さすがに日本盤、昔ながらの2枚組用ケース、帯、CDはレーベル面が白く塗られていることもあってずしり。ブックレット(解説書)は28ページ。
日本盤には珍しく録音年、演奏者のデータもちゃんと記載されています。
(日本人歌手の音源の多くは録音データが欠落してるんですよね、なんでなんでしょ)
JALのロゴが入ってますが、これはJAL機内で先行発表された「霧のロンドン・ブリッジ」が収録されているからのようです。1962年に映画用に録音されたものの未使用だったテイクとのこと。
ブックレットには「ひばりプロダクション」の代表である加藤和也さん(美空ひばりの甥ですね)の解説文も。我が意を得たりという内容なんで引用します。
流行歌を長い間唄い続けた「美空ひばり」には、演歌歌手としての認識が定着している。<中略>実際、美空はブギや端唄に都々逸、シャンソン、ジャズにオペラと、歌という歌についてはジャンルに全くこだわることなく唄いまくった人であった。歌えるものならなんでも歌う。そんな歌手だった。だから、演歌歌手という表現には少し違和感を感じていた。従来のファンのより若い世代が利用するインターネット配信で売れている美空ひばりの曲がジャズとスタンダードだという話につながり、
次世代とのキャッチボールを望んでいた美空が1番喜んでいる気がするのは気のせいではないと思う。(原文ママ)と続きます。
このCDには1955年から1966年に掛けて録音されたジャズ、スタンダードの41曲(SP盤とライブ盤を除く全曲とのこと)が収録されてます。(計120分超)
- 「ひばりジャズを歌う ナット・キング・コールをしのんで」1965年
- 「ひばり世界を歌う HIBARI Sings Folk Songs Around The World」1964年
- 「ひばりとシャープ」1961年
という既発アルバムからの収録の他、前述のように未発表だった楽曲や、シングル、他のアルバムからの収録曲が多いのも良いところです。
2005年発売ということもあり、ていねいなリマスタリングで「古さ」を感じさせません。
関連
美空ひばりが歌うジャズ、スタンダード楽曲
http://tiiduka.blogspot.com/2013/03/blog-post_12.html
消化映画 - "東京キッド" 1950年
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