2014年6月7日

消化映画 - 「ダークナイト ライジング」 (2012年)

図書館で借りてきて観た前作の「ダークナイト」があまりにも素晴らしかったので、三部作の最初「バットマン ビギンズ」は中古DVDを購入して観て、ますます「ダークナイト」の成り立ちってものがよくわかり、自分の中では「ダークナイト」凄い。という位置づけの映画でした。

で、図書館じゃ三部作の最後、「ダークナイト ライジング」が置いてないんで、このためにわざわざ会員登録してレンタルするのも面倒なわけでして、キャンペーン価格で安かったこともあって「ダークナイト ライジング」は新品DVDで購入しちゃいました。

ダークナイト ライジング  解説・あらすじ- Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id340611/
鬼才クリストファー・ノーラン監督が、『ダークナイト』に続いて放つアクション大作。8年間平和を保ってきたゴッサム・シティを狙うベインが出現し、再びダークナイト(バットマン)と激しい攻防を繰り広げる様子を映し出す。今回も主演のクリスチャン・ベイルをはじめ、マイケル・ケインやゲイリー・オールドマンらが続投。新キャストのアン・ハサウェイやトム・ハーディらと共に見せる、最終章にふさわしい壮絶なストーリー展開に熱狂する。

感想を先に書けば、悪い方の「えええっ!」という印象。
話が詰め込まれすぎていて、しかも矛盾が多くてなんだかがっかり。
布石をちゃんと回収しているように思えるけど、回収の仕方が乱暴というか、それするためにそれ?的なものを感じます。
水爆(中性子爆弾)に転用できるような発電所を主人公が持っているってのも無茶。それあんた(バットマン)が悪いでしょ、と。
地下の世界というのもポイントなようでしたが、警官が全員地下に閉じ込められるなんてのも設定に無理がありますよ、やっぱり。

前々作、前作と舞台の「ゴッサムシティ」はシカゴでしたけど、今回はニューヨーク。
島に取り残されるという設定が必要だからなんでしょう。ループ(高架循環鉄道)下でのカーチェイスというお決まりのシーン(フレンチコネクションで有名になりましたね)は今回は無し。

バットマンが地下牢にというシーンは看守いないの?とか、脱出を試みるシーンではあのロープ(支点になっているのが壁の上の方なんだもの)を使えば飛ばなくてもいいんじゃねぇか?などと違和感を感じつつ、ハリウッド的な異文化ってこういうイメージで描くの好きだよなぁとも。

ってことで、新バットマン三部作、バットマンビギンズ、ダークナイト、ダークナイト ライジングを通して見れば三作目で躓いた感がありあり。
ダークナイトの次、しかも三部作の最後ってこともあったんでしょうが、最後なんだから爆発しちゃって戻ってくる必要もなかったんじゃないの?などと思えてしまいます。

ビギンズ、ダークナイトだけで終わるのも消化不良気味だし、やっぱり三作目は必要だと思うんですが、なぜそう来るか、という点、ダークナイトがあまりにもよくできていただけにがっかり。それにつきます。

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