220uF x4
Rubycon TZV 16V470uF x2 → Nichicon HD 35V470uF x2
Nichicon UD 16V100uF x12 → Rubycon ZA 16V100uF (105°C Ultra Low impedance)
Nichicon MUSE 10V100uF x4 → Rubyzon ??
Nichicon FG 16V330uF x3 → Rubycon MBZ 16V1000uF (105°C Ultra Low ESR)

基準の16Vに対して耐圧を上げて、ESR、インピーダンスの低いものに交換という感じでしょうか。(容量増は限定的)
チップ型コンデンサが多いので作業は大変でしょうね、と思ってみたりも。


kouさんが「マルチチャネルDAC制作記」(の旧ブログ) でクロックジッタ測定をされています。

(MATRIX mini-i のクロックジッタの結果と考察が書かれているので参考にさせていただきました)


 多分Matrix miniのジッタの主要因はDIRのSPDIF受信データからのクロックリカバリによるもので、CXOのジッタはそれに隠れてわからない状態だと思います。CXOの特性だけではこんなに広い周波数レンジに亘ることになるとは思えません。
 Matrix miniのDIRはAK4113で、データシートにはロージッタPLLと謳われていますが、具体的な数値は記載されていません。ASRCも入って無いと思います。実際には測定結果のようにあまり良くないのでしょう。8k~216kまでのロックレンジに対応するとあり、対応周波数の広さも災いしているのかもしれません。したがって推測が正しければCXOを交換しても効果は期待できないと思います。

私は測定環境が無いので追試することができませんが、チップ構成、価格帯(や用途)を考えれば無理が生じるのは当然かなと思います。
上記の改造版では、オリジナル($300)の倍以上の値段になるわけですが、そこまでしなくても、というのが正直なところ。$700クラスになると選択肢が他にも出てきますからね。

そういうわけで、私の場合はここまでやらず、いくつかのコンデンサを交換し、DAC後段のIV変換用のOPAMPを交換する程度にする予定です。
(改造版ではここのOPAMPが交換されていないんですけどね。なんででしょ?)

最近注文したCD


順不同です。

"Gulag Orkestar" - Beirut
"The Flying Club Cup" - Beirut
- 最新作が気に入ったので旧作も買いました。

"The Movie" - Clare & The Reasons
- iTunes Storeで128kbpsのものを購入してましたが、やはりパッケージで欲しいので買い増し。

"The Rhumb Line" - Ra Ra Riot
"Saint Dymphna" - Gang Gang Dance
"Veckatimest" - Grizzly Bear
"This Is Happening" - LCD Soundsystem
"Treats" - Sleigh Bells
"Strange Weather Isn't It" - !!! (Chk Chk Chk)
"Disconnect from Desire: Special Edition" - School Of Seven Bells

すべてAmazon.co.ukで購入。

2010年11月25日

シンプルなDAC+ヘッドフォンアンプ Audio-gd NFB-12

Audio-gd(Audio  Global  Delivery) の製品はスキップしていました。アンチだからというわけではありません。
Audio-gdの場合、製品がいろいろあって、どれが何なのかわかりにくいという点、それに加えてバージョンの違いなどがあってややこしい。

価格表を見ていただくとどうわかりにくいのかが分かっていただけるかと思います。
http://www.audio-gd.com/PriceList.htm

製品体系がややこしいのに、次々と新製品が出るのもこの会社の特長です。

ということで言い訳から始まっていますが、自分が欲しかった製品が無かったから取りあげていませんでした。というのが正直なところ。
すでに日本語でもいろいろな情報を得ることができるので、詳細はそちらを。(他のBlogでいろいろ紹介されています)

さて、Audio-gd、USB、COAX、TOSLINKの3系統の入力に対応した、NFB-12という製品が出ます。
プロモーション価格で $200 となっています。

シンプルなDAC + ヘッドフォンアンプ をということであれば、NFB-12が良いのではないかと思います。


Audio-gd NFB-12
http://www.audio-gd.com/Pro/Headphoneamp/NFB12/NFB12EN.htm

Head-FiではNFB-12のスレッドができてます。

サイズは、W159 x H 42 x D 225 mm とコンパクト。
重量は梱包した状態で2kgなので軽量です。


前面は左から、ヘッドフォンジャック、出力切り替え(ヘッドフォン、RCA出力の可変、RCA出力の固定)、ゲイン切り替え、ボリューム、入力切り替え(USB、COAX、TOSLINK)となってます。
出力切り替えでRCAの固定、可変ができるのでプリアンプとしても使えます。


背面は左から、アナログアウト(アンバランスのみ1系統)、デジタル入力(TOSLINK、COAX、USB)、ACインレット、電源スイッチ。



Audio-gdの製品はパーツに結構お金が掛かっていて、上の内部写真を見ていただくとわかる通り、ディスクリートの回路だったりして中身充実。

DAC部はWolfson WM8741をDualで使用。
型番のNFBの通り、ノンフィードバック方式を採用。
ボリュームもALPSのRK27を使っているそうです。
これで$200という価格ですから驚きます。

NFB-11というモデルもあるのですが、こちらはいろいろ問題があるようです。
(これから買おうとしている方はすでに情報を得ているかと思いますが念のため)
Head-Fi Audio-GD NFB-11
http://www.head-fi.org/forum/thread/516886/audio-gd-nfb-11

