2018年7月17日

メガネ: JINS CLASSIC バイカラーアセテートMCF-15A-261

今回は安いメガネです。
JINSのメガネ。素材がアセテートなのでどんなもんだろうと思って購入した一本。
JINSの悪口ばかり言っているけどちゃんと買ってますよ。

【JINS CLASSIC -Bicolor Acetate-】バイカラーアセテート MCF-15A-261 97 商品詳細 | JINS - 眼鏡
https://www.jins.com/jp/item/MCF-15A-261_28.html

色は、カーキ×ブラウンデミです。


アウトレット価格での購入だったので3500円+税でした。送料+レンズ込みでの価格ですから安いです。

見た目はちゃんとしています。
デザインはJINSの東京、製造は中国というSPAですからね。メガネ界のユニクロです。


鼻パッドがクリアなのがうれしいです。


丁番は5枚丁番。JINSの割には豪華。


上から見るとよく分かるんですが、フレーム、テンプルともに材料が薄いです。
フロント面ぐらい分厚い材料を使って欲しいものだけど、無理かなぁ。
材料がアセテートなので、あとで反ってくるんじゃなかろうかと不安も。
まぁ、JINSのメガネに耐久性を求めてはいけないんですけど。


現在は売り切れになっていますが、終売時の価格は4000円+税。
私が買ったときより高くなっているのは、私がJINS会員向けのセール時に購入したからです。

レンズは度無しですが、HOYAのタイにある現地法人 HOLT製の片面非球面、屈折率1.60のレンズが入っています。

増永眼鏡や金子眼鏡と比較しちゃ申し訳無いんですが、同じアセテートフレームってことで掲載しましたが、セレクトショップで3500円で売っている伊達メガネに比べればちゃんとしているのは確かです。レンズも反射防止のマルチコートですしね。

2018年7月8日

なぜ金子眼鏡は鯖江での増永眼鏡の創業を矮小化するのだろうか

先日、金子眼鏡に行ったときに貰ってきた小冊子。



最初のページにはこんな記述があります。

100年ほど前。一軒の農家が、農閑期の内職として始めた鯖江のめがね作り。

雪国育ちの誠実で忍耐強い気質で、ひたすらに手を動かす。

金子眼鏡の根底に流れる職人の技と心。

福井県鯖江地域でのメガネ作りのスタートを紹介した一文なのですが、これはおかしいです。はっきり書けば嘘。事実を矮小化しすぎています。


>100年ほど前。一軒の農家が、農閑期の内職として始めた鯖江のめがね作り。

事実は、増永五左衛門(ますながござえもん)という豪農(地主ですね)で若くから村会議員を務めてきた人がキーマンなので、決して「一軒の農家」ではありません。

しかも、最初から自前の工場を使い、地元の人間を工員として雇い、大阪から職人を招いてのメガネ作りがスタートしています。なので「農閑期の内職」でもありませんでした。(工員の中には大工もいましたし)
このスタートが明治38年6月1日とされています。
増永五左衛門がはじめた会社が現在に至る増永眼鏡です。
明治38年=1905年が増永眼鏡、福井県鯖江地域でのメガネ作りのはじまりとなります。

詳しくは、以下のサイトを読んで欲しいのですが、こんな矮小化されたレベルでのはじまりだったわけではありません。

明治・大正・戰前期に福井経済を牽引した起業家や経済人の事績
眼鏡産地の基礎を築いた先覚者 増永 五左衛門(ますなが ござえもん)
http://okhome.fc2web.com/mp/mp013.html

増永眼鏡のサイトではここに書かれています。
PHILOSOPHY | MASUNAGA since 1905(増永眼鏡)
http://www.masunaga1905.com/philosophy

小説化もされています。
「おしょりん」 藤岡 陽子(著) ポプラ社
明治三十八年、福井県麻生津村。増永五左衛門はこの地に産業を根付かせるべく苦闘していた。そんな時、弟の幸八が村でのめがね枠製造を提案する。村人たちの猛反対の中、二人は困難な道を歩み始めるのだった―。めがねで世界を変えた、兄弟の魂の物語。 



事実を脚色しつつの小説なので、日本のメガネ製造史を知る一冊というわけにはいきませんが、ぜひご一読を。

決して、『一軒の農家が、農閑期の内職として始めた』ものではないことがよくわかります。

鯖江でのめがね作りの歴史を引用しつつ、自前のものにしてしまう金子眼鏡は、なぜ増永眼鏡の創業時のことを矮小化するのはなぜなんでしょうかね。



2018年7月7日

メガネ: 金子眼鏡 與市 Y-5

メガネコレクション、ひとまずここまで。
前回と同じ金子眼鏡(かねこがんきょう)の職人シリーズの 與市 (よいち) Y-5 BK です。

アセテートのメガネです。
レンズは度無しです。(ちゃんとマルチコートのレンズ入れてます)

薄型のウェリントンというよりはスクエアでしょうね。
薄型なので、ウルトラセブンのマスクみたい。


Y-14 より前のモデルです。こちらが先。エッジがシャープです。



左テンプル。手造 の刻印と丈夫な丁番。



右テンプル。與市 の刻印。



こちらもシャープなエッジが大好きなメガネです。

メガネ: 金子眼鏡 與市 Y-14

メガネコレクション続きます。金子眼鏡(かねこがんきょう)の職人シリーズの「與市」(よいち) Y-14 BK です。

備長炭配合のアセテートのメガネです。

レンズは度無しです。(ちゃんとマルチコートのレンズ入れてます)

