以前も書きましたが、私の音楽との接し方ではピーター・バラカンさんから大きな影響を受けています。
多感な時期にテレビ番組やFM番組を通じて毎週のように接することができたことは幸いでした。
現在と違い音楽に関する情報量が限られていた頃ですから、雑誌からの情報とFM番組というのは貴重な情報源でした。
いまのように古いアルバムが(自宅にいながら!)いつでも入手できるような時代になると、一曲ずつ知っていくという過程もずいぶん簡単なのかもしれませんが、放送で流れることは稀でしたし、再発されているものには限りがありました。
R&Bだけでなく、新譜であってもFM放送で流れた曲を何度も繰り返しカセットテープで再生、それからLPやCDを買うという手順がほとんどでした。
1988年にNHK-FMで放送された What is Soul? というピーター・バラカンさんの番組(5回連続の特番)もカセットに録音して繰り返し聴いていました。
今も本を読み返し、カセットテープを再生し、また本に。
R&Bはどこから聴いたらよいのか、何を聴けばよいのか、という指針となった放送でしたし、この番組での内容をもとに、1989年7月に新潮文庫より「魂のゆくえ」が出版されたときには購入して何度も読み返しました。
同時期にミュージック・マガジンの増刊として出た「R&B、ソウルの世界」もあわせて読み、そこで紹介されている気になるミュージシャンのLPやCDを揃えていきました。
(大人買いはまだ先でした)
FM放送のときは毎週欠かさず録音しながら聴いていましたので、リクエストハガキもよく出していました。何度かリクエストが読まれたりもしましたが、往復ハガキに質問を書いて投函したらこのような返信をいただけたのも良い思い出です。
(いまだと自分で検索しろよという内容ですけども)
新潮文庫版の「魂のゆくえ」は絶版となり入手困難な状態が続いていましたが、2008年にアルテスパブリッシングより改訂・増補して出されたのが写真の「魂のゆくえ」です。
1989年当時と比べ、過去音源の発掘やリイシューが盛んになってからの「再発」なので、紹介されているCDもそれに沿ったものとなっています。
これから読むという方には「再発」された「魂のゆくえ」をおすすめします。
これから読むという方には「再発」された「魂のゆくえ」をおすすめします。
HMV ピーター・バラカン氏のインタビュー では、Stonesのことだけでなく、その背景、ルーツとなる音楽にも触れられています。こちらもぜひ。
http://www.hmv.co.jp/news/article/1005010006/
こんにちわ。1988年にNHK-FMで放送された What is Soul?(5回連続の特番)とても貴重な物をお持ちですね。ずっと聴いてみたいと思ってました。どこかにUPまたは個人的にダビングなどという事は無理でしょうか?突然こんなお願いをしてすみません。
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