2010年11月13日

Lovely Cube HeadAmp (7) ケースの不具合を改善

Lovely Cubeですが、その後もバーンイン継続中です。
到着&内部写真 で書いていたケースの不具合を修正しました。

まずは分解。
  1. 1.5mmの六角レンチでボリュームノブを外します。
  2. 2mmの六角レンチでフロントパネルの四隅のボルトを外します。
  3. ケース側面のボルトをドライバーで外します。


フロントパネルは鋳造品でした。アルミの押出材じゃないなぁと思っていたら案の定。
フロントパネルのサイズは、幅120mm x 高さ50mm。
ボリュームノブはアルミのしっかりしたもの。


ボリューム部とヘッドフォンジャック部の3つの穴を面取りしてみました。
軽く面取りしただけです。


フロントパネルを加工したい人向けの画像。(スキャナーを使用)



右側面のネジ穴がダメな状態(締め付けることができない。ネジ山がつぶれている)なので、ネジ山のあるシャーシ側の加工をすることにしました。
シャーシ(とボンネット)の素材はアルミ合金です。非鉄金属、非磁性体のケースです。
ケース部分のサイズは、幅11.6mm x フロントパネルを含めた奥行は280mm。ボリュームノブなどの突起を含めた奥行は320mmという感じでしょうか。

シャーシの板厚はそこそこあるんですが、ネジ山がつぶれて緩い状態になってます。
シャーシの材質、加工精度の問題ですね。
Stephen氏にケースの加工について、ここは絞り加工(具体的にはバーリング加工)をしてネジ山の長さを増し、接触面積をかせぐべきだとメールをしたのですが、ケースについては課題だと思っているそうです。しかし少量でのケース加工ではなかなか要求を満たすところが無いとのこと。
そのうち改善されるかもしれません。



ということで、作業を開始。
最初に基板を外す必要があります。(持ち上げないと加工困難なんで)
  1. ボリューム軸を固定しているナットを11mmのスパナで外します。(ワッシャも)
  2. 基板の四隅に付いているネジをドライバーで外します。
  3. ボリュームの軸がケースか出るまで基板を後方に引き出します。
  4. 基板を持ち上げます。トランス側を支点にして持ち上げます。
基板にはRCAピンコネクタへの配線がハンダ付けされているので、持ち上げた状態での作業です。
こんな状態で作業を進めます。


内部側にバリが出ているのでドライバーでこじってバリを取り除きます。
その後、カッターで表面を平にしてから、アルコールで脱脂。

M3の「板ナット」を使ってみました。フランジナットがあればそっちの方が良かったんですが、近所にはM3のフランジナットが無かったので板ナットで。

シャーシのネジ穴の位置に板ナットを接着します。爪楊枝でセメダインX(二液性のエポキシ接着剤でもいいけど、セメダインXは便利)を板ナットの表面とシャーシ側に塗ります。
適当なM3のネジを使って締め込んで圧着させます。



硬化したら板ナットを固定しているM3のネジを外して完了となるはず。(板ナットのネジ山にも接着剤が付いているので固定用のネジを外すときは慎重に)
ちゃんと硬化するまでは時間が掛かるのでまずは一日、この状態で養生しています。


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