「脱法なんとか」という言葉を見聞きすることが増えてます。
(脱税は違法行為で節税は賢いことというのと矛盾してますが)
最近は「脱法ハウス」という言葉がよく出てくるんですが、最初は「ハウスミュージック」のことだと勘違いしてました。(通常は「ハウス」って呼びますから)
「ダンス規制」のからみでハウス(ミュージック)はけしからんという流れかと。
毎日新聞 2013年07月14日
脱法ハウス:「シェアハウス」類似28件 23区内に集中
http://mainichi.jp/select/news/20130714k0000e040127000c.html東京都江戸川区の分譲マンションの一室で浮上した「シェアハウス」改築計画で、主導する東京・銀座の業者が都内や近県で手掛けているとする類似31物件の詳しい所在地が、業者作成の資料から分かった。都内区部に28件が集中。繁華街の多い新宿、渋谷両区と下町の台東区に4件ずつあり、区外では多摩地域2件、埼玉県1件となっている。今後これらの物件でも江戸川区のケースと同様、消防法令上の問題などが浮上する可能性もある。
なんで問題なの?と思ったら、こんな状態だから消防法や建築基準法に触れるとかそういうことのようで。
http://kotobank.jp/word/脱法ハウス
賃料が安いなどのメリットがあるが、極端に狭い部屋が密集し住環境が劣悪で危険性が高いシェアハウスのこと。消防法違反、建築基準法違反などの疑いがあるものの、シェアハウス自体に明確な定義がなく違法合法の線引きが難しいため、脱法ハウスと称される。
毎日新聞 2013年06月06日
脱法ハウス:1.6畳「住所OK」 記者が滞在してみた
http://mainichi.jp/graph/2013/06/06/20130606k0000m040130000c/001.html
幅約80センチの廊下の両側にびっしりとドアが並ぶ構造は、ネットカフェや個室DVD店を思わせる
電灯やマットを持ち込み、記者が暮らした1・6畳の空間。東京拘置所の独居房(3畳余)のおよそ半分だ
こういうのは「シェアハウス」と言えないでしょ。「タコ部屋」という日本語がすでにあるのだからそちらを使う方が実態に合っているかと。(現代版のタコ部屋だと思うんで)
http://ja.wikipedia.org/wiki/タコ部屋労働
組織的にそこに住まわせて働かせるわけじゃないからタコ部屋じゃないと言われそうだけど、自ら進んで喜んで住んでるのは一部かと。そういう状況に追い込まれての苦肉の策という面が大きいんじゃないでしょうか。
ちなみに、本来の意味だと「シェアハウス」じゃなくて「ルームシェア」になるのかと思います。「ルームシェア」は私も経験がありますし、海外ドラマを観ていれば普通い行われているってことがわかります。(ルームメイトとか言いますよね)こっちは合理的側面が大きいけど、『シェアハウス』は貧困的なもの。
ネットカフェと違い、「住民登録できる」という需要ももちろんあるでしょうが、このなんちゃって「シェアハウス」を取り締まっても次の「脱法なんとか」が出てくるんじゃないかと思います。
根本的な問題に手を付けないどころか逆方向(生活保護切り下げなど)に進んでいるから、ますます生きにくい、脱法ハウス的なものの需要が増すという状態になってます。
次は「疲労回復」をうたうWeb広告。
「夜22時帰宅→朝8時30分出社」
「しっかり休めずダルさがツラい。夜遅くても朝が早い悪循環…。」
「休息不足が、これで解決!?」
広告の文章、イラストだけ見てるとアンフェタミン(ヒロポン)か!と思ってしまうような内容。
AJINOMOTOというロゴがあるから「そこまで怪しくないだろう」と気付くけど、このロゴが無ければ「脱法ドラッグ」かもなんて思ってしまうような内容です。
「AJINOMOTOではこういう労働形態が普通なの?」とかツッコミたくなりますが、「夜22時に帰宅できてりゃ早いじゃん」とか思ってしまう部分があったりする人、やっぱり働き過ぎです。(いや、ほんと)
前述の「脱法ハウス」と同じなんですよね。生活するのにやっと。
アベノミクスとかで大手企業の賞与がバブル期以来の額だとか言ってもそんな実感が無いというのは与党青年局長氏が言う通り。
バブル期のように「24時間働けますか?」状態にして、雇用規制緩和でいつでも解雇されるけどそれでもいい?というのは進む道としては間違ってるだろ、やっぱりと思う次第。
(「終身雇用」を担保にして転勤や単身赴任、そして長時間労働を強いてきたのに、担保を取り上げて強いるのはあまりにも理不尽)
これで結婚しない(できない)人が増えている、少子化が深刻だとか言われてもね。
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