最初にWikipediaの記事が出て、そこの見出し文に「略称:ALAC」と記載があったんでそれで終わるはずだったんです。
そしたらその下に出てきたのがこういうもの。
CDを取り込むのにappleロスレスを選んでは駄目だ。それはアップルの罠だ!
http://secondbest.hatenablog.com/entry/20120704/p1
という2012年7月4日に書かれたと思われるブログ記事。
(あえてリンクで飛ぶようにはしてません。書いた人喜ぶだけだもの)
三番目の結果がこのブログ記事を元にした2chの掲示板をまとめたもの。
CDを取り込むのにAppleロスレスはやめとけ
http://atrpg.blog.jp/archives/25102722.html
わざわざこういう「○○△△だ!」というアジテーションで『炎上』させる記事を書き、閲覧数を稼ぐというやり方(Google AdSense使ってますね)はどうなの?と思うわけですよ。しかも検索上位に出てくるというオマケまで付いて。
二番目に表示された結果のブログでは、続編の記事としてこういうのも。
「ロスレス再生で音質は劣化する」 - 本当は怖い可逆圧縮
http://secondbest.hatenablog.com/entry/20130116/p1
「アップルロスレス」で検索したからこういう結果になったのかと思いきや、日本語環境で "Apple Lossless" で検索しても似たような結果に。おいおい。
あまりにも残念な検索結果で驚きましたよ。「東京スポーツの見出し」(いわゆる「東スポ」)、「健康雑誌の広告」(こういうとかこういうの)じゃないんだからさ。
こういう「非科学的なもの」には甘いってのはこの国の特性なんでしょうか?
たとえば、(いまだに信じてる人が多い)「血液型占い」とかさ。血液型を記載させるSNSなんてのもあるけど、もちろん日本発のもの(mixiのことです)だしねぇ。
健康雑誌の広告通りだとしたら、アルミホイルでいろんな病気が治ってしまうんだもの。おいおいって思うでしょ。
この「アップルの罠だ!」って記事、長いコメントを読んでも印象論ばかりなんだもん。(『炎上』してから技術的な話を読んだみたいなことまで平気で書いてるしさ。マッチポンプ。あ、消してないから愉快犯みたいなもんか)繰り返しますが、2011年10月にAppleが「Apple ロスレス」のソースコードを公開したあとの話なんですよ、このブログの記事。
AV Watch - アップル、「Apple Lossless」をオープンソース化
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20111028_487055.html
Appleが作った規格の制約から来る批判ならわかるけど、Appleがオープンな規格にした時点で「Apple製のソフト、機器じゃなきゃ再生できない」という理由も崩れてきたタイミングですもん。
(オープンにする前は「Appleがサポートを終了したら変換できなくなって泣くことになるぞ」という話が成り立ったんだけどもね)
2013年7月には、SONYのWalkmanが、「欧州向けモデル」としてApple Losslessに対応し、日本でも2013年9月にはApple Lossless対応のモデルが発表になっているわけです。
ソニー・プレスリリース
ウォークマン(R)史上初 ハイレゾリューション・オーディオ音源対応『NW-ZX1』、Fシリーズ
https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201309/13-0925B/
そういう時代なのに、あえて消さない、修正しない。(コメント欄での回答は現時点でも継続中)
こういうのが検索上位に来るというのはほんとどうにかして欲しい>Google
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