脳内定位と書く人もいますが、脳内/脳外じゃあんまりだし、脳内と書くのは「脳内メーカ」の影響だと思うので、一般的な用語、頭内/頭外で書きます。
(これは誤用だと思うんですが脳内定位でヒットするサイトが多いような・・・)
(きちんとした環境のもと)スピーカで音楽を再生したときのように、音が目の前、頭上、後方などに定位するのが頭外定位。
頭の中で鳴っているように聞こえるのが頭内定位。
基本的には頭内定位するのがヘッドフォン、イヤフォンです。
ULTRASONEのように頭外定位するような仕組みを売りにしているところもありますが、ソース(ソフト)によってはそれでも頭内定位になります。
これは録音、ミキシングによるもので再生機器のせいではありません。
スピーカで再生していても、これはソースで大きく異なってきます。
ソース=クラシック、ジャズ、ロック という意味ではありません。
録音と加工次第です。
シンセサイザーの音が頭の周囲を回るような音楽の場合、これは加工になります。
位相をいじって前後左右に音を動かすことは可能なわけです。
クラシックやジャズの録音でもたくさんのマイクを使ってそれぞれの楽器の音を(近距離で)録音、それをあたかも広い(狭い)会場で鳴っているかのようにするのはミキシングという作業。
何本ものマイクで拾った音の集合体をさも2本(2ch録音の場合)のマイクで録音したかのように編集していくわけです。(再生環境が左右2本のスピーカという前提ですから)
この作業での肉付けで音をいじってということが通常行われているのです。
たまに低予算のレコーディングだったんでマイク2本で録音しましたというものもありますが、こういう録音のものに「当たり」があるのが面白いところです。(音楽的な当たりかどうかは別にして)
1960年代以降、レコーディング時に使えるトラック数が増えて・・・というのはThe Beatlesの音楽にも影響があって、一発録りだったのが、次第に凝った録音もできるようになってという歴史でもあります。いまでは何でもありになってます。
バイノーラル録音の音楽(お奨めのCDはCANの"Flow Motion"です。SACDハイブリッド盤)を聴いてみたりすればわかるのですが、これは頭外の「そこ」に定位し、「そこにある」ように聞こえるように録音(または処理)されたものです。
Wikipediaの「バイノーラル」のページにも簡単なバイノーラル録音のサンプルがあります。
ということで、通常の頭内定位するヘッドフォンでもソースによって、頭外に定位、上下左右の広がりを感じることができます。
じゃ、バイノーラルばっかり聴いてるのかと言われたらそんなことないです。
ハサミでちょきちょき散髪してる音源はおもしろいけど、音楽じゃないですから。
低予算なんで簡単録音だけど、シンプルな録音のおかげですごく臨場感が出てる例。
フリー音源です。(アコースティックロックです)
Mischief Brew Live at Coyle St. collective apartment on 2005-04-24 (April 24, 2005)
http://www.archive.org/details/mbrew2005-04-24.flac16
(ファイル形式は、Flac、OggVorbis、64Kbps MP3、VBR MP3の4種類あるのでお好みで)
Mischief BrewのWebサイトはこちら。
http://www.mischiefbrew.com/
last.fmのグループはこちら。
http://www.lastfm.jp/group/Mischief+Brew
で、一押しのCD/SACDはこれ。
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