2009年11月8日

続:ボリュームの話

なんだかボリューム関連の記事閲覧が多いようです。
特に、CECのヘッドフォンアンプのボリューム交換記事の閲覧数が多く、みなさん同様の悩みが・・・と思った次第。

CEC HD53 ヘッドフォンアンプの改善(ボリューム交換)
http://tiiduka.blogspot.com/2009/09/cec-hd53.html
この記事に書いたボリュームは、台湾のSONG HUEI ELECTRICという会社の製品です。(SHという印刷はメーカ名ですね)

SONG HUEI ELECTRIC CO.,LTD
http://www.song-huei.com.tw/e_about.htm
9.5mm角のボリュームをいろいろ出しているようです。
RK0972-A CEC HD53に使ったのはこれです。"A"はAカーブを意味しています。
http://www.song-huei.com.tw/product.php?mode=show&cid=11&pid=15
RK0972S S=スイッチ付です。
http://www.song-huei.com.tw/product.php?mode=show&cid=11&pid=16

共立で取り扱っているので、容易に入手できます。
共立エレショップでの検索結果
http://eleshop.jp/shop/goods/search.aspx?&style=D&search.x=0&maker=F0809065

さて、本題。
ボリュームに関してです。
カタログみてもなんだかわかりにくいのがボリュームです。型番も似たのが並ぶし。
オーディオ機器という用途であれば、要素はこんな感じ。
  • サイズ
  • 全抵抗値(10kΩ〜100kΩが多いと思います)
  • 抵抗変化特性(通常、オーディオ用にはAカーブ)
  • 素子数(左右2chの場合は2連ですね)
  • シャフト形状(溝軸や平軸など、シャフトの長さ)
  • 端子形状(基板タイプやラグタイプ)
  • スイッチの有無やクリックの有無
9mm角あたりを中心に、入手性の良いものをリストアップしてみました。
日本のメーカのものに限定してます。Digi-Keyなどで探すともっとたくさんありますがキリがないので。

東京光音電波株式会社 (直販無し。三栄電波などで購入可能)
(SONG HUEI ELECTRIC CO.,LTDと総代理店契約をしています)

くだけた感じのQ&Aは必読もの。
接点関連の溶剤の使用についても言及されています。

ボリュームはこちら。(連続可変型)

CP600というボリュームが最小で、16mm角になります。
特長としては、抵抗板にコンダクティブプラスティックを使用していることでしょうか。
2連の場合、2CP600-100K(最後の部分が全抵抗値)となります。(実際に販売されているのはCP601なのは何故?)
データシート(連続可変型アッテネータのカタログですが現時点ではこれしか無いそうです)

CP2500は、抵抗板にコンダクティブプラスティックを使用した25mm角の大型ボリュームです。高いです。据置機器向けでしょうね。(Valve-X SEの限定版はこれを使うのかな?)

アルプス電気株式会社
直販は「電即納」から。ここのロータリーボリュームを選択するといろいろ出てきます。

金属軸のボリュームリスト
やたらとたくさんあるので、オーディオ用ということでピックアップ。

RK09Lはスナップインということで、背面を覆う金属板と脚が付いてます。金属板の脚が位置決めになって基板固定が容易になるという組立て性の向上を狙ったものなのかと推測。
主な用途に「白物家電全般」とあるように、RK097のローコスト版という位置づけです。で音質重視であれば、RK097となります。
手持ちの機器だと、AUDIOTRAKのimAmpやエレキットTG-5882などに使われていました。
(コスト面での採用かなと思います)

RK097は主な用途に「カーAV機器」となっており、カーオーディオ向けの製品のようです。
RK09Lとは背面の金属板と使用温度範囲の違い( -20℃ ~ +70℃と-10℃ ~ +70℃の違い)ぐらいしかわかりませんし、電気的性能や耐久性能なんかも違いが無いのですが、音質的にはこちらとなります。
手持ちの機器だと、Mini3やMicrosharのuAMP109に使われていました。(まだ分解してないけどSTAXのSRM-001もそのようです)

RK27はミニデテントと呼ばれているものです。据置のアンプなどによく使われています。大きいのでポータブル機器に入っているのは見たことが無いです。
手持ちの機器だとCORDA HEADFIVEに使われていました。
私のValve-XとTG-5882はこのボリュームに交換してあります。

今回はこのへんで。(続くのか?)

<関連記事>
ボリュームの話題が多いんで
ALPS RK40での検索数が多いのでRK40とかの情報
ELEKIT TG-5882 (2) RK09LからRK27への交換
東京サウンド 初代Valve-X のボリューム交換

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