2013年2月9日

東京サウンドの業務終了と「メイドインジャパン」

東京サウンドが業務終了とのこと。

http://www.tokyosound.co.jp/




東京サウンド、営業停止=日本初のエレキギター開発
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2013020700700

 帝国データバンクが7日発表したところによると、楽器メーカーの東京サウンド(東京)が1月31日に営業を停止した。日本で初めてエレキギターを開発した老舗。負債総額は約2億2000万円。
 同社は1933年の創業。「Guyatone」(グヤトーン)ブランドのギターで知られ、90年2月期には売上高が10億円を超えた。しかし、若者のギター離れや欧米の有名ブランドに押されたことで売り上げが減少、資金繰りが悪化していた。修理などは2月末まで対応する。(2013/02/07-17:08)

私としては楽器メーカとしてというよりは真空管ヘッドフォンアンプの Valve-X の会社ではありましたけれど、日本からまた一つ個性的なメーカが消えてしまったことはほんと残念。

ちょうどNHK総合ではテレビ放送60周年記念ドラマで「総合家電メーカ」を取り扱ったドラマを放映してました。


NHK テレビ60年記念ドラマ メイドインジャパン
http://www.nhk.or.jp/drama/madeinjapan/
円高、欧州債務危機、中国・韓国等新興国の追い上げ。
製造業が軒並み危機を迎える中、巨大電機メーカーが、「余命三か月」の倒産の危機に追い込まれた!
会社の命運を握るのは、営業、財務、工場の現場で先頭に立ってきた3人の男。
かつて世界中でテレビを売りまくった営業マンが、会長の特命でリーダーとなり、
秘密裏に七人の「再建チーム」を結成。起死回生の倒産回避に奔走する。
 
だが彼らの前に、一人の日本人技術者が立ちはだかる。
男は営業マンの盟友だったが、会社をリストラされ壮絶な過去を経ていた。
今、男は己のリチウムイオン電池技術を武器に、自分を切り捨てた友へ宣戦布告する。
「技術は誰のものか」という争いの中、日中の巨大企業の激突が始まる・・・。
 
日本人にとって、会社とは、人とは何なのか?
「メイドインジャパン」は生き残ることができるのか?
―ドラマは戦後の日本を支えてきた物づくりの意義を問いつつ、逆境を乗り切ろうとする日本人の姿から、 「メイドインジャパン」とは何かを正面から見据え、描いていく。

  • ドラマ制作時から放映時までの環境変化(いわゆる『アベノミクス』ってやつ)が反映されていないこと。(総合家電系メーカだと現地生産が多いから自動車メーカほど為替変動の影響を受けないんでしょうが)
  • 三話で完結のドラマなんだけど真ん中の第二話を見ただけで話の全体(とっかかりと終わり方)がわかってしまう構成になっている手抜き感。(日本でのテレビ放送60周年記念ドラマなのに!)
  • ドラマでは国からも見放されるという設定でしたけど、実際どうなの?という疑問。
  • 中国を『悪役』にしちゃまずいだろうというわかりやすい「配慮」
などなどツッコミどころが多い『力作』でした。


実際の話、資金力の無い会社は前述の東京サウンドのように去るしかないわけで、格好良いストーリーが用意されているわけではありません。(静電型イヤスピーカのスタックスが中国資本になって「延命」するケースもありますけどね)

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