入力端子の豊富なDAC(8) - ラステームシステムズ UDAC192

国内メーカの多入力DACの紹介です。
デジタルアンプの発売でも有名な、ラステームシステムズのUDAC192です。99,750円の商品です。

USB含めて3系統なので多いかと言われると微妙ですが国内メーカでもこういうのが出てますよという意味での紹介です。





ラステーム、光/同軸/USB入力搭載の単体DAC
-32bit/192kHz処理。バランス出力も装備

32bit/192kHz処理のTI製DAC「PCM1795」を搭載し、光/同軸デジタルとUSBの入力に対応した単体DAC。出力はデジタルが光/同軸各1系統。アナログはバランス(XLR)とアンバランス(RCA)を各1系統備え、同時出力される。光/同軸デジタル入力は、16/24bit、32~192kHzに対応する。USB入力は24bit/96kHz対応


ラステーム・システムズ UDAC192
http://www.rasteme.co.jp/product/audio/udac192/udac192.html

デジタル入力
  • OPTICAL(Toslink 光角型)×1
  • COAXIAL(入力インピーダンス75Ω RCA同軸)×1
  • USB(ミニBタイプ、USBオーディオデバイス)×1 (24bit、96KHz、USB1.1/2.0)

デジタル出力(スルーアウト)
  • OPTICAL(Toslink 光角型) ×1
  • COAXIAL(出力インピーダンス75Ω RCA同軸) ×1

アナログ出力
  • バランス出力 x1 
  • アンバランス出力 x1

入力端子の豊富なDAC(7) - CEC DA53N, DA1N

ONKYOの新製品を紹介しましたが、国内メーカでは他にCECからも発売されています。
多入力DACは2機種発売になっています。7万円弱と17万円強という価格帯。



CEC DA53N





デジタル入力
  • USB1.1:32-48kHz (Rear Type B)
  • USB1.1:32-48kHz (Front Mini B)
  • AES/EBU(XLR):32-192kHz
  • COAX(RCA):32-192kHz
  • TOSLINK:32-96kHz

アナログ出力
  • バランス XLR x 1
  • アンバランス RCA x 1


CEC DA53Nにヘッドフォン出力は不要だと思うのですが、やはりDACだけだと訴求力が無いのかなとも思うし、悩むところ。
ハイエンドのDA1Nにはヘッドフォン端子がありません。

CEC DA1N
http://www.cec-web.co.jp/products/da/da1n/da1n.html




CEC 独自の「スーパーリンク接続」が可能。(デジタル音楽信号、マスタークロック、ビットクロック、L / Rクロックを各々独立に伝送する方式)

デジタル入力
  • Superlink x 2 (BNC x 4 / D-Sub 9P x 1)
  • USB(1.1) x 1
  • AES/EBU (2番ホット) x 1
  • COAXIAL x 1
  • TOS x 1

アナログ出力
  • バランス型XLR(2番ホット) x 1
  • アンバランス型RCA x 1

入力端子の豊富なDAC(6) - ONKYO DAC-1000

入力端子が豊富なDACということで海外メーカの機器を紹介してきましたが、ようやく国内メーカから手頃な価格帯のDACが発売になります。

先週、DAC搭載のプリアンプ P-3000 を発表したばかりのオンキヨーから単体DACの発売です。
プリアンプの18.9万円という値段でやはりその価格帯か、と思っていたので今回の「手頃な価格」は歓迎できます。

同軸 x2, TOSLINK x2, AES/EBU x1. USB x1とこれだけあれば満足という構成です。
本体にリモコンは付属しませんが、ONKYO製品のリモコン連動端子(ミニコンポなどで使われているRI端子が2つ)があるので、同社のアンプと連動しての操作は可能なのかと思います。

幅215mmということで、同社のミニコンポFRシリーズと同じサイズ。(他は205mmなんですけどね)
同社が得意とするサイズですね。


電源部のデジタル、アナログの分離など、国内オーディオ機器メーカらしいつくり。
「最大192kHzまで対応のSRC(サンプリングレートコンバート)機能搭載」と多入力かつ基本性能も高いように思います。



32bit/192kHzのTI/バーブラウン製DAC「PCM1795」をL/Rチャンネルそれぞれに搭載。入力端子は光/同軸デジタルを各2系統、AES/EBUとUSBを各1系統装備。出力は光デジタルとバランス(XLR)、アンバランス(RCA)を各1系統備える。
AV Watch
オンキヨー、32bit/192kHz対応のUSB搭載DAC
-アシンクロナス伝送対応「DAC-1000」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20101125_409076.html

ONKYOダイレクトでは69,800円。
DAC-1000(S)
音源をピュアにつなげる32bit/192kHz対応のD/Aコンバーター【送料無料、3年保証】
http://onkyodirect.jp/pc/shop/g/gDAC1000S/


写真で見る限りデザインも良く、質感もありますね。


ND-S1の上位モデル、ND-S1000も同時発売になっています。
iPhoneに正式対応と外装部分の変更が主のようです。

今まで、iPodトランスポートのND-S1だけ浮いていた存在でしたが、シリーズ展開ということで期待できます。

AV Watch オンキヨー、iPhoneにも対応したトランスポート上位版
-アルミ筐体/幅215㎜の「ND-S1000」。実売3万円

どちらもWindowsOSのみの対応となっていますが、MacOSも標準サポートして欲しいところです。

個人輸入では3万円以下で入手可能な多入力DACですが、国内流通品だと10万円以上というのが「相場」のようになっていました。(代理店を経由するだけで倍以上という製品もありましたし)
今回のDAC-1000の登場で他社からも同様の製品が手頃な価格で発売されると良いなと思っています。


DAC-1000(S)の特長
  • 新開発、動的ノイズを抑制するDIDRC(Dynamic Intermodulation Distortion Reduction Circuitry)を採用
  • 光、同軸、AES/EBU、USBと豊富なデジタル入力端子を搭載し、最大192/32bitまでのフォーマットに対応(USB)
  • アシンクロナス(非同期)転送によりジッターを極限まで抑えることを可能にしたUSB端子を装備
  • Burr-Brown製32bit/192KHz D/AコンバーターをL/R各チャンネルセパレートで搭載
  • トロイダルトランスをコアにした強力電源回路を搭載
  • 最大192kHzまで対応のSRC(サンプリングレートコンバート)機能搭載
  • 不要な振動を抑制するために筐体に肉厚のアルミ素材やスチールフラットシャーシを採用
  • 高品位金メッキ真鍮削りだし端子を装備
  • 最大外形寸法:W215× H93.3×D287.9mm
  • 質量:3.7kg

