いわゆるハイレゾ音源については、ソフト面では高価格での「買い直し」需要、ハード面では「新ジャンル」の開拓的な感じがして、以前も書いた通り懐疑的な私です。(不完全な再生機器が流通してることも含め)
HDCDについては、
HDCDについては、
- ソフト面では、HDCDは地味ながら淡々と新譜、リイシュー(再発)として発売され続けていること。(日本のミュージシャンがリリースする国内盤のHDCD状況は不明ですが)
- ハード面では、HDCDという、実は通常のCDより音質が優れている(らしい)ものを放置している現状。(再生機器の少なさ。USではまだしも、日本では絶望的な状態)
後者については、Windows環境でHDCDを取り扱うことができるのでまだマシなのかもしれませんが、「Microsoftに買収された会社のよくあるパターン」で放置されちゃってる感じが強いです。
音楽業界としては、(高い値段で)買い直しをしてくれるし、物流コストは掛からないハイレゾ音源を売った方が効率が良いし、CDの44.1kHz/16bit(HDCDで44.1kHz/20bit相当) に比べ、88.2kHz/24bit や 96kHz/24bit、192kHz/24bit という「わかりやすい大きな数字」でアピールできるのもメリット。
カタログスペックの「大きい数字な方が良さそう」というのはオーディオだけじゃなく、クルマなんかでも同じですけど、趣味性の高いものには効果的なもの。
オーディオ業界としては、「PCオーディオ」というジャンル開拓で停滞していた市場に活気が出るし、より大きな「ハイレゾ」に対応(96/24→192/24)したり、DSD音源に対応するってことで買い替え需要も喚起できるという流れ。
実際、HDCDも「数字が大きいから良さそう」って思う部分ですし、否定はしません。
(でも、ハイレゾ音源の前にやることあるよな、って思ってます)
オーディオ業界としては、「PCオーディオ」というジャンル開拓で停滞していた市場に活気が出るし、より大きな「ハイレゾ」に対応(96/24→192/24)したり、DSD音源に対応するってことで買い替え需要も喚起できるという流れ。
フィジカルメディアでは、SACDのようにDSDマスタリングしてCDより高い値段で売るという選択肢もあったわけですが、市場規模は縮小傾向。
SACD単層+新素材でSACDのリリースで巻き返しをしてますが、どこまで売れているのかは謎。
その点、データ販売の「ハイレゾ音源」は、(SACDを受け付けない)PCやMacなどを活用することで再生機器の自由度が高いことに加え、再生専用機も高いものから安いもの。据え置きモデルからポータブルまでいろいろ出てきているという状態。
いつ再生機器が無くなるかわからない「新規格の高音質フィジカルメディア」(SACD, DVD-Audio)に比べれば「汎用性の高いPCで再生できる」という点で将来も安心。(FLACであれば、OSが変わっても再生ソフトがリリースされ続けるでしょうし)
CDに関しては、過去30年の歴史(SONYとPhillipsもこんなに長く続くと思ってなかったかも)があって、
- 中古市場を含めれば膨大な量のタイトル。(それでもCD化されていないものがまだまだたくさんあるし、入手困難なタイトルがたくさんあるのが実情ですが)
- 再生機器の多さ(最近は「CDプレイヤー」の無い家もありそうだけど、DVDプレイヤー、BD録再機でも再生できるんで再生可能な機器は膨大)
- 価格面では、iTunesStoreやAmazonMP3の非可逆圧縮ファイルのアルバムで1500円。CDだと輸入盤で良ければそれ以下がほとんどだし、中古盤だと(レア盤除けば)それ以下というのが実際。
- CDが売れなくなった先進国(US)でもOriginal Album Classicsなどのようにパッケージを簡素化することで低価格なCDがたくさん発売され、実際にそれが売れていること。(Green DayやMadonna, Joni Mitchellなどの10タイトル入り低価格ボックスも。最近はChicagoやVan Halenが発売されてます)
- PCやMacでも扱える万能性。(CCCDという「不純物」もあったけど)
で、HDCDという(忘れ去られているけど)市場にたくさん流通していて、現在進行形の「高音質」なものを活用しない手は無いんじゃないかと思う次第。
(なわけで「HDCDを再生したい」わけです。以下、ループ)
関連
"HDCD"を再生したい
http://tiiduka.blogspot.com/2013/05/hdcd.html
"HDCD"を再生したい - 2 リリース状況と対応プレイヤーを探す
http://tiiduka.blogspot.com/2013/05/hdcd-2.html
いわゆる「PCオーディオ」と「ハイレゾ音源」
http://tiiduka.blogspot.com/2013/04/pc.html
続 - いわゆる「PCオーディオ」と「ハイレゾ音源」
http://tiiduka.blogspot.com/2013/05/pc.html
昨今の「低価格」輸入盤CDの状況
http://tiiduka.blogspot.com/2012/10/cd.html
低価格ボックスの例(10枚組の簡易パッケージで低価格)
Green Day, Madonna, Van Halen(6枚組), Chicago, Joni Mitchell, Eagles(6枚組)
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