2010年7月30日

Panasonic RP-HT560

パナソニックのヘッドフォン、RP-HT560です。
涼しくなってきたので引っ張り出してきました。


直径50mmのドライバを採用していながら低価格なヘッドフォンです。
当時、VictorのRXシリーズを買わず、こっちを買いました。
(なので未だにRXシリーズは未入手)

装着感はとても良いと思います。
掛け心地は(誤解をおそれず書けば)DENON AH-D2000 のような感じ。
パッドが大きめで耳がすっぽり入ります。側圧が弱いので長時間でも問題無し。
パッドの表面は合皮ですが、シワにならないもの。(夏はさすがに蒸れます)

密閉型とはいえ、ハウジングのアームに隠れる部分に穴がたくさんあり、音漏れはします。
折りたためてコンパクトになるわけでもないので、電車などでの利用は厳しいかと思います。
片方出しの3mケーブルとケーブルが長めなので部屋でのリスニングに向いています。

ケーブルそのものは細く大丈夫かなという感じの細さです。扱いやすいという意味では良いと思います。
(GRADOとは正反対ですが)

音は派手なところが無いヘッドフォンです。
レンジは広く、低域に厚みを感じます。ボーカルがもうちょっとすっきり鳴ってくれると良いのですが、ちょっと引っ込みがち。
女性ボーカルの「サ行」は問題無し。

インピーダンスが56Ωとなっていますが、iPod nano(3rd.)やポータブルCDプレイヤーでも問題ありません。

ハウジングはプラスチックですが、ヘアライン仕上にしたり、無理のない範囲でがんばってます。
「反転式片耳モニター」対応ということで、ハウジング支持部でぐるりと回ります。
回してみると前述のハウジングの穴が多数。
オーディオテクニカのATH-PRO700でも穴はありましたが、ここまで多くなかったです。
AKGの表記だとセミオープンになるかもしれませんね。


イヤパッドを外した状態です。
全面にウレタンのパッドが貼ってあります。いまのところ加水分解していませんが、注意をしたほうが良さそうです。
(オーディオテクニカやソニーと違ってパナソニックのAV機器は補修部品の入手が面倒という印象があります)


アーム部分はプラスチックで中央部に合皮でカバーされたクッション。Panasonicのロゴも入ってます。
ケーブル込みでも約255gと軽量なこともあり、頭頂部の刺激は少なく、側圧の弱さと相まって長時間使っていても疲れません。
(アームがプラスチックなので折れそうな気もします。そういう意味では価格相応な仕上がり)


私は、抜けの良い音、傾向としては「ドンシャリ」が好きなので、そういう意味では相性が良いとは言えないヘッドフォンです。
とはいえ、軽量で掛け心地が良く、音にクセが無いのでこの価格帯としては良くできたヘッドフォンだと思います。


スピーカー部 形式 密閉型ダイナミックステレオヘッドホン

インピーダンス 56Ω

再生周波数帯域 10~27,000Hz
使用ユニット 直径50mm
音圧感度 100dB/mW
最大入力 1,500mW※1
コード 約3m
コード引き出し 片出し
プラグ ステレオミニプラグストレート型
質量(約、コード除く) 約220g


ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn060912-1/jn060912-1.html
商品情報
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=RP-HT560

AV Watchの記事
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060912/pana2.htm


ポータブルCDプレイヤー(Panasonic SL-S600C)

パナソニックのポータブルCDプレイヤー、SL-S600Cです。
1996年9月発売のモデルです。
http://panasonic.jp/support/product/audio/SL-S600C.html

DACは1bit MASH、10秒間の音飛び防止機能。
ピックアップはガラスレンズ搭載。

Cという文字が入っており、車載用のポータブルCDプレイヤーです。
ベースとなったのはSL-S600で、これに操作部のバックライト機能や赤外線リモコン機能を付け、デジタル出力を減らしたものがSL-S600Cのようです。

形状としては、1995年発売のSL-S400と同じです。
上蓋についている大きなHOLDスイッチは、上蓋の開閉と操作ロックができます。
土台側の手前中央部に赤外線リモコンの受光部があります。


CDの脱着がかんたんなプッシュリリース方式です。


電源はDC4.5V(センター+)または単3電池2本です。


操作部は上蓋と右側面に。
ボリュームや再生モード、イコライザ、ヘッドフォンジャックは側面にあります。
背面にはアナログLineOutがあります。


車載用ということで、「キーイルミネーション」採用となっています。
再生中は常時操作スイッチが光ります。(HOLD状態で消灯)


取扱い説明書より、稼働時間を抜粋。


アルカリ乾電池で約11時間(音飛び防止ON)、約17時間(音飛び防止OFF)となっています。
SL-S600では、約12時間/約18時間となっており、内部回路(赤外線リモコンへの対応とキー照光)での消費電力が大きいのだと思います。

