2010年12月8日

Lovely Cube HeadAmp (12) Mod PackのOPA627AUは本物か

Lovely Cubeで検索してこられる方が結構多く、お役に立てているとすればうれしい限りです。
現在は、OPA2111KP(BIAS下駄無し)でゲインを+10dBにして使っています。(ゲイン調整で音が変わります)

Stephen氏に Mod Pack の価格、OPA627AUが2つ入っての$12という値段について確認してみました。
ぶっちゃけて書いてしまえば、OPA627AUがあの値段で購入できるの?と疑問に思うところじゃないかと。失礼を承知の上での質問でした。

結論から書くと本物
リユース品のチップを用いているからあの値段。
直販でLovely Cubeユーザ向けに特別にディスカウントして$12にしているとのこと。


Stephen氏がebayで出している "2 pcs Dual BB OPA627 on SOIC to DIP Adaptor" の販売価格は $25 。
彼の評価欄を見ても過去にOPA627AUでクレームが付いていないというのもポイント。

OPA627AP,627BP,OPA637AP,637BPでは表面を削って型番をプリントするという「偽物」が流通しているのは確かです。

P3c "iBasso fi. Quest" wiki
BB (Burr-Brown; バーブラウン) のDIPオペアンプ真贋判断の目安

こういうグレーな品物も。
1番ピンを示す「えくぼ」がありません。
表面がなんとなく粗い感じ。


私が所有しているOPA627、637がこれ。


ロットによってロゴの位置などが変更されるので上の「グレーなOPA627BP」も本物なのかもしれません。しかし、微妙。


〜追記(2010.5.2)〜
「えくぼ」無しの場合もあるようなので、1番ピンの凹みだけでは判断できません。(情報感謝)


http://www31.atwiki.jp/p3c-project/pages/17.html
では左から2番目、コレは2001年下半期〜2005年製造分までよく見られたパターンです。 白文字で、1pinの○が付いておらず少しパッケージも小さく、黒い です。 ロットだと、 年月AXXX7 とか、 年月ZXXX7(この場合BBの横に®が付いてます) になっていると思われます。

このロットに該当するもののようです。

香港(中文)の掲示板では、CANパッケージについての情報がありました。
http://www.hkdg.hk/archiver/?tid-176.html
「レーザ刻印のものは怪しい」って考えた方が良さそうなことが書いてあります。

Googleで「OPA627 真偽」や「OPA627 真贋」で検索するといろいろ出てきますので確認を。

〜追記(2010.5.2)〜
コメントで更に情報をいただいたのでその点を追記。
「2001年下半期〜2005年製造分まで」と言ってるのは多分ロット番号が7桁になってるからだと思います。それ以前のものもロット番号が8桁から10桁なだけで外形は全部このタイプです。このサイトは9桁がないような書き方をしてますが、実際9桁のもあります。90年代製造のは全部えくぼ無しだと思います。
私の所持品(OPA627、OPA637)では、7桁と10桁、そして9桁のものもありました。




製造元であるTIの情報はこちら。
Top Side Marking Formats(PDIPの場合)
http://focus.ti.com/general/docs/topsidemarkingformats.tsp?actionPerformed=listPkgTopSideFormats&pkg=PDIP
Top Side Marking Formats(SOICの場合)
http://focus.ti.com/general/docs/topsidemarkingformats.tsp?actionPerformed=listPkgTopSideFormats&pkg=SOIC

〜追記ここまで〜



閑話休題。
で、Lovely Cube の Mod Packに付属するOPA627AUx2のDIP変換品に関して言えば本物です。
Lovely Cubeユーザ限定なのであの値段、ということです。

気を悪くしたんじゃないかと思います。すみませんでした。>Mr. Stephen

4 件のコメント:

  1. 上の写真のOPA627BPは研磨されているのが見て取れるのでリマーク品の偽物でほぼ間違いないと思いますが、「えくぼ」のないOPA627BPは沢山製造されています。おそらく2005年頃まで「えくぼ」のないものも製造されていたとおもいます。http://www.atk.kaznet.com/cbbs/file/OPA627BP.jpg こちらは2004年製ですが見た感じ間違いなく本物です。
    なお、製造ミスなどで正規の工場でリマークすることもあり得るのでリマーク品が100%偽物というわけでもないです。

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  2. 情報ありがとうございます。
    ここの、
    http://www31.atwiki.jp/p3c-project/pages/17.html
    「2001年下半期〜2005年製造分までよく見られたパターン」に該当しますね。

    情報追記します。ご指摘ありがとうございました。

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  3. 「2001年下半期〜2005年製造分まで」と言ってるのは多分ロット番号が7桁になってるからだと思います。それ以前のものもロット番号が8桁から10桁なだけで外形は全部このタイプです。このサイトは9桁がないような書き方をしてますが、実際9桁のもあります。90年代製造のは全部えくぼ無しだと思います。
    CANパッケージのものは見た目で真贋を判断するのは難しいですね。自分もOPA627SMの偽物を掴まされたことがありますが、テスターなどでチェックするまで全くわかりませんでした。
    そもそもOPA627ではなかったので偽物だとわかりましたが、AMをSMにリマークされても判別する自信はないですね。
    その点プラスチックモールドだと、モールド後に削るとエッジが立つので分かりやすいです。

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  4. コメントありがとうございます。
    デジキーなどで購入するのが一番確実ですが、そうは言ってもというのが実際の話ですから、なかなか難しいなと思います。
    1990年代製造のものは「えくぼ無し」でしたか。
    生産地が結構いろいろあることは知っていましたが、年代で細かく違っているものですね。
    私の所持品だけでも桁数はいろいろあるので、その点も付記しておきます。

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