ブックオフオンラインで買いました。
「流星のサドル」、「Missing」を収録しているのがこのデビューアルバム。
「僕の世界はBEATから始まった」「久保田利伸 1ST BEATデビュー」というのが帯のコピー。
賃貸業使用禁止期限が昭和だったりします。さすが1986年リリース作。(昭和61年)
価格のところに「改定価格税込み定価¥3,008(税抜価格¥2,2920)」との記載。CDは32DH453だからリリース時は3200円だったもの。(頭の2桁が価格でした)
1989年以前の時代を知らない人にとっては謎な部分でしょうが、日本では1989年3月31日まで消費税というもは導入されていませんでした。
CDやレコード(アナログ盤)、オーディオ機器に課せられていたのが物品税。「ぜいたく品」を対象とした税で対象品目以外を買う場合は無税でした。
(オーディオ機器の場合、「キット」であれば物品税の対象から外れました。ラックスマンのラックスキットなどキット品がそれなりにあったのもこのためかと)
で、1989年4月以降は3%の消費税が導入、かわりに物品税が廃されました。
3,200円だったCDが2,920円になり、3%の消費税を加算して3,008円というのが帯の「改定価格」の正体です。
閑話休題。
2作目、3作目については以前、岡村靖幸との対比という形で書きましたが、このデビューアルバムを聴くとやっぱりこの人は王道路線の人なんだなってこと。
CMだったテレビ番組で使われていたこともあり、このアルバムに収録されている曲のいくつかは知っていたけど、通して聞いてみるとやっぱり最初から王道路線だなと。
歌詞は全11曲中、川村真澄さんが7曲、久保田利伸が4曲。渡辺美里の "My Revolution" の作詞も川村さん。(My Revolutionの作曲は小室哲哉。同じ頃に渡辺美里へ曲を提供していたのが岡村靖幸なわけで、ぐるっとつながりますね)
当時、多くのアイドルへの歌詞提供をしていただけあって彼女の書いた曲と久保田利伸の書いた曲ではやっぱり路線が違うんだけど、どっちも王道。
川村さん提供の「流星のサドル」、久保田作詞の「Missing」と言えばいいのかな。
曲作りでは作曲、編曲を担当している杉山卓夫さんの影響が強いのかなと。演奏ではシンセサイザーとピアノを担当してる方です。
ギターの使い方、シンセの入れ方がプリンス風だったりして2作目からのブラコン路線が見え隠れ。次作以降のあからさまなブラコン路線ではなく、歌謡曲寄りなんですけどね。川村さん提供の "To The Party" はシンセファンク風なんだけど次作以降のものとはやっぱり違う感じ。
久保田利伸の歌い方もコブシはおさえめ。歌詞の中に出てくる "Baby" の発音は「べいべー」で、岡村靖幸みたいな「べいべーっ」「べいべぇー」とは違ってます。
このアルバムを知った上で2作目を聞くと路線を変えたんだなという感じも。ファーストアルバムだから歌謡曲路線でということだったのかもしれません。(それでも "Missing" のような久保田利伸らしい曲が入ってるところが良いですね)
関連
久保田利伸と岡村靖幸 - 1980年代後半〜1990年日本のファンク
http://tiiduka.blogspot.com/2012/02/19801990.html
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