トリニトロン管を採用した「プロフィール」(Profeel) と「キララバッソ」というラインナップでした。
キララバッソに付属したのが通常のリモコンと今回紹介する「ふしぎリモコン」です。
キララバッソには「通常のリモコン」と「ふしぎリモコン」の2つが付属しました。
当時はリモコン付きが当たり前になってましたが、このリモコンは独特だったので「使ってたよ、それ」という方、結構いるのではないかなと。
ふしぎリモコンについては、はてなキーワードが詳しいです。
ふしぎリモコンとは - はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%D5%A4%B7%A4%AE%A5%EA%A5%E2%A5%B3%A5%F3
ソニーのスーパートリニトロン搭載カラーテレビ「キララバッソ」の1992年モデルから初めて付属したリモコン。
現在のソニー製品に多用されるジョグダイヤルを初めて採用した製品でもある。
- RM-J109(KV-25ST50、KW-3200HD、KP-41SP1に付属)
- RM-J131(KV-29ST90、KV-34ST70、KV-34ST90、KV-34ST90Sに付属)
- RM-J141(KX-29HV3に付属)
- RM-J152(\3,800)1995年頃より単品販売されたモデル
RM-J109は単3電池2本で駆動、RM-J131は単3電池1本で駆動するようになり、中央のメニューボタンの上部にミュートと画面表示のボタンが追加された。上記のようにRM-J152はリモコン単体で販売されていたそうです。
「ジョグダイヤル」と言ってもピンとこない人が増えているのかもしれませんが、スクロール機能付きのマウスを想像していただければ良いかと思います。
中央に回転するところがあって、回転させて選んで、そこを押すと決定というもの。
形状はこのように独特で、先端部に掛けて山が二つ。片方の山にはチャンネルの上下、片方の山には音量の上下というわかりやすいデザイン。
谷の部分にこのリモコンの最大の特徴である「選択/決定」のジョグダイヤルが付いています。
片手で握って親指で迷わず操作できるというデザイン。右利き、左利きどちらでも同様に操作可能というデザイン。
分解は結構大変です。
裏面にネジが一箇所あるだけなので簡単かと思いきや、上下のケースがガシッと勘合しているので隙間にプリペイドカードを滑り込ませて片側を攻めましょう。(私は今は亡き「ハイウェイカード」を愛用してます)
分解するとこの通り。
左の上から電池ケースの蓋、ケース固定用のネジ、メイン基板固定用のネジ、LEDカバー、操作部ラバー。真ん中は上側のケース(ひっくり返してます)、右が下側のケース(基板類、電池接点付き)。
電池ケース部の電池接点から基板への配線があります。今だったらもっと簡略してそうな箇所です。
ジョグダイヤル部はこうなってます。
メインの基板から配線が出ていて、サブ基板であるジョグダイヤルを構成する基板へ。
「選択」のクルクル回るところはロータリーエンコーダ。緑色のがエンコーダです。
押して「決定」のところがどうなっていたのか気になって分解したんですが、こうなってました。
エンコーダ軸の下にタクティールスイッチ。
メイン基板とジョグダイヤルのサブ基板で構成と書きましたが、「決定」動作でこのサブ基板をケースに当ててタクティールスイッチを押すという動作。サブ基板そのものが「動いていた」というわけです。
緑色のがメイン基板。左下に伸びている黒い配線がサブ基板、ジョグダイヤルの信号線というわけです。
送信部となるLEDは2つ付いてます。
送信側から覗くとこんな感じ。シンメトリー構成が良いですね。
「マウスのスクロール機能」が当たり前になってかなり経ちますが、前後に転がして押すことができるのってこの製品がが初めてだったのではないのかな。
ソニーのテレビ製品は持っていないので動作確認できていません。
このリモコンのジョグダイヤルってどういう構成だったのか気になったんでヤフーオークションにて入手しました。100円〜300円で流通しているようです。
現行のテレビでも使えるのか、今度量販店で試してみようかと思ってます。
(実用のために入手じゃなく、完全に「研究用途」です)#その後、現行の液晶テレビで検証してみましたが、通常のスイッチは動作しましたが、ジョグダイヤルは無反応でした。
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