KAF-A55は、ケンウッドがデスクトップオーディオシステムとして販売しているProdino CORE-A55というシステムのアンプ部分です。
当初はスピーカとセットでの販売のみだったのですが、「単体」でも購入できるようになりました。
http://www.kenwood.co.jp/products/home_audio/desktop/prodino/index.html
私は「単体」での購入です。
縦にも横にも置けるデザイン、アルミで結構質感の良いボディ、ジョグ式(エンコーダ式)の操作、小さいという点が良いなと思っています。
(カーオーディオ機器みたいではあるのですが)
多機能でして「できること」はいろいろあります。それは上記リンクで確認を。
いろいろありすぎているのが問題だったりするのですが、そのへんも含めて書いてみます。
Mac/PCとの接続については、光接続(対応サンプリング周波数は、32/44.1/48kHz)、USB接続(mini B端子)アナログ(3.5mmステレオ)が可能です。
このへんはケンウッドで配布しているカタログに記載があるので確認してみてください。
http://inquiry.kenwood.co.jp/catalog/img_s/pdf/HE-200905-05.pdf
上記カタログより図を引用。
※補足すると、Digital In=光、USB=USBメモリ、SD=SD/SDHCカード、PC=USB接続、D.AUDIO=4極3.5mmプラグ(オプションの専用DockでiPodをアナログ接続)、AUX=3極3.5mmプラグとなります。
「フルデジタルプロセッシング」とありますが、図を見るとストレートに入っているのはDigital In(光入力)のみ。
USB接続(図では"PC"が該当します)も同様にデジタルで受け渡せば良いのに?と思うところですが、これはUSB DACとして使っているPCM2702の仕様が影響しています。
MacOSは正式にサポートされていませんが、USB接続をすると以下のように問題無く認識されます。
チップはTI(BB)のPCM2702と表示されています。
16-Bit Stereo DIGITAL-TO-ANALOG CONVERTER with USB Interface
出力は図の右側のアナログのみ。
このチップは「ステレオ、USB 1.0、DA コンバータ、ライン出力付」というもので、USBで受けたものをアナログ出力するものです。
(S/PDIFの出力が無い)
USB接続した場合、MacやPCからの入力は一旦アナログ変換され、再度デジタル変換、アンプにという流れになります。
アナログ入力の場合は、内部でデジタルに変換、アンプに。(A/D変換)という流れ。
ということで、USB接続でMacやPCと接続して使うことも可能だけど、音質的には光で接続したほうが良いんじゃないの?となる次第。
そういうわけで、私は以前から使用していたiMacにRolandのUSB DACを接続し、光接続でKAF-A55に接続しています。
WindowsPCも接続しているんですが、前述のRolandの音源でミキシングして同時に鳴るようにしてます。
Valve-XなどのヘッドフォンアンプへはRolandのDACからアナログで出してます。
カタログや製品紹介では、ヘッドフォンアンプとしての使い方が強調されています。
専用のディスクリート電源を設け、ヘッドホン用にチューニングを施した「フルデジタル・ヘッドホンアンプ」を新規開発。で、ヘッドフォンアンプとしての音ですが、期待は禁物。
あんまり個性を主張するようなヘッドフォンアンプではありません。
Valve-Xのような「クセ」のあるアンプと比較するとあっさりし過ぎかなと思います。
たしかにミニコンポのヘッドフォン端子よりはずっと良いのですが、インピーダンスが高く鳴らしにくいヘッドフォンでは音量が取れませんので注意。
USBメモリやSDカードに入れた楽曲データを再生することができる点については、試しに使ったもののほとんど使っていません。
アンプだけで音楽を再生できるのは便利かと思ったものの、「シャッフル再生ができない」「曲探しが面倒」ということで残念な感じ。
D.AUDIOについては、オプション品が高いのであまり使っている人はいないかも。
私はリサイクル店でたまたまiPod専用DockのPAD-iP7を安価に入手できたので接続しています。
リモコンで操作できてなかなか便利です。
(PAD-iP7はケンウッドのミニコンポ用オプションでもあるせいか、Dock部だけ安価に入手できました。4極3.5mmケーブルとDC5Vの電源は付属していなかったので手持ちのものを流用)
USBメモリやSDカードでの音楽再生を使っていない分、iPodを接続して使っている感じでしょうか。
充電もできます。
アンプとしての使い勝手ですが、本体中央のコントローラで音量と入力切り替えが簡単にできるのに加え、付属の小型リモコンで音量をはじめ、入力切り替え、音質調整、細かな設定ができるので重宝しています。
デジタルアンプということで消費電力が少なく熱くならないというのもありがたい点です。
一時期、TOPPINGのアンプ(デジタルアンプ)を買おうかと思っていたので、比較すれば必要以上の機能です。(値段も違いますが)
難点は、USBメモリ,SDカードでの再生など使い勝手が悪い点、小型ゆえの制約か、出力端子はスピーカとヘッドフォン端子しか無いという拡張性の無さでしょうか。
シンプルにMacやPCと接続して好きなスピーカと組み合わせたいという用途にはお奨めします。
(実売価格も下がってますし)
型番 | KAF-A55 | ||
希望小売価格 | オープン価格 | ||
実用最大出力 | 10W+10W(JEITA 4Ω) | ||
トーンコントロール特性 | BASS±6dB(100Hz) MID±6dB(2kHz) TREBLE±6dB(10kHz) | ||
デジタル部 | デジタル入力(D-IN) | 入力端子 : オプティカル 対応サンプリング周波数 32kHz / 44.1kHz / 48kHz | |
SD/USB部※1 | 対応メモリー | SDカード : SD / SDHC、miniSD、microSD / SDHC(対応容量 : 1GB~32GBまで) | |
USB : USBマスストレージ対応デジタルオーディオプレイヤー、USBフラッシュメモリー | |||
再生形式 | |||
MP3 | ファイルフォーマット : MPEG 1 Audio Layer 3 / MPEG 2 Audio Layer 3 / MPEG 2 Audio Layer 3 Lower sampling rate(MPEG2.5) / 拡張子.mp3 | ||
WMA | ファイルフォーマット : Windows MediaTM Audio準拠 / 拡張子.wma | ||
AAC | ファイルフォーマット : MPEG-4 AAC(iTunes 4.1~7.7で作成されたもの) | ||
※Apple ロスレス・エンコーダで作成されたファイルは、再生できません。 / 拡張子.m4a | |||
最大ファイル/フォルダ数 | 合計 1,000 | ||
最大フォルダ数 | 200 | ||
1フォルダ内のファイル数 | 255 | ||
USBインターフェイス | USB2.0(Full Speed)USB1.1互換 | ||
電源部・その他 | 付属ACアダプター | DC12V(AC100V、50Hz/60Hz) | |
定格消費電力 | 12W | ||
待機時消費電力 | 0.3W以下 | ||
最大外形寸法 | 横置き | W170×H42×D144mm | |
縦置き | W82×H179×D154mm(スタンド含む) | ||
質量(約) | 740g / 790g(スタンド含む) |
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