MATRIX mini-iでは、AD1955の後段、IVのオペアンプはOPA2134UAが使われています。
これをアナデバのAD8620ARZに交換しました。
また、10V100uFのコンデンサ(nichicon MUSEと表示のある緑色のもの)を東信UTSJ16V330uFに交換しました。
基板の中央より手前側(写真では下)にあるBurrBrown OPA2134UA(赤文字)が2つ。
その上の10V100uFのコンデンサが4つ。これを換装しました。
コンデンサを外した状態。
オペアンプを外した状態。(OPA2134UAを外した状態)
AD8620ARZをハンダ付けし、東信UTSJを取り付けた状態。
取り外したコンデンサ10V100uFと東信UTSJ16V330uFの比較。
オペアンプは何に変更するか考えたんですが、IV変換用ということで速度を優先しました。
オリジナルのOPA2134と換装したAD8620ARZ、参考用にAD8620BRZとOPA627のデータです。
OPA2134UA | AD8620ARZ | AD8620BRZ | OPA627AU | |||
アンプタイプ | FET | J-FET | J-FET | FET | ||
スルーレート | 20 V/µs | 60 V/µs | 60 V/µs | 55 V/µs | ||
ゲイン帯域幅製品 | 8MHz | 25MHz | 25MHz | 16MHz | ||
電流 - 入力バイアス | 5pA | 3pA | 3pA | 2pA | ||
電圧-入力オフセット | 500µV | 85µV | 45µV | 130µV | ||
供給電流 | 4mA | 3mA | 3mA | 7mA | ||
電流-出力/チャンネル | 35mA | 45mA | 45mA | 45mA | ||
電源電圧 | ±2.5V~18V | ±5 V~13V | ±5 V~13V | ±4.5V~18V | ||
DIPと違い、SOICのチップなので何度も交換するわけにもいかず、すでに換装した実績があったというのも選定要因の一つです。
AR8620BRでの換装例
猫とオーディオ…非日常の記録 秋の獲物たち-Matrix mini-i など
交換した直後は眠たい感じの音になってしまい、失敗したか?と思いましたが、徐々に改善されている様子。まだまだ慣らし中です。
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