2012年4月28日

NHK総合 NEWS WEB 24 - 放送と通信の融合?

4月からNHKの24時台のニュース番組が変わりました。
23時台は経済情報とスポーツを分離して正解だったと思うけど、24時台の25分番組はいったいどういう路線なのかと考えてみました。

NHK総合 NEWS WEB 24
http://www3.nhk.or.jp/news/web24/

番組はアナウンサー(女性)と「ネットナビゲーター」として曜日毎に出演者が異なるというラジオ番組によくあるパターン。

前日の主なニュースの紹介とテーマ設定した報道というのがその内容。
変わっているのはツイッターでのツイートを画面下に表示し、時にはツイート内容に答えるという形で進行。(ハッシュタグは、#nhk24 )

今までもNHKでは視聴者の意見をツイッターやWeb上の専用フォームから『投稿』する番組もありましたがテーマを絞った特番ではなく、日々のニュース、それも帯番組というのが珍しい点かと。

ここまで書くと、Ustreamやニコ生の地上波版みたいに思えるんですが、番組ハッシュタグの付いたTL(タイムライン)が全て表示されるわけではなく、選ばれたツイートのみを表示。
さすがに地上波、しかもNHKですから放送禁止用語のツイートが流れたらドラえもんのDVD回収どころじゃ済みませんからね。ツイートを選ぶという編集行為が加わっています。


番組ツイートの極意
NEWS WEB24とツイッター
http://www3.nhk.or.jp/news/web24/guide.html
みなさまから「いったいどうやってツイッターを選んでいるの?」という質問が寄せられていますので、このホームページをご覧いただいた方に番組の裏側をお教えしたいと思います。最後まで読めば、“ツイートのツボ”が分かる・・・・かも。

番組紹介ページにはこのような極意を紹介する内容もあり、読んでみると「ツボな内容」であっても「長すぎると駄目」とのこと。テレビ画面に表示するための制約のようです。

放送がメインで通信(この場合はツイッター)を補助とした、双方向性を出したニュース番組というのが狙いなのかなと思います。


が、しかし、この番組で出てくるツイートがおかしいんです。番組制作者の編集権だから仕方が無い面もあるんだけれど、

4/27 24:00〜の番組では、『仲井真知事“返還時期明示を”』というニュースの紹介時に『普天間飛行場固定化か?』というツイートが画面に。

Twitterアカウントとツイート内容で調べてみると、


https://twitter.com/#!/More8BIG/status/195849353817112576


番組開始が24時ですけど、このツイートは21時18分のもの。
3時間近く前のもの。番組開始時にはこれを使うと決めていたわけですね。


天気予報も同様で、「GWの前半と後半、天候的にどちらが出掛けやすいですか?」というツイートが表示されたので確認してみると、


https://twitter.com/#!/kogik/status/195836659554713600



こちらは20時27分のもの。番組放送時間の4時間近く前というタイミング。

NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/index.html
ツイッターでの質問などをお待ちしています。番組で紹介してよいツイートにはハッシュタグ#nhk24をつけてください。

ツイッターでの「発言」を番組に取り入れる帯番組(月〜金)ということで、その双方向性がどういうものなのか調べてみたら似非リアルタイムなものでした。
ラジオ番組にeメールやFAXを送るのと変わりが無いじゃんと思った次第。

前記の『番組ツイートの極意』には書かれていませんが、放送開始3時間前ぐらいまでにハッシュタグを付けてツイートすると採用されやすいようですね。


番組作りという面では、同じNHK総合の「Shibuya Deep A」が成功例かと思います。

NHK総合 Shibuya Deep A

データ放送(リモコンで投票)や番組終了後の「延長戦」と題したワンセグ放送(ワンセグだけでの放送)。
バラエティだからできる「瞬間芸」、「その場のノリ」でやっている感じが伝わりやすいから親和性があるのかもしれません。



Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/通信と放送の融合

放送と通信、今の状態だと放送局の番組を流すための通信(CATVや免許不要の動画放送)、デジタル化で用いられるようになったデータ放送が精一杯なのかなと思いました。

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