こちらがプリアンプ。
P-3000RからDACのおいしいところだけを抜き出してくれたという感じですね。

プリアンプ P-3000R ¥189,000



  • 周波数特性:LINE:5Hz ~ 100kHz/+0dB、-3dB
  • 総合ひずみ率: 0.005%(定格出力時)
  • 入力感度/インピーダンス:LINE:200mV/47kΩ PHONO MM:2.7mV/47kΩ
  • 定格出力電圧/インピーダンス:PRE OUT:1V/330Ω
  • SN比:110dB(Direct、IHF-A)
  • 入力端子:デジタル5(光2、同軸2、AES/EBU1)、アナログ4、PHONO1、USB1(TypeB)
  • 出力端子:デジタル1(光)、アナログ1、12Vトリガー1、ヘッドホン1
  • 最大外形寸法:W435× H99×D333.1mm
  • 質量:11kg
  • 付属品:リモコン


AV Watch オンキヨー、32bit DAC搭載/USB装備のプリアンプなど
-PCからアシンクロナス伝送対応。CD/パワーアンプも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20101117_407242.html

2010年11月22日

実際、アナログ盤ってどうなのよ Amazon.co.jpでの販売状況

アナログ盤のことをあれこれ書いてますが、実際問題、どんなのが売られてるわけ?
ということで、Amazon.co.jpでの販売状況を確認してみました。

調べてみたらびっくりな結果でした。
CD が 2,320,349 タイトル
レコード が次点で 232,380 タイトル
SACD が 7,936 タイトル(カセットより少ないとは・・・)


桁は1つ違うけど大いに健闘してるじゃないですか。
「レコード」で探すと、ちゃんと新譜が上位に出てきて、これまた健全。
1位が Norah Jones、2位が Paul McCartney、3位が George Harrison とある意味当たり前なランキングかもしれませんが。


じゃ、海外は?ということで、日本で買うなら送料が安い Amazon.co.uk ということで調べてみました。
CDが2,436,750タイトルでカセットが221,527、アナログ盤(Vinyl)が944,474タイトルと出ました。


Amazon.co.ukではBruce Springsteenのアナログ盤が1位。


本家、Amazon.comでの状況。
ここだとSACDはFormatとして出てこないんですね。
CDが2,195,899タイトルでアナログ盤(Vinyl)は855,961タイトル。なるほど。


USだとNine Inch Nailsが1位でした。違ってくるもんですね。


Amazon.comとAmazon.co.ukでは、「新着」という項目があって便利ですね。(New Arrivals、New Releases)


Amazon.co.uk
New Arrivals
Any Release Date
Last 30 days (1,179)
Last 90 days (2,970)
Next 90 days (974)


Amazon.com

New Releases
Any New Release
Last 30 days (746)
Last 90 days (1,855)
Coming Soon (592)

これなら買い漏らしたってことも減りそう。
日本では新着をリスト表示することはできるけど、フォーマット毎の情報が見られないのは残念。

ということで、アナログ盤、予想以上に健闘してます。

"All Things Must Pass" 40周年記念アナログ盤

John Lennon のソロ作品がリマスターされ、Paul McCartney の "Band on the Run" がリマスターされ、次は第三の男、George Harrison です。

ソロ作品の代表作 "All Things Must Pass" の発売40周年ということで、こちらもリマスタリングされての再発売。


GEORGE HARRISON’S ‘ALL THINGS MUST PASS’ REMASTERED AND RESTORED FOR LIMITED EDITION 3 LP VINYL COLLECTION COMMEMORATING ALBUM’S 40TH ANNIVERSARY

All Things Must Pass 40th Anniversary 3-LP Vinyl Collection
http://www.georgeharrison.com/#/news/archive/201010/all-things-must-pass-40th-anniversary-3-lp-vinyl-collection

30周年記念でリマスタリングされたCDを購入しているので、また出るの?という感じなんですが、40周年で3枚組アナログ盤として出るそうです。

前回はCDで買ったので、今回はアナログ盤だしということで予約しました。
(ああ、限定に弱い・・・)



今後の高音質音源の販売について考えた

Paul McCartney & Wings の "Band on the Run" は結局アナログ盤(+320kbpsのMP3ファイル)を購入しましたが、この組み合わせってすごく相性が良いということに気付きました。

そんなわけで、今後の高音質音源の販売について考えてみました。
今後、高音質レコード(記録物)は「アナログ盤+配信」になるのではないかと思います。

現状でもPaul McCartneyのように高音質のファイルをInternet上で販売しているケースが増えてきました。
HDtracksでも結構な量になります。

高音質での配信なので、購入するのはある程度限定された層だと思います。
(そこそこの音質であればiTunes StoreやAmazonで安く購入することができますから)

高音質の音楽配信を購入する層=すでにCDを持っているけど、もっと高音質なものを入手したい層なのではないかなと思います。
(音が目的の人もいるかもしれないけど)


以下のように並べてみると、アナログ盤のデメリットを音楽配信の手軽さがうまくカバーできるとともに、逆に音楽配信のデメリットをアナログ盤がカバーできているように思います。

