2011年11月23日

音楽の試聴 - 試聴させない権利はあるが、試聴する権利は無い

Amazon.co.jpのことを書いたときに書きましたけど、Amazon.co.jpでは試聴できないことがほとんどなので、Amazon.comで試聴しなければならなかったりして不便。(そこに表示されている価格と比較しちゃって結局買わないなんてことも)

Amazon.co.jp

<略>


R.E.M. の "Part Lies Part Heart Part Truth Part Garbage 1982-2011" で比較してみますが、1486円に対し、14.57ドル。
単純計算すれば、1486/14.57 = 101.99 となるんで、設定為替レートが102円ってあんまりですよ。


ちなみに、アメリカからの輸入盤の場合、URLの一部を消して "m" を入力するだけでAmazon.comの商品ページに移動できます。
こんな感じです。
http://www.amazon.co.jpm/Part-Heart-Truth-Garbage-1982/dp/B005NS0VNU/

Amazon.com



当然のようにAmazon.co.jpの商品ページには試聴機能は無く、Amazon.comでは全曲(曲の一部を)試聴できるようになっています。(旧譜では無かったりしますけど、その率は低いと思います)


iTunes Store や Amazon MP3ストア では当たり前のように試聴できるのに、CDを購入する画面では試聴不可というのはほんと不便。
オンライン販売なんだから試聴サービスは大事だと思うんですが、以前より対象が減っていたりするのは権利関係のようです。

ダウンロード販売では試聴OKでフィジカルメディアのCDでは試聴できないって理不尽じゃないですか?
CDを試聴させない権利はあっても、CDを試聴して購入する権利は無いということです。

こうした努力「あたりまえのこと」(あえて努力とは書きません)もせずに「CDが売れない」なんて言われてもなぁと思うわけです。


試聴といえば、アナログ盤のときは新品は試聴不可、中古盤は試聴可能という「ルール」がありました。
アナログ盤は物理的に「減る」から新品というものに針を通すのには抵抗があったということなんでしょうかね。(映画や書物で知った知識では、アメリカやイギリスではそんなこと無かったようではありますけれども)
アナログ盤時代には店頭試聴機なんてのももちろんありません。サンプル盤があれば店頭で掛けてくれるというお店はありましたね。

CDになったら物理的には減らないはずなので試聴が可能になるようになるのかと思ったら、店頭に試聴機が並ぶようになりました。
売りたい商品を試聴機に入れているだけなので、それ以外の大多数は試聴できないという状態。

輸入盤の場合、今では輸入盤シールが貼ってある場合もありますが、CD登場直後の縦長の紙箱(アナログ盤の棚にCDを並べるために使われていた15cmx30cm程度の紙箱)が無くなってからは日本盤のように梱包されていなかったので、店頭試聴できても良さそうなものなんですが、そういうお店はほとんど無かったんじゃないですかね。
(タワーレコードやHMV、新星堂などで買ってましたがそういうお店は経験無し。個人商店に近いお店だったらやってた可能性はありますね)


CDの場合、
  • レコード会社が店頭にサンプルとして配布する「サンプル盤」(レコード会社の販促費)
  • 輸入盤CDのように店で売りたいものを試聴用にセットするCD(店の負担)
という二つに分かれていたんじゃないのかなと思います。

レコード会社は売りたいCDを店舗や放送局、評論家にサンプル盤を配布。サンプル盤を店頭で掛けてもらったり試聴機に入れてもらうという販売促進策としてのもの。
店で売りたいというものを試聴機や店内で流すというもの。(「渋谷系」のあたりからは試聴機が主でしたね)

前者が「商業的」に見えるとしたら、後者は「趣味性」が高いとも言えるのかな。
そんなことを思っていたら、

「なかむーの最近気になる音楽ブログ」 の 試聴機 というエントリから。

いまでこそ当たり前のようにCD店に設置されている試聴機だが、大型店が取り入れた当初は、
『そこで聴かれたら買われなくなってしまう』
という声もあったかもしれない。
しかし実際は、試聴機に入れたアルバムは途端に売れ行きがグンと伸びだした。
いままではまったく売れていなかったものが、試聴機に入れると2週間で在庫のすべてを売りつくすこともあるというのだ。
試聴機に入っていない状態と比較すると、最大で15倍ほど伸びるといわれているほど購買に及ぼす影響が大きい。
これまで音楽ファンは、内容のわからないアルバムを、いわば賭けのように購入することも多かった。
音楽誌のアルバムレヴューなどもあるが、音楽は文章だけではうまく伝えられない。
まず聴いて、気に入れば買う。
ある意味、当然の消費行動ができずにいたのである。

