2014年7月3日

消化映画 - 「ひばり捕物帖 かんざし小判」 (1958年)

NHK-BSプレミアムで放送されたものを録画視聴。
NHKはこういう優良なコンテンツをBSでこっそり放送してるんで注意するようにしてます。

美空ひばりが20歳のときに撮影された映画で、美空ひばりが演じる「阿部川町のお七」が主人公となる「ひばり捕物帖」シリーズの第一作。
ミュージカル時代劇ではあるんですけど、セットの豪華さ、出演者の豪華さがやっぱり時代なんでしょうか。(映画全盛期の作品ですから)

ひばり捕物帖 かんざし小判 | Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv25507/
小説の泉に連載された瀬戸口寅雄の原作から、彼自身と中田竜雄が脚色し、「江戸の名物男 一心太助」の沢島忠が監督した。撮影は「緋ざくら大名」の松井鴻。主演は「丹下左膳(1958)」の美空ひばりに東千代之介、それに里見浩太郎。色彩はイーストマン東映カラー。
ひばり捕物帖シリーズについては以前書いているので、そちらを。

あらすじ
老中阿部伊予守の妹妙姫は姫様暮しをきらって、十手をあずかり阿部川町のお七と名乗った。彼女が選ばれた江戸美人番附の行列の最中、その一人が殺され、かんざしが盗まれた。お七は手下の五郎八を連れて、方々を調べ、それが桜とほられた古渡りの品と知った。その途中、兵馬という酔っぱらいの喧嘩屋の浪人と知合った。新橋の芸者清葉が殺されこれもかんざしを盗られた。
主な出演者
里見浩太朗はテレビ版の水戸黄門シリーズで知ったクチ(もちろん助さん役のときね)なもんで、それ以前のものすごく若い里見浩太朗を見たのはこれが最初。声がそのまんまだったのでわかりましたが、顔だけ見ていたらわかんなかっただろうなぁ。

東京キッドの時も絶賛だった堺駿二は年齢を重ねてずいぶん丸くなったけど、やっぱりこの映画でもすごいなぁと思いました。この演技というか芸風に影響受けた芸人さん多いはず。(坂上二郎とかそうなんじゃないのかなぁ。もちろん息子の堺正章も)

身分(老中の妹という役)を隠しての世直しという時代劇のパターンなんで善悪がわかりやすい、加えて美空ひばりの口上やら歌やらなんだかんだで上手いわけで、五郎八(堺駿二)とのやりとりなんか息が合ってます。加えて弁慶に扮する歌舞伎での大立ち回り。美空ひばりの時代劇モノを一本というのであれな、この作品かなと。

卓悦役の星十郎は、盲目という役どころですが、絶妙の演技。Wikipediaに項目がないのが不思議なぐらいに映画に出演されているのにねぇ。

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