アナログ盤のメリット
  • メディアによるフォーマットの制約が少ない(16bit, 44.1kHzというCDフォーマットの縛り、SACDという著作権保護の縛りが無い)
  • 高品質、高音質なものを制作することができる
  • 大きい(デメリットだったりしますが)
  • モノとしての愛着が持てる
アナログ盤のデメリット
  • 手軽に扱うことができない(再生環境が必要になる)
  • 普及しているデジタル・オーディオ・プレイヤーで再生するためにはデジタル化する必要がある
  • 重い(メリットだったりしますが)
  • かさばる

音楽配信のメリット
  • 完成後、すぐに発売することができる
  • 購入後、すぐに再生することができる
  • CD音質以上のものを販売することができる
  • かさばらない
音楽配信のデメリット
  • 所有しているという実感が無い
  • DRMという制約がある場合がある

普段使いは音楽配信の音源を用い、ここぞという時はアナログ盤でという組み合わせ。
趣味性の部分は大きなアナログ盤で満たされるという関係。

現状では、趣味性の部分はCDが主流です。
数多く発売されている紙ジャケット(紙ジャケ)CDの再発が典型的。
音楽CDの紙ジャケ化という「盆栽的」な販売戦略が繰り返されています。

紙ジャケCDがなぜ売れるのかと考えると、
  • 「限定販売」である
  • 「ノスタルジー」をくすぐる精巧なつくり
この二点なんじゃないかと思います。

限定商法は「買っておかねば」という気持ちにさせますし、当時を知る人にとっては精巧なミニチュアはうれしいものなのかもしれません。
(オリジナル盤の中古は高くて手が出せないけど、紙ジャケCDなら気軽に買えるし、あとで高値で売れるかもしれないという「気分」もありますね)

これに加え、SHM-CDやBlu-spec CDなどの「高品質」メディア。
(高音質らしいけど、Blu-spec CDの紹介では「高音質」との記載は無し)


参考
SHM-CDとは
Blu-spec CDとは


消費者からしてみれば、30年後、40年後も腐食しないCDであればそれが一番。
いつの間にか腐食して読み込めなくなっているCDが一番厄介。(そういう面での高品質であって欲しいものですが)

HDCDのようにフォーマットに手を加えるのではなく、素材からのアプローチなので、マスタリングという工程次第でどうにでもという印象が強いです。

参考
HDCD

以上のように、「紙ジャケCD」や「高品質CD」には賛同できずにおります。
紙ジャケCDだけでの再発(しかも初CD化)だったりするとそれを買うしか無いのですが、通常版があればそっちを買っています。
「高品質CD」も同様で、国内盤が「高品質CD」で値段が高ければ安い輸入盤を迷わず買っています。

アナログレコードと音楽配信のセットであれば、ミニチュアではなく「本物」ですし、小さな紙ジャケを愉しむよりもずっと実用的。
(ミニチュアとして楽しむという人もいるのかもしれませんが、本物があってのミニチュアですしね)


最後のアナログ盤世代の私にとっては、新譜をアナログ盤で買うかCDで買うかを選択できたわけだし、(プラザ合意以降の為替レートの変動と流通面が大きく変わった頃なので)高い日本盤を買う予算で安い輸入盤を複数枚買えることの方が重要でした。(1.5〜2枚程度かな)

購入するメディアをCDに変更したのが1989年頃だから、それまでは余程の特典が無いかぎりアナログで購入していました。

日本盤特有の「帯」に対してもそんなに思い入れがあるものではありませんでした。
(CBSソニーのように帯にしていない会社もありましたしね。ここは紙を折っただけのカバーでした。日本盤CDのカバーみたいな感じ)

逆に日本盤の事情として、
  • 「マスターテープの質」(当時はアナログマスターなので劣化が生じる。当時、世界第2位の市場だからと言って鮮度の高いマスターが使われていたとは限らない)
  • 「音質よりも安全を優先したカッティング」(針飛びや歪みを嫌ったカッティング)
で、日本盤は音質が良くないという印象がありました。

参考
クラッシュ制作日記20~東洋化成でのアナログ・カッティング立会い「デジタルにはない人のぬくもり」

あきらかに当時の日本盤シングルが一番おとなしい音だった。
当時を振り返って社長とTさんが話していたのが
社長「そういえばうちは針飛びや歪みに関して非常にうるさかったので、溝を深く刻まなかったんだよなあー」

少ない予算(小遣い)のやりくりなので、安価かつ音が良ければそっちを買っていたわけです。
(ジャケットの印刷やレコードプレスの品質は日本盤の方が良かったりしましたが、それはそんなもんだと思っていれば問題無し。)

意外にしぶとく生き残っているアナログ盤。
USではCDという形態での販売だけでなくアナログ盤との併売もどんどん増えています。
(Amazon.comにはVinyl Recordsのストアもあります)

高音質で再生するとなると、再生環境もそれなりのものにする必要がありますが、CD以上の品質を求めるのは限定された層。「高音質での配信」に関心がある層と重複するのではないかと思います。
というわけで、今後の高音質レコード(記録物)は「アナログ盤+配信」になるのではないかと思う次第。

アナログ盤+配信って、昔やってたアナログ盤を買ったらカセットに録音して、普段手軽に聴くのはカセットでという方法と同じじゃないかと思ったりもして。


関連

"Band on the Run" 2010リマスター アナログ盤到着

"Band on the Run" Reissue をどうするかで書いていた "Band on the Run" のアナログ盤が届きました。2枚組でダブルジャケット。180g盤ということもありずっしり重い質感が良いですね。

25周年記念のボックスと並べてみました。


実際に入手してみて、やっぱりアナログ盤にして正解だったなと思いました。
きちんとしたアナログ盤で所有することの満足感は大きいです。

おまけの比較。紙質も良かったです。
同じ構成なんですが大きさが圧倒的に大きいのがわかるかと。さすが12インチ盤のおまけ。


前回書いていたように、「Vinyl Edition はアナログの2枚組+DRMフリー320kbps MP3という構成」です。
パッケージのシールには、以下の記載が。

TWO DISC 180 GRAM AUDIOPHILE VINYL EDITION
Newly remastered at Abbey Road Studios.
Also includes rare and previously unreleased tracks.
Downloadable audio of all tracks included.

