タイムドメインで推奨されているポータブルCDプレイヤーは、以下のソニー製のものだそうです。
特にD-E999は一番のお奨めとのこと。
D-E999 2000年秋発売 上蓋=マグネシウムダイキャスト
D-E990 1998年春発売 上蓋=アルミ合金材
D-EJ1000 2001年秋発売 上蓋=マグネシウムダイキャストD-EJ985 2002年秋発売 上蓋=アルミ合金材
D-EJ800 2003年夏発売 上蓋=樹脂製
D-EJ955 2001年秋発売 上蓋=アルミ合金材
- 1998年〜2003年に発売されたCD WALKMANということがわかりました。
- 上蓋が金属製のものが多いようです。上蓋が金属製であることのメリットは、「不要輻射対策」(EMI対策)になっているとも考えられます。
- すべてガム型充電池"2本"で駆動するモデルです。(DC4.5Vモデル)
なんでD-E999なのでしょうか?との問いには、タイムドメイン代表の由井啓之さんより以下の回答をいただきました。
http://twitter.com/Yoshii9/status/14695644134
「叩くと大体わかります。機構がカンタンで,余計な操作や機能がついてないこと。」
「叩くとわかる」は素材が影響する部分ですね。
「叩く」「わかる」というのはキーワードなようで、「音響材料は金が最高、次は銀、銅。叩けば分かる。オリンピックのメタルも」という名言も。
「余計な操作や機能」はリモコンや耐震防止機能などを指すのではないかと思います。
いきすぎた省電力化は複雑で余計な機能とも受け取れます。
ということで、以下はリストアップされた機種での比較です。
(比較しているところも無いようなので計測してみました)
計測器はキッチンスケール。叩くは右手中指の第二関節を用いました。
(ラジオを用いた簡易的なノイズテストもしたかったけど面倒なのでパス)
バッテリー駆動を前提として、ガム型充電池2本(比較用のD-EJ2000は1本)を入れた状態での計測です。
D-E999=197g
上蓋のマグネシウムダイキャストは肉厚があるので重量に寄与しているかと思いましたが、さすがマグネシウムだけに重さには直結しませんでした。
叩いてみました。上蓋はそれなりに肉厚があるためコツコツと低め。(上蓋周囲を抑え、指で叩く。以下同)
底面は樹脂ですが、コツコツとこちらも低め。詰まってる感じの音。デッドです。
D-E990=217g
アルミ合金のプレス成形だけ(中心部に樹脂材料の貼り合わせあり)のモデルです。
小窓のところが貼り合わせ材の部分。同心円状の貼り合わせです。
叩いてみました。上蓋は貼り合わせがあるためか、コツコツと低め。(ダンプ効果になってますね)
底面は樹脂です。E999より高めの音。嫌な音じゃなく中が空いてますって感じの音。
D-EJ1000=183g
マグネシウムダイキャストのモデルですが、E999よりも肉厚が薄くなっていること、厚みを抑えた設計(薄型化)のためこの数字。
叩いてみました。E999より高い音。
底面は樹脂です。E990よりも高めの音。
D-EJ955=211g
アルミ合金のプレス成形だけ(貼り合わせ無し)のモデルです。
叩いてみました。EJ1000より高い音。
底面は樹脂です。EJ1000よりも高めの音。
省電力化されたガム型充電池1本駆動のモデル(D-EJ2000)を参考用に加えてみました。
D-EJ2000 2002年秋発売 上蓋=マグネシウムダイキャスト = 140g
同様に叩いてみました。EJ1000よりも薄型化しているため肉厚も薄く、高い音。
底面は樹脂です。EJ1000よりも高めの音でした。
重さをまとめると、
E990(217g) > EJ955(211g) >E999(197g) > EJ1000(183g) > EJ2000(140g)
となります。
なんとなく分かった気になれました。
ちなみに、音質優先で使う場合は、
・付属のワイヤードリモコンは使わない。
(ヘッドフォンジャックに挿すか、ラインアウトジャックに挿すかはお好みで)
・G-PROTECTIONは1に設定する。(1は非圧縮、2は圧縮)
・AVLSはOFFにする。(音量抑制機能)
という点はすべての機種、タイムドメイン以外でも言えることかと思います。
タイムドメインスピーカを所有していない私ではありますが、以上、ご参考まで。
