ニュースで気になるというか、引っかかるのが「スノーデン容疑者」という呼び方。
「スノーデン氏」だったり「スノーデン元職員」だったりと配慮している場合もあるけれど、日本に滞在しているわけでも、日本国の法を犯したわけでもないのに、いきなり「スノーデン容疑者」はないだろうと。
いったい何を基準にしてるのか。
US(アメリカ合衆国)の立場から言えば、「スノーデン氏」は「スノーデン容疑者」なんだろうけど、ここは日本なんだし、日本の報道なんだし、なんでわざわざ「容疑者」という呼称を付けるのか。容疑者と呼ぶからにはその容疑はいったいなんなのか(USの法律なわけでしょうが)明確にしておくべきだと思うけど、気軽に使われていますよね、あまりにも「スノーデン容疑者」という呼び方。
「オサマ・ビンラディン」という人の場合も同様の状況があって、「オサマ・ビンラディン氏」「オサマ・ビンラディン師」だったのが「ビンラディン容疑者」となって殺害されたという経緯があります。(「ビンラディン」とだけ呼んでたケースも多々あったけど)
#そもそもビンラディンって読み方そのものも違ってるみたいですけどね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウサーマ・ビン・ラーディン
USの報道機関、CNNだからこういうのは違和感無し。
CNN.co.jp : ビンラディン容疑者巡り報告書、潜伏生活の全容明らかに
http://www.cnn.co.jp/world/35034487.html
というわけで、いきなり「容疑者」だったわけですけど、US基準での「容疑者」扱いはちょっと違うだろうと。
中国で中国の法を犯し、中国当局から逃れるため他国に亡命した人だったら「容疑者」扱いしますかね?
じゃ、ロシアからだったら?
しませんよね、普通。(日本は裁く立場にないんだし)
じゃ、日本に関係する人だったら?
ある国で日本人がその国の法を犯したって場合だと「容疑者」って呼ばないわけですよ。
ある国でフジモリ(日系)という人がいて、その国の大統領になったこともあるんだけど、その後刑事訴追を受けてその国を脱したっていうケースがあったとするわけです。
この場合、その国ではもちろん「元大統領で容疑者のフジモリ」って呼ばれていたはずなんだけど、日本に「潜伏」していたとしたら「元大統領」っていう扱いなわけです。
「スノーデン容疑者」は日本に滞在していなかったけど、フジモリって人は明かに日本に滞在していたわけで、「容疑者」って呼ぶにふさわしいと思うんだけど、そうじゃない。
その国に戻って裁判を経て受刑中だったら「フジモリ受刑者」ってことになるはずなのに、「フジモリ氏」なまんま。
服役のフジモリ氏、自宅軟禁に変更認めず ペルー最高裁 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131030/amr13103017080008-n1.htm
少なくとも二重国籍という姑息な手段まで使った権力者だと「容疑者」や「受刑者」、呼び捨てにされることはな
いということなようです。
基準は何?
USは日本の宗主国なんだからそれに従えとでも?
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