そしてパッケージ内にはダウンロード用のコードが記載された名刺サイズの紙が入っています。


中古盤で購入する際はこのコードが書いてある紙が入っているか、そしてこのコードが再利用可能なのかを調べておいた方が良いかと思います。

早速ファイルをダウンロードしてみました。
全18曲のMP3ファイルとブックレットのPDFが1つ入っています。



アナログ盤の内袋も印刷してあるちゃんとしたものですけど、歌詞までは書いてないのでPDFがあると確かに便利。PDFは印刷も「許可」になっており、親切。

MP3ファイルは Compressed Version になるので、初回のCD化されたものと1999年のリマスター(25周年記念盤)、そして今回の2010年リマスターを比較。
1999年リマスターよりも抑えられたリマスターだということがわかりますね。


320kbpsのMP3ファイルなので不満に感じる方もいるかもしれませんが、私の場合は問題無し。
扱いやすいフォーマットで、そこそこ高音質なものをアナログ盤とセットで売るという方法は大いに歓迎したいです。




2010年11月21日

Lovely Cube HeadAmp (10) 音のこと

音に関する質問をコメントでいただいたので、コメント欄に書いたのですが、そういえば書いてないか、ということで、改めて。
オリジナルのLehmann audio BCLは使用したことがないので、比較はできません。悪しからず。


OPA2134UAとMod PackのOPA627AUを使っての感想になります。
比較的鳴らしにくいようなヘッドフォンでも問題なく鳴らせると思います。(ゲイン調整もありますし)

アンプそのものの音はクセが無いように思います。
低域、高域ともすっきりしている感じです。低域もブーミーな感じというよりは締まった感じ、タイトな感じ。
OPA627AUを使うと低音の量感、OPA627で言われるところの「艶っぽさ」が出てきます。

OPAMPの駆動電圧が高いこともあって、OPAMPの違いをよりはっきり出す「土台」になっているように思います。OPAMPの交換でいくらでも変わるという印象。
これはヘッドフォンに対しても同様で、ヘッドフォン次第だなというところだと思います。

ゲイン調整でも音の傾向が変わるように思うのですが、細かくチェックできていません。
いまは+10dBで使ってます。

OPAMPを交換して遊ぼうかと思っていますが、なかなか時間が取れません。
OPA2107やOPA2111あたりを試そうと思ってます。

追記:
私は事前に昇圧トランスを準備して使っていたので、最初から120Vで使ってます。
電源をステップアップトランスで120Vに昇圧すると本来の音なんでしょうね。
通常のコンセントのAC100Vと比較すると、昇圧トランスを使ったほうが「絶対に良いと言えるぐらい」変わります。こちらのBlogでも書かれていますが、費用対効果は高いと思います。



関連
Lovely Cube HeadAmp (1) 見積を取って注文した
Lovely Cube HeadAmp (2) 仕様について考察する
Lovely Cube HeadAmp (3) まもなく発送!
Lovely Cube HeadAmp (4) 国内に到着しました
Lovely Cube HeadAmp (5) 到着&内部写真
Lovely Cube HeadAmp (6) 購入ガイド(海外通販)
Lovely Cube HeadAmp (7) ケースの不具合を改善
Lovely Cube HeadAmp (8) ケース加工のその後とMod Packを試してみる
Lovely Cube HeadAmp (9) 熱の問題

2010年11月19日

オーディオ用語が難しい(DMC,DMR,DLNA,USB Audio Class1・・・)

AV Watch
DMC? DMRって?、DLNAネットワークオーディオ“再入門”
-iPhoneで快適操作。マランツ注目機「NA7004」で実践
http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/20101119_407218.html

いろいろな種類があるDLNAの機能ということで、略語だらけでよくわからんというネットワークオーディオの用語が説明されています。



PCオーディオfan
USB DAC研究
第1回 USB-DACといっても必ずしも同じではない
http://www.pc-audio-fan.com/special/usb-dac-research/20101115_1438/

USBオーディオ機器でUSB1.1でも24bit96kHzに対応?という部分をわかりやすく書かれています。
加えてElectrArtさんのBlogも参考になります。
ElectrArtのDigital Audio実験室
USB1.1 or 2.0? / USB AUDIO Class 1.0 or 2.0?
http://fpga.cool.coocan.jp/wordpress/index.php/2010/10/26/usb11-or-20-usb-audio-class-10-or-20/

AUDIO Class 2.0


PCオーディオfan
PCオーディオの世界へようこそ > まずはPCオーディオを始めてみよう
http://www.pc-audio-fan.com/welcome/begin/

こちらは必要になる機器やソフトの説明がわかりやすく書いてあります。

ご参考まで。

"Band on the Run" Reissue をどうするか

John Lennonのソロ作リマスタリングの件でちょっとだけ書いていた、Paul McCartneyの "Band on the Run" をどうしようかと思案中。
(正確にはPaul McCartney & Wingsです。メンバー3人での制作ではありますが)

オフィシャルサイトはこちら
http://www.paulmccartney.com/bandontherun/


ハイレゾ音源も良いけどパッケージも欲しい。でも写真の通り、最初のCDリリース(CAPITOL CDP7466752)に加え、25周年記念盤(2枚組)もあるしな。と悩む次第。

最初のCDと1999年の25周年記念盤での音圧の違いはこんな感じ。2曲目の "Jet" で比較。


"Loudness War" のわかりやすい例ですね。
今回はそのへんを抑えた仕様だそうです。


今回の "Band on the Run" のリリースは選択肢が多いのも悩みの種。
Wikipediaの英語版もまだ執筆中という感じ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Band_on_the_Run

