2014年4月19日

ことば - 「護憲」が意見?

なんなんでしょ、この自粛。

土佐電気鉄道:消える路面電車「平和憲法号」 抗議受けて
毎日新聞 2014年04月16日 02時30分(最終更新 04月16日 05時49分)
http://mainichi.jp/feature/news/20140416k0000m040182000c.html

 ◇市民団体の負担で車体に「守ろう9条・25条を!!」など
 土佐電気鉄道(高知市)は、5月3日の憲法記念日に合わせて毎年走らせてきた路面電車「平和憲法号」「憲法9条号」の運行を今年から中止することを決めた。市民団体の負担で車体に「守ろう9条・25条を!!」などのメッセージが描かれ、護憲を訴えてきたが、乗客から抗議を受けて中止を決めたという。市民団体側は文言の見直しを検討するとともに運行を求めている。【最上和喜、吉田卓矢】
 土佐電鉄によると、昨年5月に乗客らから「『憲法を守ろう』という広告は意見広告ではないか」との抗議が電話やメールで数件ずつ寄せられた。この電車を批判するブログが見つかったこともあり、対応を協議。今年3月、平和憲法ネットなどに「意見広告は内規で禁じている。『平和憲法号』なども世論が変われば意見広告ととられることもあり、政治的な問題になってしまったので運行は中止する」と通告した。

憲法ですよ、憲法。
大日本帝国憲法じゃないですよ、日本国憲法です。
今上天皇も大事にされているあの憲法ですよ。加えて皇太子も大事にされているあの憲法ですよ。

どんな考えの人なのかわかりませんが、その言論を保証しているその憲法。
その憲法を遵守しようという文言が「意見広告」になるなんて不思議じゃありませんか。
違憲広告じゃないですよ、意見広告。
なんなんでしょ。

「憲法記念日」は政治的色彩が強いから今年からやめますか?
憲法ってそもそも何のためのものでしたっけ?

現行憲法を変えたい、という考えがあるのは理解できますし、そう考えるのも自由です。だって、憲法で保障されていますから。
しかし、その考えを押しつけるのは「おかしい」のではないですか?


少なくとも日本国憲法99条には、こうあります。
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
憲法を尊重し、擁護する義務があるのは国民ではなく、『天皇、国務大臣(もちろん総理大臣もね)、国会議員、裁判官、その他の公務員』の側です。

日本国憲法というものがどっち向きのものなのかがよくわかる条文ですよね。

権力を持つものをしばるためのもの。これがこの憲法の性格。
(自民党草案のような、国民をしばりつける方向ではないんですよ)

憲法について議論するにあたっても、現行憲法に則ったかたちじゃなければ、「違憲」でしょう。
私的な会合で上がってきたものを、さくっと閣議決定すりゃいいんでしょ、というようなことを禁じてるわけですよ。

日本国憲法96条
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
昨年あたりまで現政権が「ここを変えたい」と言ってた条文です。

憲法改正が党是だから、というのであれば、長期政権がずーっと続いてきたのに何で今まで変えなかったのでしょうかね。
それ以前に、自由で民主的な党を名乗るのであれば、党の使命に立ち返ったほうが良いのではないですか?

自由民主党 - 党の使命
昭和三十年十一月十五日
https://www.jimin.jp/aboutus/declaration/

 わが党は、自由、人権、民主主義、議会政治の擁護を根本の理念とし、独裁を企図する共産主義勢力、階級社会主義勢力と徹底的に闘うとともに、秩序と伝統の中につねに進歩を求め、反省を怠らず、公明なる責任政治を確立し、内には国家の興隆と国民の福祉を増進し、外にはアジアの繁栄と世界の平和に貢献し、もって国民の信頼を繋ぎ得る道義的な国民政党たることを信念とする。而して、現下政治の通弊たる陳情や集団圧力に迎合する政治、官僚の政治支配、政治倫理の低下の傾向等を果敢に是正し、国家と国民全体の利益のために、庶政を一新する革新的な実行力ある政党たることを念願するものである わが党は右の理念と立場に立って、国民大衆と相携え、第一、国民道義の確立と教育の改革 第二、政官界の刷新 第三、経済自立の達成 第四、福祉社会の建設 第五、平和外交の積極的展開 第六、現行憲法の自主的改正を始めとする独立体制の整備を強力に実行し、もって、国民の負託に応えんとするものである。
自由、人権、民主主義、議会政治の擁護を根本の理念としている党とはとても思えませんし、後半の官僚の政治支配、政治倫理の低下の傾向などを果敢に是正することを念願していただなんて、歴史って皮肉なものですね。

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