また試聴機は、FMやテレビの音楽番組をチェックする余裕のない音楽ファンにとっては貴重な情報源となるのだ。いわば試聴機は、ひとつのメディアなのである。


当時、客としてちょくちょく店に通ってた私としては、この部分よくわかります。
そして「試聴機はひとつのメディア」に同意。

で、試聴機なんですが、CDレンタル客じゃないけれど、TSUTAYAのレンタルCDコーナーに試聴用のプレイヤーが置いてあることは知ってます。(全部の店舗じゃないのかもしれませんが)

気になるCDを選んで、試聴機で(自分で)再生。
気に入ったらレンタル、気に入らなかったらレンタルしないという流れ。

これって当たり前のようなんですが、新品販売のCDじゃできないというのが不満なわけです。
CDレンタルでは当たり前のようにできる「試聴」がCD購入ではかなり制約があるというのは変ですよね。


CDは再販制度の対象となる音楽ソフトなんで、国内盤は割引に制約があったり、その制約が徐々に変わっていたり、「音楽レコードの還流防止措置」のように国内のレコード会社が制作したCDに輸入に制約ができたりしてややこしい状態なのが実際のところ。(これにレンタルCDという仕組みも加わりますんで、ほんとややこしい)

同じ再販制度の対象である「本」で考えると、こちらも「取次制度」などややこしいのも特徴ですけれど、書店では、新刊本書店と古本屋が分かれているのが日本。
  • コミックス(マンガの単行本)の立ち読みができないのが新刊書店。
  • コミックスの立ち読みができるのが古本屋。
なんてところは似ていると思います。


閑話休題。
一時期は新星堂などの大手で試聴盤の無いCDもバーコードをスキャンさせて圧縮音源と思われる楽曲を再生する仕組みがありました。
新星堂では一部店舗でスマートフォンを使った試聴ができるんだとか。

新星堂 - プレスリリース
2010年11月17日
天王寺ミオ店 CD試聴機をスマートフォンに変更


天王寺ミオ店でもスマートフォンを販売いたします。さらに新しい試みとして、CD試聴機をスマートフォンに変更することで、スマートフォンが音楽や映像を楽しむメイン機器として誰もが親しめるように、また、店頭のCD陳列との連携を検討しながら、徐々に試聴可能曲を増やすことで、お客様により幅広い音楽・映像ソフトの楽しみ方をご提案して参ります。
※試聴用にスマートフォンを活用するにあたっては、音源の使用申請と許諾の手続きが必要です。

文末の太字(原文でも太字)で書かれている「試聴用にスマートフォンを活用するにあたっては、音源の使用申請と許諾の手続きが必要です。」という部分から、試聴可能にするためには「音源の使用」に関する権利が絡んでいることがわかります。

インフラとしてのインターネット環境が当たり前になった時代から進化した「クラウド時代」なんだから、リアル店舗でもオンラインショップでも試聴できて当たり前なんじゃないのかなと強く思う次第。
新星堂のスマートフォンを試聴機にという取り組みには違和感を感じますけど、試聴機にも「異変」が発生しているようです。

年末セール - あちこちであれこれ

11月下旬に入ったこともあって、年末商戦まっただ中という感じです。
海外通販だと12/25までに届かないけど良いか?みたいな表示が出ますしね。

CD WOW!は、クリスマス・プロモーションを開始。
11/23は全商品10%オフ。これから12日間連続でプロモーションをやるんだそうです。
http://www.cdwow.jp/


いつもは100円クーポンを1枚送ってくる感じなので、1010円以上以上のものだと割安感があるのかなと思います。まとめ買いにも最適ですね。あぶない、あぶない。(苦笑)

#追記:まとめ買いしました。(苦笑)

CD WOW!は商品情報が簡素なのと試聴できないのが不便。その分安くしてますよということなんでしょうが、原産国ぐらい書いておいてくれればと思うことも。


ノンサッチレコードの直販サイト、Nonesuch Storeでは34%OFF。
http://www.nonesuch.com/store


直販ということもあって、CDやDVDだけでなく、アナログ盤LPも対象です。
昔は民俗音楽のレーベルという印象だったのに、Ry Cooderをはじめとして、ほんと重鎮が集まるレーベルになってますね。Kate & Anna McGarrigle の3枚組もすでに買っているし、すでに買ってるよというのがほとんど。残念。

Amazon.co.jpも輸入盤価格をちょっと変更しているようですが、まだ円高メリットを感じないことが多いです。Amazon.co.jpでは試聴できないことがほとんどなので、Amazon.comで試聴、そこに表示されている価格と比較しちゃって結局買わないなんてことも。