CDというメディアを使ったものが3種類
括弧内は国内盤での名称と価格。国内盤の名称がインフレなので余計にややこしい!勝手に名称変更するなと言いたい。>ユニバーサル
  1. Standard Edition(通常盤。2200円)
  2. Special Edition(デラックス・エディション。4500円)
  3. Deluxe Edition(スーパー・デラックス・エディション。12000円)
  4. Vinyl Edition (日本盤無し)
  5. ダウンロード版(日本の公式は無し)
1 は、ボーナストラック無しのオリジナル通りの全9曲。1枚モノのCDで1年間の生産限定とのこと。
2 は輸入盤と国内盤で名称が違っていてややこしいのですが、2CD+1DVDの限定盤。
24ページのブックレットも付属。日本盤はSHM-CDでDVDには字幕付。
3 は、3CD+1DVD+デジタルという構成の限定盤。
1999年の25周年記念盤のボーナスディスク(に5トラック追加したもの)が付いて、約120ページのブックレットに255mm x 315mmというケース入り。さらに封入されているダウンロードコードを用いて2枚のCDに入っている18曲を24bit 96kHzハイレゾ音源を入手可能。
迷ったら一番高いの買っておけ、というところですけどさすがに高いです。

これだけでも悩むのに、これにアナログ盤とハイレゾ音源が加わります。

4 のVinyl Edition はアナログの2枚組+DRMフリー320kbps MP3という構成。
内容は上記2と同じ構成で、オリジナル+ボーナスディスクという構成。180gの盤でオリジナル盤発売時に添付されていたポスターも入っているというもの。CDを買わなくても良いようにMP3ではあるけど18曲すべてをダウンロード可能というのはうれしい点。

5 のダウンロード販売のものはこれだけでまた多いので項目を分けます。

5-1. Standard Edition -  $8.99
5-2. Special Edition -  $14.99
5-3. Deluxe Edition -  $29.99
5-4. High Resolution 24bit 96kHz

5-1と5-2は上で出てきたDRMフリーの320kbpsのMP3ファイル。5-1は9曲、5-2は18曲+ Bonus Videoという違い。
5-3は5-2と同じ楽曲でファイルフォーマットがMP3の他、FLAC, Apple Losslessであることと、18曲のHigh Resolution Audio(WAV形式)も付いてきます。

それに加えて High Resolution Digital Audio版もありまして、曲数は全18曲。オーディオが Source Audio & MP3でExpanded Booklet付。

すでに話題のパッケージ無しでの販売。24bit 96kHzのハイレゾ音源で、上記オフィシャルサイトで「購入」すると1979年のライブ音源2曲がおまけで付いてきます。(おまけはMP3形式)


6-1. Limited and Unlimited $35.99
6-2. High Resolution Digital Audio - Limited $19.99
6-3. High Resolution Digital Audio - Unlimited $19.99

6-1は、6-2 + 6-3 です。オーディオが Source Audio & MP3でExpanded Booklet付。
6-1は、オフィシャルだとSource AudioかMP3を選択できます。(価格は一緒)


前者がコンプレッサーを使用しないもので、後者が(若干)コンプレッサーを用いたものという理解でいいのかな。

HDtracks でも販売されています。こちらはわかりやすく2つの仕様。
Non-Compressed Version と Compressed Versionの2種類。


Sasakiさんはハイレゾ音源にしたんですね。
Band on the Run (96/24) - ポールマッカートニーとウイングス

で、私ですが将来性を考えてアナログにしようかなと思ってます。
後追い世代なんでアナログ盤持ってなかったはずだし。


関連
The Loudness War と Flat Transfer(リマスタリングCDについて思うこと)
Loudness War : "(Just Like) Starting Over" で比較




ヘッドフォンアンプのキット紹介(2010年版)

以前もヘッドフォンアンプのキットを紹介していますが、最近のものとかを情報追加。

#最新の情報はこちら→ ヘッドフォンアンプのキット紹介(2011年版)

三栄電波
A級ヘッドフォンアンプ基板キット
http://www.san-ei-denpa.com/toriatukai/explain/kib02/index.html

制作は「オーロラサウンド」の唐木さん。元TIのエンジニアだった方ですね。
AudiotrakのWebにて「音松のオペアンプ道」というコラムを連載されています。

低歪率高性能オペアンプLM49710使用
出力はバッファ専用ICBUF634で補強。
入力:ラインレベル
出力:最大100mW x2
適応ヘッドフォン:16Ω-120Ω
電源:+/-6V~+/-17V
周波数特性:10Hzー50KHz
歪率:0.003%


春日無線
6DJ8ヘッドフォンアンプキット KA-10SH
http://www.e-kasuga.net/bunlist.asp?sid=7
本格的な真空管ヘッドフォンアンプのキットです。
ラジオ技術誌に掲載されたものを製品化したものです。完成品の販売もあります。

春日無線で扱っているYAHA型アンプは3種類あります。
TIC-4(YAHA型アンプ) パーツセット
http://www.e-kasuga.net/bunlist.asp?sid=91

「真空管を5687WAと使用し、高音質化と小型化」というのが特長。新製品です。
TIC-4のWebサイト
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/~ikeuchi/Audio/TIC4_1.html

YAHAアンプ(TIC-3) TIC-3 基板セットとパーツセット
http://www.e-kasuga.net/bunlist.asp?sid=92
TIC-1との違いは以下の通り。
TIC-3は、TIC-1をより使いやすく、よりお求めやすく、そしてより良い音を求めて改良された製品です。
ヒータを定電流方から定電圧型に変更し、立ち上がり時間を短縮。
ジャンパー線の変更で、6.3V⇔12.6Vヒータに対応。これにより、付属の5965以外にも、12AU7,12AY7,9AU7,6DJ8,6922等の真空管が使用可能に。
http://www.e-kasuga.net/goods.asp?id=602
TIC-3のWebサイト
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/~ikeuchi/Audio/TIC3_1.html

