2010年5月号から誌面刷新。「文字が読みやすい大きさになりました!」ということで、話題にもなりました。
新しいレイアウト変更に慣れていないからの「違和感」だと思っていたのですが、どうやらこの「違和感」は「ジャケット写真」が原因のようです。
以下は産経新聞の記事から。
心は熱く、目には優しく…ロック音楽誌も高齢化の波、活字拡大
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/music/100402/msc1004021420000-n1.htm
ここ数年、アンケートはがきを送ってくる熱心な読者のほとんどが50代半ば以上で、「字が小さくて読みにくいので大きくしてほしい」という要望が編集部に多数寄せられたという。
編集部内で協議した結果、5月号から文字数の拡大など大幅な誌面刷新の実施に踏み切ることにした。同誌の寺田正典編集長(47)は「編集部内では文字拡大による情報量減少を危惧(きぐ)する声もあったが、レイアウトに工夫を凝らし、減少は最小限にとどめた。実は私自身も最近、老眼鏡をかけて編集作業をしていることも影響しています」と話す。雑誌の大きさは菊判のままです。
情報量が売りの音楽誌(テーマを掘り下げて扱う情報誌)が文字を大きくするとどうなるのかと思っていました。
たしかに文字は大きくなりました。レイアウトも工夫のあとが見受けられます。
誌面全体については問題無く、違和感の無いレベルに達していると思います。
上記ニュースにある、「レイアウトに工夫を凝らし」た結果なのだと思います。
特集記事は文字数が減って情報が減ったと思いませんし、特集記事で紹介するアルバム紹介も読みやすいです。
書籍紹介コーナーなどは以前より読みやすくなっているので好印象です。
特集記事は文字数が減って情報が減ったと思いませんし、特集記事で紹介するアルバム紹介も読みやすいです。
書籍紹介コーナーなどは以前より読みやすくなっているので好印象です。
しかし、巻末から読み始める「リイシューアルバムガイド」はどうもしっくりきません。
刷新後の5月号、そして6月号を買って読んでみても「違和感」があります。
今までだとリイシューアルバムガイドを見て必ずあった「これは買わなきゃ」というCDが無いんです。
毎号、国内で発売されるリイシュー(再発)盤がたくさん紹介されています。
国内盤は特集と連動していることもあり、ざっくり把握、気になったものをCD棚から探したり、注文したり。
輸入盤は貴重な情報源なので、特にじっくり読んでいました。
(早めに注文しないと無くなる限定版もあるので)
誌面刷新後、これが無いんです。
読んではいます。しかし頭に入っていかない。買おうという気にならない。
紹介されているCDが好みのジャンルじゃないからというのもあるのかと思っていたんですが、違うようです。
じっくり読んで、また読んで、これを繰り返してようやく、何で気付かなかったんだろうというものが出て来たりして。
じっくり読んで、また読んで、これを繰り返してようやく、何で気付かなかったんだろうというものが出て来たりして。
では同誌のアルバム紹介ページをいくつか。
1987年1月号
1998年10月号
2010年2月号
2010年5月号
2010年6月号
小さい画像にしてみましたが、誌面刷新前に共通するのは「ジャケット写真の強さ」ではないでしょうか。
ジャケットで覚えている、ジャケットで選ぶということの多いCDやLPですから、ジャケットは重要。
これが新レイアウトでは薄れてしまっています。
ずいぶん前の1987年1月号(紙質も違うけど)は短冊式。
上部にジャケット写真とタイトル、曲名などの情報、下部にレビューという構成。
1998年10月号と2010年2月号はほぼ同じ構成。
ページの左半分にジャケット写真とタイトル、曲名。右側にレビューという構成。
2010年5月号、2010年6月号は、2列、3列組を使い分け。
字体が変わって大きめになっているのがわかりますかね。
一番痛いのは、曲のリストが無いこと。
「従来「大枠」で扱っていたアルバムには付けていた曲目表をオミットせざるを得」なかった。
ということですが、再発盤では結構重要なポイントだけに「ご容赦」しちゃって良いものかどうか。
(その割に文章の上部に空白が多かったりするという謎も)
誌面刷新以降、ジャケット写真の扱いが低くなったのか、位置はばらばら、サイズは縮小。
今までだとジャケット写真でピンときていたけれど、文字サイズを大きくしたレイアウトのため文章主体に見えてしまうという状態に。
レコード・コレクターズ編集部としては文字数とのバランスでこうしたということなのでしょうが、アルバムを紹介する記事なのに、結果としてアルバムの顔であるジャケット写真が目立たなくなってしまうという残念な状態になってしまいました。
レイアウトはこれからも見直しが行われると思いますますが、特にリイシューアルバムガイドのレイアウトは改善していただき欲しい点です。
(ここから意見・感想を送ることができるので、意見として送っておきました)
字体が変わって大きめになっているのがわかりますかね。
一番痛いのは、曲のリストが無いこと。
「従来「大枠」で扱っていたアルバムには付けていた曲目表をオミットせざるを得」なかった。
ということですが、再発盤では結構重要なポイントだけに「ご容赦」しちゃって良いものかどうか。
(その割に文章の上部に空白が多かったりするという謎も)
今までだとジャケット写真でピンときていたけれど、文字サイズを大きくしたレイアウトのため文章主体に見えてしまうという状態に。
レコード・コレクターズ編集部としては文字数とのバランスでこうしたということなのでしょうが、アルバムを紹介する記事なのに、結果としてアルバムの顔であるジャケット写真が目立たなくなってしまうという残念な状態になってしまいました。
レイアウトはこれからも見直しが行われると思いますますが、特にリイシューアルバムガイドのレイアウトは改善していただき欲しい点です。
(ここから意見・感想を送ることができるので、意見として送っておきました)