ラジオでは三陸鉄道を取り上げたりして、復興を印象づける番組もありましたが、三陸鉄道と接続するJR東の路線はまだ見通しがつかない状態で、BRTでバス運行(気仙沼線)ということになりそう。この路線は明治三陸大津波後に計画、頓挫。昭和三陸大津波で再度計画されるも、軍事費が大きな割合を占めるような時代になってこれまた頓挫。戦後になってようやく開通した路線ではあるんですが、その頃には国鉄の赤字路線ってことでという悲運だよなぁと、つくづく。
NHK総合では22時台に特集ドラマ「生きたい、たすけたい」を放送。
http://www2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=08_0029
011年3月11日、東日本大震災発生。宮城県気仙沼市で、着の身着のままで公民館に避難した、446人。避難した人々を容赦なく襲う、10メートルを超える津波。小さな命を守るため、障害児施設の園長を務める真佐子(原田美枝子)や保育所所長・つつじ(余貴美子)をはじめとする大人たちは子供らに優しく語りかけ、身をていして、寒さや火災、そして恐怖と必死に闘い続けた。そんな時、ある奇跡の絆が彼らの窮地を救う。出演者が豪華で(なぜか佐野史郎まで出演してましたんで)したが、直接的描写(津波と火災)は最小限。CGそのものは最小限。
気仙沼の公民館に避難した446人を描いたドラマで、子供たち(乳幼児含め)、中国から働きに来ていた女性たち、たまたま気仙沼に来ていた人など、個性が出ていましたが、実話ベースなのかどうかわかりませんが、主人公(原田美枝子)の息子がイギリスに住んでいて、そこからSNSを通じ、気仙沼の公民館に避難している人たちの存在を「拡散」し、それが東京都幹部に伝わり、というストーリーはどこまでほんとで、どこからフィクションなのかがわかりませんでした。
そういう意味では、同じNHKでもBS1の「BS世界のドキュメンタリー」の「ヒューマン スケール~人にやさしい都市計画~」という番組、日本の感情に訴える番組と異なって好対照。
http://www.nhk.or.jp/wdoc/
建築家ヤン・ゲールは、通行人や車、自転車の通行ルートや交流の場に関する詳細データを分析し、人が人と関わる街を作ってきた。ゲールが手がけたコペンハーゲン中心部のほか、ブロードウェイの車両通行を制限したニューヨーク、人口が急増するダッカや重慶、2011年の大地震からの復興計画が進むクライストチャーチなど、「ヒューマンな都市計画」の最前線を描く。東日本大震災の少し前にニュージーランドで発生した大地震。その復興をどうすれば良いのかをトップダウンではなく、ボトムアップで決めていくというのが印象的なものでした
日本では沿岸部を高い防潮堤で囲むという計画が進行中で、民意を無視した政策が進められているのですが、そうい取り組みとは真逆。(日本の場合は「強じん化」計画なる「バラマキ」政策(ほんとに役立つのかは不明なもの)ですが、クライストチャーチでは、将来を考えた街づくりが計画さているというのが対照的)
海外のドキュメンタリーと日本の番組、比較するのは無理があるなと再認識した次第。
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