ヘッドフォン出力は出力に余裕があり、十分な音が出ます。
所有している個体ではガリノイズ、ギャングエラーともに気にならないものでした。

2010年7月29日

GRADO SR225i

GRADOのヘッドフォン、SR225iです。


すでにGRADO、AlessandroのOEMを複数持っており、また増えました。
GRADO SR80、Alessandro MS1(以下、MS1)、Alessandro MS2(以下、MS2)と増えてます。

MS2はRock系の音楽に相性が良く愛用していますが、重いという難点があります。
ヘッドフォン本体の重量に加え、ケーブルの重量が結構あり、長時間使用していると疲れるというのが残念なところです。(音の傾向も高域に刺激が多く疲れるという面も)
そこで、軽量なSR80を使ってきましたが、やはりもの足りなさを感じてしまい、結局SR225iを買い増しという循環に。

Rock系の音楽を中心に聴いていて、これからGRADOを買うという方には、SR225iをおすすめします。
私のようにあれこれ買い足していくよりもずっと効率が良いと思います。
(Alessandro MS1、MS2、MSPROの3つで終了というのも良いと思いますが)


外観はいつものGRADOです。
黒いプラスチック製のハウジング。(MS2はアルミ合金)
ハウジングのカバーは金属メッシュ。(MS2も金属メッシュ。MS1やSR80はパンチングメタル)
SR225iということで、ハウジングの形状がSR80とは異なっています。

ケーブルはMS2と同様、太いものが使われています。先端は6.3mmの標準ステレオプラグ。(MS1、SR80は細めのケーブルでステレオミニプラグ)
Y字分岐後のケーブルは被覆がただのカバー(チューブ)になっており、指で押すと内部ケーブルの感触があるのですが、芯線もMS1、SR80より太いようです。

バンド部分はMS2が皮革製で縫い目が多くしっかりしたものが使われていますが、SR225iはMS1、SR80と同様、合皮のシンプルなもの。

上位機と下位機の中間に位置する製品なんだなということがわかります。

ハウジングの厚みとケーブルの違い。
SR225i
SR80


音の傾向はGRADO独特の抜けの良い音で、Rock全般に向いていると思います。
低域の厚み、伸びなどはMS2に近く、高域の刺激が強いMS2に対してSR225iは聴き疲れが少ない音。
MS1やSR80と比べるとやはりワンランク違う音だなと思います。

Alessandro MS2
GRADO SR225i
Alessandro MS1
GRADO SR80


「見た目が一緒」、精巧なつくりとは言いかねる仕上がり、開放型で音漏れがすごいなど、GRADOはちょっとと敬遠しがちかと思いますが、Rock系の音楽であれば相性が良いと思いますんでぜひお試しを。

インピーダンスが高いということも無いので、ポータブルCDプレイヤーなどでも問題無く駆動できます。(音漏れがあるので電車通勤には使えませんが)

HeadRoomでの周波数特性を見てみると、ちょっとずつ特性が違っているのがわかるかと思います。
実際の耳でどう聞こえるかは人それぞれですが、参考までに掲載しておきます。
(スピーカの周波数特性と異なり、どのような「疑似耳」で測定するかによっても大きく変わってくるので目安として)

参考:HeadRoomでの周波数特性の比較




サウンドハウス SR225i
GRADO SR225i

2010年7月27日

液晶テレビ購入(IO DATA LCD-DTV192XBE)

遅々として進んでいない、自宅の地デジ対策ですが、IO DATAのアウトレットで安かったということもあり、18.5型の液晶テレビを購入しました。
エコカー減税やエコポイントというものに無関係で過ごしてきましたが、ようやくエコポイント対象商品を購入したことになります。(32型以下なので7000ポイント)

購入したのは、LCD-DTV192XBE という機種です。
設置場所が狭いので、横幅が狭く、2万円台前半で、DVI-Dが付いていてHDMI2系統と多入力な点で決めました。3年保証というのもうれしい点です。
内蔵チューナは地デジのみとなってます。


解像度は、1366x768とちょいと狭いんですが、テレビを見るだけだったら気にならないかと思います。
前述の通り、入力だけは豊富です。
D5端子、S端子、HDMI x2、DVI-D、アナログRGBとこんなに繋げないでしょうというぐらい。