サッポロ 北海道生搾り

サッポロビールの発泡酒、「北海道生搾り」。
ビールではなく、「発泡酒」です。



原材料:麦芽、ホップ、大麦、糖類
アルコール分:5.5%
350ml缶6本で700円強。

きめ細やかな泡がきちんと出ます。
ちょっと消えるのが早いかな。グラスの汚れのせいかもしれませんが。(苦笑)

「第三のビール」とか「新ジャンル」などと呼ばれる発泡酒の次に出た「ビール風飲料」に比べ割高ですが、「変な酔い」「嫌な酔い」をしないんで発泡酒以上のものを買うようにしています。
売り場がどんどん減っていて、店によっては「ビール」と「第三のビール」だけで、「発泡酒」は肩身の狭い状態ですけど、ビールは未満、「新ジャンル」以上の「発泡酒」にはまだまだがんばって欲しいところです。

キリンだと「淡麗」が発泡酒ですね。こちらは原材料が「麦芽・ホップ・大麦・米・コーン・スターチ・糖類」と以前のキリンビール風です。
店頭では、販売力なのか、売れないからなのか、ビールと第三のビール、一部の発泡酒(淡麗シリーズ)という感じなのは残念。

300円ぐらいからボトルワインを買うことができる時代になっているんで、醸造酒も大変だよなぁと思います。

ベストヒットUSAに異論 - 1980年代のUKロックシーンって

先週のベストヒットUSAでザ・スミスのPVが流れたときに、小林克也さんが「1980年代はイギリスのロックは駄目な時期だった。しかしモリッシー、ジョニー・マーの在籍したザ・スミスは違った」(録画視聴したんですが、すぐに消してしまったので正確な表現ではありません。こんなこと言ってたよということ)みたいなコメントを言っていてちょっとそれは違うんではないのかと突っ込みを入れていたのは私だけでしょうか。




ベストヒットUSAはテレ朝系の地上波で放送しているとき、1980年代によく観てました。
いまはBS朝日で放送中で、地上波じゃ無理だけどBSで全国放送というのはありがたい限り。
(カーグラフィックTVも同じBS朝日で放送していて、これもありがたい)

で、1980年代のUKロックシーンってどうだったのか、リアルタイムで番組(当時、小林克也さんテレビでベストヒットUSA、FM東京系でレギュラー番組を持ってました)でイギリスのバンドをたくさん掛けてたのをお忘れかと。

資料無しで思い浮かぶまま書いてみるとこんな感じ。
  • 1970年代末にニューヨークからロンドンに飛び火した「パンク」(SEXピストルズやクラッシュなど)
  • ヴァージンアイランドと言ったイギリスの独立系レコード会社の存在。(今は「インディーズ」じゃなくなってますけども)
  • 後に「ニュー・ウェーヴ」と呼ばれるようになった一連の動き。
  • ツートーンレーベルに代表される「スカ」(スペシャルズやマッドネスなど)
  • インディーズレーベルの台頭(チェリーレッドや4AD、ファクトリー、そしてザ・スミスのいたラフ・トレードなど)
  • レコード会社という面では、Edsel(コステロも在籍してた)系で積極的にリイシューをしていたのも印象に残ってます。(当時は今と違って中古レコードでしか入手できないようなアルバムだらけでしたから。もちろんAmazonもブックオフも無い時代)
  • 他にもモッズ・リバイバル(ザ・ジャム)やジャズの再生(SadeやWorking Week、のちにアシッド・ジャズへ)なんてのも。
これらがいろいろ絡み合っていたのが1980年代のUKロックシーンというのが私のイメージ。
以前紹介した、映画 "Absolute Beginners" のサウンドトラックアルバムに凝縮されているんじゃないのかなと思います。(スタイル・カウンシル、デヴィッド・ボウイ、Sade、Kinksのレイ・デイヴィスなどなど)


忘れちゃいけないのが、ビートルズを筆頭にアメリカの音楽チャートにどんどんチャートインしたときの「ブリティッシュ・インヴェイジョン」の再来となった「第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン」と呼ばれたのが1980年代のUKロック。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ブリティッシュ・インヴェイジョン
1980年代前半、デュラン・デュラン、カルチャー・クラブに代表されるイギリスのバンドがアメリカで巻き起こした旋風を、1960年代のブリティッシュ・インヴェイジョンになぞらえて第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンという。その他の主なアーティストとして、ヒューマン・リーグ、スパンダー・バレエ、カジャ・グー・グー、ユーリズミックス、ハワード・ジョーンズ、ワム!などの名前が挙げられる。デヴィッド・ボウイもベテランながらこの波に乗って成功している。