追記
いくつかのtypo修正。
D-EJ800の上蓋は樹脂であることが確認できましたので修正。
(樹脂蓋ですが、裏側がハニカムリブになっているという特殊タイプ)
また、この内容を事後報告したところ、由井啓之さんよりお返事をいただけ、やった甲斐がありました。
感謝、感謝。
タイムドメインスピーカを所有していない私ではありますが、以上、ご参考まで。
追記
いくつかのtypo修正。
D-EJ800の上蓋は樹脂であることが確認できましたので修正。
(樹脂蓋ですが、裏側がハニカムリブになっているという特殊タイプ)
また、この内容を事後報告したところ、由井啓之さんよりお返事をいただけ、やった甲斐がありました。
感謝、感謝。
こんばんわ、いつも楽しく拝見させていただいております。
返信削除私も最近D-E999を調べてて何でタイムドメイン推奨?という
疑問を持ったのですが、放置していました。
直接質問する、しかも全部計量するというバイタリティに、
ただただ感服するばかりです。
少しスッキリしました(笑)
実はタイムドメイン的には999よりも800のほうが高音質なんですよね。玉の数が少なすぎてあまり知られてはいないのですが。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除反響があって良かった・・・
bukiyoubinbou さん
Twitterでついつい。
ガイド的なものがなかなか無かったのでBlogに書いてみました。
反響が大きかったのでまた次のネタを考えます。
たくぼん さん
わざわざお越しいただきありがとうございます。
EJ800はマニュアル(PDF)でしか見たことがないです。
こっそりゲットすることにします。
ありがとうございました。
はじめまして。匿名で失礼します。最近TIMEDOMAINのyoshii9を購入しSONY NE241(新品)で再生をしておりましたが、今のプレーヤーがイマイチかもしれないと疑問を持ち、こちらにたどり着きました。大変参考になりました。ありがとうございます。感謝です。
返信削除お役に立てて光栄です。
削除D-NE241の場合は、初期設定が耐振機能ONで圧縮音源モードなのが残念な点ですね。設定変更を試されてもイマイチという場合は中古市場しかないというのは困った点です。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
返信ありがとうございます。実は私は機械音痴で最初は耐震機能ON(初期設定)で聞いておりました(笑)。OFFにしたら音の変化が著しくて驚きました。今どきCDプレーヤーを使って再生するのも時代遅れになりつつあるのかもしれませんね。
削除iPodClassicも同時に購入し、CDからAppleロスレスという方式で少しずつiTunesに曲を移しておりますが、この方式が将来まで使えるものなのかわからず不安です。(さすがに非圧縮ですと容量的に厳しいです。)独り言になってしまいましたが、中古でお気に入りのCDプレーヤーに出会えることを楽しみにしております。
初期設定がCD音質以下、圧縮音源というのは持ち歩く機器としての面を優先した結果なのでしょうが、音響機器なんですから初期設定は音質優先であるべきだと思うのですけどもね。あの設定はほんとわかりにくく困ります。
削除T IIDUKA 様
削除おかげさまで、中古のD-EJ985とD-EJ800を入手致しました。
少し聴き比べただけの個人的な音の好みですと、
D-EJ800 ヘッドホン端子 > D-EJ985 LINE OUT端子 > D-NE241
(いずれも直にyoshii9のエンジンの入力につないだ状態)です。
よってこちらを参考にして中古の製品を購入してよかったと思っております。いずれはパソコンやiPodでの再生が主流になるかもしれませんが、しばらくはD-EJ800をメインとして音楽を楽しもうと思います。ありがとうございました。
お役に立てて光栄です。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
削除記事拝見しました。興味深いです。
返信削除上記の頃の機種はその後の機種と比べて何かちがいがあるものでしょうか?
私はD-NE20を所有しているのですが。。