2013年8月29日

「お持ち帰りCD」はどうなったのか→「ネットで配信」へ

垂れ流し、フォロー無しというのが日本のマスコミの傾向ですけど、以前「著作権法改正 -「お持ち帰りCD」記事で思うメディア評論家の鈍感さ」で書いたライブ(コンサート)終了直後にその場の録音を・・・というものの配信サービスについて8月6日の朝日新聞が記事にしています。

ライブ後すぐにネットで演奏配信、話題に
音楽ライブの音源が、CD化を待たず、ライブ終了直後にインターネット経由で配信される例が目立ち始めた。熱気冷めやらぬうちにいち早くファンに届ける狙いだ。
朝日新聞(2013年08月06日 東京 朝刊 朝文化1)より


記事では、Rolling Stonesのハイドパークでのライブ音源(iTunesStoreで期間限定で販売)、日本での事例として、「ウルフルズのトータス松本や坂本龍一が公演終了直後に配信して話題に」とあります。
配信にするメリットとして、「レコード会社関係者は「配信なら工場を通さず低コストで素早く音源が発売できる」」とのこと。
(「お持ち帰りCD」は短時間でCD-Rに焼くことで素早く販売していたけど、コスト面では不利)

でも「お持ち帰りCD」はライブ会場に行った人がその時の音を持ち帰ることができるんだから別でしょ、との問いには、この記事で「観客に特化して販売する例」として「TBSラジオ&コミュニケーションズは野球中継などで培った収録技術を生かし、コンサート会場で音源を収録、観客に即売するサービスを始めた」とあります。
「異業種」の参入ってことですね。(生放送で培ったという意味では音楽番組も関係するだろうから異業種ってほど離れていませんが)

具体的には、「会場でシリアル番号入りカードを購入した観客がライブ終了後、専用サイトにアップされた音源を、番号を入力した上でダウンロードできる」仕組みとのこと。
「早ければ終了から1時間で入手可能。平均でも来場者の約3割が購入している」ということですから、配信サービスは盛況なようです。

配信データの音質などは書かれていませんが、「お持ち帰りCD」並のものになっているのではないかと思います。(さすがに圧縮データでしょうが、音質にそこまでのものを求めていないという人がほとんどなんですから)

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