もう少しで参議院選挙ですね。(2022年7月10日投票日です)
政見放送、ネット時代だからでしょうか、時代でしょうか、スタジオのセットに座ってという従来のものが減っているように思います。政党の政見放送はCM化し、議員候補の政権放送はプロモーションビデオになっているものもあります。
これは秀逸と思ったのが2019年参院選青森県選挙区 小田切さとるさんの政見放送。 これは政治色全く無いです。5分半、ぜひ見て欲しいです。
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見て頂くとわかるんですが、選挙区候補の政見放送なのに名前が出て来るのはなんと1分過ぎてから。
2019年の青森県の実情をよく捉えた作品なんです。だから古くならない。2019年の青森県を知る映像になっています。
名前も政党名も連呼しないから圧がない。青森県の実情、青森県の課題を坦々と語るだけ。
だから作品になっている。視聴者(有権者)への共感を誘う。
残念ながら落選。著名人でも宣伝しているわけでもないのに1.4万回回も再生されてます。
私は時々見返しています。
2019年の青森県の記録映像になっていると思います。
2019年と言えば、宮城県選挙区の石垣のりこさん。
「新しい人」をキーワード(対立候補は1955年から3代に続く世襲政治家)に視聴者へ問いかけから始まります。
そして課題であることをもう決まったことだと思っていませんかと語りかけます。
私は○○の壁を越えていきたいといういくつかのわかりやすい政策を絞り、新しい人だからこそ○○できる。一緒に壁を乗り越えましょうという結び。
これは石垣のりこさんのプロモーションビデオになっていると思います。
2019年参院選での対立候補の政見放送はこちら。
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「父の時代から30年」という実績をアピール。
政策は総花的(そうばなてき)であり、なんでも任せろという無責任さ。
そして最後にガンバロー。(鼓舞)
必ずみなさんの期待に応えるで’結ぶのが対照的。
終わったかなと思うと当時の安倍晋三首相が出てきてアピール。結んだんだから出てこなければ良いのに作戦失敗としか思えません。
2022年6月の視点で見るとどっちが当選したかではなく、作品の質としてもやはり石垣のりこさんの方が優れていたと思います。
政見放送だけで投票先を決める人は少ないでしょうが、政見放送に何を求めるのかが変わってきたように思います。