2014年8月10日

ことば - 「出版不況」 そういや買う雑誌が激減してる。現在買ってる雑誌と過去に買っていた雑誌

出版不況だそうで。新たな取り組みもいろいろ試しているようですが、通勤時に本や雑誌を読むより、スマートフォンを操作して・・・という感じじゃなかなか難しいだろうなと。

そんなところで、ドワンゴの取り組みは面白いなと。
http://mainichi.jp/select/news/20140715k0000m040083000c.html 
芥川・直木賞:候補作、無料配信始まる
毎日新聞 2014年07月14日 20時45分(最終更新 07月14日 21時37分)
 17日に迫った第151回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会を前に、ニコニコ動画を配信する「ドワンゴ」は14日、全候補作の試し読みの無料配信を始めた。出版不況の中、文学界最大の“お祭り”を盛り上げようという新しい試みだ。
 無料配信されるのは、芥川賞候補作が冒頭から400字詰め原稿用紙約10枚分、直木賞は、同約20枚分。
 直木賞候補作は既に単行本になっているが、芥川賞候補は文芸誌に掲載されただけでまだ単行本になっていない作品が多く、バックナンバーを手に入れるのが難しかった。
 ドワンゴの担当ディレクター、高橋薫さんは「本離れが進んでいるなかで、簡単に候補作に触れる機会を作りたかった」と話している。【内藤麻里子】
そうなんですよ。「バックナンバーと手に入れる」ってなかなか大変。
(図書館に行けばある可能性もあるけどね)

無料配信だから気軽に読んでみようって気になりますもんね。

で、出版不況と言われてずいぶん経つように思うんですが、どうも雑誌はかなりダメージを受けているようです。雑誌買ってます?

以前は毎月購入していた雑誌が休刊(という名の廃刊)になったなんてのはよくある話だし、気付いたら値段がどんどん上がっていてというのもこれまたよくある話。

現時点で私が定期的に購読している雑誌はこんな感じ。(すべて紙媒体。順不同)

  • ミュージック・マガジン 音楽雑誌です。高校生の頃から読み始め・・・という雑誌。安かったロッキングオンを最初に読み始めたんですが、たまたま手にしたMM誌を読んだら音楽だけじゃなく、芸能(芸能界とかじゃなくもっと幅広いもの)、社会問題から音楽のジャンルもロックだけじゃなく、もちろん歌謡曲から民俗音楽までと幅広い内容でかなり刺激を受けました。権威主義的なんじゃないの?と思われそうな雑誌ですが、最近ではももクロやK-POPの特集なんかも。
  • レコード・コレクターズ 同じミュージックマガジン社の月刊誌。MM誌よりこっちの方が売れてるんじゃなかろうか、というぐらいにメジャーな存在になっているように思えます。(今号は厚みがついに逆転)特集記事は結構なボリュームがあるので読み応えがあるのですが、未リリースの媒体を特集して肝心な新しい音を聴かずに特集記事が組まれることが多いのが難点。(最近だとレッドツェッペリンの再発モノがこれ)再発されてからだと売る機会を逸するからなのかもしれないけど、何度も紹介されているようなアルバムの紹介記事だけなんてのは読んでいてつまらんわけでして。とはいえ、巻末のリイシューアルバム紹介など、外せないものがあるんで毎号購入してます。
  • バウンス ご存じタワーレコードのPR誌。店頭に行くには距離があるし、確実に入手したいのでタワレコオンラインで毎号注文してます。店頭では無料ですが、タワレコオンラインでは部数限定で100円+税。上記2冊の音楽雑誌が偏った内容(笑)なので、全体を見るには良い雑誌。連載記事など結構読むところが多いです。とはいえPR誌ですからその月に発売されるレコード会社とのタイアップ記事もかなり多いのでそこは割り引いて読むようにしてます。
  • ちくま 筑摩書房のPR誌。かれこれ20年以上定期購読しています。大きめの書店だとレジ脇で無料配布してたりしますが、私は毎月自宅に送ってもらう定期購読者。以前は長期申し込みで割り引きがあったんですが、現在は1年1000円という固定価格に。薄い冊子ですが、読むところが多く巻頭言(以前はなだいなだ氏、氏が亡くなってからは橋本治氏が書いてます)、斉藤美奈子さんの書評に、なかなか読む機会の少ない小説や歴史モノの連載も読んでます。(こういうPR誌に連載後、単行本化というパターンが多いんです)
  • JAF MATE JAF会員向けに送られてくる冊子。じっくり読む機会が減ってます。会員向け広報誌という扱いなんでしょうが、20年以上JAFに加入してますが、JAFを呼ぶ機会が一度も無い私としては、JAF=この雑誌 になってます。

PR誌を含めてもこんな状態。少ないですねぇ。

過去に読んでいた雑誌はこんな感じ。(時期はバラバラですが、学校を卒業してから買ってたようなものを思い出しつつ)