上記のミュージシャン以外でも、1960年代から活動していたスティーブ・ウィンウッドの「復活」、1970年代組だとスティングが在籍していたザ・ポリスジェネシスよりソロ活動を優先してた感もあるフィル・コリンズ、ジェネシスから独立したピーター・ゲイブリエル、後にデュラン・デュランのメンバーとパワー・ステーションでも活躍するロバート・パーマーらも1980年代にヒットを放っていたのが実際。
忘れちゃいけないのがPV作家としても活躍した10ccからの独立組、ゴドレイ&クレーム。モーフィングが新鮮でした。(この手法はいまでもCMなどで使われてますね)



大御所では、ローリング・ストーンズは"Steel Wheels"で「復活」するまで低迷してたけど、キンクスはPVが当たってアメリカでもヒット。



他にもプログレバンドからポップになったYesや前述のジェネシスも復活。
Yesつながりだと「ラジオスターの悲劇」(バグルス)のトレヴァー・ホーンZTTレーベルからは、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドなんてのもありましたね。


メインストリームのミュージシャン以外でも、ワーナー移籍前のエルヴィス・コステロXTC、スクリティ・ポリティ、ザ・ジャムを解散したポール・ウェラーはスタイル・カウンシルで活動してたし、チェリーレッドのエヴリシング・バット・ザ・ガール(トレイシー・ソーンとベン・ワット)と交流があったり。他にも思いつくまま書けば、ハウスマーティンズ、ペイル・ファウンテンズ、ビート(イングリッシュ・ビート)、ファイン・ヤング・カニバルズ、カラー・フィールド・・・80年代末には、1990年代のUKソウルにつながっていく、Soul II Soul が登場します。




こうして書いていて思うのは、1990年代の「ブリット・ポップ」よりも当時のUKロックシーンは盛り上がっていたと思うわけです。
#一連の流れを「体験」してきたから「ジャンル」で知るというよりは、レーベルだったり人脈だったり。

ということで、UKロックシーンにおけるザ・スミスの「再評価」は結構なことだけど、それ以外もすごかったというのが当時のUKロックシーンだということです。
「商業化しすぎてしまった」という意味であれば、そのことをちゃんと言わなきゃと思うわけです。
(1960年代のイギリスにはビートルズしか存在しなかったかのような歴史観もありますからねぇ・・・)

2011年11月20日

メモ - APCの無停電電源 ESシリーズの交換バッテリー

APCの家庭用無停電電源、ESシリーズの交換バッテリーはサウンドハウスで安く買えますよというメモ。

自室にはAPCの無停電電源(UPS)、ES 500を使って、iMacと外付けHDDをバックアップするようにしてます。(外付けHDDにiTunesのデータが入っているので)
標準添付のUSBケーブルをiMacに接続するだけで、MacOS側で認識、制御できるんで便利。
(以前は専用のユーティリティをダウンロードして使うようになってましたが、OS側に統合されてます)

APC ES 500
http://www.apc.co.jp/products/ups/es500.html

UPSそのものが壊れるよりもバッテリーの消耗の方が早いんじゃないかなと思います。
バッテリーは2年〜3年で消耗するもの。消耗したら交換するか買い替えるか。
純正品の交換用バッテリーがありますけど、そんなに安いものじゃないし、自分で交換することに。

GSユアサ製だと思ったらCSBという会社のもの。中国製の密閉式鉛バッテリーです。


サイズがいくつかあるので、そこだけ間違えなければ流用可能と思います。(自己責任で)
秋月でも売られていますけど、サウンドハウスの方が安いんじゃないのかな?税込み1500円ですしね。
(店頭購入で運んで帰るのも大変ですし)

サウンドハウスのUPSを買ってしまうというのも手ではあるんですけども、MacOS対応ってちゃんと書いてあるものがやっぱり良いですしね。(自動シャットダウンはして欲しいですから)

ハードオフで中古のESシリーズを見かけるんで、USBケーブル付属であればそれを買ってきてバッテリー新品でというのもありかなと。

交換バッテリー購入時には、
  • サイズをよく確認すること。(大きすぎてUPSに入らないなんてことにならないよう)
  • 端子の向きに注意すること。(+と-の電極の位置)
でしょうか。

#メーカの保証対象外の使い方なんで、その辺は考えて。


CLASSIC PRO (クラシックプロ) UPSB7AH
CLASSIC PRO (クラシックプロ) UPSB7AH


CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / UPSB9AH
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / UPSB9AH


MacOS Xに対応と書いてないけど、3980円のUPSも。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / UPS500IIU
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / UPS500IIU