というものをピックアップしてみます。
- ハンダゴテ・・・長く使えるものなので、予算はちょっとがんばりましょう。安いものもあるので「そこまで必要ないんじゃ」と思ってしまいますが、作業しややすいかどうかが違ってきます。あとで後悔するよりも、という気持ちで。あと必ずコテ先交換できるものを。
- ハンダ・・・扱いやすさで選びましょう。太さは0.8mmか0.6mm程度の2種類あると便利。
- ハンダ吸い取り線・・・消耗品です。太さで選びましょう。
- コテ台・・・ちょっとコテのケーブルに触れただけで倒れるものは駄目。どっしり安定してるものが良いです。
- コテ先クリーナー・・・作業しやすくコテ先を痛めないものを選びましょう。
- チップリフレッサー(ケミカルペースト)・・・コテ先を常によい状態にするものです。そんなに減るものじゃないです。
- フラックスとフラックス洗浄剤・・・フラックスがあると無いとでは作業効率が違います。基板や部品を傷めないためにも必要です。
いろんなメーカのものが混在するとややこしいので、入手性の高い goot と HAKKO 製品を中心に紹介します。
太洋電機産業(goot)
白光(HAKKO)
ハンダゴテは、gootのPX-201をおすすめします。5000円クラスなので高い、そんなに!と思われるかもしれませんが、温度調整可能(250〜450度の可変式)なので重宝します。250度に設定して熱収縮チューブへの加熱にも使えます。
交換用のコテ先もいろいろな形状がラインナップされています。
どうしても駄目、予算オーバーということであれば、HAKKOのPRESTOシリーズを。価格はPX-201の半額ぐらいですね。
セラミックヒーター採用で、交換用のコテ先も揃っています。(保管用のキャップはあった方がよいです。すぐに仕舞えるだけでなくコテ先の保護にもなります)
ハンダはお好きなものを・・・と思いますが、これから道具を揃えてという人向けなのは、やはり作業しやすいものを。
日本アルミットのKR-19RMAをおすすめします。
D.I.Y.用途であれば、無鉛ハンダを使う意味はないと思います。使いやすい有鉛のものをおすすめします。(鉛は規制物質ですが、作ったものを輸出するわけでもないので)
RMAというのは無洗浄タイプのことを指します。ヤニ(フラックス)が入っているけど、基板洗浄しなくても良いという意味。含まれるフラックスの影響で基板を腐食してしまう心配がないものがRMA、無洗浄タイプです。
日本アルミットのKR-19RMAをおすすめします。
アルミットKR-19RMAが入手できないという場合は、エンジニアのスペリオットRMAをおすすめします。融点183度で扱いやすいです。
http://www.engineer.jp/products/solder/hd05/item_01/sws-06081012
ハンダ除去用のハンダ吸い取り線は使いやすい形状のものが良いかと思います。私はこんな感じの先の飛び出たものが扱いやすいです。丸型のものもありますが、先の金属部分があるか無いかで結構作業性が違うものです。
吸い取り線の幅は使う用途によって選べばよいかと思います。細いものとちょっと太めの二種類があると便利。(細いものだけだと消費量がすごいことになるので)
吸い取り線の幅は使う用途によって選べばよいかと思います。細いものとちょっと太めの二種類があると便利。(細いものだけだと消費量がすごいことになるので)
コテ台は無くても良さそうに思えますが、作業中にずっとハンダゴテを握りしめているわけではないので、やっぱり必須かなと思います。安い簡易的なものもありますが、ちょっと触れただけでハンダゴテが転倒して・・・となると作業そのものに集中できないですし、ヤケドの危険もあるので、ちゃんとしたものをおすすめします。
コテ先は保持する必要がないので、付け根のところで保持できるものを選びましょう。(ヒータ部で保持するものもありますが、熱が逃げるだけです)
イメージするものはこんな形状かもしれませんが、これは「クリーナー」です。スポンジの部分が主。
こういう形状のものを選びましょう。
これはHAKKO 633です。(後述のコテ先クリーナーも付いてます)
gootは安いものもあるんですが、ST-11はコテ先が触れてしまうかもしれないので、使うコテと形状が合うか確認したほうがよいです。
コテ先のクリーナーは昔からのスポンジ状のものもありますが、フラックスが付いた金属スポンジがおすすめです。
ハンダゴテを挿して抜くだけできれいにしてくれます。コテ先を痛めず、コテ先の温度を下げないのが特長です。中身は消耗品なので交換可能になってます。
中身が抜けにくく、ハンダカスが飛散しない形状のものを選びましょう。
チップリフレッサー(ケミカルペースト)もあると良いです。これはコテ先の酸化物を除去し、コテ先をきれいにしてくれるものです。
『黒くなったこて先を活性剤の働きで還元した後、スズで再コーテイングし、はんだの「のり」を復活させます。』
この写真を見たらわかっていただけるかと思います。
さて最後のフラックスとフラックス洗浄剤。
フラックスについてはハンダとコテ先クリーナーのところでも出てきましたが、そのフラックスそのものがこれ。
上でもちょっと書きましたが、電子工作という用途に限定してしまえば、下の写真の右側、「無洗浄/RMAタイプ」が良いです。
塩素が多く含まれているものだと洗浄が必須で、そのままにしておくと基板を腐食させたり、フラックスが電気を通してしまったりするので、洗浄不要のタイプを使う方が良いです。
洗浄剤は上で無洗浄で良いと書いているのに、と思われるかもしれませんが、フラックスが付いたままだとゴミが付着しやすいので最後の仕上にクリーニングすることをおすすめします。(糊みたいな状態になってしまうので)
また、リワークの際に(元についていた)フラックスを洗浄するのにも便利です。作業面をきれいにしてから作業した方が間違えにくいです。
久々の工作(SOICのOPA827をDIPへ)
工作(SOIC to DIP)とBUF634のスタック
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いま正に私が必要としている情報満載で、大変参考になりました。
返信削除早速Amazonに注文したいと思います。
どうもありがとうございました。
PUB ROCK BAKA さん
返信削除コメントありがとうございます。なかなかまとめようと思いつつ、手をつけていなかったのでコメントいただけると励みになります。
これからもよろしくお願いします。
Pub Rock私も好きです。
実は同じコテを使っています 。w
返信削除たしかに、ST-11だとコテ先が触れますね
コメントありがとう。
返信削除ST-11はニクロム線を使ったハンダゴテ用のものなんでセラミックヒーター式のものはそれ用のものを使ったほうが良いですね。ちょっと高いけど。
うーん、自分は、コテには拘らない。というか、昔は高いのを使ってたが、最近じゃ1000円クラスの超安物を使うようになった。なれてくればコテなんぞ安物で十分。
返信削除で、温度が高すぎるから、スポンジ式のクリーナーは必須。スチールウールのじゃこういうコテは使いこなせない。
水を吸わせたスポンジで小手先を清め、同時に温度を下げる。そして温度が再上昇する間の数秒間に、ハンダ付けに最適な温度域がある。その温度域の見極めができるようになると、もはやコテの温度調節機能は無用の長物になる。