  • 噂の真相 地方の書店にも毎号平積みでしたし、読むところが多くて毎号買ってました。同じ雑誌内でのケンカとかいかにも怪しげな記事もあったりしましたが、反体制的姿勢(反自民という意味じゃなくて権力を持つものという意味)がこの雑誌ならではの視点だったりして熟読機会が多かったです。当時の森首相の学生時代の強姦疑惑とか結構スクープもあった雑誌。黒字なまま休刊に。
  • 話の特集 70年代的な雑誌ではありましたが、永六輔氏の「無名人語録」から反体制的記事が面白く読み応えがありました。ソウルオリンピック以降も私信の検閲があったとか、そういう情報もこの雑誌から。出版会社倒産により休刊。
  • 頓智 筑摩書房から発行された雑誌。松田哲夫という筑摩書房を代表する編集者が創刊した雑誌ということで、赤瀬川原平氏関連の人脈とかマニアックな内容ではあったものの、月刊誌という形でスタート。とはいえ長続きせず休刊に。(全号保管してあります)
  • 波 新潮社のPR誌。これは「ちくま」と同様の出版社のPR誌ですが、読み応え十分で数年定期購読してました。出版社が大きいからその頃通ってた仙台の大型書店に行けばレジ前で無料配布でしたけどもね。
  • 日経バイト 日経BP社から刊行されていた雑誌です。バイトってのは、コンピュータで使われるByteのことで、アルバイト雑誌じゃありません。幅広い情報、深い特集記事、勤務先での仕事に役立ったことも多々。とはいえ休刊。
  • 日経ネットワーク 比較的新しい日経BPの雑誌。日経コンピュータや日経パソコンのようなコンピュータやPCの総合誌ではなく、ネットワークに関する情報を扱う雑誌。とはいえ、年に一度はみたいな記事が増えてきたり、勤務先での仕事内容が変わったこともあって定期購読中止。
  • スーパーアスキー アスキーから出ていた月刊誌。マニアックな先端技術を扱う感じで、SCSIカードの特集やHDDやCD-ROMドライブ、モニター(当時はCRT)のベンチマーク記事はどの雑誌よりも専門的でかなり頼りになる存在でした。休刊。
  • Mac Power 通称「まーぱ」。アスキーから出ていたMac専門誌。この雑誌の他に現在も続いているMac Peopleが入門者向けとすれば、こっちはその上みたいな存在でした。かなりマニアックというか、専門的というか、連載記事も濃い方々でしたね。最後の頃はデザイン誌っぽくなってましたが休刊。その後季刊誌状態になるものの現在は完全に休刊。
  • THE BASIC 通称「ざべ 」。中村正三郎氏の連載コラムに対し、日本マイクロソフトが圧力を掛けたってことで、現在も知ってる人は知ってるって存在。プログラミングに関する雑誌がメインだったはずですが、連載記事が面白く毎号買ってました。休刊。
  • PC WAVE これもコンピュータ関連の雑誌ですが、マイナー誌だから知らないって人も多いかも。HP200LXなどに代表される小型なPCを取り扱っていたり、連載コラムが結構過激で面白く毎号買ってました。休刊。
  • NAVI 自動車の雑誌です。CAR GRAPHIC誌が権威主義的に思えた私は同じ発売元のこっちを毎号買ってました。軽めの記事から結構本格的なテスト記事、その後単行本化されたような連載まで多岐にわたっていたし、CG誌と同様に長期レビューなんかもあって読み応えあった雑誌。出版元の整理により休刊。その後もムックとして出たりしてますが買ってません。(Web媒体のWebCGで十分)
  • ロッキングオン 現在も続いている、音楽誌の中では一番売れているであろう雑誌。1995年頃まで買っていたみたい。写真と翻訳のインタビュー記事目当てで買ってました。レビュー記事は参考程度だったかな。
  • FMfan 共同通信社から刊行されていたFM雑誌。エアチェックというFM番組を録音するために番組表目当てで買い始めたFM雑誌ですが、エアチェックという行為をしなくなってからも買ってました。隔週刊。長岡鉄男氏のダイナミックテストはオーディオ機器を分解してボリュームツマミの重さとかスピーカユニットの磁石サイズまで記載されていて、その他の評論家とは大きく違ってました。音楽記事も結構ちゃんとした人が書いていたのも忘れちゃいけない点。FM雑誌としては最後まで頑張ったものの休刊。
  • オーディオアクセサリー 季刊誌。現在は判が大きくなってますが、分厚い頃に買ってました。カセットテープの全部レビュー(ノーマルの一番安いやつからメタルテープまで)とか結構手間が掛かることをやってたんだよなぁと思うと同時に小さな差異を表現するために現在に至るポエム表現が増えたのかもと。
  • アサヒカメラ カメラ雑誌で現在も刊行されてます。日本カメラかアサカメかという選択肢だったわけですが、FMfanでの機器レビューに馴染んでいた私には現在もやってる分解徹底レビュー記事があるこっちを選んでました。写真誌というよりカメラ誌なんですよね。写真の撮り方、フォトコンテストもあるんだけど、やっぱり比率はカメラ>写真という印象。フォトコンテストに入選した写真は結構刺激があって、機材や撮影データを参考にして写真を撮ってました。デジタルカメラが一般的になった頃に購読を中止。現在は図書館で気になる記事があればそこで読むという感じ。
  • 暮しの手帖 生活雑誌というジャンルになるんでしょうか。いまでも図書館で手に取ることのある雑誌です。
  • クウネル マガジンハウスらしい生活雑誌。

最盛期にはこんな感じですから月に7000円〜8000円ぐらい使っていたように思います。

連休ってこともあり、思い出し系の長文でした。

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