2013年2月23日

10年前の曲はダサく感じ、20年前の曲はいけてると感じる (Madonnaはなぜダサくならないのか)

「10年前の曲は格好悪く思え、20年前になると格好良く思える」

このことは1980年代に音楽を積極的に聴くようになってから思っていたことなんですけど、以下、まとまらぬまま。

1980年代当時の自分にとって1970年代の曲は時代遅れ感があって好きになれない感じでした。しかし、1960年代の曲は違和感無く接していました。(The Beatlesやブライアンジョーンズのいた頃のRolling Stones、Motownのヒット曲の数々・・・)
#とはいえ1980年代に Steely Dan の "Can't Buy A Thrill" (1972年リリースのファーストアルバム)のレコードを買って聴いて格好良い!と思ってたりもしてるんですが。


時代が進んで1990年代の自分にとっては1980年代の曲はCDだとスカスカな音でどうにも好きになれなくて、CD化されて入手しやすくなった1970年代の曲を「発見」して喜んでいました。

2000年代(ゼロ年代)になってみるとリマスタリングされた1980年代の曲がまた新鮮に感じるようになってきたけど、1990年代の音楽は重すぎ(Nirvanaなど)たり軽すぎたり(Blurなど)して聴かなくなっていました。
(1980年代の洋楽コンピレーションがリリースされて売れたのもこの頃。CMなどで使われるようになってましたしね)

2010年代になってみると1990年代の曲をまた発掘してみたりして、今頃になってNirvanaや当時の周辺の音楽を系統立てて聴いてみたりしています。


10年前の曲はダサく感じ、20年前の曲はいけてると感じるということの繰り返しみたい。

1980年代に流行したMichael Jacksonは1990年代になると『変わった人』扱いだったし、敬愛するPrinceも1988年頃をピークに失速。(その後も毎回リリースされるアルバムは買って聴いてますけどね)
唯一生き残ったのがMadonna(マドンナ)かなと。

彼女の場合、何が違ったんだろうかと考えてみると、この曲の存在が大きかったんじゃないかと思う次第。

Madonna - "Vogue" (1990年)


「ハウスミュージック」を取り入れた曲でマドンナのUSで一番のヒット曲。
(日本では、1989年に小泉今日子がアルバム "Koizumu In The House" をリリースしてるんだからさすがです)


マドンナのアルバムボックス(The Complete Studio Albums 1983-2008)には収録されてないこの曲が1990年代以降、現在に至るまで第一線で活躍できるベースになったんじゃないかと思うと不思議なもの。



で、その後もマドンナは積極的に活動するわけですが、ゼロ年代に入ってからそれまで『ダサい』とされてた代表のABBA(ほんとはみんな大好きだけどそのことは公言されないミュージシャンの代表!)を引用してヒットさせるんだからすごい。

Madonna - Hung Up (2005年)



で、ゼロ年代後半〜2010年代に入ってからはマドンナのフォロワーと言うべき  Lady Gaga が登場しというのが現在の状態。

Lady Gagaのアルバムを聴いてると前回書いたブロンディもそうですけどマドンナやグレイス・ジョーンズ(彼女も1980年代に大活躍)とか、リアルタイムで聴いてきた音楽の要素が散りばめられていて楽しいです。
大胆なファッションとかワイドショー的な部分で聴かず嫌いしてましたけど、ちゃんと聴いてみたら良かったです。(聴かず嫌いしてる人、ぜひ)



0 件のコメント:

コメントを投稿