享年42歳。美空ひばりが52歳、Michael Jacksonが50歳で亡くなったことを考えると、あまりにも早い生涯だったのだなと痛感します。
有田芳生さんの著作「私の家は山の向こう」を再読し、テレサ・テンのCDをまた聴き始めました。
亡くなってあとに発見された、1989年から1990年にかけて録音された音源をもとにしたアルバムです。
(中国国内で買った「大陸盤」です。日本では「忘れられない〜最後のレコーディング〜」というタイトルでポリドールから発売されていました)
日本では、テレサ・テン=演歌の人という印象が強いのかもしれません。
出身地である台湾、そして香港での音楽活動では、日本とは違って良質なポップスシンガーという位置づけです。
日本のレコード会社(ポリドール、トーラス)での売り方がたまたまそうであったということで、実際に日本で流通しているCDの多くが日本でのヒット曲を集めたものがほとんど。
もったいなと思います。
おすすめは、1983年に制作・発売された「淡淡幽情」(タンタンヨウチン)というアルバムです。
南唐や宋の時代の古典詩に現代の作曲家が曲を付けるという企画。
1987年頃、ミュージックマガジンでテレサ・テンに関する記事を読み、「淡淡幽情」を知りました。
日本ではなかなか発売されなかったのですが、ようやく新星堂で発売となりCDを購入し愛聴してきました。
北京出身、香港を中心に活動してきた彼女。日本でもドラマに出ていましたし、映画「恋する惑星」(監督はウォン・カーウァイ)にも出演しています。
「恋する惑星」を観たことがあるという人も多いのではないかと思います。
その王菲が1995年に出したアルバム "菲靡靡之音"(マイ・フェイヴァリット)が、テレサ・テンのカバー曲集。
テレサ・テンが亡くなった直後の発売になりましたが、以前から企画、録音していたもの。
こちらもおすすめです。
単行本はちょっと値がはりますが、1989年5月27日、香港ハッピーヴァレー競馬場での野外コンサートでの「私の家は山の向こう」と1992年に著者の有田さんがインタビューが収録された8cmCDが付属します。
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