2012年5月4日

携帯向け有料配信低迷でCDの盛り返し?

朝日新聞に音楽の有料配信が低迷というニュースが。

朝日新聞デジタル:音楽有料配信、スマホで低迷 CD店は盛り返し好機http://www.asahi.com/business/update/0503/TKY201205030144.html

音楽をダウンロードして携帯電話などで聴ける有料配信ビジネスが伸び悩んでいる。
「『着うた』? 昨年末に携帯電話をスマホに替えてから使わなくなった。80曲くらいダウンロードしたんですけどね」。東京・新宿のCD店にいた大学生、<略>はそう話した。

だが、日本レコード協会の統計によると、着うたをはじめとする「携帯電話向け有料音楽配信」の売上高は、08年には前年比17%増で800億円近くに達したが、09年に減り始め、11年は同22%減の583億円と落ち込んだ。iPhone(アイフォーン)などアップル製品や、アンドロイドOS(基本ソフト)で動くスマホ向けを含む「インターネット向け配信」は増加傾向にあり、11年には125億円の売り上げがあったが、携帯電話向け配信の減り幅を埋め切れていない

大学生の「声」が紹介されていますが、「着うた」でダウンロードした楽曲はスマートフォンに機種変したことで使えなくなった、死んだコンテンツになったということにも触れて欲しかったなと思います。
音楽好きとしては、切り売り、売り切りの「着うた」という商売が駄目になってきたというのは歓迎してます。(だって客はこっちですよ)

iTunesがすべて256kbpsになり、IDで購入したコンテンツは再ダウンロード可能になったのとは大きな違い。過去に購入したもので手元に無いコンテンツまでちゃんと面倒をみますよという姿勢とは大きな違い。(HDDがクラッシュした、複数のPC、Macを一つのIDで運用していたなどで便利さを実感するかと)

「携帯電話向け」と「インターネット向け」があるそうですが、インターネット向け(iTunesやmoraとか)でも減り幅を埋め切れていないというのは、スマートフォンの通信回線から直接購入できなかったりという仕組みの整備で追いついてくるんじゃないのかなと思います。

iTunes Storeでも3GS回線を用いて購入できるようになったのは今年の2月下旬から。

マイナビニュース【レポート】
アップル、iTunes in the Cloudなどの新機能でiTunes Storeを強化 - ソニーの一部楽曲も取扱開始 (1) iTunesの機能強化だけでなく、コンテンツも拡充
http://news.mynavi.jp/articles/2012/02/22/itunes/index.html

朝日新聞の記事見出しの「CD店は盛り返し好機」という点には大いに疑問。
CD販売店の減少もそうだけど、販売店以外という選択肢もありますからね。

実際に新聞紙面を見たら、その学生さんはレンタルで済ますという落ちが書いてありました。
そりゃそうですよ。
借りる前に試聴ができるし(すべてのCDを試聴できるというのは新品販売ではできないですから)、気に入ったらレンタルしてきてPCやMacでCDをリッピングするればOK。

マニアックな楽曲であれば別ですけど、売れ筋はレンタル店で揃っているんだし、私のようにレンタルは利用しないという人でも中古CDや格安の輸入CDで揃えることも可能な時代。

CD販売店としては商機なんだろうけど、あんまり期待しない方がいいと思いますよ。
CDプレイヤーすら無い家が多くなっているんですから。

テレビ放送の光学ドライブ付きの録画機でCD再生できるけど、これを使ってテレビでCDを聴くことができることを知っている人ってまだまだ少ないです。
テレビでCD再生ってやってみると寂しい音だったりしますしね。(画面が間抜けになりますし、薄型テレビになってからの音質低下はちょっとねぇ)
PCやMacで再生するというよりも、レンタルしてきてリッピングして終わりということになりそうです。

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