2014年4月8日

radiko.jpプレミアムのエリアフリーで感じるNHKのわがままさ

ラジオのサイマル放送、radiko が有料ながらも全国展開(エリア制限解除)というのはありがたい話。

radiko.jpプレミアムでエリアフリー聴取はじまる!
http://radiko.jp/rg/premium/


とはいえ、この課金が著作権に関するものならともかく、運営費(運用費)のため、というのは残念。

以前、書いたものをそのまま引用します。

2014年1月5日 NHK、やっぱり変だよ
http://tiiduka.blogspot.com/2014/01/nhk.html
PCやスマートフォンさえあれば、無料で簡単に聞くことができるから「タダのサービス」と思うかもしれないけど、品質を維持していくのも大変なこと。
それなのにあえてNHKは別モノの らじるらじる という名前のネット放送を全国向け(エリア制限無し)で開始。
当初はNHKラジオの東京版だけだったけど、仙台、名古屋に大阪が加わってます。さすが資金豊富なNHK。
(『ガラパゴス化』ってこうやって始まるんだなぁと思うのは嫌味ですかね?)
民放局が提供する仕組みが先にあり、東日本大震災後の『ラジオ意識』の高まりやスマートフォンの普及もあって土壌ができたところに、NHKも同様のサービスを開始したわけですが、NHKが独自のサービスを提供して欲しいなんて思ってやしませんってば。
すでにある radiko に参加し、そのインフラを増強した方が技術の蓄積や災害時の対策になると思うんですけどね。
NHKのラジオ放送と民放のラジオ放送で受信できるラジオが違うなんてことはもちろんなくて、同じAM波、FM波を使っての放送で、聴く側からすれば、なんでNHKと民放で違うことやってるの?と思いませんか?

NHKは予算が潤沢にあるから(ちなみにNHKのラジオ放送には受信料は掛かりません)独自の規格で民放とは違う仕組みをつくり、それでなくても経営の苦しい民放ラジオ局はradiko.jp でエリア制限が精一杯。全国のラジオを網羅する仕組みを構築するには、受益者負担をお願いするしかないという状態。

株式会社radiko 報道資料
2014年3月25日
- 配信エリアの枠を超え、日本全国で聴取可能に -
『radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)』を4月1日(火)より開始
http://radiko.jp/newsrelease/pdf/20140325_001_pressrelease.pdf

今回、実施する『radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)』はシステム・サーバーなどにかかる初期費用と運用費をカバーするため、月額350円(税別)の課金制となっており、PCおよびスマートフォンの「radiko.jp」ウェブサイト(http://radiko.jp/)にてプレミアム会員登録することで利用できます。なお登録初月は無料です。
今回の『radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)』は民放ラジオ68局のうち、民放ラジオ60局からスタートします。加えて、現行の「radiko.jp」(無料)にて、すでに配信エリアが全国であるラジオ局も『radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)』で聴くことができます。
『radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)』は、新生活をはじめる方にも、出張や旅行などで一時的に地元を離れる方にも、聴き慣れたラジオを継続して楽しんでいただける点が特徴です。これまで配信エリア外のため聴取できなかった、プロ野球をはじめとしたスポーツ中継や、人気アーティスト・タレントが出演する番組なども聴取可能となります。これにより、個々の嗜好による、多様なラジオライフを新たに創出し、ラジオの活性化を促していきます。またラジオの果たすべき役割を鑑み、大規模災害時には、「radiko.jp」参加ラジオ局が届ける安全・安心に関わる情報を、全てのユーザーに利用いただけるよう、時限的に対応することも検討しています。

NHKはいまからでも遅くないから、「らじるらじる」なる仕組みを中止し、radikoに合流すべきだと思います。
このradikoのプレスリリースにある目的と合致するんじゃないんですか?
民放いぢめなのか、NHKの技術力を問いたいからなのか(プライド)なのかわかりませんが、災害時のことを考えればなおさらのこと。
ラジオの「聴取機会の拡大」や「難聴取の解消」を目的とした「radiko.jp」は、参加社である民放ラジオ局および放送大学とともに、情報過多の中で、言葉、音楽、スポーツの感動を通して、人の心を動かし、想像力をかき立てる音声メディア(=ラジオ)の存在意義をより高めるために、聴取環境を整え、ネットとの連携によって、新しいラジオの楽しみ方を提案し、「radiko.jp」ユーザー(=ラジオリスナー)を拡大し、ラジオの媒体価値の向上を目指します。
こういうと弊害があるけど、ラジオという斜陽メディアで民放独自、NHK独自なんてやってる場合じゃないでしょ、と思うわけです。「民業圧迫」という四文字が頭をかすめます。
NHKは受信料収入でやってるんだから・・・と言われるかもしれないけど、重ねて言いますが、NHKのラジオ放送には受信料は掛かりません

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