さらっと見るとウェリントン。


角という角がすごくシャープです。


左テンプル。丈夫な丁番。



右テンプル。與市 の刻印。モデル名はテンプルエンドに刻印。



シャープなエッジが大好きなメガネです。(なので同じ Y-14 を2本持ってます)

メガネ: 増永眼鏡 光輝000

メガネコレクション。増永眼鏡(ますなががんきょう)の光輝(こうき)シリーズの最初のモデル、光輝 000 のBK-DEMIです。

アセテートのメガネです。

レンズは度無しです。(ちゃんとマルチコートのレンズ入れてます)



左テンプル。モデル名の刻印と7枚丁番。


右テンプル。MASUNAGA SINCE 1905 の刻印。


重そうって思うかもしれませんが、ちゃんとフィッティングするとかけ心地の良いメガネです。鼻に重さが・・・なんてことはありません。いまはプラスチックレンズですしね。

光輝シリーズについてはこういうコラムも。

<第2回>『MASUNAGA光輝』のウェリントン眼鏡 - 角田潤 男のための逸品 - Asahi Shimbun Digital[and]
https://www.asahi.com/and_M/style/TKY201301310217.html

2018年7月6日

2018年夏時点での「格安メガネ屋」の考察

メガネ業界、21世紀に入ってから、レンズ付の3プライス店の登場で、儲からない業種になっています。ファストファッションのUNIQLOが衣料業界を変えたようにメガネ業界も大変な状態。

Zoff, JINS, OWNDAYS などの格安店の登場です。

全国チェーンのメガネ店と言えば、ミキ、メガネハット、メガネスーパーなんて言われたのはもう昔で、ミキも従来店の他、低価格店やレンズ込みでの低価格販売をやるようになっているし、メガネトップは眼鏡市場とALOOKという対抗の低価格店に、メガネスーパーは一転して低価格レンズ付価格をやめ、高付加価値路線へというのが現状です。

今回は、Zoff, JINS, OWNDAYS, 眼鏡市場といった全国にある店についてお勧めポイントなど。


Zoffは標準レンズが球面レンズです。+5000円〜で片面非球面レンズに変更できますが、高くなってしまいます。フレームが余程気に入った場合以外は除外しましょう。

メガネ用レンズガイド|メガネのZoffオンラインストア
https://www.zoff.co.jp/shop/help/lensguide.aspx

レンズ価格表
https://www.zoff.co.jp/pages/lensguide/pdf/lensprice.pdf

マグネット式のオーバーサングラスなどはZoffでもJINSでもオンデーズでも扱っているのでZoffだからというメリットはないと思います。

イメージ優先の中高生向けかな。



JINSは標準レンズが片面非球面レンズです。これだけでZoffより5000円お得。

通常クリアレンズ | レンズガイド | JINS - 眼鏡(メガネ・めがね)
https://www.jins.com/jp/st/lens/normal/


フレームはデザイン重視で華奢なフレーム。丁番がよく壊れます。(だから安いんです)
格安店は日本でデザインして中国で生産というユニクロそっくりのSAPですから。

今年流行のコンビネーションフレーム(前面がプラスチックでテンプルが金属)も多いけど、チタンじゃないので注意。そこは価格なりです。

数量が出ているのもわかるかな。(実際に私はここのを2本所有してますが)



オンデーズは標準レンズが片面非球面レンズです。JINSと同じ。

レンズガイド | メガネ通販のオンデーズ オンラインストア (眼鏡・めがね)
https://www.owndays.com/jp/ja/about/lens/

他店購入のフレームにレンズを入れる宣言(標準7000円)をしている通り、店員の質がJINSより上のようです。2000円高いけど。

店頭に並んだフレームは丁番の固さがまちまちで、いったいいつ調整してくれんの?と思いました。



眼鏡市場はこれまでの3社に比べちょっと高くなりますが、自社ブランドのフレームが主です。(Ray-Banなどの取扱い店もあります)

自社ブランドフレームはこれまでの三社に比べ高いだけあり、しっかりしています。
フレーム代で累進レンズ(遠近、中近、近近)を付けられます。これはこれまでの3社との違い。ただし、レンズは片面非球面レンズになります。(両面非球面レンズは扱い無し。ややこしい両面設計レンズというものだそうです)

レンズ|眼鏡市場(メガネ・めがね)
https://www.meganeichiba.jp/lens/

あと取扱いレンズにカールツァイスがありますが、カールツァイスに吸収された韓国のレンズメーカのレンズなので過度な期待を抱いて指名しないようにしましょう。

眼鏡市場の場合、Zoff, JINS, OWNDAYS と違って、元々メガネ屋さんなので、比べれば店員さんの質は高いけれど、フィッティングがちゃんとできない店員さんが多く不安が残ります。店舗数を増やしすぎたのが原因?


低価格店は価格相応というのが結論です。「短時間で仕上げる」ことを売りにしていますから、検眼もオートレフを中心に10〜15分程度で測定したものなので、最初は度が合わないということも多いです。

長く使いたいならミキやメガネスーパーでちゃんと買った方がいいと思います。ミキではレンズ込みの価格設定店もありますし、店員さんの質は良く検眼はしっかりしていますから。

買ってから大事なフィッティングですが、格安店で買った人はフィッティングしてもらえないから、フィッティング難民が多いんですよ。買った店に行って何度調整してもらってもしっくりこない。フレームが悪いんじゃないかって買い替える人まで。

そんなときは他店購入品でもフィッティングしてくれる店で調整をお願いしましょう。私もそうしてます。