2012年3月5日

消化映画 - 「アルマゲドン2009」 (2009年)

BSでやってたのを録画して視聴。

アルマゲドン2009 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/アルマゲドン2009

SFモノ、パニックモノなんだろうなと思ったら案の定。
しかし、思い切りB級映画でした。久々にB級らしいB級映画を堪能。

冒頭、テレビ局のアナウンサーが乱れた映像の中放送をというシーンで望月峯太郎氏の「ドラゴンヘッド」みたいなものを想像してしまいました。続く地球の異変のシーン、主人公と思われる役者さんの片割れが地割れに落下・・・そして1週間前の世界へという導入。

「つかみ」はここできちっとしてますから、という作り手側の「してやったり感」を想像しつつ、ドラゴンヘッドみたいなストーリーを想像してたら結構「こぢんまりした世界」で話が進んでいきます。

地球に巨大な隕石が落下、地軸がずれて・・・というパニック映画なんだけど、パニックになっている人が少ない。というか、登場人物もえらく少ない。
主人公の科学者、その息子、息子の教師でもあり科学者の妻となった女性、アメリカ大統領(テレビ会議)、政府の科学顧問(テレビ会議)、アメリカ軍の大将(最近疎遠という設定だけど主人公の科学者の父親!)、息子のガールフレンドというあたりが主な登場人物。

  • 地球の回転軸が10度傾いたことに気付くのがこの科学者だけという謎。
  • アメリカ大統領が箝口令をという設定だけど、地球全体の問題でアメリカだけの問題じゃないんだし。
  • カーラジオから異音が発生、オーロラが発生→エンジンの掛かっているクルマだけでなくその中にいる人、電子機器に影響を与えて壊してしまう(人間は焼けてしまう!)という設定なんだけど、「クルマのエンジンを切ればOK」というのがなんとも。大昔のクルマじゃないんだからクルマのエンジンを切った、キーを抜いたとしてもクルマの電子回路は動いているわけだし。
  • 巨大隕石が落ちてきてずれたんだから、反対側から核兵器で衝撃を与えてずれを直すという奇想天外な解決方法。
  • 原子力潜水艦は地磁気の異変のせいで使えないのでロシアの旧式の潜水艦(ディーゼルエンジン)で核を用いる。
  • 作戦実行のために科学者だけじゃなく、その親父さん(大将)も乗り込んで海溝へ。潜水艦の映像が安いCGでB級魂満載。
  • 海溝は海底火山になっていて、その絵がまた安っぽいこと。
  • 冒頭のアナウンサーが〜というシーンの「回収」はありませんでした。何だったんだろう。

まぁ、いろいろ突っ込むところがあるんだけど、地球の存亡が掛かった話の割にはアメリカの田舎町とその周辺で話が終わっていて「ご都合主義」な映画。久々にB級映画の駄目っぷりを堪能できました。

ちなみにこの「アルマゲドンxxxx」シリーズはどれもB級映画みたいです。
似非科学で人を騙すより、こういう非科学的なおもしろ話で楽しんだ方が健全ですね。

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