TIC-2(ポータブル YAHA型アンプ) パーツセット
http://www.e-kasuga.net/bunlist.asp?sid=51
こちらはサブミニチュア管6611(CV2371)を使ったポータブルヘッドフォンアンプのキットです。
TIC-2のWebサイト
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/~ikeuchi/Hand_Made_Audio/TubeHeadAMP/5678HPA_No1.html


Leijine
ここはA47式のヘッドフォンアンプキットで有名なところ。
電源基板やSOICからDIPへ変換する基板なども扱っています。

コンパクトヘッドフォンアンプキット
47AKIT 3300円

こちらは新製品。LME49600を用いる高性能ヘッドフォンアンプ
http://www.leijine.com/NewA496.htm

このコラムは役立つかと思います。
システムとしてのヘッドフォンアンプの設定
http://www.leijine.com/tips/documents_ampsetting.htm


秋月電子通商
昨年紹介した秋月電子通商のキットは一式セットになったものが販売されています。
秋月 AE-HPPML ヘッドフォンアンプキット3点セット
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-03741/


電源電圧:±2.2~±3.0V
入力抵抗:50kΩ
適応負荷インピーダンス:4Ω、8Ω、16Ω(出力レベルによる)
周波数帯域:10Hz-50kHz
電圧利得:約6dB
THD+N:0.01%以下(@50kHz)
基板サイズ:約62mm×約38mm


以下は買ったけどケース加工とか面倒で作ってないキットを紹介。
買っておかないと入手難になるパターンが多いので売ってるうちに買っておくというパターンです。




共立電子
デジット LM4881ヘッドホンアンプKIT HEP4881

2011.05.04追記
デジットBlog:デジットオリジナル ヘッドホンアンプキット「HEP4881」
http://blog.digit-parts.com/archives/51675976.html



組立て説明書をpdfで確認することができます。
ケースや電源部、入出力端子にボリュームといった周辺パーツは別途必要ですが、1000円という手頃な価格で遊べるかと思います。

LM4881Nとオーディオ用コンデンサ採用したKIT

出力:200mW+200mW(8Ω、DC5V)
150mW+150mW(16Ω、DC5V)
85mW+85mW(32Ω、DC5V)
電源電圧:DC3~5V / DC8~12V(設定切替)
基板サイズ:W61mm × D39.5mm x H20mm


マルツ電波
MHPA-FET ステレオヘッドホンアンプ・キット 4480円
http://www.marutsu.co.jp/shohin_51625/
MHPA-CASE1-KIT ヘッドホンアンプキット用ケース 4880円
http://www.marutsu.co.jp/shohin_59305/
こっちは定番商品ですね。

LHPA-DIA_BUFFER-KITは販売終了になったようですね。
とりあえず買っておいてよかった。

LHPA-DIA_BUFFER-KITの在庫が復活していました。
また、オプションパーツセットも販売開始になっています。

【LHPA-DIA_BUFFER-KIT】ヘッドホンアンプキット  3480円
【LHPA-CASE2-KIT】オリジナル・アンプキット用ケース   3480円
【LHPA-DIA_BUFFER-OP】「オペアンプ+ダイアモンドバッファ」ヘッドホンアンプKIT用オプションパーツセット  840円



aitendo
OPアンプキット OP-NJM4556A-25
http://www.aitendo.co.jp/


これも現在は販売していないキット。1セットで600円でした。
「NJM4556ADを使ったOPアンプキット」「GRADO社RA-1の回路とほぼ同じ物です」というもの。
さいたま Audioさんの作例(SAITAMA-RA1)をキットにしたような感じなんですかね。



関連
ヘッドフォンアンプのキット紹介(2011年版)
気になるヘッドフォンアンプキット
秋月のアンプキット製作(AE-HPPML)
YAHAアンプの基板紹介

2010年11月18日

Lovely Cube HeadAmp (9) 熱の問題

Lovely Cubeは、前回書いた通り「バイアス電流3.49mAの下駄を履かせてOPA627AU」という構成で使ってます。



OPAMPの熱は問題無さそうですが、コンデンサの温度が上昇しています。
6本並んだ電解コンデンサのうち、バッファ側の4本がちょっと暖まりすぎという状態。


原因はバッファ段かな、と思っていましたが、三端子レギュレータのようです。
こんな感じで密集しているので、どうしてもコンデンサ側に熱が移ります。



ニチコンKGとフィリップスBCの間にあるのが三端子レギュレータ。



基板裏面側で言うと、黒いナットが2つあるところが三端子レギュレータ。


ニチコンKGもフィリップスBCも105度品の電解コンデンサですが、余計な加熱は寿命を短くするだけなので放熱対策を行ったほうが良さそうです。
オリジナルのLehmann BCLも同じ配置になっているんですが、熱は大丈夫なんですかね。

追記:2010/11/19
このBlogとHead-FiにPostしたら朝にStephen氏より連絡がありました。
問題無いと。詳しくはこちらを。
http://www.alicemagicbox.com/lasercollection/lovelycubesecretofheat.html
別に事前通告してるわけでも無いのに仕事が早すぎる!



