2012年9月14日

消化映画 - 「新SOS大東京探検隊」 (2006年)

大友克洋さん原作の短編アニメ。レンタル落ちのDVDにて視聴。
「マンガ少年」の1980年4月号に掲載された「SOS大東京探検隊」が原作

新SOS大東京探検隊 - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD10754/index.html

短編アニメなので難しい謎解き、背景説明などは省略されてます。
とはいえ話が進むうちにいろいろわかってくるという短編アニメ。

3Dアニメなんだそうで、特典映像ではそのへんが詳しく解説されています。
3Dモデルを使っていかに2Dっぽくするか、一秒間のコマ数を24から12に落とすとか、ピクサーっぽくならないように意識したとか制作側の話が収録されているので、それを見てからまた本編を再生してみるとなるほどね、という感じ。

3Dアニメだけどそんなことあんまり意識しなくても楽しめる作品だと思います。


大友克洋氏が活発だった頃に少年誌向けに描いた作品がベースということもあって、「童夢」や「気分はもう戦争」のような青年誌向けの長編と比べればずいぶん肩の力を抜いた感じの作品。
時代設定を現在に置き換えてのアニメ化ですが、2012年現在の視点で見ると小道具はギリギリ古くなっていない感じ。(メール端末やビデオカメラ、そして携帯電話)

とはいえ、風景として登場するボーダフォンはすでに撤退してるし、地下鉄も開業してるし、東京を描くとなるとどうしてもその進化具合に付いていけなくなりますね。(これはドラマでも何でも同じですが)

父親がフィギュア製作に没頭して母親が出ていってしまったという部分のリアル感なんかは6年前に作られた映画とは思えませんでした。

短編作品だけど短編ならではの面白さが十分に活きていると思います。


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