2011年6月11日

ポータブルCDプレイヤー Pioneer PCD-003 "LOOPMASTER"

パイオニアのポータブルCDプレイヤー、PCD-003です。

1997年に発表、1998年に発売のモデルです。
シースルーデザインってことで、同時で有名なのはAppleの初代iMac。
iMac以降、「トランスルーセント」「スケルトン」デザインのブームがありましたけど、発表時期、発売時期ではパイオニアのLoopmasterが先です。(iMacは1998年5月の発表

以前書いた通り、ポータブルCDプレイヤーの出荷台数のピークは1998年と2001年でしたから、その最初のピーク時に登場した製品となります。




「Loopmaster」シリーズ、当時は結構売れてました。ブリスターパッケージで販売するなど、雑貨感覚で売られていたという印象があります。
デザインを全面に押し出していて、他とは違うという部分をうまく出していたように思います。
ハードウェアをあまり扱わない店でも売っていたりしていたのも印象的。
(HMVやタワーレコードなどでも売っていた記憶があります)

プレスリリースはこちら。
パイオニア報道資料
ストリートカルチャーとの融合を実現 ポータブルCDプレーヤー“LOOPMASTER”新登場 ~全機種ともCDソフトが見えるシースルーデザインを採用~
http://pioneer.jp/press/1997/1125-1.html
【主な特長】
1 ) CDソフトのレーベル面全体が見える、見せられるシースルーデザイン
天面のCDドア部分に透明素材を使用することにより、プレイ時においてもソフトのレーベル面が見え、曲が進むに従って様々な模様に変化していきます。また、ソフトを入れ替えることによって、ハード全体の雰囲気が変わります。
2 ) それぞれが音楽ジャンルやアーティストを表現したハードウェアーデザイン
PCD−006と007については、テクノ音楽のアーティストがハードのデザインにも参加。両モデルとも、ブラックライトにあたると模様や文字が浮かび上がる仕様になっています。
3 ) ファッション小物的に、様々な身に付けかたを可能にするベルト対応デザイン
PCD−009、010、011は、装着ベルトを付属しています。その他のモデルはオプションベルトが装着でき(発売時期、価格など未定)、ユーザーの方々がそれぞれ自分のスタイルを演出できます。
4 ) 外部からの振動に強い「10秒間音飛びガードメモリー」機能
5 ) リモコン付ステレオヘッドフォン、充電式乾電池付属
6 ) 迫力ある重低音を再生する低音増強回路搭載
7 ) リピート、ランダム、プログラムプレーが可能




私の所有機はPCD-003(X-RAY)をベースにした1998年「L'Arc〜en〜Ciel」限定モデル。
他にもいろいろな形でタイアップ、限定モデルが出ていて、カシオのG-SHOCKシリーズを真似た戦略ですね。

報道資料より
~1998 SPECIAL SUMMER EDITION~
本体とデザインリンクした"オリジナルリストウォッチ"を付属
ポータブルCDプレーヤー『LOOPMASTER』シリーズ
夏季限定2モデル 新発売
http://pioneer.jp/press/1998/0608-1.html

“ループマスター”にディズニーデザイン 新登場
http://pioneer.jp/press/1998/1124-1.html


本体はCDケースよりも大きく、厚みも結構あります。デザイン優先なんで大きさはある程度あった方が良いということでしょうか。
正面上から見て手前左側に上蓋の開閉レバーがあります。
左右前面角のところに金属のバーが入っていますが、ここにストラップを通すようになっています。


電源はDC6V(センター+)または単三電池2本。電極が金メッキ、電池の向きは通常だと+-が逆になるところを同じにしてあります。(凝ってます)


操作部は左から、「P.BASS」(長押しでDISP)、「PLAY MODE」、「STOP/OFF」。小さめの液晶を挟んで「PLAY/PAUSE」、「曲戻し」、「曲送り」です。
縦に細長い部分がスイッチになっているので結果として誤操作を防ぐようになっています。(「再生マーク」の箇所を押しても反応しません)


左後方は「RESUME/HOLD」のスライドスイッチとDCジャック。


右後方はヘッドフォンジャック、REMOTEジャック、音飛び防止の「S.P.ON」スイッチ、ダイヤル式のボリュームです。


小さく、薄くという方向に進んでいたポータブルCDプレイヤーの中で、大きくして肩から掛けて持ち運ぶ、再生しているCDを見せるというデザインは結構インパクトがありました。
回転したときに面白く見えるカバー(CDの上に置く)なんてのもあったように思います。

音飛び防止は10秒ですが、通常使うには問題無し。
出力も当時のモデルなので十分にあり、BASSブースト(P.BASS)をONにすると結構ツボにはまるCDがあったりします。





形式 コンパクトディスクプレーヤー

信号読み取り方式 半導体レーザー

*オーディオ出力

周波数特性 20Hz~20KHz±3dB

ヘッドフォン出力 10mW+10mW

*電源・その他

ニカド充電池(付属)×2 800mAh(DC2.4V)

外部電源 AC100V(付属ACアダプター DC6V)

単3型アルカリ乾電池(別売)×2 DC3V

連続再生時間(SPスイッチOFF時) 約10時間 (アルカリ乾電池使用時)
約3.5時間(付属ニカド充電池使用時)


外形寸法 147(幅)×31.5(高さ)×161(奥行)mm

本体質量 約285g




0 件のコメント:

コメントを投稿