2012年5月30日

ポータブルCDプレイヤー SONY D-E404 とPanasonic SL-S310

新品で購入できるポータブルCDプレイヤーが限られていることもあり、中古品を購入する方も多いのかと思います。そんな方にお薦めなモデルをご紹介。

結論から書きますと、
SONY D-E404とPanasonic SL-S310あたりが入手性も良くて音も良いと思う。10秒分の音飛び防止も付いてるし、単3電池2本でそこそこ長時間再生できる。
ということです。
この2機種をお薦めします。
どちらも1999年発売のモデルです。

ポータブルCDプレイヤーの生産は1998年と2001年という統計がある通り、ポータブルCDプレイヤー全盛期の製品です。全盛期の製品ということもあり市場に流通している台数が多く入手性が良いです。


2012年なんでもう13年前のモデルではありますが、ポータブルCDプレイヤーとしてはそんなに古くない方かと思います。1990年代前半のモデルだと使用されている電解コンデンサが容量抜けしていたり、液漏れしていたりということで、中古で買うとなるとそれなりのリスクがありますが、良好な状態のものが多いように思います。

この後、両メーカーは薄型化、(過度な)省電力化、MP3やATRACなど音楽ファイルの再生機能の追加という道を進んでいくのですが、この2機種はそれらの要素が入っていない製品です。

最低限欲しい「10秒間の音飛び防止機能」「アナログラインアウト」を装備してますし、「単3電池2本で動作」するというのもガム電池が入手難になった現在では大きなメリット。

同じ色、シルバーで並べてみると似ている2台。


Panasonicは上蓋が大きく開くというのがよくわかります。
SL-S310はセンターチャッキングがワンプッシュリリースになっています。
SONYは従来からのDAX11というピックアップユニット(トラバース)を使っています。


電池の入れ方には思想の違い。縦か横か。
どちらもACアダプタはDC4.5Vのもの。
SONY D-E404はマレーシア製、SL-S310は日本製でした。


SONY D-E404
上蓋のエッジがSONYらしい感じ。
スイッチの色がガンメタで良い感じ。


Panasonic SL-S310
全体に丸いデザインはPanasonicらしい感じ。
スイッチは上蓋にアクチュエーターがあって、スイッチそのものは本体側にあるという凝ったデザイン。


重ねてみました。上がSONY D-E404、下がPanasonic SL-S310。



下に仕様を引用しましたが、大きさと重さはほとんど一緒。
  • D-E404 約129 x 28.5 x 146 mm 、本体 約220g
  • SL-S310 128 x 25.8 x 144 mm 、 本体 212g

アルカリ電池での再生時間比較ではPanasonic SL-S310の方が長いようです。
  • D-E404 約16時間(音飛び防止OFF)、約15時間(ON)
  • SL-S310 約22時間(音飛び防止OFF)、約25時間(ON)
ヘッドフォン出力の最大出力レベルを比較するとD-E404が勝っているようです。
  • D-E404 15mW + 15mW (EIAJ/16 ohm)
  • SL-S310 9mW + 9mW (16 ohm)
実際に使ってみるとわかりますが、どちらのCDプレイヤーも鳴らしにくいヘッドフォンでもちゃんと鳴ってくれます。通常使うには問題無いレベルです。最近のデジタルオーディオプレイヤーよりずっとしかりしたアンプです。(SONY NW-A860の出力は 5mW + 5mW /16 ohm)

SONY CD WALKMAN D-E404の仕様です。


Panasonic SL-S310の仕様です。


コレクションとして希少価値を求めるのもありですが、これから使ってみる、普段常用するにはこの二台はお薦めです。

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