1970年代後半のロンドン・パンクの出現以前のAOR的なものからいよいよパンク、ニュー・ウェーブと時代が進み、今は1980年代。
今日は和久井光司さんと高市佳明アナウンサーという組合せ。
二日目のプレイリスト
http://www9.nhk.or.jp/zanmai/program/120729.html#playlist_top
ポリスはほぼリアルタイムで接していましたし、当時NHK-FMで放送された来日公演をカセットテープに録音して何度も聞いてたんで、後半となる二日目は後追いではなくリアルタイムでという世代なのかと思います。
The Beat(USでは"The English Beat")が流れ、デラックスエディションのリリースに触れていたのはうれしい点。
ブリティッシュ・ロックではその背景として「階級社会」「移民」というキーワードは必須要素だと思うのですが、その辺が深くないのは残念なところ。(なんでジャマイカの音楽がイギリスにという点やモッズという現象はどういう背景で生まれたのかなどなど。音楽誌を読んでねということでしょうが)
ときどき読まれるリクエストの紹介では十代のリスナーからのメールも紹介されてますが、日本だとミッシェルガンエレファントの影響、1990年代のオアシスの影響でという人も多いんですね。「ミュージシャンズ・ミュージシャン」のオンパレードですからね。なるほど。昨日の放送でも使われていたんですが、(この選曲は)「日本のラジオでは初めてだと思います」という言葉が使われていて、この番組に関する「異物感」がわかったように思います。
本を読みながらの流し聞きなんで間違いがあるかもしれませんが、この4曲に対して使われたはず。
024. Pop Music / M
025. Thief Of Fire / THE POP GROUP
026. Instant Hit / THE SLITS
027. Hot On The Heels Of Love / THROBBING GRISTLE
昨日の放送だとスキッフルの曲を紹介する時に使われたはず。
http://www9.nhk.or.jp/zanmai/program/120728.html
http://www9.nhk.or.jp/zanmai/program/120728.html
010. Cumberland Gap / LONNIE DONEGAN & HIS SKIFFLE GROUP
011. It Takes a Worried Man to Sing a Worried Song / THE VIPERS SKIFFLE GROUP
012. Last Train to San Fernando / JOHNNY DUNCAN AND THE BLUE GRASS BOYS
「日本のラジオで初」だぞ、すごいだろ。こんなマニアックな選曲、すごいだろ。
ということかと。つまり、自己満足の番組なんじゃないかと。
音楽を幅広くより深く知ってもらうための番組というよりは、「DJプレイ」の感覚なんですね。
音楽知識と選曲センスで勝負という感じ。
選曲が自慢なら、SONYのストリーミング配信"Music Unlimited"でプレイリストを公開するなり、iTunes Storeでコンピレーションで買えるように企画と連動させた方がより親切なんじゃないのかなと思います。(「公共放送なので」という理由でNGなんでしょうが)
「こんな選曲で放送するのは日本で初めて」は言っちゃいけない一言じゃないのかと。なんでこういう番組をレギュラー枠で放送できないのか、そういう視点が欠けています。こういう番組を定番化するような働きかけをして欲しいのか、それとも特番枠で自己満足なのか。
「今日は一日○○三昧」- NHK-FMの「良心」なのか「免罪符」なのかで書いた通りではあるのですが、現状のNHK-FMの貧困振りを棚に上げて「特番」という枠をもらって身内(絞り込んだリスナーを含む)で盛り上がっているだけだなと思うわけです。
選曲について言えば、過去のNHK-FMの番組に少しは敬意を払ったらどうかと思うわけです。
「軽音楽をあなたに」や「クロスオーバー・イレブン」での渋い選曲、ピーター・バラカンさんのレギュラー番組でよりマニアックなテーマで啓発を受けた自分としては納得がいかない部分でもあります。(クロスオーバー・イレブンは小倉エージさんや大伴良則さん、天辰保文さんが選曲をしていました)
「軽音楽をあなたに」や「クロスオーバー・イレブン」での渋い選曲、ピーター・バラカンさんのレギュラー番組でよりマニアックなテーマで啓発を受けた自分としては納得がいかない部分でもあります。(クロスオーバー・イレブンは小倉エージさんや大伴良則さん、天辰保文さんが選曲をしていました)
関連
「今日は一日○○三昧」- NHK-FMの「良心」なのか「免罪符」なのか
http://tiiduka.blogspot.com/2012/07/nhk-fm_29.html
NHK-FM 今日は一日“ブリティッシュ・ロック”三昧
http://tiiduka.blogspot.com/2012/07/nhk-fm.html
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