2014年6月29日

Mikiki - タワーレコードのミュージック・レヴュー・サイト

タワーレコードの音楽情報と言えば、フリーマガジンの bounce を筆頭にいろいろあるわけですが、そういう紙媒体だけじゃなく、Webメディアとしてのサイトというものも始まっています。

Mikiki - music review site


bounce の記事をタワーレコードオンラインのコンテンツとして再掲する試みは以前も行われていましたが、転載というだけじゃない取り組みになっているのが今回の Mikiki というWebコンテンツです。

Mikiki | Mikiki 立ち上げにあたって | お知らせ
「Mikiki 立ち上げにあたって」
この度、タワーレコードでは新たにミュージック・レヴュー・サイト「Mikiki」を立ち上げることとなりました。「Mikiki」のコンセプトは、音楽をもっと聴きたい、知りたい、楽しみたい人のための〈読んで〉〈聴ける〉ミュージック・ガイド・メディア。音楽好きを自負するタワーレコードが、“目利き”ならぬ音楽の“耳利き”として、ネット上にボーダレスに広がり続けるあらゆる音楽を、音楽好きの目線で取り上げて紹介していくサイトです。

「みきき」つまりは、見聞きするってことをコンセプトにしているだけに、いままでのタワーレコードのサイトでは表現できなかった部分、45秒のストリーミング試聴だけじゃなく、YouTubeの動画をぺたぺた貼ってあって記事を読みつつ、音楽を体感してというつくりになってます。


加えて商品リンクも従来だったらタワーレコードオンラインへのリンクだけだったはずなんでしょうが、iTunes Storeへのリンクも用意されているのが斬新。

http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/1564


基本的には bounce での特集記事、レビューの再掲なんですが、前述の通り、動画(PV)が文章と文章の間に入っていることで、紙面だけだったらすっ飛ばしてしまうようなところをYouTubeにアップロードされている動画(音楽)を使ってついつい再生してしまう、再生してみたらこれってこういう音楽だったのか、などと新たな発見があったりするわけです。(紙面だとジャケ写真+文章なんで、どんな音楽なのかは想像するか検索して調べるかしかないわけですから、未知の音楽だと想像するか、読み飛ばすかでしょ)

個人メディアとしての取り組みではこういう使い方は以前からあったわけですが、タワーレコードという音楽を売ることを商売にしている会社がこういうことをやるってところに自分のところの売上にならないかもしれないけど、とにかく音楽好きな会社なんですという姿勢に好感を抱きます。
(オンライン媒体なわけで、あえてリンク掲載しているiTunes Storeで購入になったり、競合となるAmazon.co.jpで購入されちゃうかもしれない、またはYouTubeでの再生だけで満足されちゃう可能性もあるわけだけど、それでもいいという判断なんでしょう)

新譜だけじゃなく、旧譜の取り上げも積極的で、「廃盤なので掲載できない」という足かせがあるようなのは残念なんだけど、この辺は廃盤でも中古盤は豊富にあるわけで、紹介しちゃってもいいんじゃないのかなぁと。(タワレコはHMVのように中古盤を扱っていないから来る制約なんでしょうが、ギョーカイ全体のことを考えればそんなの気にしてる場合じゃないかと思うし)

そうそう、日本のミュージシャン、海外のミュージシャンという括りはあるものの、いわゆる「洋楽」と「邦楽」を一緒に扱っているのが最近のコンテンツらしいな、と思いました。

例えばこんなの。
Mikiki | 【特集】94 'til Infinity ~1994年のアルバム~(1) | COLUMN | R&B / HIP HOP
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/1196
連載一覧はこちら。
http://mikiki.tokyo.jp/search?keyword=94%20’til%20Infinity

Oasis や Blur、Weezerの間にオザケン(小沢健二)や電気グルーヴが入っていても違和感無いですもんね。(当時を体験してるからかもしれないけど)
(ちなみにこの特集記事、ブックオフの250円棚改め280円棚の常連さんがたくさん出てくるんで、この記事読んでブックオフに走る人が多い予感)

現時点では4月以降の蓄積分ということで、まだまだコンテンツとしてはもの足りなさを感じますが、bounce などの媒体での記事がオンラインコンテンツ+α(YouTubeのPV)がこれからどんどん蓄積されていくことになると思うので、今後に期待しています。

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