関連
Lovely Cube HeadAmp (1) 見積を取って注文した
Lovely Cube HeadAmp (2) 仕様について考察する
Lovely Cube HeadAmp (3) まもなく発送!
Lovely Cube HeadAmp (4) 国内に到着しました
Lovely Cube HeadAmp (5) 到着&内部写真
Lovely Cube HeadAmp (6) 購入ガイド(海外通販)
Lovely Cube HeadAmp (7) ケースの不具合を改善
Lovely Cube HeadAmp (8) ケース加工のその後とMod Packを試してみる

2010年11月16日

PCオーディオ fan のWeb展開スタート

すでにインプレス音元出版でやってますが、共同通信でもWeb媒体を開始したようです。
http://www.pc-audio-fan.com/



ツイッターアカウントはこちら。
http://twitter.com/#!/PC_Audio_fan
PCオーディオの入門記事やハウツー記事、メーカーからの新製品情報、専門家の特集記事など豊富なコンテンツで構成しています。雑誌「PCオーディオfan」と連動しながらPCオーディオという新時代の音楽聴取スタイルの拡大を図り、併せてオーディオ界、音楽界の活性化を目指します。よろしくお願いいたします。

PCでオーディオという組み合わせを「新時代」と切り分けて考える点には違和感あり。
(すでにあるオーディオ機器のAUXにPCをつなぐところから始めたらいいんだし)
そうやって区分けしようとするから難しく思えるってだけのことだと思うんですけどね。


金城編集長のWeb版巻頭言。こちらは雑誌のものと同じですかね。
http://www.pc-audio-fan.com/welcome/world/

雑誌との連携という点では、PCオーディオfan No.2の記事をWebで公開しています。

まずはPCオーディオを始めてみよう (佐々木氏の記事)これは読む価値あり。
http://www.pc-audio-fan.com/welcome/begin/

PCオーディオ基礎知識  ベーシック・マニュアル (御田氏の記事)
http://www.pc-audio-fan.com/knowledge/manual/

Web媒体用の新連載も始まっています。
http://www.pc-audio-fan.com/regular/
筆者は共同通信のオーディオ誌の常連メンバー。(御田氏山本氏

山本氏のコラムでは、いきなり『CDの登場は1982年のことで、当初CDの音はデジタル臭いと言われていた』から始まり、昔話から始まるところがちょっとなぁと思いつつも読んでいくと『StudioK’sにおいて』と同じページのProfileにも書いてないことを書いたりで大丈夫?
編集部、ちゃんとしましょうよ。

USB DAC研究 は角田氏。
http://www.pc-audio-fan.com/special/usb-dac-research/
しかしながら、機器選びで一番大切なことは、どれだけの機能がご自身に必要なのか。またどのモデルがご自身にとっていい音なのかを探ることだと思います。
こうした構想を描いたうえで、是非試聴で聴いて欲しいのは、CDプレーヤー選び同様に、44.1kHz/16ビットの聴き慣れた愛聴CDを圧縮しないWAVでリッピングした音源をPCで再生することです。
多機能さや入出力数、スペックなど付加価値が付いてわけがわからない(紙媒体だとたいてい一番高いのが良いとされている)ところを、こうはっきり書いている点は良いですね。

音楽配信サイトの紹介もあります。
http://www.pc-audio-fan.com/music/
こちらはHow To
http://www.pc-audio-fan.com/music/howto

さっき紹介したノルウェーの2Lも紹介されていますね。
http://www.pc-audio-fan.com/music/foreign/2l-free-from-the-stains-of-genre/
もうちょっと詳しくてもいいんじゃないのかなと思います。


ひとまず今後に期待。

関連
別冊ステレオサウンド Digi Fi 創刊号
オーディオ雑誌の最近の傾向(2010年秋に出たものをまとめて)
Beat Sound誌No.13 購入
PCオーディオ fan誌について想う(共同通信さんへの企画書)
PCオーディオ fan誌No.2 購入 (Mook)
PCオーディオ fan誌 購入 (Mook)

KORG AudioGateの無料公開と1bitオーディオデータ

無料続きですが、コルグのDSD対応の音楽再生、形式変換ソフトが無料公開でされています。
アクティベーション時にTwitterアカウントを利用するという点もユニークです。

AV Watch コルグ、DSD対応のオーディオ変換ソフトを無料公開
-「AudioGate v2.1」。Twitterでユーザー登録
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20101105_402538.html


Windows版とMac版の両方がリリースされています。
起動すると独特の画面ですけど、操作感はなかなか。


なるほど、で、音源はどうすんのよ、とツッコミが入るところなんで、音源の紹介も。

1ビットオーディオコンソーシアム
http://www.acoust.rise.waseda.ac.jp/1bitcons/

ここでWSD形式のファイルをダウンロードすることができます。お試しを。


軍鶏乃記録 HiRes DSD stereo DOWNLOAD (2L-RR1)
http://hiyohiyo.blogspot.com/2010/09/hires-dsd-stereo-download-2l-rr1.html


こちらにあるように、ノルウェーの2Lでも無料ダウンロード可能ですね。
http://www.2L.no/

Stereo FLAC 24BIT/192kHz, 24BIT/96kHz、Surround 5.1 FLAC 24BIT/96kHzを選んでダウンロードすることができます。

http://www.2l.no/hires/index.html





お試し用のファイルは、UsernameとPasswordを書いてあるんで、それを入力すれば無料ダウンロードできます。

画面右上のメニューで選ぶことができます。ファイルをダウンロードするときにユーザ名とパスワードを聞いてくるので、画面上に出ているものを入力すればOK。


こちらもぜひお試しを。

追記:
実際にダウンロードしたデータを聴くときは、AudioGateで「フォルダを開く」という指定できるので私の場合は「ダウンロード」フォルダを指定。
サブフォルダの中もチェックしてくれて、再生可能なファイルをリストアップしてくれます。(お試し用途に最適!)
もちろん、WSDやFLACの他、MP3にも対応しています。


Amazon.co.jpのMP3もフォルダ指定で楽々再生。
(ダウンローダで指定しているフォルダを開けばOK)


試聴するのにも便利ですね。おすすめです。