サイズは、453×179×332mm と小さいほうです。
今まで使っていた液晶モニタと比べると高さ(位置)が下がり、画面解像度が激減

置き換えとなったモニターの解像度が 1280x1024 で 新しいのが 1366x768 となったんで、こんなに狭いの?(文字がでかい!)となりました。

WindowsPC からは DVI-Dで接続、iMacとは Apple Mini DVI-DVI アダプタ と DVI to HDMI変換を介して、HDMIで接続しています。

iMacではこんな感じで高さ方向の調整、色の調整ができるので調整して使っています。

位置の調整はこの画面なんですが、主画面に比べ狭いというのがわかるかと思います。


解像度は1366x768です。



色の調整はやってみたものの、iMacのISP液晶と比較になってしまうのでどうしても不利ですね。
サイドモニターとしてなんとか使っているという感じです。
(サイドモニターとしてでも、高さ方向が不足気味なのですが)

あと、うちには地デジアンテナが無いので(共同アンテナなんです)、室内アンテナだけで受信。
テレ朝系のチャンネルしか受信できないという状態です。
(まぁテレビを見ることがほとんど無いので支障は無いんですが)




ioPLAZA
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SONY パーソナルオーディオ総合カタログ 2010.7-9

ソニーの「パーソナルオーディオ総合カタログ」2010.7-9をもらってきました。

表紙はラジオ。
「いつも、あなたのそばに。ソニーのラジオ」
原点回帰か?と思ってしまいますが、他に売るものが無くなったからじゃないの?とも思ってしまいます。


新製品が多く、ラジオ7モデル、ラジカセ8モデル。
マイナーチェンジのものがほとんど。
地上アナログ放送の停波に向けラジオからVHF帯の機能を抜いたものを新製品として出しているようです。
(ちゃんとした新製品もありますが)

紙面構成は、ラジオ→ラジカセ→ワンセグTV→MDウォークマン(1機種のみ)→CDウォークマン(1機種のみ)という順でして、表紙含めて20ページ。メモリ式のウォークマンが入っていないカタログだからこんなもんなんでしょう。

D-NE730,830が生産完了になり、CD Walkmanは、D-EJ002だけです。


その下のアクセサリーを見ると、ガム型充電池が生産完了のマーク付きで掲載。
ガム型充電池の終息」と題して書きましたが、新しいカタログを見てみたらやはり生産完了、在庫のみとなっていました。


充電器はまだ現役のようですが、製造しているのか微妙ですね。

2010年7月25日

M-AUDIO Firewire Audiophileの修理(電解コンデンサ交換)

連日の暑さのせいか、Firewire接続で使っている M-Audio Firewire Audiophile とDACの同期が途切れる現象が発生。
またか、と思いつつ、電解コンデンサを交換しました。

元はRubycon ZL 35V1000uF (105度品)でしたが、これを日本ケミコン KMG の50V1000uF(105度品)に交換しました。



電源部のコンデンサなので、低インピーダンスのZLが入ってましたが、手元にKMGしか無かったので、それでいいやということにしました。
(日本ケミコンのKZEやKZHがあれば良かったんですが)

ということで、内部写真をいくつか。
ほとんどがRubyconです。(ZLシリーズ)


一部に En というブランドの電解コンデンサ。25V47uFのもの。もう一箇所にもありました。





※追記
その後、低ESRコンデンサ、東信工業のUTWRZ 35V1000uFに交換して使ってます。
電源部なので低インピーダンスのものをおすすめします。

関連
M-AUDIO Firewire Audiophileの導入

ヘッドフォンスタンド(100円ショップの金属製バナナスタンド)2

ヘッドフォンスタンド(バナナスタンド)をまた見つけて買ってきました。
今回は、キャンドゥの105円商品です。

結論から言うと、ヘッドフォンスタンドとして推奨できます。オススメです。

商品名:バナナホルダー
材質:鉄(クロームメッキ)
製造元:ティ・アイ・エス産業株式会社
中国製

ヘッドフォンのアームバンドを支える部分(以下、支持部)のRが大きく、ヘッドフォンの種類を選びません。
先端が球状になっているのも良いですね。


重心が台座部の中央付近にあるため、とてもバランスが良いです。


GRADOの軽量級、SR80と。
アームバンドが幅広いですが、問題無く安定しています。
ケーブルが太く、重心が手前側にあるとどうしても倒れやすくなるのですが、このスタンドは重心が台座部の中央付近にあるため安定しています。


STAXとは、アームバンドの形状から相性が良いとは言いにくいです。
プラスチックのアームバンド部で支持すればより安定します。
(プラスチックのアームバンド部で支持しても台座部に接地しません)


似た形状のニトリの金属製バナナスタンドと比較すると、支持部の処理はこちらの方が優れています。
キャンドゥに行った際は見てみてください。


関連
ヘッドフォンスタンド(100円ショップの金属製バナナスタンド)
ヘッドフォンスタンド(ニトリで買ったバナナスタンド)

