2010年12月13日

MATRIX mini-i (11) IV用OPAMPとコンデンサを変更

MATRIX mini-i のIV用のオペアンプとコンデンサを交換しました。


MATRIX mini-iでは、AD1955の後段、IVのオペアンプはOPA2134UAが使われています。
これをアナデバのAD8620ARZに交換しました。
また、10V100uFのコンデンサ(nichicon MUSEと表示のある緑色のもの)を東信UTSJ16V330uFに交換しました。



基板の中央より手前側(写真では下)にあるBurrBrown OPA2134UA(赤文字)が2つ。
その上の10V100uFのコンデンサが4つ。これを換装しました。



コンデンサを外した状態。


オペアンプを外した状態。(OPA2134UAを外した状態)


AD8620ARZをハンダ付けし、東信UTSJを取り付けた状態。



取り外したコンデンサ10V100uFと東信UTSJ16V330uFの比較。



オペアンプは何に変更するか考えたんですが、IV変換用ということで速度を優先しました。
オリジナルのOPA2134と換装したAD8620ARZ、参考用にAD8620BRZとOPA627のデータです。









OPA2134UA AD8620ARZ AD8620BRZ OPA627AU

アンプタイプ FET J-FET J-FET FET

スルーレート 20 V/µs 60 V/µs 60 V/µs 55 V/µs

ゲイン帯域幅製品 8MHz 25MHz 25MHz 16MHz

電流 - 入力バイアス 5pA 3pA 3pA 2pA

電圧-入力オフセット 500µV 85µV 45µV 130µV

供給電流 4mA 3mA 3mA 7mA

電流-出力/チャンネル 35mA 45mA 45mA 45mA

電源電圧 ±2.5V~18V ±5 V~13V ±5 V~13V ±4.5V~18V








DIPと違い、SOICのチップなので何度も交換するわけにもいかず、すでに換装した実績があったというのも選定要因の一つです。

AR8620BRでの換装例
猫とオーディオ…非日常の記録 秋の獲物たち-Matrix mini-i など

交換した直後は眠たい感じの音になってしまい、失敗したか?と思いましたが、徐々に改善されている様子。まだまだ慣らし中です。

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