2014年9月7日

radikoプレミアムへの有料課金は運用コストの負担

radikoについては以前から何度も取り上げてきましたが、「民放のradiko と NHKのらじるらじる」の関係には特に気にしています。

radiko.jpプレミアムのエリアフリーで感じるNHKのわがままさ
http://tiiduka.blogspot.jp/2014/04/radikojpnhk.html
NHK、やっぱり変だよ
http://tiiduka.blogspot.jp/2014/01/nhk.html

https://radiko.jp/rg/premium/


早い話が、多額の受信料収入を背景にNHKが独自のストリーミング配信をするのは民業圧迫なんじゃないの?ということ。

少なくともラジオ受信に関しては、NHK受信料の対象になっていない(テレビがあれば受信料払えとなるけど、ラジオしかなければNHK受信料の支払い対象外)ところなんだから、民放と協力して進めるのがいいんじゃないの?ということです。


最近、ITpro(日経コンピュータ)の記事でradikoに関するものがありました。

ITpro 記者の眼 - radiko.jpで30数年越しに解消した元ラジオ少年の悩み
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/watcher/14/334361/090100040
文中の青木氏=radikoの青木貴博業務推進室長
ただラジオは、放送エリアの内外に関わらず無料で聴けるのが大原則。一ユーザーとしてはエリア外の放送局の番組だからといって有料になることには、もともとがラジオ放送と同じものだけに抵抗を感じた。
 この点について、radikoの青木貴博業務推進室長は「サービス提供のためには初期コストも運営コストもかかっており、無償のままではサービスはできない」という。エリアの内外に関わらず配信インフラが必要だが、エリアフリーサービスのユーザーに受益者負担の考え方で料金を徴収している

著作権関係でそうなっているわけじゃないという点がはっきりしました。

 事実、現時点でも全ラジオ局がradiko.jpで番組を流しているわけではないし、radiko.jpで番組を流してもエリアフリーに対応するのは各局の判断に委ねている。「放送局との交渉を積み上げて、身の丈に合った最善のサービスを提供してきた」(青木氏)。サービス開始から3年半をかけて参加局を増やし、サービスエリアを拡大し、配信システムを充実させてきた。
 2014年4月に開始したエリアフリーは、アンケートなどから多くのユーザーから要望を受けたサービスだった。ある地方から別の地方に引っ越したが愛着のある番組を聴きたい、アイドルなど特定の出演者の番組をどうしても聴きたい、そしてプロ野球の地元放送局の中継を聴きたいといったニーズに応えたもの。「これまでを第1フェーズとするなら、radiko.jpは第2フェーズに入った」(青木氏)。

初期コストが掛かるから全民放ラジオ曲がradikoに参加しているわけじゃないし、運営するためのコストも負担になっているということから、受信エリア外のラジオ局については「有料サービス」になっているということがはっきりしました。

 4月に始めたプレミアムサービスは開始後3カ月強の7月11日で、登録会員数が10万を超えた。無料が当たり前のラジオ放送でもエリアを超えられることに価値があり、利用者がこれだけの規模いたということだ。青木氏は「配信エリアの枠を超えてラジオを聴きたいというユーザーから支持を得られた」という。
10万人突破とのことですが、どこまで伸びるかは疑問です。
固定層が10万って感じなんじゃないのかな。
月額税抜きで350円だから10万人とすれば、月に3千5百円の売上ということですね。
これで儲けようという気はないんだと思います。現在radikoに未参加の局もまだまだありますからそちらへの初期投資、そして日々の運営費に消えるんじゃないでしょうか。
(有料化となれば、「サーバ落ちました」「回線切れました」じゃすまないですもんね)

民放各局はradiko、NHKが独自サービスという構図は、もともとリスナーが少ない場所でなんで対立、別行動しなきゃならんのかと本当に不思議。
災害時のラジオが見直されたように、ラジオは欠かせないインフラの一つ。
次の災害でラジオ、ラジオの代替手段であるラジオのストリーミングサービスが役立つためには、radikoとNHKの関係をなんとかして欲しいと思うところです。

結果的に二重化されていいじゃんと思えるけど、無駄なことやってるだけで、資金に余裕があれば設備を増強する方が良いと思います。

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