2012年8月29日

消化映画 - 「ダークナイト」(2008年)

図書館でDVDを借りて視聴。

ダークナイト - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12567/index.html

2008年の映画公開時に話題になりましたんで最低限の知識はありました。
この前(ダークナイト ライジングの公開日)のUSでの銃乱射事件でもジョーカー云々と報道されてましたしね。

  • 「バットマン」シリーズの映像作品であること
  • とはいえ、それまでのバットマンシリーズとは異なる作品であること
  • この手のアメコミ原作の映画らしからぬ「深いテーマ」があること

バットマンはプリンスが映画音楽を手掛けたティム・バートン監督の1989年版は観てましたし、以降の作品もテレビ放送があったときに録画するか、ながら視聴した記憶があります。
監督がクリストファー・ノーランになってからのものは初めてでした。

結論から書けば、やっぱり「ダークナイト」は別モノでしたね。
バットマン映画としては長い作品(152分)ですが、中だるみも無く一気に観れます。

カーチェイスアクションも楽しめたし(フレンチ・コネクション!)、やはり人間ドラマとしてよくできてます。なんでアカデミー作品賞にノミネートされなかったのか?という疑問の声が出て当然の作品だなと思いました。(原作がコミックスだからという理由だったけど、この作品以降はそういう差別はしないってことになった模様)

日本語タイトルだけしか見聞きしていなかったので「暗い夜」のダークナイトだと思ってたら、原題は "The Dark Knight" でぜんぜん意味が違ってました。ダークな騎士、闇の騎士ですね。こういう場合はカタカナ表記にせず、日本語タイトルをちゃんと付けた方がいいと思うんですが。
映画「プラトーン」の場合は発音がそもそもおかしくて("Platoon" だからプラトゥーンじゃないと)、日本語にそのものずばりの「小隊」という言葉があるのにね、というのと似た違和感を感じました。

閑話休題。「陰と陽」なんです、この話。
ゴッサムシティというバットマン共通の舞台、そこでは犯罪が多くて警察も汚職で・・・そんな中、悪と戦うバットマン、という設定は一緒。
武器が最新型になったとかスーツを新調したとかの話より、人間が追いつめられたときにどういう精神状態になって、どういう行動を取るのかということがテーマ。善悪の悪って何?悪ってどういうこと?どういう判断ができるの?観ている側を突きつけてきます。


ちょっと触れましたが、今回のゴッサムシティは「ニューヨーク」じゃなくて「シカゴ」がモデルになっているようです。(仮想都市 "Virtual City" としてのゴッサムシティ)
ドラマ "ER" でもお馴染みのループ(高架鉄道)が出てくるし、その「高架」という設定を活かしたカーチェイスが印象的な映画「フレンチ・コネクション」を連想させるシーンが多くてシカゴだと気付きます。
(同じSFXを駆使したカーチェイスでもマトリックスシリーズの晴天時のからっとした雰囲気とは全然別モノ)

ちょい前の映画だからレンタルしても買っても安いですね。
バットマンに対する予備知識無しで楽しめる、だけど「深い映画」になってます。おすすめです。


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