君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956 - goo 映画
「メルボルンの流血戦」を扱った映画で、そこに至るまでの過程がよくわかる映画。
「ハンガリー革命50周年」の2006年に公開されたという点からも、東欧革命を経た現体制の視点で描かれている映画です。
水球のハンガリー代表選手と民主化活動を行う女性が主人公。
「ハンガリー動乱」という時代背景。1950年代の東欧の歴史がある程度わかっていないとわけがわからないかも。
ハンガリー動乱(ハンガリーどうらん)とは1956年にハンガリーで起きたソビエト連邦の権威と支配に対する民衆による全国規模の蜂起をさす。ハンガリー事件、ハンガリー革命とも。
#動乱というのは当時の体制側から見た言葉なので、ハンガリー革命の方が合っているように思います。
ソ連と中国の関係悪化もこの頃。
東欧ではポーランドでの民主化の動き(映画でも触れられています)、そしてハンガリーでは「ハンガリー動乱」と呼ばれることになった民主化の動き。
(その後、1958年の「プラハの春」(チェコスロバキア)へと続きます)
冒頭、ソ連対ハンガリーの(水球の)試合でソ連贔屓が露骨な審判。(得点が無効にされたり、ルール無視のソ連選手にペナルティを与えない審判)
この部分だけでも「ソ連に押さえつけられているハンガリー」という印象を強く与えます。
メルボルン・オリンピックでの優勝を目標にしている水球チームのメンバーでもいろんな立場があるのはいつの時代でも一緒なのかなとも。
体制寄り、主人公のように民主化活動に関わるもの、ノンポリを通すもの。ノンポリなのかと思ったらオリンピック後に亡命とか結構複雑。
人の名前(政治家)がいろいろ出てくるのでハンガリーの歴史の勉強をしながら映画を観てという感じでした。
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