2010年7月24日

ポータブルCDプレイヤー(TIMEDOMAIN推奨ポータブルCDプレイヤー比較 2)

前回のテストから日数が経ってしまいましたが、TIMEDOMAIN推奨ポータブルCDプレイヤー比較の続きです。

追加機種は、D-EJ800D-EJ985の2台。
前回と同様、計測器はキッチンスケール。叩くは右手中指の第二関節を用いました。
バッテリー駆動を前提として、ガム型充電池2本(比較用のD-EJ2000は1本)を入れた状態での計測です。

D-EJ800=250g
上蓋はPC+ABSとなっています。内側がハニカム状になっています。
強度アップを目的としたのだと推測します。ハニカム状となることで、振動を抑えるという面も。



叩いてみました。上蓋はABS材とPC材の貼り合わせでデッド。底面は樹脂ですが、低めの音。


D-EJ985=226g
上蓋はアルミプレス材。外周と内周で高さを変えたリブがあり、強度向上になっているようです。


叩いてみました。上蓋は同じアルミ材使用のD-EJ955よりもデッド。
底面は樹脂です。D-EJ955よりも低めの音。

以下は前回の結果よりダイジェストで。


D-E999=197g
上蓋はマグネシウムダイキャスト。



D-E990=217g
アルミ合金のプレス成形だけ(中心部に樹脂材料の貼り合わせあり)のモデルです。
小窓のところが貼り合わせ材の部分。同心円状の貼り合わせです。


叩いてみました。上蓋は貼り合わせがあるためか、コツコツと低め。(ダンプ効果になってますね)
底面は樹脂です。E999より高めの音。嫌な音じゃなく中が空いてますって感じの音。

D-EJ1000=183g
マグネシウムダイキャストのモデルですが、E999よりも肉厚が薄くなっていること、厚みを抑えた設計(薄型化)のためこの数字。


叩いてみました。E999より高い音。
底面は樹脂です。E990よりも高めの音。

D-EJ955=211g
アルミ合金のプレス成形だけ(貼り合わせ無し)のモデルです。


叩いてみました。EJ1000より高い音。
底面は樹脂です。EJ1000よりも高めの音。

重さをまとめると、

EJ800(250g) > EJ985(226g) > E990(217g) > EJ955(211g) >E999(197g) > EJ1000(183g)

という順になります。

いろいろ集まった情報では、D-EJ800がD-E999よりも良いとのこと。
重量および叩いた結果でも同様となりました。

前回も書いていましたが、音質を優先するのであれば以下の設定で。
・G-PROTECTIONは1に。AVLSはOFFにすること。
・リモコンは使わないこと。

プレイヤー本体に液晶が無いというのも共通点かと思います。
不要輻射(EMI)を考えれば無い方が良いわけで、なるほどなと思った次第です。

2010年7月22日

ポータブルCD-ROMドライブ(SONY PRD-650)

ソニーのポータブルCD-ROMドライブ、CD-ROM Discman PRD-650です。


6倍速のCD-ROMドライブです。1996年の製品です。
1997年の特売価格で27,800円。
インターフェースは、SCSIです。

ヘッドフォン出力とLineOutが付いており、普通のポータブルCDプレイヤーとしても使えます。
前面に操作スイッチがあります。上蓋にBUSYという切り欠きがありますが、これは内部側にLEDがあり、その光を透過するようになっています。

私の個体では、故障なのか仕様なのかLEDは点灯せず。CD-ROM動作時のみ?


後ろの部分にはリチウムイオン充電池を収納できるようになっており、結構奥行きがあります。
リチウムイオン充電池は、LIP-12(H)が適合するようです。

(リチウムイオン充電池使用時は、CD-ROMの最大読み込みが4倍に制限される仕様です)


背面はSCSIコネクタだけです。
汎用のSCSIコネクタじゃないので、Firewire変換して使うことができないのは残念。
(CD-ROMとしては使いませんが)


上の写真は乾電池バッテリーケース(EBR-RD1)を付けた状態です。
バッテリーケースは本体の底面と合体するようになっています。
本体底面のDIPスイッチは、SCSI ID(3 or 5)、ターミネーターの設定です。


合体した底面。電池は単3電池4本です。
DCケーブルが出ていて、本体のDCジャックに接続するようになっています。


右側面から。
合体すると傾斜がつきなかなか良い感じのデザインです。
右側面にはヘッドフォンジャックとLineOut(アナログのみ)が付いています。


前面スイッチの操作で再生モードの設定、BassBoostの設定をすることができます。
BassBoostは結構強めに効くので低音好きには良いかも。

CD-ROMドライブとしては今さらな製品ですが、CDプレイヤーとしてはまだまだ使えます。
デザインもSONYらしい感じで気に入ってます。